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「悪魔を殺して平気なの?」、悪魔にこう聞かれたとき、プレーヤーはどう答えるか。ゲームを進める以上、強くなるために多くの悪魔は倒さねばならない。そして、その悪魔を倒すために、現在交渉している悪魔の力が必要だ。プレーヤーは悪魔が望んでいるであろう、「いいえ」を選択する……。「女神転生」シリーズには悪魔と交渉している内に、自分の価値観が揺らいでいく。悪魔と共に冒険をしている内に自分も何か別な存在に変わってしまいそうな気持ち、悪魔との交渉はそんな怖さを持っている。 「女神転生 IMAGINE」では戦闘はリアルタイムで進行する。交渉もまたリアルタイムで行なわれることになる。今にも襲いかかってきそうな悪魔に対して話しかけるという、緊張感のある交渉シーンになりそうだ。交渉は「交渉スキル」を使用する。これは「戦闘スキル」で敵の悪魔にダメージを与えるのと同じように、使用することで悪魔から反応を引き出すことができる。 交渉スキルには非常に多彩な種類が用意される予定だ。「友好的交渉スキル」も、挨拶、勧誘、説得、泣き落とし、ヘッドハンティング等々、多彩なものが用意される。「私に力を貸しなさい!」と“説得”をすると、「人の子が私に何か用ですか?」と悪魔が返してくる。そこで更に説得スキルを使い、徐々に悪魔の心を獲得していくのだ。悪魔の機嫌を損ねてしまえばそこで交渉は不可能になる。友好的交渉スキルの他に、「威圧的交渉スキル」、「挑発的交渉スキル」なども用意されるようで、多彩な交渉が楽しめそうだ。 悪魔と悪魔を組み合わせ、より強力な仲魔を作り出す「悪魔合体」はシリーズで熟成されてきたシステムだ。本作では更に「遺伝スキルシステム」というオリジナルのシステムを追加している。悪魔の合体はシリーズお馴染みの存在である「邪教の館」で行なう。例えばハイピクシーとケットシーを合体させることでアークエンジェルを作り出すことが可能だ。 ハイピクシーは「ジオ」、「羽ばたき」というスキルを持っていて、ケットシーは「ディア」と「斬りかかり」というスキルを持っている。合体したアークエンジェルはこれら4つのスキルを遺伝スキルとして持つことなる。遺伝スキルはあくまで潜在的なもので、合体直後は使うことができない。 これらの遺伝スキルをアークエンジェルが使用するには「覚醒」と「習得」という2つのステップが必要となる。アークエンジェルが敵からジオをかけられるなど、何らかのきっかけで遺伝スキルは覚醒する。覚醒には同じような攻撃を受けたり、同系列のスキルを自ら使用したり、特定のアイテムを使う、といったケースがある。覚醒してから戦闘を繰り返し、一定の経験を積む事でアークエンジェルはジオを習得できるのだ。
覚醒、習得して強力となった仲魔はベースの悪魔とはひと味違った存在になる。そしてそのスキルは次の合体、更に次へと世代を超えて受け継がれていく。冒険を共にしていく仲魔は姿を変えながらも何かを確実に受け継いでいく……。遺伝スキルシステムはそんなロマンを再現したシステムだ。長い時間を共にしてじっくり育て上げたオリジナルの仲魔。それは冒険者の大きな個性となるだろう。「女神転生 IMAGINE」は他の冒険者が持ち得ない強大な悪魔を従える「悪魔召喚師」を目指すことができる作品なのである。 (C)CAVE ONLINE ENTERTAINMENT / ATLUS ALL RIGHTS RESERVED.
□ケイブ・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2006年8月25日) [Reported by 勝田哲也]
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