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CESA、「CESA DEVELOPERS CONFERENCE 2003」を開催 |
社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、CESAデベロッパーズカンファレンス(CEDEC)を今年も明治大学リバティタワーを会場に開催した。現役のクリエイターや研究者などによる各種レギュラーセッションのほか、協賛各社のセッション、特定のテーマについてディスカッションを行なうラウンドテーブルなど、今日から明日にかけて40セッションが開催される。
meltdownの様子。セッション名は「球面調和を超えて:ゲームのためのPrecomputed Radiance Transfer」 |
セッション開幕時には、いい席を取るために行列をつくる。これは欧米のカンファレンスではなかなか見られない光景だ |
今年もレギュラーセッションの講師には、セガ、ナムコ、カプコン、バンダイといった国内大手メーカーのクリエイターが顔を揃え、また、近年のオンラインゲーム人口の拡大に伴い、ドワンゴ、ガンホー、ISAOといったオンラインゲーム関連のサービスを手がけているメーカーも名を連ね、事前申し込みの時点ですでに定員に達しているセッションも少なくない。
セッションで扱われる内容は、プログラミング、ゲームデザインを中心に、サウンド、ネットワーク、モバイル、プロデュース(マーケティング、プロモーション)と実に幅広い。セッションは、ラウンドテーブルを含め、6つの講義室を用いて同時並行して行なわれ、朝10時から18時まで4コマ開催される。
協賛セッションには、一昨年前まで単独で開催されていた、マイクロソフトのDirectXを中心としたWindowsプログラミングの開発者向けセミナー「meltdown」とNVIDIAのゲームを含むリアルタイムアプリケーションの開発者を対象にしたセミナー「開発の鉄人」が用意されている。協賛メーカーには任天堂の名前もあるが、同社主催のセミナーはなかった。
また、会場一階ロビーでは、CRIやクライテリオンなどがゲーム開発用のミドルウェアを出展し、CEDEC受講者だけでなく、大学の講義に向かう学生に対して自社の新製品の性能や操作性をアピールしていた。
各セッションの模様。12時30分からのセッションは、関哲朗氏の「成功するゲーム開発のためのプロジェクトマネジメントの導入」がもっとも人気だった。そのほか、目移りするほど個性的なセッションばかりだが、個人的に興味深く聴けたのは「中国オンラインゲーム産業」。史上、麻雀狂いで有名な蜀の人々は、現代四川省で、麻雀をやめてオンラインゲームばかりやっているという |
各セッションの休憩時は、ソフトドリンクを飲みながら各社のデモを眺めるという光景が見られた。昼食は大学の食堂で採るというところもユニーク |
□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/index.html
□「CEDEC 2003」の公式ページ
http://cedec.cesa.or.jp/
□関連情報
【8月15日】CEDEC 2003 セッション講師インタビュー
ウェーブマスター、牧野幸文氏、磯田重晴氏
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030815/wm.htm
【8月15日】CEDEC 2003 セッション講師インタビュー
ムームー 森川幸人氏、ナムコ 赤尾容子氏
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030815/mumu.htm
【8月15日】CEDEC 2003 セッション講師インタビュー ナムコ、岩谷 徹氏
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030815/iwatani.htm
【8月19日】CEDEC 2003 セッション講師インタビュー
電気通信大学 電気通信学部 知能機械工学科 講師 稲見昌彦氏
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030819/inami.htm
【8月19日】CEDEC 2003 セッション講師インタビュー
大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 助教授 塚本昌彦氏
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030819/tukamoto.htm
(2003年9月4日)
[Reported by 中村聖司]
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