【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

So-netとゲームポット、共同制作発表会を開催
「PostPet」のメタバースや、「パンヤ」とのコラボなどを発表

5月8日 開催

会場:スパイラルホール

So-net代表取締役社長の吉田憲一郎氏
ゲームポット代表取締役社長の植田修平氏
 ソネットエンタテインメント株式会社(So-net)と株式会社ゲームポットは、両者のオンラインゲームやサービスに関する発表会「So-net・ゲームポット 共同制作発表 ~スカッと疾走、新サービス de 『PostPet』~」を、5月8日に開催した。

 So-netは2月に、ゲームポットの株式をTOBによって取得し、完全子会社化すると発表している。現時点ではまだTOBは完了しておらず、完全子会社にはなっていないが、既にそれを前提として両社間の連携が強まっている。今回の発表会はそれを受けて開催されたもので、両社がそれぞれに展開するオンラインコンテンツのみならず、協力して制作・運営を行なうコンテンツも発表された。

 発表会ではまず、So-net代表取締役社長の吉田憲一郎氏が挨拶。「1月に東証一部上場し、So-netがチャレンジをする新たなスタートラインに立った。登場から10年が経つ『PostPet』も新しいチャレンジをしなければならない。ネットワークエンターテイメントの追求というSo-netのビジョンを実現するため、モモなどのキャラクタビジネス、そしてキャラクタを軸としたオンラインサービスをコア事業と位置づけていきたい」と語り、本日の発表の重要性を強調した。

 続いて、ゲームポット代表取締役社長の植田修平氏が登壇。「ゲームポットは事業戦略として、他社にない特徴的なゲームジャンルのサービスを目指している。今回も既存のマーケットにはない、ユニークなタイトルを紹介させていただこうと思う。So-netとは2006年に資本提携しており、今回の完全子会社化でさらに事業連携を加速していく。So-netの持つキャラクタビジネス力と、ゲームポットの強みであるオンラインゲーム運営能力を融合させて、すばらしいサービスを提供させていきたい」と挨拶した。



■ So-net開発、ゲームポット運営の「PostPet」メタバース

So-netエンタテインメント事業部キャラクタ事業課課長の河合浩之氏
 今回の発表において、「PostPet」最大のトピックとなる「PostPet Type-M (コードネーム)」は、仮想3D空間でペットと生活するという作品。「セカンドライフ」を始めとしたメタバースの「PostPet」版、というイメージだ。タイトル紹介は、So-netエンタテインメント事業部キャラクタ事業課課長の河合浩之氏が行なった。

 コンセプトは「インターネット・スローライフ “ペットと楽しむもうひとつの世界”」で、プレーヤーはペットとともに、畑仕事や釣りなどをしながら、のんびりとした生活を送る。他のプレーヤーとアイテムを交換したり、自分の持つ島に友達が来て勝手に何かをする、ということなども想定されている。

 作品の規模もさることながら、開発をSo-net、運営をゲームポット、そして企画を両社で協力して行なうという。2社協力体制が明確なのも本作の注目点である。河合氏は「So-netが提供する初めての大規模オンラインゲームになる」としており、So-netとしても大きな期待を寄せるタイトルと言えそうだ。

 プラットフォームはWindows。クライアントは無料で提供され、アイテム課金制の運営が予定されている。サービスは2008年冬開始予定としている。

【スクリーンショット】
収穫したものを友達と交換するというのは既存のゲームでも一般的だが、本作ではペットに行商させたり、畑仕事などを手伝ったりと、ペットと一緒に生活できるところに魅力がある。プレーヤーとペットが共存するというのも、「PostPet」シリーズとしては新しい試みだ
「PostPet Type-M」プロモーションムービー


 このほかにも、2つの「PostPet」関連サービスが発表されている。1つは、iモード用ゲームアプリ「ポストペットパラダイス」。すごろく風の盤面で、与えられた目的の達成を目指しつつ、ポイントやアイテムを入手するというRPG的な内容になっている。手に入れたポイントは、アバターの衣装などを購入するのに使える。また盤面のある場所では、他のプレーヤーとマッチングしてミニゲームでの対戦も可能。サービス開始時には、サッカーのPK戦のゲームが用意され、その後も順次新たなゲームが追加される。

 配信日は5月26日で、利用料金は月額315円。対応機種は、FOMA 903i/703iシリーズ以降のメガiアプリ対応端末。なお製品版の配信よりも後になるが、体験版の配信も予定しているという。

【スクリーンショット】
RPG要素を盛り込んだすごろくタイプのゲーム。他のプレーヤーとミニゲームで対戦する要素もある


 もう1つはソーシャルメッセージングサービス「PostPet 4you」。「PostPet Ver.4」という意味もある名前だが、メーラーではなく、ブラウザ上のFlashコンテンツとして動作するSNSに近いコミュニティサービスとなる。そこに「PostPet」的な要素として、ペット同士がコミュニケーションして友達を作るといったようなエンターテイメント性も加えられている。サービスは10月に開始予定で、基本無料、プレミアムサービスは月額課金という形になる。

【スクリーンショット】
「PostPet Ver.4」として作られたが、メーラーではなくメッセージングサービスになった。時代に合わせた進化というべきだろう




ペットワークス代表取締役社長の八谷和彦氏
 タイトル紹介の後、「PostPet」の開発者で、ペットワークス代表取締役社長の八谷和彦氏がステージに上がった。まず「PostPet」の開発当時を振り返り、「当時はメールを使っているのが男性ばかりだったので、彼女にも使ってもらえるようなものをと考えて作った」と語った。しかし続けて、「今は時代が変わって、大量のスパムが届いたりして、メールボックスを開くのが楽しくない状況になってきている」という。

 今回発表した「PostPet 4you」については、「コミュニケーションの楽しさは失われることはないと思う。メッセンジャーとして、メッセージの楽しさを感じてほしい。オンラインゲームでは同時にログインしなければならないが、そうでなくても楽しめるにはどうすればいいかを考えた。まだ表に出していない拡張機能もあるので、あわせて期待していただきたい」と語った。

 また「PostPet Type-M」については、島をデザインした模型を見せ、「綺麗なCGで見るより、実際に触ったほうがいい。『この畑、もっと大きいほうがいいな』というのも作ってみるとわかる。これを触りながら、どういったものを作ろうかざっくばらんに喋っていた」と企画時の様子を語った。開発はまだ続けられるが、「オンラインゲーム運営の経験があるゲームポットさんからのアイデアも入っている。βテストが始まったら気軽に遊んでみて欲しい。後から入ってきてもレベルなども関係なく、乗り遅れることもないので、気軽に遊んでほしい」とゲームの魅力を語った。

モモの花と並んで登場した佐々木希さん
 八谷氏に続いて、So-netのテレビコマーシャルに出演している佐々木希さんも登場。今回発表されたタイトルでテレビコマーシャルを作る、といったような話題はでなかったが、佐々木さん自身は「Type-Mを遊んでみたいですね」と話していた。



■ ゲームポットのコンテンツ

ゲームポット エンタテインメント事業本部マネージャーの須藤岳氏
 ゲームポットのコンテンツについては、「疾走、ヤンキー魂。」の最新情報と、「スカッとゴルフ パンヤ」における「PostPet」とのコラボレーション企画が発表された。同社のエンタテインメント事業本部オンラインゲーム事業グループ マネージャーの須藤岳氏が説明を行なった。

 まず「疾走、ヤンキー魂。」について、クローズドβテストにあたる「特攻テスト」を6月6日より開始すると発表した。テスターの募集は5月23日より行なわれる。当初の予定よりも2カ月ほど遅れた格好だが、ようやく具体的なスケジュールが見えてファンも一安心といったところだろう。

 ゲーム内容についての紹介も行なわれ、3つの見所が挙げられた。1点目はマウスクリックで戦う「喧嘩ストロングモード」。左クリックで攻撃、右クリックで防御という駆け引きが戦いの基本となる。さらに近くに落ちているアイテムを拾って攻撃したり、一見武器に見えないものを使うことも考えているという。また対戦だけでなく、「運営側で理不尽な強さの敵キャラクタも用意する」としている。

 次にアバター要素について。髪型や洋服の種類はもちろん、特攻服では色やデザインに加え、刺繍文字の位置まで決められる。もちろん衣装を変えればキャラクタの能力も変化する。そして3つ目がバイクのカスタマイズ。パーツを取り付ければ、外見だけでなく、きちんと性能の強化もできる。またバイクに乗ったまま敵に突っ込める攻撃要素もあるという。

ビデオメッセージで登場したマーティ・フリードマンさん
 また本作での新たなコラボレーションとして、「絆、プロジェクト」で串田アキラさんが歌う主題歌に、ギタリストとしてマーティ・フリードマンさんが参加することが明らかになった。会場ではビデオメッセージも流され、「ゲームのヤンキー魂と、テーマソングのヤンクソウルを期待してください!」という熱いコメントを聞かせてくれた。

【スクリーンショット】
ついにクローズドβテストの日程も決まった「ヤン魂」。第1期とはゲーム内容も変わり、さらにかなりの作りこみをしているようだ


 「スカッとゴルフ パンヤ」では、「PostPet」とのコラボレーション企画が2つ発表された。1つ目は、キャラクタ情報部分のデコレーションに使用するシールとして、「PostPet」のキャラクタが登場するというもの。こちらは6月に実装予定。2つ目は、「PostPet」キャラクタのボールで、8月に実装される予定。第3弾以降の企画はまだ決まっていないが、今後も継続して提供していきたいとしている。

「PostPet」のキャラクタとのコラボレーション企画。第3弾以降がどう展開されていくかも楽しみだ


Copyright 1996-2008 So-net Entertainment Corporation
※ 各サービスの画像、動画は現在開発中のものです。実際のサービスとは異なる場合があります。
(C)2003,2004,2007,2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved, Licensed to Gamepot Inc.

□ソネットエンタテインメントのホームページ
http://www.so-net.ne.jp/
□ゲームポットのホームページ
http://www.gamepot.co.jp/
□「PostPet」新サービス情報のページ
http://postpet.jp/
□「スカッとゴルフ パンや」のページ
http://www.pangya.jp/
□「疾走、ヤンキー魂。」のページ
http://www.gamepot.co.jp/
□関連情報
【2月28日】So-net、ゲームポットの株式を公開買付け開始
完全子会社化へ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080228/gamepot.htm
【2006年9月15日】ゲームポット、So-net、資本提携で合意
新しいゲームコミュニティの構築などを目指す
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060915/gamepot.htm

(2008年5月8日)

[Reported by 石田賀津男]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.