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Microsoftブース Xboxレポート その2
「OutRun 2」や「Kameo」など気になるタイトルをチェック

5月12日~14日(現地時間) 開催

会場:Los Angeles Convention Center

 今年のMicrosoftブースは、昨年同様、非常に多数のタイトルで埋め尽くされており、E3の会期中に全てのタイトルをプレイするのが不可能に近いほどだ。ただ、先のレポートでも紹介したように、好調な北米市場をターゲットとしたタイトルが大半を占めており、日本市場で受け入れられそうなタイトルはかなり少なく感じた。とはいえ、日本市場で十分受け入れられるタイトルも確かに存在している。ここでは、Microsoftブースで展示されていたタイトルの中から、日本市場でもヒットしそうなタイトルをいくつか紹介していこう。



■ OutRun 2

「OutRun 2」はアーケードモードのOutRunモードのみがプレイ可能。グラフィック、サウンドともアーケード版と全く遜色がなかった
 まだまだバリバリの現役で稼働中のセガのアーケードレースゲーム「OutRun 2」がXboxに登場。アーケード版「OutRun 2」は、Xboxをベースとした業務用基板「Chihiro」をプラットフォームとして制作されていたため、Xboxへの移植を期待していたプレーヤーも多かったかと思うが、期待通りXbox版として登場することになった。Microsoftブースには、この「OutRun 2」がプレイアブルで出展されていた。

 Xbox版では、アーケード版を忠実に再現したアーケードモードに加え、オリジナルのミッションモードが追加されている。また、Xbox Liveに対応し、最大4人によるネットワーク対戦も可能となっている。ただし、今回展示されていたものは、アーケードモードのOutRunモードのみがプレイ可能となっていた。

 グラフィックの完成度は非常に高く、アーケード版と全く遜色のないクオリティとなっていた。コース設定、登場する車もアーケード版を忠実に再現しており、爽快なドリフトを中心とした操作性、軽快なミュージックなども含め、「OutRun 2」の要素は完全に移植されていると言っていいだろう。今回は、パッドによるプレイだったものの、それでも「OutRun 2」独特のプレイ感は十分に楽しめた。

 北米での発売時期は今年中を予定しているそうだ。ただし、現時点では日本での発売は未定となっている。日本でも人気のタイトルなので、ぜひとも発売してもらいたい。

【スクリーンショット】



■ Spikeout Battle Street

 「Spikeout Battle Street」は、アーケードで人気のあった「スパイクアウト」をベースとするアクション格闘ゲームで、こちらもMicrosoftブースでプレイアブルの形で出展されていた。

 アーケード版の忠実な移植というわけではなく、Xbox版のオリジナル要素がふんだんに盛り込まれている。新たなマップの追加はもちろんのこと、アーケード版では4人だったキャラクタが12人に増えており、全く新しいゲームとして楽しむことができる。また「Spikeout Battle Street」は、Xbox Liveに対応し、最大4人での対戦プレイが可能となっている。

 北米市場での発売時期は2004年冬とされており、日本での発売も決定している。ただし、日本での発売時期はまだ未定となっている。

【スクリーンショット】



■ SILENT HILL 4 -THE ROOM-

Xbox版の「SILENT HILL 4 -THE ROOM-」は、欧米市場のみで日本での発売は未定。背筋が寒くなる演出が満載だ
 日本市場ではプレイステーション 2向けに発売が決定している「SILENT HILL 4 -THE ROOM」だが、Xbox版も用意されており、Microsoftブースにはプレイアブルのデモ版が展示されていた。北米でも高い人気を誇るシリーズ作品ということもあり、ユーザーの関心度も高く、試遊台には常に来場者が張り付いていた。

 デモ版では、屋敷の中を移動しモンスターとの格闘などが体験できる簡単なものであったが、それでも「サイレントヒル」シリーズ独特の世界観や恐怖感を味わうのには十分なものとなっていた。全体的にゆったりとした動作ながら、背筋が寒くなるようなモンスターの動きなどは、まさしく「サイレントヒル」シリーズならではのもの。Xbox版にオリジナル要素が盛り込まれるわけではないが、ファンにとっては期待の1本となるはずだ。

 残念ながらXbox版は日本での発売予定はなく、欧米市場のみでの発売となるそうだ。

【スクリーンショット】



■ Kameo

Rare期待のアクションゲーム「Kameo」。見た目はいわゆる“洋ゲー”だが、質の高いアクションゲームだ
 英Rare開発のアクションゲーム。主人公の妖精“Kameo”をあやつり、エレメンタルモンスターの力を借りて、ダークトロールに捕らえられた3人のElemental Ancestorsを救い出すというファンタジックなストーリーとなっている。昨年のE3でもプレイアブル出展されていたが、今年は北米市場で7月に発売されることになっているため、かなり完成形に近いバージョンでの出展となった。

 主人公の“Kameo”は、敵と戦う能力がない。そこで、植物、水、石、氷、風、火の6つのエレメンタルモンスターの力を借り、そのモンスターに変身しながら敵と戦う。エレメンタルモンスターはそれぞれ攻撃方法が異なっており、単純にパンチを繰り出すものもあれば、岩の固まりとなって転がりながら敵をつぶしていくものもある。基本的にはアクション性重視のゲーム性ではあるが、登場する敵には属性的な弱点があるため、戦闘時には戦略性も要求される。

 キャラクタデザインは、いかにもRareらしい雰囲気で、やや日本人の嗜好には合わない感じもするが、ゲーム自体は非常に面白く、アクションゲーム好きのなら十分に楽しめる。日本でも今年中の発売が予定されている。

【スクリーンショット】



■ Unreal Championship 2: The Liandri Conflict

3人称視点モードが用意されプレイしやすくなった「Unreal Championship 2」。ブースではマルチプレイモードが楽しめた
 こちらは、1人称視点のアクションシューティングの人気作「Unreal」シリーズの最新作で、Xbox Live対応として人気となった「Unreal Championship」の続編にあたる。

 FPSは日本市場で受け入れられないジャンルの1つと考えられている中でこのタイトルをあえて取り上げたのは理由がある。それは、「Unreal Championship 2」では1人称視点モードに加え、あらたに3人称視点モードが追加されているからだ。日本のユーザーがFPSを嫌う理由の1つに、「3D酔い」というものがある。3D酔いは、特に1人称視点モードで起こりやすい現象で、3人称視点にするだけで大幅に改善する。つまり、「Unreal Championship 2」は、従来のFPSとは異なり、3D酔いをすることなく楽しめる可能性が高いわけだ。

 また、日本ではあまりメジャーではないジャンルであるからか、FPSというジャンルのゲームをプレイもせずに毛嫌いしているだけという傾向もあるだろう。それは、日本でFPSというジャンルのゲームとして「Halo」を初めてプレイした人の多くが、非常に高い評価をしていることからも明らかだろう。つまり、FPSは日本でも十分成功する可能性を秘めているジャンルと考えられるのだ。

 FPSは、北米市場では飽和ぎみといってもいい状況で、中にはプレイするに値しない駄作も数多く存在している。しかし、「Unreal Championship 2」は、従来までのプレイ感を損なわずに、うまく3人称視点モードを追加した意欲的な作品であり、ぜひとも日本のユーザーにもプレイしてもらいたい1本だ。

 ただ、北米市場では今年冬の発売予定となっているものの、残念ながら現時点では日本市場での発売予定はない。だが前向きに検討中ということなので、ぜひとも早い時期での発売を期待したい。

【スクリーンショット】


□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/ja-jp/
□関連情報
【5月13日】Microsoftブース Xboxレポート
「DOOM 3」、「Forza Motorsport」など注目作品を追う!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040513/xbox2.htm
【5月11日】Electronic Entertainment Expo 2004 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/e3link.htm

(2004年5月14日)

[Reported by 平澤寿康]

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