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ガンホー、不正アクセス問題における第一回諮問委員会を実施
討議内容は非公開、委員会からの情報開示に期待

8月24日発表

会場:ガンホー本社

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、元社員の不正アクセス事件の再発防止を目的として8月11日に設置した外部諮問委員会の第1回目の会合を、本日、本社会議室において開催したと発表した。具体的な議題や質疑応答の内容については、機密情報を扱っているため非公開としている。

説明を聞きながらメモを取る外部諮問委員会のメンバー。手元には結構な厚さの資料が置かれている
 外部諮問委員会は、7月20日に明らかにされた元社員の不正アクセス事件に関して、社内対応の一環として設置された外部諮問機関。7月31日に公表された「具体的改善策」をベースに、各項目についてきちんと改善されたか、対策は実効を挙げているのかなど、再発防止を至上命題に監査していくことを目的としている。

 委員会のメンバーは、インターネット関連の法律問題の第一人者である牧野二郎氏を筆頭に、東京電機大学工学部情報メディア学科教授の佐々木良一氏、そして国際ゲーム開発者協会(IGDA)日本代表の新清士氏の3名。対する委員会参加者は、ガンホー代表取締役社長 森下一喜氏、取締役開発本部長 堀誠一氏、取締役経営企画本部長 松坂洋氏、カスタマーサポート本部長 広田知哉氏の4名。

 第1回会合では、リアルマネートレードという新たな事象に対する説明から始まり、実際に「ラグナロクオンライン」のクライアントを起動して、実際のゲームプレイの風景や、ゼニー取得のプロセス、ゼニーのトレードなどのデモンストレーションを行なうなど、委員会メンバーへの解説に多くの時間がかけられた。

 その後に行なわれた質疑応答の内容については、「多くの機密情報が含まれるため一切開示しない」としているが、対策済み、あるいは対策中の項目に対して、委員会メンバーからいくつか建設的な提案があったという。委員会の会合は、多くのユーザーがその進捗を注視している。今後、外部諮問委員会から、提案内容や委員会の進捗について、何らかの発表を期待したいところだ。

 委員会の開催期間については明示していないが、一定の成果が確認できるまで継続していく方針としている。

□ガンホーのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」のページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□元職員による弊社への不正アクセス問題における第一回諮問委員会実施報告
http://www.gungho.co.jp/press/098.html
□元職員による弊社への不正アクセス問題における外部諮問委員会設置の報告
http://www.gungho.co.jp/important/012.html
□元職員による弊社への不正アクセス問題における具体的改善策について
http://www.gungho.co.jp/important/010.html
□元職員による弊社への不正アクセスについて
http://www.gungho.co.jp/important/009.html
□関連情報
【8月15日】ガンホー取締役開発本部長 堀誠一氏緊急インタビュー【後編】
「ラグナロクオンライン」のゲームバランス調整プランについて
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060815/gh_02.htm
【8月14日】ガンホー取締役開発本部長 堀誠一氏緊急インタビュー【前編】
不正アクセス事件に関する社内対応およびRMT対策について
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060814/gh_01.htm
【7月20日】ガンホー社員、「ラグナロクオンライン」の不正アクセスで逮捕
6,910億ゼニーを無断複製してRMT業者に売却、1,400万円超を不正取得
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060720/rormt.htm
【7月31日】ガンホー、元社員による不正アクセス問題の対応策を発表
流出したゲーム内通貨の調整案も検討
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060731/gungho.htm

(2006年8月24日)

[Reported by 中村聖司]



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