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会場:スパイラルホール
So-netは2月に、ゲームポットの株式をTOBによって取得し、完全子会社化すると発表している。現時点ではまだTOBは完了しておらず、完全子会社にはなっていないが、既にそれを前提として両社間の連携が強まっている。今回の発表会はそれを受けて開催されたもので、両社がそれぞれに展開するオンラインコンテンツのみならず、協力して制作・運営を行なうコンテンツも発表された。 発表会ではまず、So-net代表取締役社長の吉田憲一郎氏が挨拶。「1月に東証一部上場し、So-netがチャレンジをする新たなスタートラインに立った。登場から10年が経つ『PostPet』も新しいチャレンジをしなければならない。ネットワークエンターテイメントの追求というSo-netのビジョンを実現するため、モモなどのキャラクタビジネス、そしてキャラクタを軸としたオンラインサービスをコア事業と位置づけていきたい」と語り、本日の発表の重要性を強調した。
続いて、ゲームポット代表取締役社長の植田修平氏が登壇。「ゲームポットは事業戦略として、他社にない特徴的なゲームジャンルのサービスを目指している。今回も既存のマーケットにはない、ユニークなタイトルを紹介させていただこうと思う。So-netとは2006年に資本提携しており、今回の完全子会社化でさらに事業連携を加速していく。So-netの持つキャラクタビジネス力と、ゲームポットの強みであるオンラインゲーム運営能力を融合させて、すばらしいサービスを提供させていきたい」と挨拶した。
■ So-net開発、ゲームポット運営の「PostPet」メタバース
コンセプトは「インターネット・スローライフ “ペットと楽しむもうひとつの世界”」で、プレーヤーはペットとともに、畑仕事や釣りなどをしながら、のんびりとした生活を送る。他のプレーヤーとアイテムを交換したり、自分の持つ島に友達が来て勝手に何かをする、ということなども想定されている。 作品の規模もさることながら、開発をSo-net、運営をゲームポット、そして企画を両社で協力して行なうという。2社協力体制が明確なのも本作の注目点である。河合氏は「So-netが提供する初めての大規模オンラインゲームになる」としており、So-netとしても大きな期待を寄せるタイトルと言えそうだ。
プラットフォームはWindows。クライアントは無料で提供され、アイテム課金制の運営が予定されている。サービスは2008年冬開始予定としている。
このほかにも、2つの「PostPet」関連サービスが発表されている。1つは、iモード用ゲームアプリ「ポストペットパラダイス」。すごろく風の盤面で、与えられた目的の達成を目指しつつ、ポイントやアイテムを入手するというRPG的な内容になっている。手に入れたポイントは、アバターの衣装などを購入するのに使える。また盤面のある場所では、他のプレーヤーとマッチングしてミニゲームでの対戦も可能。サービス開始時には、サッカーのPK戦のゲームが用意され、その後も順次新たなゲームが追加される。
配信日は5月26日で、利用料金は月額315円。対応機種は、FOMA 903i/703iシリーズ以降のメガiアプリ対応端末。なお製品版の配信よりも後になるが、体験版の配信も予定しているという。
もう1つはソーシャルメッセージングサービス「PostPet 4you」。「PostPet Ver.4」という意味もある名前だが、メーラーではなく、ブラウザ上のFlashコンテンツとして動作するSNSに近いコミュニティサービスとなる。そこに「PostPet」的な要素として、ペット同士がコミュニケーションして友達を作るといったようなエンターテイメント性も加えられている。サービスは10月に開始予定で、基本無料、プレミアムサービスは月額課金という形になる。
今回発表した「PostPet 4you」については、「コミュニケーションの楽しさは失われることはないと思う。メッセンジャーとして、メッセージの楽しさを感じてほしい。オンラインゲームでは同時にログインしなければならないが、そうでなくても楽しめるにはどうすればいいかを考えた。まだ表に出していない拡張機能もあるので、あわせて期待していただきたい」と語った。 また「PostPet Type-M」については、島をデザインした模型を見せ、「綺麗なCGで見るより、実際に触ったほうがいい。『この畑、もっと大きいほうがいいな』というのも作ってみるとわかる。これを触りながら、どういったものを作ろうかざっくばらんに喋っていた」と企画時の様子を語った。開発はまだ続けられるが、「オンラインゲーム運営の経験があるゲームポットさんからのアイデアも入っている。βテストが始まったら気軽に遊んでみて欲しい。後から入ってきてもレベルなども関係なく、乗り遅れることもないので、気軽に遊んでほしい」とゲームの魅力を語った。
■ ゲームポットのコンテンツ
まず「疾走、ヤンキー魂。」について、クローズドβテストにあたる「特攻テスト」を6月6日より開始すると発表した。テスターの募集は5月23日より行なわれる。当初の予定よりも2カ月ほど遅れた格好だが、ようやく具体的なスケジュールが見えてファンも一安心といったところだろう。 ゲーム内容についての紹介も行なわれ、3つの見所が挙げられた。1点目はマウスクリックで戦う「喧嘩ストロングモード」。左クリックで攻撃、右クリックで防御という駆け引きが戦いの基本となる。さらに近くに落ちているアイテムを拾って攻撃したり、一見武器に見えないものを使うことも考えているという。また対戦だけでなく、「運営側で理不尽な強さの敵キャラクタも用意する」としている。
次にアバター要素について。髪型や洋服の種類はもちろん、特攻服では色やデザインに加え、刺繍文字の位置まで決められる。もちろん衣装を変えればキャラクタの能力も変化する。そして3つ目がバイクのカスタマイズ。パーツを取り付ければ、外見だけでなく、きちんと性能の強化もできる。またバイクに乗ったまま敵に突っ込める攻撃要素もあるという。
「スカッとゴルフ パンヤ」では、「PostPet」とのコラボレーション企画が2つ発表された。1つ目は、キャラクタ情報部分のデコレーションに使用するシールとして、「PostPet」のキャラクタが登場するというもの。こちらは6月に実装予定。2つ目は、「PostPet」キャラクタのボールで、8月に実装される予定。第3弾以降の企画はまだ決まっていないが、今後も継続して提供していきたいとしている。
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□ソネットエンタテインメントのホームページ (2008年5月8日) [Reported by 石田賀津男]
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