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会場:幕張メッセ
■ 「ヨーグルティング」、新たなクラスメート「学級委員」、さらに10月、11月と連続アップデートを実施 9月12日よりオープンβサービスを行なっている学園オンラインRPG「ヨーグルティング」。TGSブースでは、宣伝担当の古志野史嗣氏、制作担当の鳥山主税氏が探偵に扮して新情報を調査する、という形で今後のアップデートが紹介された。ノリノリの古志野氏に対して、鳥山氏はちょっと緊張気味、「おーすごいね」と棒読みっぽい相づちをうったりと、ふたりのギャップが面白いイベントだった。
「ヨーグルティング」にはプレーヤーの輪の中に入り、シナリオを手伝ったり、イベントを行なっていた「風紀委員」という運営側のキャラクターが登場していたが、学級委員もまた、生徒達の質問に答えたり、エピソードの手伝いなどをする。演じるのは東京アナウンス学院放送声優科に所属し、オーディションで選ばれた20名のスタッフ。彼らは生徒達へのサポートと、オンラインイベントでのスタッフとなり、さらにオフラインイベントにも登場するという。 この他に、10月、11月のアップデート計画が発表された。10月のアップデートは4年生向けの前半部分のエピソードとクエスト実装、さらに4年生向け武器と制服が追加される。また、アップデートの改善も図られる。韓国の作品でポピュラーな右クリックでの視点操作が追加される他、レベルに相当するパワーレベルの表示、仲間の位置が見えるといったミニマップの改善、クエストウィンドウの独立化が実装される。 11月には4年生のエピソード後半部分とクエスト、さらに4年生向けの追加武器と制服が実装される。さらに12月もまたアップデートが予定されているという。その要素とは……。下の画像を参照してほしい。 今回の情報で特に驚かされたのは右クリックの視点変更などのインターフェース部分の改善である。まだゲームが日本でスタートして1カ月たたないというこの時期に、ユーザーから指摘の声がまるでダイレクトに反映されたかのような変更は実は前もってガンホー側から指摘していた要望であったとのことだが、それでもこの対応のスピードは今までの韓国産MMORPGのアップデートの概念を吹き飛ばすスピードである。
「ヨーグルティング」はβテスト中の作品としては高い完成度を持つ作品であり、「実装準備中」というエレメントに突き当たる不満を感じることが少ないタイトルだ。ただ、「学園もの」というテーマを持つだけに、今までのMMORPGにはない、ユニークな要素を望む気持ちが大きくふくらんでくるタイトルでもある。ファンからの声に、ガンホーとNeoWizがどう応えていくかに期待したい。
■ 「TANTRA」、主神スキル、さらに日本の要素を取り入れた新マップ「Kathana III」を実装 正式サービスから5カ月が経過した「TANTRA」。プレーヤー達は主神戦を戦い、上級者向けマップである始皇帝陵、ドゥルガー要塞戦に挑んでいる。イベントでは制作担当の田口敏之氏と、宣伝担当の神崎崇氏が登壇。神崎氏がさかんに大阪弁でツッコミを入れるという楽しい雰囲気のイベントになった。
11~12月に実装が予定されるのは「Kathana III」。日本風の建造物や、灯籠のようなオブジェクト、さらにさらしにはちまきを巻いたキャラクタなど、日本の要素が取り入れられたマップである。「Kathana III」は低レベルキャラクタも入ることのできるレベル制限のないマップで、新たなモンスターが待ち受けている。 さらにこのマップには城があり、アシュラム(ギルド)による攻城戦を楽しむことができ、獲得アシュラムは税収を得ることができるという。さらに「ギャンブル」が実装される。さらに主神戦マップにも大きな変化が訪れることもアナウンスされた。詳細はまだ不明だが、今までの戦略が変化するという。 主神スキルはユーザーがサービス開始時から待ち望んでいたものであるが、ようやくの実装となる。キャラクタはレベル30から主神を選択可能になり、本作での大きな楽しみを持つ大規模PvP「主神戦」ではその条件が必須となってくる。今までプレーヤーは、神のイメージという、ゲーム上でほとんど影響のない情報で主神を選択していたのだが、これでようやく主神選択による明確なキャラクタの像が形成されることになる。主神スキルによっては現在以上に主神の人気の差が広がりそうでもあるが、スキルという新要素が入ったプレーヤー達の戦いには期待したいところだ。
イベントでは新要素紹介の後に、TANTRAバージョンのガンダーラを作ったタケカワユキヒデ氏が登場。「アジアの雰囲気を出すために、原曲のガンダーラにはなかった民族楽器という要素を積極的に取り入れた」といった制作秘話を披露した。続くスペシャルライブでは氏の2人の娘のティーズ・カンパニーと様々な曲を熱唱、大きく会場を沸かせていた。
■ R-18を解禁、傭兵キャラクタの実装、さらに壮大なクエストなど大きな変化を見せる「A3」 ギルド戦や国家戦など大規模PvPが楽しめるMMORPG「A3」。今回の一番大きなニュースはなんといっても本作の特徴であったR-18の解禁だろう。18歳以下のプレーヤーがプレイできなかった本作が9月20日より全年齢解禁となる。
11月に実装されるキャラクタのパートナーとなる「傭兵」は、大きな目玉となるだろう。魔法師、戦士、アーチャー、聖騎士、プレーヤーと同じ4タイプの傭兵を新たに雇うことができる。プレーヤーはこのNPCとペアを組み狩りに行くことができる。傭兵は独自のパラメーターを持っており成長していく。ソロプレイでも頼もしい味方になってくれるだろう。 傭兵はパーティーの人数にはカウントされないので、パーティーメンバーがそれぞれ傭兵を使えばいままでの2倍の戦力となる。傭兵は対人戦には使用できないが、とても頼もしい存在だ。ただし、韓国ではBOTの様にキャラクタを放置させ傭兵に狩りをさせるというプレーヤーもいて問題になっているという。日本ではどのように実装されるかは興味深い。 12月にはスペシャルスクロールを取得したプレイヤーのみができるクエスト「レディアンストーリー」が実装される。A3を象徴するキャラクタとも言える彼女の過去に迫る、壮大なクエストになる。さらに2006年にはヘイ(精霊)が住む緑豊かな地「ヘイゼンド」という新マップが実装され、さらに2005年春には「全面戦争」というイベントが予定されているという。 R-18をうたい、大人達による裏切りや駆け引きを本作最大のコンセプトにしていた「A3」、今回の解禁によりそのコンセプトが180度変わることになった。低レベル向け要素もまた今までまったくないとも言える要素で、「A3」はレベルを上げなければなにもはじまらない、という作品であるという本作が持つ方向性に変化をもたらす要素である。 傭兵システムはソロプレイが多くなりがちの韓国産MMORPGならではのシステムであろう。特にA3は前衛が攻撃を引き受け、後衛が強力な攻撃を加えるというパターンでの狩りがもっともポピュラーであり、いつもパートナーがいればゲームはずいぶん楽になる。戦争に参加するため、戦争で勝つためにキャラクタを育てているプレーヤーにとっては特にうれしい要素ではないだろうか。
R-18の解禁は賛否を呼ぶ要素ではあると思うが、プレーヤー層が広がり、プレイする機会が増える人が多くなるのは間違いない。「特化」することを強くアピールしていた本作の方向転換は興味深い部分である。
□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2005年9月17日) [Reported by 勝田哲也]
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