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5月11日~5月24日(グレートキャニオン)
プレイ料金:2プレイ 500円
「タクラマカン」以来の新マップとして期待のかかる「ジャブロー地上」は、広大なマップに拠点をはさんで中央が川で分断された独特の形状となっている。さらに、今までのマップにはない仕掛けが用意されている。それでは、早速インプレッションをお届けしよう。 ■ 「ジャブロー地上」ファーストインプレッション 慣れ親しんだニューヤークとも、再びお別れの時期が到来しました。勝敗や戦術、チームとしての動きを重視するプレーヤーとしては、「相手にもタンクいたらどうすんの? とりあえずアンチタンクにも枚数割いとくのが正解?」とか、「そんときはアンチ側と護衛のどっちを厚くするべき?」とか、「相手にスナイパーとか中距離支援機がいないんなら、連邦が雛壇からダブデ狙ってもよくね?」などと、スタンダードな戦術の成熟やさらなる安定、そして新たな戦術の模索といった密度の濃い時期に差し掛かっているだけに、ちょっとした肩すかし感もあるのでは。 とは言え、ニューヤークという戦場がもっとも長くプレイされているというのも事実。「そろそろ次のステージを」という声も少なくはないし、ステージ移動がもたらす新鮮な感覚も本作の大きな魅力であるため、納得のステージ移動といったところだろうか。 さて、ジャブロー地上である。すでに公式サイトなどからの情報が広まりつつあるようだが、「哀・戦士」のBGMとともに「ジオン軍は戦場上空のガウからの降下出撃となる」、「ジオン軍側の戦場にはガウからの爆撃が行なわれる」という、かつての戦場にはなかった驚きの新要素が取り入れられているのが見逃せない。実際に取材チームがプレイした際に目をひいたものや感想については、だいたい以下のような感じである。
●ガウからの降下出撃が気持ちいい
ただし、ガウの中で無邪気に遊んでいる間にも連邦軍側はどんどん侵攻してくるので、お遊びはほどほどに。 「戦闘開始から戦闘終了まで、ガウの中でのんびり過ごしたい!」という奇特なプレーヤーも現われるかもしれないし、書いている僕自身もそういう贅沢な時間を過ごしてみたいと思うタイプだが、本作がチーム戦で勝敗を競うゲームであることだけはお忘れなく。誰かがガウの中でのんびりしている頃、戦場では「人数足りねえ!」って大変なことになってます。また、のんびり降下するだけでなく、敵軍の陣容を目視で確認することも大切。ジオンの陣容は落下中にすべてモロバレです。 ちなみにガウの高度は、おそらく余裕で上空1,000m以上。連邦軍の狙撃型MSでもガウ内のMSを照準に捉えることはできなかった。そして、それだけの高度からの降下なので、空中でダッシュ→降下してブースト回復→空中でダッシュという行動を繰り返すことで、着地するまでの間に戦線をかなり押し上げることが可能。ただし、何も考えずに戦線を一気に上げると、さすがに「降下中にジム・スナイパーカスタムに狙撃される」という残念な事態も発生するので要注意。 対して連邦軍は、いつも通り地上からの出撃です。
●ガウからの爆撃が手強い ジオン軍の初期出撃地点となるガウの他に、一定時間ごとに戦場を横切って爆撃を行なうというガウ(出撃地点のガウより高度は低め)も存在し、連邦軍にとっては大きな脅威となりそう。マップ上の「爆撃エリア」の上空を定期的にガウが通過し、ダメージ50(!)の爆撃を行ないます。すなわち「上空を移動する戦闘ユニット」という扱い。どうやら攻撃タイミングが決まっているようなので、残り時間とガウの機影にさえ気をつけていれば爆撃に巻き込まれることはないが、戦闘中にタイミングよく爆撃エリアを避けて移動する、という都合がいい展開もそうそうないわけで。
●ステージが広い 両軍の拠点までの距離がかなり離れているので、戦線を押し上げた状態から回復に戻るとなると、けっこうな時間が必要。すなわち、ガンダムやゲルググ、ガンダムEz8やギャンといった高コスト機には、これまで以上の的確な回避能力や、前線に負担をかけずに回復に戻るタイミングの見極めが要求される。また、拡大された戦場というのは、移動力に制限がある近接格闘型での活躍が制限されるということでもある。 単機で飛び出した敵に一斉に群がるような戦い方をしてしまうと、その敵を倒し終わって、じゃあ次の敵は? と見回してみれば、戦場の反対側で数的不利にある味方が絶望的な状況に……というケースも多発するだろう。この戦場をきっかけに、戦力の効果的な分配という戦術概念を意識できるプレーヤーの増加に期待したい。 また、拠点付近は平坦な地形であるのは今までと同じ。射線が通りやすいので、敵陣に乗り込んで敵MSを夢中で殴っていたら、カットされて要撤収の事態に。そこを拠点周囲の砲台に砲撃されて撃破……ということにもなりやすい。
●水中が戦場になりやすい 戦場の中央、そしてかなりの部分を川が占め、そこには両軍の拠点に向かうための格好の通路である水中洞窟が存在するため、水中での戦闘が多発するのは確実。ジオン軍が誇る水陸両用MSが絶対的なアドバンテージを誇るなか、連邦軍の新戦力であるアクア・ジムや、これまでは水中でもそれほど機動力が低下しないという特性がそれほど重視されていなかった、ガンダムとジム・寒冷地仕様の運用法が見直されることになりそう。水中洞窟の出口に近接格闘型を配し、敵の侵攻を食い止めるという局地的な作戦も重要となるだろう。 また、洞窟の構造が中央に合流地点があり、また左右に分かれるという構造になっているため、初心者はマップをレーダーで確認しながら戦わないと、後退時など、思わぬ迷子になりかねない。洞窟の幅もグレートキャニオンより狭いところがあるので、引っかかって攻撃を食らう、といった事故だけは防ぎたいもの。
●地上の見通しがいい 水中を嫌って地上戦を挑むとなると、平坦な場所が多いために狙撃型MSの射線に晒されやすいというリスクがつきまとう。地上ばかりでもダメ、水中ばかりでもダメというバランス指向の編成と戦術が強いのか、どちらかを貫く編成と戦術が強いのかという点が興味深い。
●MSよりも背が高い密林
覆い茂る木々には当たり判定はないものの、視界をさえぎってくれるので、ロックオンマーカーの動きやレーダーの光点の動きで相手の位置と行動を読む、というスキルが必要になってくる。レーダーで相手との距離を把握しづらい近接格闘型に搭乗する際は、目視での敵機確認がこれまで以上に必要とされるケースも多々発生するだろう。
以上が新マップ、ジャブロー地上に関しての大まかな感想です。グレートキャニオン以上に厄介な水中洞窟の存在が、ミノフスキー粒子濃度50%のテスト期間と相まってどれほどの戦術的価値を発揮するのかと、そんなことを考えつつ、ちょっくらアクア・ジムの練習に精を出してきます。ということで、また次回の記事でお会いしましょう。(トバ・ルマン) (C)創通・サンライズ
□バンプレストのホームページ (2007年4月14日) [Reported by 三番町第20小隊]
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