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会場:ガンホー本社
本作は韓国Ntixsoftが開発、韓国ではNeoWizが運営を行なっており、アイテム課金による正式サービスがすでにスタートしている。日本では9月12日よりオープンβテストを開始しており、10月13日に新エピソードとバランス調整が行なわれた。 今回の発表会には、ガンホー代表取締役社長森下一喜氏、コンテンツ開発部第2開発グループマネージャー 鳥山主税氏、マーケティング部 第3企画グループ古志野史嗣氏が出席。3人は学ラン姿で登場し、集まったメディアを驚かせた。森下氏は「学生服を着たのは久しぶり。私は時々学校をさぼったりもしていたが、さぼっていた人も、学校に熱心に通っていた人も、学園とファンタジー世界を融合したこのオンラインゲームを楽しんでもらいたい」と、冗談を交えながら挨拶した。 続いてマーケティング戦略を説明した古志野氏は、「森下に学生服を着せるのに苦労しました、実現できて感無量です」と、こちらも冗談交じりの挨拶。3人は発表会中「お色直し」を行ない、今度はジャージ姿で登場。学園ものをテーマにしている割には、3人の姿はちょっと不良学生っぽく、「ヨーグルティング」の世界に合っているのかいないのか、ユニークな演出だった。 発表会では、まず登録IDが累計で15万人を突破したこと、そしてアイテム課金による正式サービスが、11月24日より開始されることが発表された。サービスに向けて現在行なわれているオープンβテストは11月20日の24時をもって終了し、11月24日15時より再開される。オープンβテストのキャラクタはそのまま正式サービスに移行される。 決済方法はクレジットカードの他、WebMoney、G-money、Edyに対応し、1,000円(10000SP)、2,000円(21,000SP)、3,000円(32,500SP)、5,000円(55,000SP)の5種類のプランを用意する。本作の課金アイテムは「スターアイテム」と呼ばれ、11月24日の時点で37種類が導入される。アイテムはステータスアップや制服、名前や称号を頭の上に表示するもの、武器を強化する成功率を上げるもの、セットアイテムなど様々なものがある。 値段は1円が10Shop Point(SP)となり、いくつか例を挙げると、30日間好きな文章を書いたプラカードを頭上に掲げられる「プラカード」が、2,000SP、30日間ロッカーを追加できる「ロッカー利用権」が2,000SP、宵月学園用バトミントン部ユニフォームが30日間3,000SP、3日間ダメージを20%アップさせるアイテムが1,500SP、7日間アップさせるものが2,800SPとなる。ロッカー利用権、自分の名前と同行解明を表示できる名札や、経験値アップなどがセットになる「フォルテッシモセット」が一番値段が高く、24,800SPとなっている。 スターアイテムは、従来のアイテムとは別のボックスにストックされ、所有数に制限はないのが大きな特徴となっている。そのかわり、スターアイテムは受け渡しや売買、後述するオークションへの出品も不可となっている。30日間など期間が限定されているアイテムは、使用して初めてカウントされるため、あとで使うという活用法も可能。ただし、使用期間は現実の時間が適用され、ゲームにログインしていない時間もカウントされる仕組みだ。 正式サービス開始に合わせてキャンペーンが実施されることも発表された。1つめは「スターアイテム全員プレゼントキャンペーン」で、11月24日~12月8日の間ログインしたキャラクタを対象に、3日間取得EXPが50%アップするアイテムがもらえるというもの。このアイテムは、12月15日に実施される定期メンテナンスの後に追加される。 2つめのキャンペーンがWebMoney購入者を対象に行なわれる「WebMoneyでボーナスポイント2倍キャンペーン!」で、11月24日~11月30日の間にガンホー公式サイトのアトラクションセンターから「ヨーグルティング」のSPをWebMoneyで購入すると、ボーナスポイントが2倍になるというものだ。このボーナスポイントが追加されるのは12月8日のメンテナンス後になる。
「ヨーグルティング」正式サービス移行に伴い、今まで「お試しID」を使用していたユーザーは、今後はガンホーIDを取得した正式IDに移行する必要があり、この移行手続きは11月21日から開始される。また、サービス移行時には一時新規会員の登録も停止されるので注意が必要だ。
■ ロッカーなどのシステムの追加・改善が行なわれ、4年生のストーリーも佳境に 11月24日には課金アイテム追加をはじめ、正式サービスにふさわしい大規模なアップデートが行なわれる。エピソードは4年生の後半のエピソードが導入され、クエストも2つの学校で合計28個追加される。既存の武器に色の違う「レア武器」も追加され、コレクション欲を刺激してくれる。レア武器は基本的に既存のアイテムの色違いだが、名前が変わり、雰囲気もまた大きく異なる。これらのアイテムは今後何らかの追加要素が導入されるかもしれないということだ。
また、「オークションシステム」も追加される。不要となったアイテムを出品したり、必要なアイテムを値段を含めた形で閲覧できるシステムで、武器や制服といったソートが可能なほか、フリーワードによる検索機能も備えている。MMORPGではアイテム販売中は他の行動ができなくなる「露天商店」タイプのものが多いが、このオークションならばいつでも好きなときに好きな時間だけ出品できる。非常に便利な機能だ。 「ロッカー」はプレーヤーの要望が最も高かった要素である。MMORPGでいうところの「銀行」や「倉庫」にあたるシステムで、「ヨーグルティング」には今まで存在していなかった。プレーヤーは購買部にあるロッカーを使うことで25個のアイテムを保管できる。さらにスターアイテムでロッカー利用券を買うことで125個まで追加で保存ができ、合計150個までアイテムを保有することができるようになる。ちなみにロッカーの利用権の期限が切れてもアイテムは消えることがなく、利用権を購入することで再び使用することが可能なので、いわゆる保管倉庫的な使い方もできそうだ。 「ダンスアイテム」は購買スペースにあるカプセル型販売機から購入できるアイテム。SPではなくゲーム内通貨を使用する。ダンスアイテムは20種類。ほとんどが単純な動作だが、クイックスロットに複数を置き、タイミングを工夫することで様々なダンスが可能だ。凝った動作をするスペシャルダンスも用意されている。 エピソードのシステムも様々な改良が施される。ロビーのインターフェイスが改善され、目的のエピソードを検索しやすくなり、さらにロビーに専用のステージが導入され、待ち時間でも様々なコミュニケーションが可能になった。エピソード時には仲間の体力が表示されるようになり、さらにランダムで巨大なモンスターが登場することも。 こういった各要素の追加や改善は日本のユーザーの声が大きく影響しているという。現在ユーザーの声で大きいものは「エピソードの途中参加をさせて欲しい」というもので、オープンβ開始時には可能だったのだが、エピソード終盤に入ってゲームにあまり協力せずに経験値だけを得るユーザーがいたために、10月13日のアップデートから、途中参加をさせないようにしたために上がってきている意見だ。今後、開発元と協議をして解決していきたいという。 鳥山氏によると、実は今回のアップデートは韓国に先がけて実施されるものだという。能力値の一時的アップなど、11月24日に追加されるアイテムはまだ韓国で実装されておらず、ロッカーの導入も日本が先だという。日本先行になった理由は、今回のアップデートの多くが日本側の要望を実現させたためだという。韓国では1週間遅れのスケジュールで今回の要素が追加されるという。
ガンホー側はシステムといった部分まで多数の要望を現在も出しており、韓国側と綿密な打ち合わせを行なっているという。今後「ヨーグルティング」は日韓のユーザーの要望でどう変わっていき、どんな作品になっていくか、興味深いところだ。
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□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2005年11月15日) [Reported by 勝田哲也]
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