★ PCゲームファーストインプレッション ★

のんびりじっくり楽しめる
Microsoft Train Simulator

  • ジャンル:鉄道シミュレータ
  • 発売元:マイクロソフト
  • 価格:オープンプライス
  • 対応OS:Windows 95/98/Me/2000
  • 発売日:7月上旬発売予定


 昨年の秋に発表されて以来、数多くの鉄道ファンをわくわくさせてきたマイクロソフトの「Train Simulator(以下、MSTS)」。今回、ようやくひととおりプレイ可能なβ版を入手したので、取り急ぎファーストインプレッションをお届けする。内容の詳細はレビューに譲るとして、今回はゲームモードの紹介のほか、日本語版の最新画面をたっぷり掲載した。本作が再現する動力車の迫力ある疾走ぶり、丁寧に描かれた車窓からの美しい風景をごゆっくりお楽しみいただきたい。


■ 子供から老練の鉄道ファンまで楽しめる多彩なゲームモード

【タイトル画面】
MSTSはタイトル画面がユニーク。起動するたび(正確に言うとタイトル画面に戻るたび)にバックの列車スチルが変わるのだ。やはり日本人的には肥薩線がいい

運行アクティビティ「自由走行」。7つの設定項目を自由に変更して走行できる
 さて、「Train Simulator」は、以前、ニュースでも紹介したように、日本2路線、ヨーロッパ2路線、アメリカ2路線をリアルな3D世界で再現した鉄道シミュレータだ。

 MSTSの最大の醍醐味は、6路線すべてにおいて運行アクティビティを自分好みにカスタマイズして、現実世界の運行スケジュールどおりに列車を走らせることが出来るところだ。この「自由走行」では、出発時間や天候のみならず、季節、車両編成、出発駅、到着駅といった要素まで細かく設定して列車運行を愉しむことができる。さらに付け加えておくと、走らせる列車まで自由に変えられるため、1両編成のキハ31をヨーロッパやアメリカの路線でガタゴト走らせる、なんてマネも可能なのだ。

運行アクティビティ「いさぶろう」。観光列車いさぶろうを人吉から吉松まで運転する
 また、運行アクティビティには、あらかじめリアルなシチュエーションを設定した、“ミッション”に相当するシナリオも、各路線ごとに約8本程度ずつ収録している。各運行アクティビティごとに難易度が設定されているため、プレーヤーレベルに応じてチャレンジすることができる。

 ところで、中には列車の運転そのものにはあまり興味が持てず、「列車が走るところを見るのが好き」「列車に乗って車窓から眺める風景が好き」という人もいるのではないだろうか。MSTSでは、そういうユーザーも存分に満足できるように、「路線の紹介」モードを用意している。
 「路線の紹介」は、ガイドアナウンスを聞きながら、自動で走る列車を眺めることができるというもので、本来は各路線の概要雰囲気を知り、コンピュータの列車運行テクニックを盗むためのガイドモードだが、これが意外と楽しめる。

「路線の紹介」モード。視点自動切り替えをオフにすると、客室に乗りっぱなしプレイも可能
 このモードでは、30秒ごとに自動的に視点が切り替わるが、手動で視点を切り替えることも可能となっている。用意されている視点は、運転室、外部(先頭車両にフォーカス)、外部(最後部車両にフォーカス)、線路脇、客室、真上の6つ。このうち、運転室は正面のほか、左右に視点を切り替えでき、外部視点では、視点を360度回したり、寄ったり引いたり出来る。客室では、車内を左右180度の範囲内で、自由に眺め回すことができる(機関車はさらに運転室の窓から身を乗り出せる)。このモードの優れている点は、運転に気を遣う必要がないところで、列車の走る様子や周りの風景を思いっきり堪能することができる。

 それからあともうひとつ、「路線の紹介」から「列車の運転」へのスプリングボードとして用意されている「チュートリアル」モード。このモードでは、列車の運行システムや運転操作をじっくり学ぶことができる。なお、製品版にはプレイ中にいつでも参照できる詳細なオンラインマニュアルのほか、6路線の信号/標識の一覧を載せた「クイックリファレンスカード」が同梱される。これで初めての標識が現れてもあたふたせずに列車運行の旅を堪能できそうだ。

【九州旅客鉄道 肥薩線】
八代-吉松間を1両編成で走る肥薩線。南九州の大自然が堪能できる。運転室のパネルの質感が素晴らしい

【小田急電鉄】
新宿-箱根湯本間を7000形(ロマンスカー)もしくは2000形(通勤電車)で走れる通勤&観光路線。ロマンスカーのパノラマ展望席からの景観が最高

【オリエント急行】
オーストリアのアルプス山脈をひた走るオリエント急行。豪華な車内もいいが、圧倒的な美しさの景観を堪能したい

【フライング スコッツマン】
イギリスのフライングスコッツマン。すでに引退した車両だが、MSTSでは1920年後半当時の蒸気機関車を再現している。ところどころ点在する墓地や教会がなんともいい雰囲気を醸し出している

【アムトラック】
アメリカが誇る高速列車アセラでワシントンDC-フィラデルフィア間を運行できるアムトラック。客席で座っているとそのスピードがよくわかる

【バーリントン ノーザン サンタフェ鉄道】
地平線が延々と続くホワイトフィッシュ-シェルビー間をディーゼル機関車で運行できるBNSF。ロッキー山脈をぐいぐい登っていくことができる。ただ、貨物列車のため、車窓からの景観は運転室のみ

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【動作環境】
  • CPU:Pentium II 300MHz以上
  • メモリ:64MB以上(Windows 98/Me)、98MB以上(Windows 2000)
  • HDD:1.2GB以上(2.5GB以上を推奨)
  • CD-ROMドライブ:4倍速以上 (起動時必須)
  • 解像度:800×600~1,280×1,024ドット


□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/
□「Microsoft Train Simulator」のホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/trainsim/
□関連記事
【3月13日】Microsoft Gamestock 2001、PCゲーム編
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010314/ms2.htm
【3月27日】マイクロソフト、ゲームショウにて「Train Simulator」を一般初公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010327/train.htm
【3月30日】東京ゲームショウレポート PCゲーム編
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010330/pc.htm
【3月31日】PCコーナーで古川享、向谷実「Train Simulator」対談
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010331/ms.htm
【5月1日】マイクロソフト、「Train Simulator」日本語版の画面を初公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010501/train.htm

(2001年6月6日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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