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ゲームポット、「ゲームポットフェスタ2008」開催
GPコアエッジが「アヴァロンの鍵 オンライン」を発表

12月14日 開催

会場:パシフィコ横浜

入場料:無料

開場前には、先が見えないほどの大行列ができた。前回に劣らず盛況だった
 株式会社ゲームポットは、同社のタイトルを集めたオフラインイベント「ゲームポットフェスタ2008」を、12月14日にパシフィコ横浜にて開催した。同社の大規模なオフラインイベントは、昨年の「ゲームポットフェスタ2007」に続き2度目の開催となる。昨年は入場料1,000円の有料イベントだったが、今年は無料で開放した。

 イベント当日はあいにくの雨天。無料のイベントで天候不良となると、客足も遠のくかと思われたが、開場時刻の10時には約1,000人が行列を作り、その後も続々と来場していた。特にメインイベントの「スカッとゴルフ パンヤ」と「ファンタジーアース ゼロ」のオフライン決勝大会には、昨年と変わらず多くの観客が詰めかけ、大いに盛り上がった。トータルの入場者数は現在確認中とのことだが、会場は昨年以上に混雑していた。

 昨年はサービスする全てのタイトルにおいてステージイベントを行なうものの、その他の試遊台は一切置かない(テクモのWii用「スイングゴルフ パンヤ 2ndショット!」の試遊台のみ置かれていた)というスタンスだったが、今年はステージイベントを行なうタイトルを絞り、その他のタイトルについても試遊台やアトラクションを用意して、来場者が誰でも楽しめる状態で開放していた。

 前回は有料ながら、開場限定の特典アイテムの魅力が高く、アイテムをもらってひととおり中を覗いたら帰る、といった姿も見られて少々残念だったが、今年は純粋にイベントを楽しんでいる来場者が多かったという印象だ。ただ1点、会場限定のグッズが販売される物販コーナーは、開場直後から大行列となり、3時間以上並んだがお目当てのものは売り切れていたという声も聞かれた。昨年も同様の様子が見られただけに、よりうまく会場を整理するか、あるいは通販など他の方法で提供するか検討して欲しいところだ。

 ステージイベントでは、新作タイトルの発表を始め、いくつかのタイトルのアップデート情報が発表されている。このうち、「ファンタジーアース ゼロ」と「疾走、ヤンキー魂。」については別途詳細なレポートをお届けするとして、本稿ではそのほかの2タイトルについて紹介する。



■ アーケード用カードゲーム「アヴァロンの鍵」がPCオンラインで復活!

左から、GPコアエッジの浅沼拓志氏、「アヴァロンの鍵」チーフデザイナーの田口博之氏、同チーフディレクターの金澤昭一郎氏
 既存タイトルのイベントが続く中、当日まで内容が明かされていないステージが1つあった。ここでは、ゲームポットの子会社で、オンラインカードゲーム「アルテイルネット」を運営している株式会社GPコアエッジが、新作のWindows用オンラインカードゲームとして、「アヴァロンの鍵 オンライン」を発表した。

 「アヴァロンの鍵」は、株式会社セガが展開しているアーケード用カードゲーム。2003年に稼動を開始して以来、何度かのバージョンアップを繰り返してきたが、2005年以降は更新が止まっている。昨今は「三国志大戦」など全国通信対戦が可能なタイトルの人気が高く、店舗内対戦のみサポートする「アヴァロンの鍵」は影が薄くなっていた。それが今回、PC向けのオンラインゲームとして再生することになった。

 この発表会には、GPコアエッジの浅沼拓志氏と、セガで「アヴァロンの鍵」のチーフデザイナーを務める田口博之氏、同じくチーフディレクターを務める金澤昭一郎氏が出席。実はこの発表の前に、「アヴァロンの鍵」の公式サイトで、「アヴァロンを愛して下さっている皆様と久しぶりにお会いしたい」という一言とイベントの場所と日時、田口氏の名前だけで、内容は伏せたまま来場者を募っていた。結果、250人を超える多数のファンが集まり、「アヴァロンの鍵 オンライン」のタイトルが発表されると同時に大きな歓声が上がった。

 まず「アヴァロンの鍵 オンライン」の開発体制について、GPコアエッジが制作を担当。運営はGPコアエッジとゲームポットの共同チームが行なう。セガは監修となっているが、田口氏は「全力でフォローしたい」と積極的な姿勢を見せた。サービスは2009年の予定。現時点ではロゴのみが公開されており、ゲーム画面は公開されていない。開発はまだこれからといった様子だ。

 ただ、プロジェクト自体は2年以上前から企画が上がっていたそうだ。この2年の間に、セガではオンラインゲームポータルサイト「SEGA link」の閉鎖など、オンラインゲーム事業関連で大きな変革があり、これらの影響もあってか、発表まで長く時間がかかったようだ。

 浅沼氏は本作について、「GPコアエッジとして初のクライアント型タイトルになる」と説明。「アルテイルネット」で展開されているタイトルは、全てブラウザ上で動作するFlashのコンテンツとなっているため、オンラインゲームでは一般的な専用クライアントを設けるタイプのものは、今回が初めてとなる。ただ、そこは長年実績のあるゲームポットとの共同チームということで、隙のない布陣を敷いている。

 「アヴァロンの鍵」は、すごろくのような盤面で4人対戦するが、カードゲームにしては珍しく途中参加可能なシステムになっている。これはAC用として出すための必須事項だったものだが、金澤氏は「これがオンラインゲームにも適している」と語っており、「アヴァロンの鍵 オンライン」でもこの仕組みを活かしたシステムで進められているようだ。また開発についても、「何度かやり取りをしていて、手ごたえを感じている」と語った。浅沼氏が長年「アルテイル」のゲームデザインを手がけ、また「アヴァロンの鍵」のファンだということもあって、かなりスムーズに話が進んでいるようだ。

 新しいロゴをデザインした田口氏からは、「ロゴが縦書きになって、後ろに2本の剣があります。この剣が鍵っぽいですよね?」、「キャラクタはそのまま行きましょうか」と、早くもゲームの一端が垣間見える発言も飛び出した。またステージの最後には、「アヴァロンを支えているのは、愛です!」と高らかに宣言し、「アヴァロンの鍵」の次のステップへと気持ちを新たにしていた。

 なお発表と同時に、「アヴァロンの鍵 オンライン」の公式サイトも開設されている。現在は会場で上映されたムービーを閲覧できる。

ゲームポットのユーザーに向けて、「アヴァロンの鍵」のタイトル紹介を行ないつつ、2009年サービス開始予定と発表。田口氏はファンに向けて、「アヴァロンの撤収発表じゃなくてよかったね」とおどけていた
タイトル発表後は、多数来場したファンに感謝を込めてサイン会が行なわれた。内容が事前に告知されておらず、色紙も用意されなかったが、サインは手持ちのカードにお願いする人がほとんどで問題ない様子。数百人分のサインを書き終えた田口氏がファンに感謝の言葉を述べると、ファンからも声を合わせて「ありがとうございました」と声がかけられた



■ 「トキメキファンタジー ラテール」次回アップデート「鋼の都市」

インターネットラジオ番組「らてらじ」に出演しているGMマンゴープリン氏と広報の「ぱん」さん、そして榊原ゆいさんによるステージイベントを実施
 既存タイトルでは、Windows用MMORPG「トキメキファンタジー ラテール」の次回アップデートが発表された。タイトルは「鋼の都市」で、2009年1月に実装予定となっている。

 会場では、榊原ゆいさんのライブに続いて、「鋼の都市」のムービーが上映された。「STEAM ENGINE (蒸気機関)」という単語と、ロボットが高速に疾走する様子などが描かれており、テーマはかなり明確になっている。

 具体的なアップデート内容としては、まずムービーにもあったロボットが実装される。ユーザーから乗り物が欲しいという要望が多く寄せられていたことから、このロボットに乗って戦えるようになっているのだという。またこれにあわせて、新職業として「エンジニア」が実装される。

 このほかにもアップデートを予定しているそうだが、今回発表された部分も含め、詳細は後日発表するとしている。

【「鋼の都市」ムービー】

【その他の会場の様子】
「CABAL ONLINE」では、会場のPCを使ったタイムアタック形式によるゲーム大会を実施。ステージで行なわれた決勝大会には予選上位8名が出場し、「ボルケニックシタデル」の攻略スピードを競った。取得Azlによってタイムが最大30秒減算されたが、1位の「なかゆ」選手は9分7秒という圧倒的な記録で優勝した
野球ゲーム「魔球魔球」では、試遊台を設置するとともに、「ストラックアウト」のアトラクションを用意した オープンβテストを実施中のFPS「ペーパーマン」は試遊台を設置
GPコアエッジは新作の「アルテイル2」の試遊台のほか、リアルカードを使った賞品つきゲーム大会を実施 レースゲーム「Level-R」はステアリングホイールを設置して試遊台を展開 開場直後から、来場者がほぼ一斉に物販コーナーへと流れた。途中で入場制限がかけられたりと、やや残念な結果に
記念撮影コーナーには、「スカッとゴルフ パンヤ」の宣伝カーが置かれていた 「疾走、ヤンキー魂。」の記念撮影コーナーは、PC搭載デコチャリ なぜか記念撮影コーナーの真ん中に置かれたコタツでは、「らてらじ」のゆるいノリの交流スペースが設けられていた
会場に来られないユーザーのためのストリーミング放送「okome放送局」を今年も会場の隅のほうで展開。GM okome氏と、芸人のゴー☆ジャスさんを中心に、ゲームポット代表取締役社長の植田修平氏など、多数のゲストを招いた。2人は抽選会の司会進行も務め、okome氏の「最後はゴー☆ジャスさんのネタで締めさせていただきます」という予定外の振りにショートコントも披露した
協賛企業のシマンテックは、「ノートンアンチウイルス 2009 ゲームエディション」のプロモーションとクイズ大会を開催した。登壇したのは、吉本興業のガリットチュウの2人と、ミス・ノートンことシマンテック シニアリージョナルプロダクトマーケティングマネージャの風間彩氏。クイズ大会では正解はノートンファイターがポーズを決め、不正解者にはウイルス軍団が襲いかかるというパフォーマンスもあった。ノートンファイターはステージでのヒーローショーでも活躍した。


□ゲームポットのホームページ
http://www.gamepot.co.jp/
□「ゲームポットフェスタ2008」のページ
http://www.gamepotfesta.jp/
□「アヴァロンの鍵 オンライン」のページ
http://www.avalon-online.jp/
□関連情報
【11月14日】ゲームポット、「ゲームポットフェスタ2008」
ステージイベントや来場者特典などを総まとめ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081209/gpf.htm
【11月14日】ゲームポット、「ゲームポットフェスタ2008」
イベント内容や出展タイトルを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081114/gpf.htm
【10月24日】ゲームポット、「ゲームポットフェスタ2008」開催決定
今年は入場無料で12月14日開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081024/gpf.htm
【2007年12月17日】ゲームポット、リアルイベント「ゲームポットフェスタ2007」開催
「パンヤ」、「FEZ」に人気集中。来場者数は約5,000人
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071217/gpf.htm

(2008年12月15日)

[Reported by 石田賀津男 / 勝田哲也]



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