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会場:パシフィコ横浜
入場料:無料
イベントでは昨年の「ゲームポットフェスタ2007」に引き続き、「疾走、ヤンキー魂。」のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの安藤武博氏とゲームポット側のプロデューサーである伊勢友光氏が登壇し、今後のスケジュールや開発の方向性を語った。 「疾走、ヤンキー魂。」は昨年のゲームポットフェスタで2008年5月にオープンβテストと、正式サービス移行を発表したのだが、オープンβテストに当たる「オープン特攻テスト」は12月10日に開始となった。
今回のイベントでは12月10日に始まったばかりの本作が、12月17日に基本プレイ無料アイテム課金制の正式サービスを開始すること、1998年まで月刊少年チャンピオンに連載されていたコミック「クローズ」とのコラボレーション企画が発表された。安藤氏の軽妙なトークに会場は大きな盛り上がりを見せた。
■ 正月はバイクに乗って富士山を! 正式サービスには「クローズ」の衣装も
冒頭の寸劇の流れのまま、流れるように語る安藤氏に、伊勢氏がパワーポイントを表示しながらイベントは展開していった。今回は、4つのサプライズがあるとのこと。1つ目のサプライズは「正月限定初日の出イベント」。このイベントに関するマップとして登場したのが「サービスエリア」の画像だ。安藤氏によれば、このサービスエリアが今後追加されるコンテンツの出発点となるという。 「『疾走、ヤンキー魂。』というからには、やはりバイクを入れたいので、いま作っているんですが、とりあえず年末にきっかけとなるものが入ります」と安藤氏は語る。伊勢氏がこのサービスエリアから行けるところ、として紹介したのが「神社」である。画像の右には非常に長い階段が描かれていて、たどり着くためにはそれなりの苦労がいるという。 さらにもう1枚が「富士山」。発表されたイラストは非常にきれいに書き込まれており、“日の出暴走”の要素も取り入れられることが発表された。「年末はやっぱり、富士山目指して遊んでもらって富士山で記念撮影をして2009年を迎えてもらいたい、という我々のささやかな願いです」と安藤氏は語る。これらの要素が年末に実装されるという。 サプライズその2は、「2009年1月7日に新バトルシステムを実装」。年末のパーキングエリアとも関係するが、4対4のパーティーシステムで、バイクを使ったものになる。戦うルールは「バンボーバトル」。「バンボー」とは暴走族などの用語で、アクセルとクラッチで音を出す、アクセルミュージックのことだという。 4人のメンバーは特攻隊長や、親衛隊長などの役割を担い、画面の指示に合わせてバンボーをして敵チームの代表と対戦する。他のメンバーは応援をする。バンボーに合わせて踊ったり、チャットしたりするという。伊勢氏は実際暴走族時代「糸巻き巻き」のミュージックを奏でるのが得意だった、というエピソードまで紹介した。 この他、前作に当たる「ヤンキー魂」での“フォーメーションバトル”の要望も高く、安藤氏の頭の中の構想では、「疾走、ヤンキー魂。」のマップがどこかで前作と繋がっていて、そこで昔のルールが楽しめるようにもしたい、という想いを持っていることも語られた。 そして3つめのサプライズが1998年まで月刊少年チャンピオンに連載されていたコミック「クローズ」とのコラボレーション企画が発表された。原作の登場人物達が規定対象を期間限定で発売。第1弾の衣装は「リンダマン」、「阪東」、「スネークヘッズ」、「リュウジ」といったキャラクタの服がラインナップに入る。「クローズ」は登場人物は男性ばかりだが、女性も衣装を着られるという。 最後のサプライズが12月17日に基本プレイ無料アイテム課金制の正式サービスを開始するというニュースだ。「正直、開発費を稼がなければならないという大人の事情もある」ということで正式サービス開始が決定したという。「クローズ」の衣装もこのときに販売されるそうだ。 ここで音楽をということで、「バンボーバトルの曲」と、安藤氏が組んでいるバンド「ヤルタ会談」の曲が流された後、フリートークが進められた。現在ユーザーからの要望で最も大きいのが「画面が小さい」という指摘だという。現状800×600ドットの固定となっていて、「開発の都合ですぐには大きくならないが、拡大は約束したい」と安藤氏が語った。前作にあった要素、家具や刺繍、卒業システム、バイクなどは、足りない要素と認識しているという。 また、クリスマスも何かをしていきたいということで、“帽子”と“袋”のアイテムを考えているという。ボツになったアイデアとしては、バイクのカウルに牛の頭をつけて、「モー」と鳴くというもので、安藤氏はこれを速攻でボツにして、徹夜続きで疲れている開発スタッフを寝させることにしたという。 また「疾走、ヤンキー魂。」では、オープンβテストが始まったこの時期に、開発会社をシンクアーツから他社に委託すると発表されている。これについて、安藤氏、伊勢氏が開発体制を確保して維持・発展していくことをアナウンスした。安藤氏は、「『疾走、ヤンキー魂。』を作るのに欠くことができない人達が、引き続き仕事ができるように、いまは祈ることしかできません。細かいことは言えませんが、開発が解散しても問題なくアップデート、開発は続けていきます。安心してください」と語った。
最後に安藤氏は会場に「ホントぼろぼろになっていますが、開発の士気は高いです。最初に思い描いた構想の半分も実現していません。要望を受け止めながら、どしどしやっていきますから。いきなり撤退とかないから。俺たちの理想の『ヤン魂』になるまで、よろしくお願いします」と語った。
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□ゲームポットのホームページ (2008年12月15日) [Reported by 勝田哲也]
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