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会場:Necca秋葉原店
■ プレーヤー達の“繋がり”を確かに感じさせる手作り感のあるイベント
本作の最大の特徴はプレーヤーの目的をRvRに集約しているところだろう。このため、レベルアップがしやすくなっており、どのような成長をさせるか、そして仲間達とパーティーを組みどうやって戦うか、プレーヤースキルと戦略を追求できるようになっている。特徴的な様々なクラスが存在し、破城槌や投石機といった攻城兵器なども登場する。他の作品とはひと味違う戦いが楽しめる作品だ。 Round Tableは今回が3回目になるファンイベント。今回は75人のプレーヤーがNecca秋葉原店に集結した。司会は初回から引き続き、「DAoC」のコアプレーヤーであるライターのMurayama氏と、EA MythicのMarketing Coordinator でありAsian PRであるAyaka Hahn氏が務めた。このイベントでは、次期拡張パックの情報や、EA Mythicの次回作であるMMORPG「Warhammer Online: Age of Reckoning」のムービー紹介が行なわれ、さらに「Warhammer Online: Age of Reckoning」の試遊も行なうことができた。 Round Tableのメインイベントは「レルム対抗クイズ合戦」である。来場者はゲーム同様アルビオン、ヒベルニア、ミッドガルドの3つの勢力にわかれてクイズに答える。ゲーム内で使用されるマップを使用し、クイズに成功した国家が他の国の領土を奪い取り、もっとも領土を拡張した国家が勝つ、というルールだ。クイズの内容は「あなたのレルムのアーチャークラスの射程は?」といったプレーヤーでなくてはわからないものばかり。 来場者は時には同じ国のプレーヤー達と議論を交わしながら答えを出していった。答えた来場者はゲームのグッズを獲得し、ゲーム内のキャラクタで自己紹介をした。キャラクタの名前が挙がると「いつもやられてるよー!」、「知ってる、知ってる!」という反応が返ってくる有名プレーヤーも多かった。「DAoC」ではプレーヤーが倒されると倒したキャラクタと倒されたキャラクタの名前が告知される。たとえ直接戦ったことはなくても、強いプレーヤーの名前は多くの人の心に刻み込まれている。 司会を務めるMurayama氏も、「あなたでしたか、ゲーム内ではお世話になりました」など、プレーヤーならでは視点で来場者に声をかける。1つのゲームをプレイし、戦っているからこその、「オフ会」の様な和やかな雰囲気があった。「DAoC」の日本での展開は現在もサーバーは1つである。大ヒット、という成績ではないかもしれないが、熟練プレーヤー達も多く生まれ、プレーヤー間の連帯感は強い。有名プレーヤーが名乗りを上げるとちょっとしたどよめきが起こるのも、すべてのプレーヤーが1つの世界を共有しているからだろう。 クイズ大会はミッドガルド王国が勝利し、代表プレーヤーが賞品のビデオカードをゲットした。じゃんけん大会も行なわれ、結果としてはほとんどのプレーヤーの手にTシャツやカレンダー、ポスターなどのグッズが配られた。 会場には「DAoC」が好きで、プレイをし続けているという“連帯感”が確かにあった。ゲームに関する思い入れと、仲間と現実に同じ場所にいることができる楽しさには、筆者も共感させられた。このイベントのために、九州から駆けつけたプレーヤーもいたという。また、13人ものメンバーが集まったというギルドもあった。
イベントが終わった後も、Murayama氏、Ayaka氏はプレーヤーの輪に交わり会話を楽しんでいた。こういったイベントを継続して運営しているスタッフには是非とも今後も継続していってもらいたい。他のゲームでもこういったイベントを開催して欲しいと思った。
■ 新種族、新アイテム、新職業……更なる進化を遂げる次期拡張パック
「Darkness Rising」ではプレーヤー達が待ち望んでいた「騎乗動物」が追加される。黒毛や栗毛などの様々な馬、さらにはユニコーンや炎をまとった馬などクエストを通じてしか入手できない特別な動物も登場するという。移動速度が格段に向上することで戦いに大きな変化が生まれそうだ。 また「Champion Level」といった更なる成長要素や、レベル30から挑戦できる「Champion's QUEST」、「Champion Weapon」という新しい武器、さらには新たなる戦場などが追加される。キャラクタの新しい成長要素が提示されることで戦略もまた変化してくる。どのような戦いが生まれるだろうか。日本での一刻も早い実装を望みたい。 「Labyrinth of the Minotaur」は8月に発表されたばかりの新拡張パックだ。牛の頭を持った屈強な種族「Minotaur(ミノタウロス)」を作成できることが可能になる。また、「Mauler」という接近戦タイプのクラスが追加される。このクラスは両手剣を片手で振るうことができるパワフルなクラス。現在のところ両手剣をそれぞれの手に持って戦う、といったことができるわけではなく、片手は盾をもち、利き手で両手用の武器をふるう、といったイメージになるようだ。
ギリシャ神話で語られた、ミノタウロスがいたという「ミノス王の迷宮」をモチーフにしたダンジョンが追加される。このダンジョンは既存のMMORPGとは一線を画すほどの広大さを持ったものになる。また、Champion Levelがさらに引き上げられ、「Minotaur Relics」という新しい伝説的なアイテムが追加され、国家間の奪い合いが激化するという。今後の情報にも注目したい。
■ ブリティッシュユーモア溢れるMMORPG「Warhammer Online」
今回のイベントでは4台の試遊台が出展され、さらにトレーラームービーが上映された。このムービーはすでに公式ページで公開されているものだが、筆者は非常に気に入っているので、改めて紹介したい。ムービーはゲームのコンセプトを端的に表している。最初に凶暴な顔のオークが登場し、投石機へと走っていく。火矢がどんどん打ち込まれている激しい戦いの中、オークは投石機の石を載せる場所に乗る。そう、これは石を発射する機械ではなく、オークを遠くへ飛ばす兵器なのだ。 勇ましい叫び声と共に空を飛ぶオーク。飛んでくる矢をものともせずに突撃し、そのままの勢いで城壁に叩きつけられ、ずるずると壁を滑り、倒れる。カメラは彼から無情にも離れ、ドワーフとオークが戦う戦場へと場面は移っていく……。この後も魔法使いがカンフーの棒術使いのように杖を操り接近戦を繰り広げるシーンや、魔法を両手に持った剣をクロスしてはじき飛ばすシーンなど、パワフルだが大げさすぎて笑ってしまう場面が連続する。 大まじめな顔でギャグを連発するコメディ映画に近いノリだ。これこそがブリティッシュユーモアだ。このムービーは「Warhammer Online」の公式ページからダウンロードできる。是非、一度見ていただきたい。 試遊台ではオークとドワーフでプレイできた。まだエルフなど他のキャラクタは登場しておらず、完成度は25%程度とのこと。2007年のサービス開始に向けて現在制作は順調に進んでいるという。グラフィックスは細かく描き込まれていて、見応えがある。ギザギザの刃を持つオークや銃を持ったドワーフといったキャラクタが登場する。E3の時に見ることができた、「酒を与えることで敵陣に突進する巨人」の姿も確認できた。
EA Mythicの次回作ということで会場の注目も高かった。ただ、イベントのメインはクイズ大会だったため、多くのプレーヤーが触る時間がなかったのは少し残念だった。クローズドβテストも予定しているとのことなので、本作が具体的な姿を現すのはこれからといったところだろう。
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□MOVIDA ENTERTAINMENTのホームページ (2006年8月28日) [Reported by 勝田哲也]
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