IT系展示会COMDEX会場にXboxとゲームキューブが展示される |
会場:Las Vegas Convention Center
米ラスベガスで開催中のCOMDEX Fallは、世界最大規模のIT関連トレードショウだ。当然、展示される内容はIT関連のものが中心となり、ゲーム関連の展示はほとんどない。グラフィックカードやサウンド関連製品、ゲームコントロールデバイスなどのPC向け拡張デバイスはゲーム関連と言えるが、あえて捜してもその程度のもの。これまでもソニーブースにプレイステーションやプレイステーション 2が展示されることはあったが、COMDEXでは他に主要な展示物が数多くあり、プレイステーションやプレイステーション 2は自社製品なのでとりあえず展示してみましたといった雰囲気だった。
また、プレイステーションなどを使ってプライズ争奪の簡単なゲーム大会を開くメーカーをいくつか見たことはあるが、それはあくまで来場者をブースに集めるための道具に過ぎず、展示物に含まれるわけではない。しかし、今年のCOMDEX Fallでは、いくつかのブースで家庭用ゲーム機がメインの展示物として堂々と展示されていた。
最も大きなスペースが割かれていたのは、米MicrosoftのXboxだ。Microsoftブース内に展示されていたわけではないが、会場の入り口からホールにつながるコンコースに、Xboxの試遊コーナーが設置されていた。そこにはXboxの試遊機が20台設置され、「DEAD OR ALIVE 3 (テクモ)」や「HALO (Microsoft)」、「NFL Fever 2002 (Microsoft)」、「Project Gotham Racing (Microsoft)」など、本体と同時発売となる7本が実際にプレイ可能となっていた。それぞれの試遊台には全台とも基本的にコントローラが2個設置されて、対戦プレイができるようになっていた。ちなみに、試遊コーナーへの入場は自由ではなく人数制限が行なわれていたため、入場待ちの行列ができてしまうほど。とはいっても、COMDEXの来場者はゲームを楽しむユーザー層とはやや異なるためそれほど長い行列ではなく、E3や東京ゲームショウなどのようにプレイできるまでに30分以上並ばなければならないというようなことはない。
グラフィックメーカーのATI Technologies(ATI)ブースでは、最新のグラフィックカードにまざって、任天堂のゲームキューブが展示されていた。ゲームキューブには、グラフィックス機能やサウンド機能などが統合されたシステムチップ「Flipper」が搭載されているが、そのFlipperの開発を担当したのがATI(正確にはArtXという企業だが、ATIが買収した)だ。つまり、ATIにとってゲームキューブは立派な展示対象となるわけだ。ちなみに、試遊機は2台設置されていたが、ブースの位置がメインとなる企業のブースからやや離れているところにあったせいか、プレイするために行列ができると言うことはほとんどなかった。
もちろん、今回COMDEXにXboxやゲームキューブが展示されたのは、アメリカでの発売時期がともにCOMDEXに非常に近かった(Xboxは11月15日、ゲームキューブは11月18日)という要因もあるだろう。しかし、COMDEXで家庭用ゲーム機が展示されるだけでなく、試遊機が多数設置されるというのは、過去にあまり例がなく、かなり新鮮に感じられた。
(2001年11月14日)
[Reported by 平澤寿康]
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