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料金:未定
共同体社会、そして大破壊、さらに様々な勢力が生まれるすべての原因は、陸上自衛隊の普通科連帯の連隊長ゴトウ一等陸佐が、“空間移転装置 ターミナルコンピューター”開発計画を実施したことにある。この空間移転装置の事故が、東京に異世界の象徴である「悪魔」をこの世界に呼び出すことになってしまうのだ。空間移転装置の開発者であるSTEVENは「悪魔召喚プログラム」を配布、コンピューターを介して悪魔を使役する「悪魔召喚師」が現われ始める。 悪魔の登場は自衛隊、さらに米軍の暴走を引き起こす。ゴトウはクーデターを起こし東京に戒厳令を発布、それに対抗するレジスタンスが結成され、戦いが起こる。米国大使トールマンはクーデターと悪魔の出現を脅威に感じ、彼の命令により“I.C.B.M”が東京に投下される。東京は崩壊し、すべての秩序が失われる。核の炎を生き延びた人々には、廃墟と化した東京を跳梁する悪魔を止める力はなかった。 救いを求める人々は20年以上の歳月を経て、2つの大きな勢力を作り出す。1つは品川に巨大施設カテドラルを建造した「メシア教団」。そしてもう1つが、上野に“総本山”を持つ「ガイア教団」である。しかしこの2つの教団は人々に平安をもたらすことはできなかった。思想の異なる2つの教団は激しい戦いを巻き起こす。その戦いは“神”の怒りを買い、東京に神の裁きが下り、大洪水が人々を襲う。 この混乱した状況沈静化させたのは1人の「少年」であったという。彼はI.C.B.M投下前の東京にも現われ、ゴトウやトールマンとも戦ったと言われるが、定かではない。大洪水の後に再び現われた少年はカテドラルに向かった。そこで何が起こったかは現在の記録にはないが、それを境に悪魔の出現が極端に減ったという。人々は再び文明再建の道を歩むこととなる。I.C.B.M投下と大洪水の2つの災いは合わせて「大破壊」と呼ばれることとなる。 大破壊を経験した人々は、破滅的な状況からの復活と、悪魔からの防衛を目的に、宗教や思想の枠を越えた人間達の調和と協調を呼びかけ、共同体社会を作り出す。この共同体社会は「7人の賢者」によって樹立された。ちなみにこの賢者の中にはメシア教団大司教「勤勉なるユダ」、ガイア教団大僧正「剛毅なる道灌」も名を連ねている。2つの教団は共同体社会の体制の下、不可侵協定を結んでいる。現在、共同体社会は7人の賢者の手から離れ、初代総帥である「古島」に全権がゆだねられている。「デビルバスター管理機関」は古島総帥によって設立されたものである。 7人の賢者は共同体設立を期に解散している。しかし、彼らの多くは未だこの社会で強い影響力を持っている。また、2つの教団の信者達もそれぞれの思想に従って行動しているだろう。デビルバスターや共同体にすべての人が賛成しているかもまだわからない部分だ。「真・女神転生」シリーズ同様、本作にもLawとChaosの対立はあり、神々もまた介入してくるだろう。プレーヤー達がどんな道を選び、世界がどうなっていくかは非常に興味がそそられる。 今回紹介されたスクリーンショットでは、プレーヤーのスタート地点である「第三ホーム」とその地上部分である「スギナミ」を見ることができる。第三ホームは、大破壊の脅威と、悪魔からの襲撃に備え人々が地下に建造した広大な地下シェルターの1つである。共同体社会の「東京再生プロジェクト」によって配置されたターミナルコンピューターが設置されていて、人々の生活をサポートしている。地上へは、リフトによって向かうことができる。 第三ホームには多くの居住施設の他、いくつかの店舗が存在している。デビルバスターであるプレーヤーが使用するのは、回復薬を買うための薬局や武器屋、防具屋などである。現在まだほとんどが明らかになっていないが、「真・女神転生」シリーズ同様のエキセントリックな店員の登場に期待したい。ターミナルコンピュータはデビルバスターの行動もサポートしてくれる。また、悪魔を融合させる禁断の邪法を行なう「邪教の館」もホームの中にある。デビルバスター達はこの街をスタートポイントとして、荒廃した東京に踏み出していくこととなるのだ。 第三ホームの地上は「スギナミ」である。崩れたビルがそこかしこに横たわっており、土地も平坦ではない。大災害がどれだけ東京を破壊し尽くしたかが伝わってくるフィールドである。個々にはもちろん悪魔が闊歩しており、プレーヤーに襲いかかってくる。プレーヤーはホームのバーチャルルームでの経験を活かし、本物の悪魔と戦うことになるだろう。彼らを説得し、最初の「仲魔」を得るのもここになるかもしれない。
今回の情報で、本作がシリーズと密接な繋がりを持ち、プレーヤー自身複雑な社会に所属していることが確認できた。シリーズのファンはもちろん、そうでない人もこの世界に足を踏み入れ、仲魔と共に冒険をしてみたいと思ったことだろう。作り込まれた世界、練り上げられた設定での、濃密なストーリー展開にも期待したい。 COPYRIGHT (C) 2006 CAVE CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
□ケイブのホームページ (2006年9月22日) [Reported by 勝田哲也]
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