Xboxファーストインプレッション
メニューから起動画面まで細かくチェック

11月15日 発売 (米現地時間)



 11月15日に北米で販売が開始されたXbox。紆余曲折はあったものの、なんとか無事購入できた。日本での発売まではまだ3カ月以上時間があるが、今回は北米版を利用して、Xboxの中身をチェックしていくことにしよう。


● 北米版にも日本語メニューが搭載されている

 Xbox購入後、初めて電源を入れると、言語と内蔵時計の設定メニューが自動起動される。北米版のXboxながら、言語設定には標準で6種類の言語が用意されており、その中には日本語も用意されている。もちろん日本語に設定した場合には、メニューが全て日本語表示となる。また、ソフトによっては本体の言語設定をチェックしているものもあるようで、言語設定を日本語に設定したXboxで「DEAD OR ALIVE 3 (テクモ)」をプレイしてみると、ゲーム中の各種表示も自動的に日本語となった。
 言語設定後は、タイムゾーンと日時の設定となる。ちなみに、日時の標準設定は「2001年11月15日午前12:00」となっていた。

Xboxを初めて起動すると、Xboxロゴ表示後に言語設定メニューが表示される 言語設定後はタイムゾーンと日時の設定を行う。日時の標準設定は、Xbox発売日の「2001年11月15日午前12:00」となっていた


● トップメニュー

トップメニュー。「設定」、「ミュージック」、「メモリ」の3つのサブメニューが用意されている
 言語と日時の設定が終了すると、トップメニューが表示される。このトップメニューは、2回目以降の起動時(ドライブにディスクが入っていないとき)に表示されるものだ。このトップメニューには、「設定」、「ミュージック」、「メモリ」の3種類のサブメニューが用意されている。

・設定メニュー

 設定メニューには、初起動時に設定した言語や日時の設定の他に、オーディオ、ビデオ、視聴制限など、Xboxの基本機能に関する設定項目が並んでいる。

 オーディオ設定では、出力音声の設定を行なう。設定項目はモノラル、ステレオ、ドルビーサラウンドの3種類で、標準ではステレオに設定されている。ちなみに、デジタル音声出力端子付きのAVケーブルを接続した場合には、ドルビーサラウンドに加えてDTSの設定メニューも表示されるようになる。

 ビデオ設定では、接続するテレビの種類を設定する。標準(4:3)とレターボックス、ワイド(16:9)の3種類が用意されている。また、コンポーネント出力対応AVケーブルを接続した場合には、525P(D4/D3/D2)、750P(D4)、1125i(D4/D3)の設定メニューも表示されるようになる。

 視聴制限の設定では、DVDビデオの視聴制限とゲームの視聴制限を設定できるようになっている。DVDの視聴制限は、一般的なDVDプレーヤーに用意されているものと同じもので、あらかじめDVDビデオに設定されているレーティングを利用して、再生できるタイトルを制限できる。ゲームの視聴制限に関しても、これと同様の仕組みだ。Xboxのゲームには、内容に応じて5種類のレーティングが設定されており、Xbox側で利用可能なレーティングを設定しておくことで、プレイできるゲームを制限できる。ちなみに、パスワードも設定可能となっている。

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設定メニューでは、言語や日時の設定以外に、サウンドや画面表示、視聴制限などを設定できる オーディオ設定では、出力サウンドの種類を設定できる。デジタル音声出力端子付きのAVケーブルを接続した場合には、DTSの設定項目も表示される ビデオ設定では、出力画像信号の種類を設定できる。コンポーネント出力対応AVケーブルを接続すると、プログレッシブ出力関連の項目も表示される
視聴制限の設定では、DVDビデオやゲームの視聴制限を設定する 視聴制限の設定内容は、パスワードでロックすることも可能 Xboxのゲームには、M(Mature)、T(Teen)、E(Everyone)、K-A(Kids and Adults)、EC(Early Childhood)の5種類のレーティングが用意されており、視聴制限の設定内容に応じてプレイできるゲームを特定できる
ゲームの視聴制限を無視してゲームを起動すると警告メッセージが表示されゲームをプレイすることはできない 自動オフメニューでは、本体の自動電源断機能の設定が行なえる。「はい」に設定しておくと、5時間入力がなければ自動的に電源が切れるようになる

・ミュージックメニュー

 ミュージックメニューは、基本的に音楽CDの再生を行なうためのもの。プレーヤーの画面はそれほど凝ったものではないが、基本的な再生コントロールは一通り用意されている。
 ところで、ミュージックメニューには、音楽CDの「録音」というメニューも用意されている。これは、音楽CDをXbox内蔵ハードディスクに録音するというもの。PCで音楽CDをMP3やWMA形式で取り込むのとほぼ同等の機能と考えていいだろう。どういったサウンド形式で録音されているのかは不明だが、Microsoftのゲーム機なのでWMA形式が利用されているのではないだろうか。
 録音時には、音楽CDのタイトル名や曲名なども入力可能だが、北米版では日本語入力は不可能。また、インターネットに接続してCDDBからタイトル名や曲名のダウンロードを行なうといったこともできないようだ。ちなみに、取り込み速度は約3倍速ほどで、33分23秒の音楽CD(全9曲)を録音したところ、1,980ブロックのデータ領域が使用された (メモリユニットは502ブロック)。

ミュージックメニューでは、音楽CDや音楽CDから録音したデータの再生などが行なえる 音楽CDのメニューでは、「再生」と「録音」というメニューが用意されている。再生では通常の再生が、録音では音楽CDの録音が可能だ 音楽CDの再生機能は、通常のCDプレーヤーと同等の機能が用意されている
音楽CDの録音機能を利用すれば、Xbox内蔵ハードディスクに音楽CDの内容を録音できる。利用されているサウンド形式は不明だ 録音時には、アルバム名や曲名も登録可能。ただし、入力できる文字は英語や数字のみで、日本語は利用できない (日本版Xboxでは変更の可能性あり) 録音したサウンドデータは、音楽CDとほぼ同じ要領で再生可能だ

・メモリメニュー

 メモリでは、Xbox内蔵ハードディスクやメモリユニットの設定を行なったり、容量の確認が行える。内蔵ハードディスクにはメモリユニット同様にゲームのセーブを行なったり、音楽CDの録音などに利用できる。つまり、メモリユニットを用意しなくてもXbox本体だけでゲームのセーブが可能となっている。ちなみに内蔵ハードディスクには50,000ブロック以上のセーブ領域が用意されている(1ブロックあたりの容量は不明)。メモリユニットには502ブロックのセーブ領域が用意される。また、このメニューではセーブデータの削除やメモリユニットへのコピーも行なえる。ただし、音楽CDから録音したサウンドデータはコピーできない。

メモリメニューでは、内蔵ハードディスクやメモリユニットの残り容量などを確認したり、セーブデータのコピー、削除が行なえる メモリデータの一覧表示では、ゲームごとに利用されているメモリブロック数が表示される
ゲームのセーブデータはハードディスクからメモリユニットにコピーできる。ただし、音楽CDから録音したデータはコピーできない メモリユニットも内蔵ハードディスクと同様の操作が可能


● ゲームの起動時間は十分早い

【ムービー】
Xbox起動時のムービー
WMV 924KB
 Xboxのゲームの起動時間だが、他のゲーム機と比較して遅いという印象は全くない。「HALO (Microsoft)」の場合、ディスクトレイにディスクが入った状態でXboxの電源を入れると、ゲームの初期画面が表示されるまでに約18秒かかった。Xboxロゴが表示されるまでの時間は8秒ほどなので、ロゴ表示後約10秒ほどでゲームに切り替わったわけだ。また、「Project Gotham Racing (Microsoft)」では電源投入後約15秒ほどで初期画面が表示された。ゲームによって起動時間に若干の差があるようだ。ちなみに、Xbox本体の電源が入った状態でディスクトレイにゲームディスクをセットした場合でも、ほぼ同じ時間がかかった。この程度の起動時間なら、遅くてイライラすというような感覚は全くないと言っていいだろう。

(c) 2001 Microsoft Corporation. All rights reserved.

□Xboxのホームページ (英文)
http://www.xbox.com/
□Xboxのページ (和文)
http://xbox.jp/
□関連情報
【11月16日】Xbox購入記 ラスベガスでもXbox発売される
しかし、同時発売のソフトや周辺機器がそろわず
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011116/xbox01.htm
【11月15日】Xbox、北米で販売開始
ニューヨークのタイムズスクウェアではトイザらスに行列が出来る
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011115/xbox.htm
【11月14日】IT系展示会COMDEX会場にXboxとゲームキューブが展示される
Xboxのゲームコーナーには行列も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011114/comdex.htm
【11月12日】Xbox用のソフトや周辺機器の一部が本体に先駆け発売スタート!!
米国では「DEAD OR ALIVE 3」がもう手に入る
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011112/comdex02.htm

(2001年11月19日)

[Reported by 平澤寿康]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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