Xbox、北米で販売開始 |
米国現地時間の11月15日。北米で遂に米Microsoftのコンシューマゲーム機「Xbox」が発売された。ニューヨークの繁華街タイムズスクウェアにあるトイ・チェーン店「トイザらス」は11月17日にオープンする予定だが、それに先がけて店内の一部にて米MicrosoftのXboxの発売を開始した。14日午後3時から購入客の整列を開始。世界初のXboxを手に入れようと、じわじわと人々が集まってきた。
発売開始は15日の午前0時01分。タイムズスクエア周辺のビデオビルボードには、夜がふけるまでXboxの緑の文字が浮かび上がった。ストリート中央のメインスクリーンにXboxの映像が映し出され、米国で最も人気のあるプロレス団体“WWF”のショップにもゲーム内容を盛り込んだ映像が流れた。
周辺では発売開始を知らせるためXboxのTシャツと帽子を被った人が広告のポストカードを渡したり、トイザらス前ではMicrosoft関係者も黒にグリーンのXboxロゴの入ったジャケットを着てプロモーションにあたっていた。
プロモーションにあたっていたMicrosoftのアダム氏は「Xboxはアクションゲームもあれば、レーシングゲームやスポーツゲームもある。全ての人がそれぞれの好みに応じて楽しめるゲームを揃えているんだ。今までのゲームとは違ってXboxはもっとエンターテイメント性が高い。グラフィックやストーリーの構成にも細かい部分にこだわっているから、世代を超えて誰もが楽しめるゲーム機なんだよ。いわゆる映画みたいなもんだ。僕は個人的には「Halo (Microsoft)」が好きだね。自分を主人公に投影してストーリーや情景を楽しめるアクションゲームなんだ。まさにXboxは次世代のエンターテイメントを担うゲーム機だね」と話していた。
トイザらスの大きな壁面にもトイザらスとXboxが交互に映し出される | トイザらスのビデオビルボードには、「トイザらス17日オープン」の広告と交互にXboxの表示が | 「WWF」のショップにも、Xboxのビデオビルボード |
列の半ばくらいに並んでいたダニー氏は「今日、XboxのウェブサイトでXboxがタイムズスクエアで発売されることを知ったんだ。「Halo」や「DEAD OR ALIVE 3 (TECMO)」を買うつもり。今まではゲーム機を持たず、PSでゲームしてることが多かった。午後9時から並んでるけど、いよいよXboxが手に入るから期待してるよ」と語った。
熱心なゲームユーザーが列を作る中、発売開始が真夜中なせいか女性客は少ない。その数少ない女性客の一人ニアンビさんは、「タイムズスクエアの近くで働いてるんだけど、Xboxのキャンペーンしてる人が発売開始を知らせてくれて、ここに来たの。ボーイフレンドが誕生日なので、Xboxをプレゼントするつもり。彼はゲームが大好きなの。まだ何のソフトを買うかは決めてなけど見てから決めるつもり。今日は長い長い列だけど、彼を愛してるから並んでるの。ちょっと待ちくたびたから、早く家に帰りたい気分だけどね(笑)」とコメントしてくれた。カップルで楽しそうに会話しながら並んでいた彼らは、デートでもバスケットボールのゲームなどを2人でを楽しんでるとか。
「プレイステーション 2やニンテンドウ64などを持ってるけど、クリスマスも近いしホリデーシーズンだしXboxは買っておこうかなって思って。誰かにプレゼントもできるしね。ゲームの箱が並ぶばかりで実際にプレイするかどうかは定かじゃないよ(笑)。「Halo」とか「Oddworld: Munch's Oddysee (Microsoft)」には、あまり興味ないんだ。どちらかといえば、「WWF」なんかのスポーツゲームだね」と列に並ぶブラウン氏は、「あまりゲームの知識は深くないけどね……」と繰り返しながら語った。
0時を過ぎると列が動き出した。新しいゲーム機のせいか、なんとなく友達に誘われて買いにきたという人も多く、熱狂的ファンはまだ少ないようだ。ニューヨークの経済がテロの影響で低迷してるせいもあって、好調なすべり出しとは言いがたいが、これからホリデーシーズンに向けて徐々に加速することが期待される。
ニューイヤーのカウントダウンでおなじみのタイムズスクエア中央にもXbox | 並んでるのは20代から30代前半の男性がほとんど。ゲームおたくというよりラップやラテン音楽を大音響で聴いてそうな人が多かった |
(2001年11月15日)
[Reported by Hiroe Bailey]
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