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スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
ヤグードの獣人傭兵ゲッショー、近東の武器、装束等の新装備など

4月20日 発売

PS2版: 4,179円(単体)、8,190円(オールインワンパック2006)
Windows版: オープンプライス
Xbox 360版: 8,190円(オールインワンパック2006)


 株式会社スクウェア・エニックスは、4月20日に発売を予定している「ファイナルファンタジー XI」拡張データディスク第3弾「アトルガンの秘宝」(英題:Treasures of Aht Urhgan)の最新情報を公開した。

 「アトルガンの秘宝」の発売をいよいよ来週に控え、今週は既存ユーザーを対象にした準備バージョンアップが行なわれ、公式サイトでのティザー情報の開示も活発になってきた。今回は特設サイトの残るタブ「装備品」のほか、新たな重要NPCらしいヤグード族の獣人傭兵ゲッショーや、謎に包まれていたからくり士のオートマトンのカスタマイズ機能に関する概要が公開されている。

 今回は新しいスクリーンショットを中心に新コンテンツの概要紹介に留まるが、今後、発売までにかけて、「アトルガンの秘宝」体験レポートや開発チームインタビュー等を通じて、「アトルガンの秘宝」発売後の「ファイナルファンタジー XI」の世界を紹介していくつもりなので、ぜひご期待いただきたい。


■ ついにセットアイテム実装か!? 続々追加される近東装備

ボムに「種まき」を仕掛ける新ジョブ「青魔道士」。モーション、エフェクトが新しいのが嬉しいところ
新装備のひとつ短剣ジャンビア。マーリドの牙を柄に用い、シンチレーターや宝石を象嵌している。いかにも高いD値がありそうな短剣だ
 今回公開された新装備は、4種類の装束と4種類の新武器。装束装備は、「プロマシアの呪縛」の発売前に合わせて実装されたシャイル、バローネ、バイソン、イギラの各装束に近いノリの全部位が同じデザインで統一された防具である。

 「プロマシアの呪縛」の装束は、シャイルは「近東の大陸」、バローネが「タブナジア群島」、バイソンが「遙か西方の大陸」、イギラが「ミスラ種族の治める南方の国」と伝来が四方に分かれ、今後の世界の広がりを予感させてくれたが、今回の装束装備はアトルガン地方の文化に根ざした装束が揃っている。

 それぞれペルワン、イギト、シパーヒ、ジャリダと名付けられ、明らかに異文化を感じさせる特徴的なデザインが採用されている。ペルワン装束は、聖皇の護身術指南役を務める宮廷格闘家ガフラール一族が、皇宮で着用するために作らせた拳法着。イギト装束は、皇国軍東部方面の精鋭部隊「魔滅隊」の装束、とある。

 特徴的なのは、いずれも「全装備を着用する」と着用者に秘められた真の力が発揮できる(ペルワン装束)、底なしの魔力を得ることができる(イギト装束)と紹介されているところだろう。「装備一式を全部集めると新たな追加効果が引き出せる」と読めるが、もしそうなら、いわゆるセットアイテム的な概念が「アトルガンの秘宝」を機にFFXIに導入されることになる。

 セットアイテムは、プライベートダンジョンやレイドシステム、PvPシステム、バザーシステムなど、オンラインゲームにおけるトレンドシステムのひとつであり、セットアイテムの一部あるいはすべてを装備することで、額面上の性能に加えて、付加効果が得られるというものである。過去に採用したメジャータイトルとしてはBlizzard Entertainmentの「Diablo」シリーズが挙げられる。「Diablo」にインスパイアされた韓国系MMORPGでも採用例は多い。

 FF XIでは、つま先から頭まで一式揃ったシリーズ防具が無数に存在しながら、なぜかこれまでセットアイテム的な概念は導入されていなかった。このため、一式のうち、特に優秀な部分のみの“つまみ食い”が有効であり、ゲーム内では一種のセオリーとして機能していた。これはおそらく開発チーム、特にデザインチームが望む風景とは異なるものであり、ユーザーとしても揃えることにメリットがあるなら喜んで一式を身にまとうようになるだろう。ちょっと楽しみな要素である。

 新武器は、両手斧アムード、両手槍メザラク、短剣ジャンビア、両手剣アルゴルの4つ。具体的な性能は不明だが、レリック級の武器を彷彿とさせるような派手なデザインと奇抜なカラーが特徴的である。素材には、軽量の貴金属シンチレーター、マーリドの牙などとある。唯一シルエットのみの紹介となっているアルゴルは「地獄の業火で鍛えられたと云われる伝説の大剣」とある。ぜひとも欲しい武器である。

【ペルワン装束(Pahluwan Kazaghand)左】
【イギト装束(Yigit Gomlek)右】
ペルワン装束は、聖皇の護身術指南役を務める宮廷格闘家ガフラール一族が、皇宮で着用するために作らせた拳法着。オーラが全身を環流するように設計されているため、全装備を身につけると、着用者の秘められた真の力を引き出すことができると云われている。
イギト装束は、皇国軍の東部方面の精鋭部隊「魔滅隊」の装束。着用者の負担にならないよう、マナを身体の各所から少しずつ集め、一点に集約できるよう設計されている。そのため、全装備を着用すると、底なしの魔力を得ることができると云われている

【ジャリダ装束(左)】
【シパーヒ装束(右)】
シパーヒ装束とジャリダ装束はグラフィックスのみの公開。ビシージで義勇兵と皇国兵と呼ばれるNPCたちが身にまとっていた装束衣装だ。ジャリダ装束は、狩人、獣使いなどに似合いそうなワイルドな印象。シパーヒ装束は、胴だけみれば金属製の胸当てにフリルを散らした女性向けの鎧に映る。そういう意味では、ガルカのシパーヒ装束はちょっとインパクトありすぎだが、頭はターバン、脚はズボンとちぐはぐながら、全体としてはバランスが取れている

【オートマトンの外観】
正確には装備ではないが、赤を基調としたバージョンのオートマトン(左)と、公開時のオートマトン(右)。からくり士が操るオートマトンは、「ヘッド」と「フレーム」を変えることで外見のみならず、戦闘タイプも変わるという

【新武器】
左から順に両手斧アムード、両手槍メザラク、両手剣アルゴル。いずれも既存世界にはない造形をしている。アルゴルはわざわざシルエットの状態で公開するところがおもしろい。 両手武器が多いのは、両手武器への注力の表れだろうか


■ アトルガンまで流れてきたヤグードの剣士ゲッショー、海底神殿のような謎のエリア

初公開された「謎のエリア」。よくよく見ると、碧暗い外では魚が泳いでいる。海中にある施設ということだろうか?
 FFXIには、敵対亜人として数多くの獣人が登場する。オーク、ヤグード、クゥダフ、ゴブリン、アンティカ、サハギン、トンベリなどが有名どころだが、ミッションやクエストでの彼らとのやりとりも同作の楽しみのひとつである。

 ビシージの情報公開の際に、キキルン、ゴブリンといった一部の獣人たちが傭兵として戦いに参加することが明らかにされたが、今回はヤグード族の獣人傭兵“ゲッショー”が公開された。

 「教団から異端の烙印を押されて追放され、はるかアトルガンまで流れてきたヤグードの剣士」というふれこみで、辺民街に溢れる冒険者たちと同様に、傭兵の口を探しているという。礼儀正しく、人語を解する。画面を見る限り、考え込むポーズなど独自のエモーションもあって、なかなかおもしろい。

 ゲッショーが、冒険者たちと同じようにミスラ社長にビシバシしかられながらアサルトに参加するのかどうかはわからないが、いまだ謎に包まれているアトルガンミッションで絡んできそうなユニークなNPCだ。

 また、「謎のエリア」と名付けられたスクリーンショットでは、未知の施設が公開されている。1枚だけ外部が見えているショットがあるが、尖塔が立ち並ぶ碧暗い空間に、魚の群れが映っているという神秘的なエリアだ。

 別の1枚にはアサルトの入り口に似たゲートが映っている。ミッションとアサルトは直結した関係なのか、そうではなく別レイヤーのコンテンツなのか。すべての謎が明らかになるにはもうしばらく時間がかかりそうだ。

【獣人傭兵ゲッショー】
「あいや、待たれよ」、「いやさ、心配には及ばぬ」などなど、本格的に怪しい武士言葉を話すヤグード族の獣人傭兵ゲッショー。冒険者とゲッショーの関わりがどのようなものになるのか注目である

【謎のエリア】
初公開の謎のエリア。禍々しい雰囲気は伝わってくるが、ここで何が行なわれるのか見当も付かない

【カダーバの浮沼】
アズーフ島に広がる大沼沢地帯。新モンスター「インプ」が登場するエリアとして以前紹介している。「カダーバ」とはイフラマド語で「迷夢」の意。ほぼ一年を通して濃霧に覆われている陰鬱たる地だが、密生した灌木とマコモやハス等の挺水植物からなる植生は豊かで、両棲の動物が数多く棲息している。この一帯は、かつてアトルガン皇国とイフラマド王国の激戦が繰り広げられた古戦場としても知られるが、今ではそれらの国々に代わり、ラミア擁する死者の軍団とナシュモのキキルン、そして近東を拠点とするフォモルの一党が、隠然と勢力争いを繰り広げている

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※画面はすべて開発中のものです

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/
□関連情報
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【9月16日】スクウェア・エニックス、「ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝」を正式発表
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(2005年4月14日)

[Reported by 中村聖司]



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