【短期集中連載第3回】極上のゾンビラッシュを今、あなたに♪
■ 対戦「Left 4 Dead」! ゾンビとゆかいな仲間たち ■
いざ進め、特殊感染者。生存者どもに地獄を見せてやれ!
基本テクから必殺ポイントまで、ゾンビチームの全てを紹介
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くたばれ生存者! |
当連載はいよいよ最終回を迎える。今回は、第2回の生存者編に続き、「Left 4 Dead」において最も奥深く、楽しい部分をお伝えする。すなわち、今回のテーマは「特殊感染者」だ。
特殊感染者側、いわゆるゾンビチームの目的はひとつ、「生存者の脱出を阻止せよ」だ。そのためにゾンビチーム側には、プレイ可能な4種の特殊感染者が持つユニークな能力と、死亡しても何度でも復活できるゲームルールが備わっている。
だが、特殊感染者は、単体では非常にか弱い存在だ。タンクですら例外ではなく、4人の生存者がチームワークを発揮して対処すれば、特殊感染者がひとりで襲い掛かってもやすやすと撃退されてしまう。単体では敵わない、だが、こちらも集団で戦えば、生存者に地獄を見せてやれる。そう、ゾンビチームもまたチームワークが重要なのである。
ゾンビチームにて生存者側を上回るチームワークを発揮するためには、まず特殊感染者それぞれの特性を把握し、さらに地形を熟知して、その場所場所でのゲーム展開を読む必要がある。流れに乗ることができれば、チームメンバーだけでなく、ゾンビラッシュやウィッチ、地形ですら強力な味方にして、生存者に痛烈な打撃を与える、最上の瞬間を楽しむことができるのだ。
そして本来、そういった能力は無数の対戦経験を経て身につけるものと言えるが、知識でカバーできる部分も大いにある。本稿では、そういったゾンビチームのテクニックや勝負のポイントを紹介し、初心者でも一足飛びにベテランゾンビとなれるだけのノウハウをご紹介していきたい。
【短期集中連載第1回】はこちら(基礎知識編)
【短期集中連載第2回】はこちら(生存者チーム編)
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ゾンビ界のパワーヒッター、タンク氏。今日も生存者を殴り飛ばす仕事が始まる |
■ ライバルに差を付ける、特殊感染者の立ち回り考察編
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生存者に突然の全滅をもたらすのが最良の結果。そのためには素晴らしい連携と、少々の運が必要だ |
早速ゾンビチームの立ち回り方を見ていこう。基本中の基本として、ゾンビチームに4人のプレーヤーが参加している場合、死亡時の復活時間におよそ30秒かかることと、復活後にどの特殊感染者になるかは「条件付きのランダム選択」になることを理解しておこう。
「条件付きのランダム」というのは、同時に出現する特殊感染者の組み合わせはあらかじめ決められており、プレーヤーが何になるかは、既に出現している特殊感染者を除いた中からランダムに決定される、というルールに基づく。同時に出現する組み合わせは、ブーマー、スモーカーが各1体、ハンターが2体というのが基本。ごく希に、ブーマーが出現せずハンターが3体になることがある。
また、マップ中に1、2回登場するタンクについてはランダム性が低くなっている。タンク役になる可能性が「その時点の個人スコア」に基づいて重み付けされるからだ。作中のコメンタリーモードを見てみると、このことについて「がんばったプレーヤーへのご褒美」といった意味づけが成されているが、ゾンビチーム側の個人スコアは、ある程度運に左右される(スモーカーになるとほとんど稼げないなど)部分もあるので、タンクになれないことをあまり深刻に受け止める必要はない。
そして、ゾンビチーム側の「勝利」と呼べる状況は当然ながら生存者チームの全滅だ。しかし、がむしゃらに攻めるだけではうまくいきにくい。常に一定のペースで攻撃を掛けていると、瀕死にまで追い詰めた生存者がメディキットや鎮痛剤といった回復アイテムをタイミングよく使ってしまい、せっかくの攻めが振り出しに戻ってしまうからだ。
したがって、ゾンビチームがまず考えることは、生存者の体力を「メディキットを使うほどではないギリギリのレベル」まで削り、その上で、決定的なチャンスを待つことだ。生存者が、体力の半分近くを失っている状態で、メディキットを使わずに温存していたら勝負処だ。1回の大攻勢で、回復の暇を与えず、一気に全滅まで持っていくことを狙おう。
ここでは、そのために必要な、特殊感染者それぞれの立ち回り方をご紹介していく。
・ いろんな仕事が待ち構えている「ハンター」
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ゾンビの邪魔をするドアは、開幕早々に全部破壊しておこう。後々楽になる |
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付かず離れず生存者を威嚇。視線を奪って味方のチャンスを作ろう |
ハンターは最もプレイする機会が多くなる特殊感染者であり、さらに、ゲーム中最も忙しく動き回る存在でもある。飛びつき、殴りを使って生存者の体力をチマチマと削り続けるのはもちろんだが、ブーマー、スモーカーといった他の特殊感染者との連携を意識する上で、非常にたくさんの「仕事」があるのだ。
まずはステージの開幕直後には、生存者の進路にあるドアを片っ端から殴って破壊していこう。ドアを破壊しておくと、生存者が前進した際に「ドアを閉めて後方を安全にする」ことができなくなり、また、他の特殊感染者が背後から襲いかかりやすくなるのだ。
特殊感染者が4人揃って攻撃をしかけようというときは、大抵はブーマーの胆汁からきっかけが生まれることが多い。だが、生存者が周囲を警戒している最中は、なかなかうまくいかないものだ。そこで、ハンターには「生存者の周囲を飛び回り、注意を引く」という仕事がある。つまり陽動というわけだ。距離をとって飛び回り、生存者の注意をひこう。またこれは、生存者の前進を遅らせるためにも使える。
次に、ウィッチが出現したら、ハンター役のプレーヤーはすぐにその場所を確認しよう。位置的に、生存者がスルー可能であれば重要な仕事が発生する。すなわち、「ウィッチを覚醒させる」ことだ。ウィッチは、ハンターの飛びつきによって、「怒った状態」に移行する。そこで「ウィッチよりも高い位置から飛びかかる」というアクションを実行すると、あら不思議、ウィッチは怒り狂ってハンターに向かってくるのだ。
あとはそのウィッチに殴り殺されないようにしつつ、生存者の方に誘導してやればいい。生存者を見つけたウィッチは、自分をたたき起こしたハンターをよそ目に、生存者に襲いかかっていく。不意打ちとなった生存者は、これで確実に1人がダウン。そこに4人の特殊感染者がたたみかければ、大ダメージを与えること間違いなしだ。
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ウィッチ覚醒大作戦! ウィッチよりも若干高い位置から飛び乗り攻撃を食らわせて、覚醒させてやろう。あとは生存者の方向に逃げ、巻き込んでやればひとり分のダウンは確実。混乱に乗じてさらに畳みかければ全滅も狙える |
・ 「ブーマー」道は死ぬことと見つけたり
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ぶっかけ→自爆巻き込みでゾンビラッシュ延長。うまくやれば永久ループに陥らせることができる |
移動が遅く体力もないブーマーはできることが限られていて、役回りとしては地味だ。ひたすら生存者に胆汁をぶっかけたり、わざと銃弾を受けて、生存者を爆発に巻き込ませる。そして後はゾンビラッシュと他の特殊感染者のがんばりに期待する。そんなブーマーの腕の見せ所は、「出現のタイミング」と「死にどころ」の2点だ。
不慣れなブーマーは生存者の後方に出現して、移動する生存者に追いつけず、勝機を逸してしまうこともあるが、これは最大のミスである。大前提として、ブーマーになったら「生存者の前方に生まれる」ことを意識しよう。また、そのタイミングは「生存者に近すぎて出現が不可能になる直前」くらいがベスト。これさえ完璧なら、胆汁を掛けるのは簡単だ。
胆汁を発射したら、ブーマーの仕事は「あとは死ぬだけ」である。これは、胆汁のリチャージ時間よりも、死んでから復活するほうが若干速いからだ。いかに、なるべく多くの生存者を、死亡時の爆発に巻き込むか。基本は「死角から突然、射線に飛び込む」ことだが、あまり近づくと殴られて対応されてしまう。うまく死ぬためには「爆発半径内、殴りの射程外」という絶妙な位置取りを維持するのがコツだ。
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胆汁をかけるためには、生存者が反応できないタイミング、角度からの進入が必要だ。地形を上手く使って驚かせてやろう |
・ 必殺ポイントの仕事人「スモーカー」
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警報付きの車。うまく位置取りをして、生存者のピンチを誘発したい |
常時活躍できるブーマーやハンターと違い、スモーカーは要所要所でクリティカルな存在となる「必殺仕事人」である。スモーカーの特徴である「舌による引きずり攻撃」は、それ単体によるダメージはごく小さいものの、地形や、状況をうまく利用することで、生存者に対して深刻なダメージを与えることができる。そこで意識したいのが、様々な「必殺ポイント」の活用だ。
そのひとつは、「NO MERCY」の第1ステージなどに配置されている、「警報機付きのクルマ」。クルマに密着させる形でうまく生存者を引きずることができれば、救出しようとした他の生存者が警報を鳴らしてしまうというミスを誘発できる。警報をきっかけにゾンビラッシュが始まったらハンターやブーマーが非常に戦いやすくなるので、これは積極的に狙いたい。
高低差があり、引きずり落とすことが可能な場所も「必殺」が狙えるポイントだ。引きずりそのもののダメージは小さいものの、ある程度の落差のある場所から引きずり落とすことができれば「落下ダメージ」のオマケが付き、場所によっては一撃で戦闘不能になるという大ダメージを期待できる。それを狙える具体的な場所については次章で詳しく説明しよう。
またスモーカーの強みとして、ある程度離れた場所から一瞬にして生存者を拘束できるという特性がある。状況によってはハンターより確実ということだ。これが最大限に生きるのは、「NO MERCY」の第1ステージ、第3ステージなどにあるマンホールなどの「進んだらもう戻れない場所」。進もうとする最後のひとりをタイミング良く捕まえて孤立させれば、確実に仕留められる。ビッグチャンスをモノにしよう。
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「引きずる」→「落とす」のコンボが狙える場所では、事前に無駄死にすることがないよう命を大事に。タイミングを見計らって姿を現わし、攻撃をしかけよう |
■ タンクの能力を120%引き出す頭脳プレー集
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タンクは普通に突っ込むだけでは弱い。パワーに頼らず、立ち回りで勝負すべきだ |
「次のタンクは君だ!」。本作をプレイしていてもっとも心躍る瞬間だ。「よし来た、突っ込め、殴れ!」と暴走するまえに、タンクができることを整理しておこう。タンクはタフで強く、パンチ一発で生存者を吹っ飛ばし、3回殴れば確実にダウンを取れる猛者だが、4人の生存者が一致団結して対抗してくれば簡単にやられてしまうという、か弱いゾンビのひとりに過ぎない。
だが、タンクが生きている間は生存者の注意がタンクに注がれる。他の特殊感染者が仕事をしやすくなるという隠された効果も見逃してはならない。まずは長生きすることを考えよう。突っ込んで殴りに行くのは、ブーマーの胆汁が命中したときなど、明確に接近戦のチャンスが来たときだ。なるべく生存者がバラけるように方向を考えて、吹っ飛ばしてやろう。
だが、生存者を直接殴る以外の戦術も重要だ。タンクには、生存者を効果的にいたぶるための、様々な頭脳プレーの方法がある。ここではその中の代表例として、3種の戦術をご紹介しよう。
・一撃必殺!「カーリング」
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殴れるオブジェクトを使ってズドン!一撃でダウン |
まずひとつめの戦術は「カーリング」。すなわち、殴れば吹っ飛ぶクルマや箱といったオブジェクトを使った攻撃だ。カーリングよろしく地面を滑っていくオブジェクトが生存者に命中すると、生存者は体力の残量に関係なく、一発でダウン状態となる。2発目を命中させれば即死亡。
殴れるオブジェクトが存在する場所でタンクになったら、真っ先にこれを狙おう。また、オブジェクトを盾にすることで、生存者側の射撃を回避することもできるため、一石二鳥。場所によっては1発で4人ダウンなんていう荒技も可能だ。狙わない手はない。
「カーリング」戦術が利用できるのは、「NO MERCY」エピソードのステージ1、ステージ3、ステージ4。乗用車やフォークリフトといったオブジェクトがその対象だ。また、2つめの対戦マップ「BLOOD HARVEST」では、ほぼ全てのステージでこれが利用できる。倒木や、藁の束、ゴミ箱など、意外なものが殴れるので、マップをよく研究しておこう。
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「カーリング」戦術を使えば、生存者4人を1度に倒す実績「ALL 4 DEAD」の獲得もたやすい。積極的に狙っていこう |
・長生きしつつ効果的な「遠投」
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遠距離からでも、慣れてしまえば狙えるものだ。生存者の攻撃が薄くなる距離から当てていこう |
次の戦術は「遠投」。近距離戦で分が悪い場合、真っ先に狙う戦術だ。タンクのセカンダリ攻撃である「岩投げ」は、モーションが長く、隙だらけになるため近距離では使いにくい。だが、生存者が開けた場所に居る場合には話が違ってくる。距離を利用するのだ。
岩は放物線を描いて飛ぶので、照準をやや上に合わせて岩を投げると、遙か遠くから命中させることができる。しかも、どれだけ距離が離れていても、ダメージはパンチと同じ威力。しかも、障害物を盾にしつつ、その頭越しに遠投ができるのだ。
狭い場所の多い「NO MERCY」エピソードではごく限られた場所でしかこの戦法を利用できないものの、開けた地形の多い「BLOOD HARVEST」エピソードでは非常に効果的である。
・起死回生の最後の手段「置きタンク」
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どうしようもないときは「置く」。生存者は突然のタンクにびっくりすることだろう |
直接殴りにいけば撃退されるのが確実で、しかも「カーリング」、「遠投」を駆使しようにも場所が悪い場合は、最後の手段「置きタンク」を考慮する。
ご存じの通り、タンクには「自制心メータ」というものがあり、およそ30秒間、生存者を攻撃せずに居るとこれが枯渇し、制御が他のプレーヤーに移る。2人目のプレーヤーが同じく自制心メータを失うと、タンクの制御はコンピュータに渡される。そのとき、生存者が近くにいなければ、タンクはその場で待機するという仕様がある。これを敢えて利用するのだ。
コンピュータ制御のタンクは、ソロプレイで出会うものとおなじく、ダウンした生存者を死ぬまで殴り続けるという頭の悪いものだ。しかし、人間が制御しても戦果が芳しくない場所であれば、あえて別の場所にタンクを持っていき、いわば奇襲攻撃のような形に持っていくことに大きな意味がある。
また、タンクをプレーヤーが制御する場合、他の特殊感染者は3人しか登場できないが、タンクをコンピューターが操作する場合、特殊感染者4人でそれをサポートできるのがメリットだ。タンクへの対応で忙しくなっている生存者を、4人のチームワークで徹底的にたたきのめしてやろう。
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もちろん、生存者の体力が残り少なかったり、ブーマーの胆汁でチャンスが生まれたら、即座に突っ込んで殴り攻撃に移行しよう。絶好の機会を生かすためには、臨機応変な戦い方が必要だ。タンクは奥が深い |
■ 必殺ポイントを探せ!──マップ攻略「NO MERCY」編
対戦ゲームで優位に立つ王道は、戦場となるマップを知ること。ここでは、特殊感染者のパワーが最大限に生きる、数々の「必殺ポイント」を中心に、「NO MERCY」エピソードのマップ解説をしていきたい。
・ファーストステージは削り勝負。まずは小手調べ
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生存者が1階に降りる瞬間、最後尾を拘束!これで1キルが約束された |
「NO MERCY」エピソードのファーストステージである「マンション」は、とても短く、マップの構造も単純であるため、生存者の全滅を狙うのは難しい。ここではなるべく相手チームのクリアスコアを少なくするべく、どれだけ体力を削れるか、あわよくば1人倒すくらいの気持ちで臨みたい。
このマップにおける必殺ポイントのひとつは、マンションの2階から1階に降りる、床の穴だ。ここは一度降りるともう戻ってはこれないため、生存者側がバラバラに降りていくと、最後のひとりをスモーカーやハンターで拘束し、確実に仕留めることができる。ただ、そのタイミングは非常にシビアなので、成功すれば儲け物くらいに考えておこう。
ハンターにとっては、マンションから出た直後、大通りに出るまでの路地は、細かくダメージを蓄積さえられる好ポイントだ。ハンターの飛びつき攻撃は通常、殴りモーションが発生しないとダメージが発生しないが、高所から飛びつくなどの方法で、遠距離から勢いよく飛び乗ると、その時点でダメージが発生する。このステージに存在する最も高い場所から狙えば、飛びついた瞬間に15~25ダメージの発生を狙える。これを生かして数名にメディキットを消費させるとこまで削りたい。
最後の勝負どころは、セーフルームに続く地下道の入り口付近、警報機付きのクルマがある場所だ。ここではスモーカーがクルマの側に陣取りつつ、ブーマー、ハンターによる撹乱を交えて地道に削りたい。うまくクルマの警報機を発動させ、生存者をラッシュに巻き込むことができれば、場合によっては全滅も狙える。そんなときに「復活待ちでした」ということがないよう、その前のタイミングで無駄死にするような行動はしないようにしておこう。
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ハンターは高所からの飛びつきを成功させれば、飛びついた時点で即ダメージを入れることができる。生存者の体力を効果的に削るために有効なテクニックだ |
・ファイヤハンターで削れ! 暗く、死角の多い第2ステージ
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全体的に暗いシーンの多い第2ステージは、生存者のカバーリングが遅れがち。ガンガン攻めよう |
第2ステージは全体的に暗いシーンが連続するため、ハンターによる突然の殴り攻撃が意外と効果的に使える。また、クレシェンドイベントが起きる発電室に大量の火炎瓶が配置されているほか、自然に炎上しているオブジェクトもいくつか配置されているため、ハンターが自らの体に火を付けてから生存者に飛び乗る「ファイヤハンター」作戦が採りやすい。
炎上したハンターによる飛び乗り攻撃は、通常のダメージのほかに、生存者が炎に巻かれた時と同等のダメージが追加で発生するため、非常に強力だ。時間あたりのダメージは通常のおよそ倍で、5発殴ればほぼ確実にダウンが奪える。手近に火種があれば、是非積極的に狙って欲しい。
それを除くと、第2ステージは、わりと平坦なステージだ。「必殺」と言えるほどの地形もないかわりに、全体的に死角の多いマップ構造なので、タンクが出現した際には、なるべくタンクが長生きして、その脇から他の特殊感染者が襲いかかるような形を取ると効果的だ。場合によっては「置きタンク」も検討しよう。
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「ファイヤハンター」の恐怖。炎ダメージにより攻撃力が倍増、数回殴っただけでダウンを奪える。火種がある場所ではガンガン使うべきだ |
・「必殺ポイント」満載の第3ステージ。ガソリンスタンド前で勝負をかけろ!
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序盤ながら一挙全滅も狙える、ガソリンスタンド周辺の広場。倉庫の屋根伝いに移動するシーンが大チャンスだ |
3番目の「地下道」は、生存者にとって危険な地形が頻出する、非常に盛り上がるステージだ。生存者側にとっても、全員脱出するのが非常に難しいマップである。ここで相手を全滅させることができなかったら、ゾンビチームは連携を根本的に見直すべき、というレベルだ。
まず第1の必殺ポイントは、スタート間もなく到達するガソリンスタンドの広場から倉庫内に移動するシーン。屋根伝いに移動する生存者を、スモーカーで引きずり落とすことができれば、「落下ダメージ」+「生存者の分散」を同時に引き起こせる。このタイミングでスモーカーになったら、それを必ず狙おう。
また、この広場にはタンクの「カーリング」作戦に使えるオブジェクト、フォークリフトがある。マップの構造上、ここでタンクが出現することも多いので、広場で戦うことになったらまずフォークリフトを見つけ、殴って生存者にぶつけてやろう。
そこを抜けられた後に重要になってくるポイントは、倉庫内から地下道に抜けるマンホール、地下道から地上に出る梯子の2点。特に後者はマップの最終盤ということもあって、うまく使えるかどうかが非常に重要だ。地下から上がってくる、無防備なタイミングに合わせ、スモーカーで引っ張り、ハンターで飛び乗り、ブーマーで通せんぼと、嫌がらせの限りを尽くしてやろう。
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第3ステージにはいくつもの必殺ポイントがある。必要なタイミングで仕事をできるよう、計画的に死亡・出現するように心がけたい |
・きわどいチャンスをモノにできるか。ゾンビ側に厳しい第4ステージ
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第4ステージは、エレベーターホールに行かれるまでにどれだけ削れるか、という雰囲気が強い。地道に戦うべし |
マーシー病院内を最上階まで駆け上がる第4ステージは、比較的難所の少ないマップだ。ゾンビチームが意図的に勝負をかける場所としては、病院2階のホール、3階のエレベータ前、30階の建築現場、ということになる。
これら3つの勝負どころは、いずれもスモーカーによる引きずりが攻撃のきっかけとなる。まず2階のホールでは、ハンター役のプレーヤーがあらかじめ手すりを殴って破壊しておこう。そうしておけば、スモーカーが生存者を引きずり落として足止めすることが可能になる。
次の勝負は、クレシェンドイベントを終えて生存者がエレベータに乗り込み、ドアを閉める瞬間である。ここでタイミングよくスモーカーが舌を伸ばすと、閉じるドアのスキマから生存者がひとりだけ引きずり出され、エレベーターは出発。哀れ孤立した生存者は死ぬしかなくなる。タイミングは極めてシビアなので、練習が必要だろう。
ここまでほぼノーダメージで抜けられてしまうこともあるので、30階工事現場のシーンでなんとか敵を破滅させたい。タンクが出現した場合は、生存者が足場の悪い空間に進んでくるのを待ち、パンチを浴びせて虚空へ吹っ飛ばすのが最優先事項。スモーカーは背後から引きずり、ぶら下がり状態の誘発を狙う。それを助けようとした生存者にハンターが飛び乗れば、うまくいけば2、3人を同人ぶら下がり状態にしてしまえることもある。爆笑間違いなしだ。
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このマップの勝負どころとしては、2階のホール、3階のエレベーター、工事現場の足場が悪い場所、の3種類ほど。タンクの出現がどのタイミングになるかによって、展開がまるっきり変わってしまうため、運の要素も大きい |
・フィナーレの「屋上待機」はもはや常識? タンク前にどれだけ削れるか!
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第5ステージが始まったら屋上に全員集合 |
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生存者が梯子を登ってくるところに順番に襲いかかり、あわよくば一挙全滅 |
いよいよフィナーレだ。生存者が屋上に出るまでは、チャンスらしいチャンスを作ることが難しいので、ステージが始まるなり、ゾンビチームは急いで屋上に集合しよう。ここで最初の勝負を仕掛け、削れるだけ削るというのが、現在ではほとんど常識なのだ。
梯子を伝い、生存者がひとりずつ屋上に上ってくる。そこでゾンビチームは、最初のひとりをスモーカーが、2人め、3人目をハンターで拘束する。最後の4人目がカバーリングする前に、3人を確実に拘束し、なおかつスモーカーの引きずりによって分散させることができれば、かなりの大ダメージを期待できる。その配置については右のスクリーンショットを参照していただきたい。ここでひとりでも倒すことができれば上出来だ。
これを凌がれたら、あとはフィナーレの本番。ここまでのステージで磨いたチームの連携を最大限に生かし、少しずつでも生存者の体力を削っていこう。生存者が固まっている場合、ハンターは飛び乗りよりも殴りが効果的だ。スモーカーはタンクの出現まで我慢の子。タンクは2回出現するが、突っ込むと簡単にやられてしまうので、「遠投」を駆使しつつ、他の特殊観戦者が攻撃するチャンスをなるべく引き延ばしたい。
2匹目のタンクの時点で生存者4人が残っている場合、最後の手段として「ヘリポートからなるべく遠い場所に置きタンク」というワザを考慮してもいい。2匹目のタンクが撃破されない限り救助ヘリが到着しないので、生存者はこれを叩くためにキャンプをやめ、打って出る必要があるからだ。そこを4人のゾンビチームがうまく連携し、なんとかひとりでも仕留める。こういった工夫を凝らせば、少しでも勝利に近づくことができるはずである。
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最後の砦は2回出現するタンクだ。うまく立ち回ればビルの外に生存者をはじき飛ばすこともできる。遠距離、近距離の戦い方をうまく交えて長く足止めしたいところだ |
■ かたくなに勝利を目指すか、リラックスして楽しむか、全てはプレーヤー次第
ここまでゾンビチームの戦術をご紹介してきたが、いかがだっただろうか?
「Left 4 Dead」の良い点は、ガチガチに勝利を目指すプレイも、リラックスして笑いながら楽しむプレイも、等しく受容してしまうところだ。筆者はフレンドと一緒に対戦を楽しむことが多いが、時には4人集まって、全く知らないチームとクラン戦よろしく戦ってみるのも刺激的で面白い。プレイテクニックを磨くというのは、その両方で役に立つものだ。
そして「L4D」では、1エピソードの対戦セッションがおよそ2時間程度と長丁場になる上、チーム内の連携体験が非常に濃密になるため、野良の対戦でもフレンドを作るきっかけのひとつやふたつ、得られるものである。周囲に本作をプレイしている友人がいないプレーヤーでも、オンラインでそれなりに良いプレイを続けていれば、色々と新しい世界が見えてくることだろう。
当連載はこれにて「フィナーレ」となるが、「Left 4 Dead」は今後も大型パッチのリリースが予定されており、熱い対戦はまだまだ続いていきそうだ。これまでにご紹介した数々のテクニックが、読者の皆さんの役に立つことになれば、これ以上なく幸いだ。
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□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.eajapan.co.jp/
□Valveのホームページ
http://www.valvesoftware.com/
□EA、Xbox 360版「Left 4 Dead」製品情報ぺージ
http://www.japan.ea.com/l4d/
□関連情報
【2009年1月21日】EA、Xbox 360「Left 4 Dead」を1月22日に発売
25日には試遊イベントも開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090121/l4d.htm
【2008年11月21日】Xbox 360/ PCゲームレビュー「Left 4 Dead」レビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081121/l4d.htm
【2008年11月4日】ホラーアクションゲーム「Left 4 DEAD」発売決定
4人の生存者と無数のゾンビたちの熾烈な戦いを描写
Xbox 360版がEAより、WIN版がズーよりリリース
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081104/l4d.htm
【2008年7月19日】Valve、アクションホラー「Left 4 Dead」プレビュー
これぞ新時代のCO-OPプレイ? ゾンビの洪水の中で壮絶チームサバイバル
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080719/l4d.htm
(2009年2月23日)
[Reported by 佐藤カフジ]
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