【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

SCEJ、「PlayStation Awards 2008」を発表
ダブルプラチナプライズは「モンスターハンターポータブル 2nd G」

12月3日 発表

代表取締役社長 兼 グループCEOの平井一夫氏。アワードに選出されたタイトルが各プラットフォームそれぞれから選出されていたことから、PlayStationプラットフォーム全体の総合力をアピールした SCEJのプレジデントを務めるショーン・レーデン氏。今年の「PlayStation Awards 2008」が例年とは違い12月3日に開催されたことに関して「プレイステーションの誕生日にこだわった」とコメント
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEJ) は、2008年10月31日までの累計出荷数に応じて贈られる賞「PlayStation Awards 2008」を発表し、該当作品の開発スタッフなどを招き授賞式を開催した。

 冒頭挨拶のために壇上に立ったソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンのプレジデントを務めるショーン・レーデン氏は、毎年7月に発表される同賞が今年は12月にずれたことについて「忘れていたわけではありません。12月3日の開催にこだわりたかった」とコメント。同社はハードの発売日などもそうだが「1・2・3」にこだわる傾向がある。それは初代プレイステーションの発売日が12月3日で、「プレイステーションの誕生日」とされていることに由来するが、今回の授賞式もこの“12月3日”にこだわったものとなった。

 ショーン・レーデン氏は「今日は“プレイステーション・デイ”。“SCE・デイ”ではない。それはプレイステーションのビジネスはSCEだけで作っているわけではないから。皆さんと一緒に作り上げ、世界にまで広がっている。ここから熱くお礼申し上げたい」と続けた。

 今年の受賞作は、200万枚を突破したダブルプラチナプライズがカプコンの「モンスターハンターポータブル 2nd G」で、50万枚突破作品に贈られるゴールドプライズにはスクウェア・エニックスの「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-」、KONAMIの「ワールドサッカーウイニングイレブン2008」と「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」、セガの「PHANTASY STAR PORTABLE」、バンダイナムコゲームスの「スーパーロボット大戦Z」の5タイトルが輝いた。

 これまではハードウェアが登場して間もない時に「スペシャルプライズ」として別個に表彰していたが、今年は全てのプラットフォームが対象となり、実際に受賞作もプレイステーション 3が1タイトル、プレイステーション 2用タイトルが2タイトル、PSPが3タイトルとまんべんなく選ばれる結果となった。

 すでに200万枚を超えるタイトルとして数々のタイトルを受賞してきた「モンスターハンターポータブル 2nd G」だが、辻本氏は受賞の挨拶として「短い期間で開発できたのは、開発メンバーや宣伝してくれるメンバー、関係者に協力いただいたおかげで200万本以上という数字を残せた。そしてユーザーがその周りの人をゲームに誘っているのを見掛ける。我々以上に上手くアピールしてくれたり」と関係者だけでなくファンに対しても感謝の言葉を投げかけた。

 さらに「社会人は時間がないというが、プレイ時間が500時間や1,000時間というのも見受けられる。時間の無い中でも面白いものには時間を割いてくれる。『モンスターハンター』シリーズは5年弱の歴史の浅いタイトルですが、PSPというハードに出逢えたのがすごく大きくとてもラッキーだったと思っています。出逢えなければここまでの成績は残せなかったと思います。そういった意味でもPSPというハードの設計、開発、プロモーションに関わった方々にもお礼を申し上げたいと思います。本日はありがとうございました」とハードとの相性が良かったことを挙げ、PSPに最大限の謝意を示した。

 最後に平井一夫代表取締役社長 兼 グループCEOが壇上に立ち「昨年のプラチナを大きく上回る実績でダブルプラチナを受賞しすごく嬉しく思っています」と切り出し、各プラットフォームから受賞作が出たことを挙げ「それぞれのユーザーにアピールできるソフトが揃ってきたのではないか」と語り、同氏が昨年来進めてきた「ソフトのラインナップ強化」が進んでいることを強調した。平井氏はさらに「我々が積極的に市場を開拓しようと取り組んでおります“ネットワーク”を含め、4つのプラットフォームに向け、ぜひクリエイターの方々に協力させていただき、次々に作品を日本のみならず世界に向けて発信していきたいと考えております」とネットワークにさらに注力していくことを明らかにした。

 会場には有名クリエイターも数多く揃い、非常に華やかな雰囲気で進行した。実は来年早々から3月に向けてプレイステーション 3、PSP向けのビックタイトルが数多く予定されている。そういったタイトルがどれだけ来年のこの賞に輝くのか楽しみにしたいと思う。

PlayStation Awards 2008
【ダブルプラチナプライズ】
タイトル メーカー プラットフォーム
モンスターハンターポータブル 2nd G カプコン PSP

昨年以上に各賞の受賞ラッシュとなった「モンスターハンターポータブル 2nd G」。今回の受賞式には主要スタッフがズラリ揃った 挨拶をする辻本良三プロデューサー。「PSPというハードに出逢えたことがラッキーだった。PSPと出逢わなければここまで実績を残せなかったと思う」とコメント 今回のアワードでは受賞者のそれぞれ違った花束がプレゼントされていたが、ダブルプラチナプライズには一際大きな特別な花が贈られた。その花をバックに記念撮影が行なわれた
来場していた久夛良木健名誉会長と談笑する辻本プロデューサー。久夛良木氏は各スタッフにも声をかけ激励しているようだった 今回の花のオブジェを作り上げたアーティストの東 信氏。東氏は「私自身『モンスターハンター』のファンで今回は光栄」と挨拶。氏ならではの感性で200種類の花を使いモンスターをイメージしたのだという
ゴールドプライズとは違った演出で発表された「ダブルプラチナプライズ」。カーテン越しにバイオリンの演奏で「モンスターハンター」の音楽が奏でられ、光による演出で荘厳な雰囲気を醸し出した 東 信氏の花の台座にはコメントが書き込めるようになっており、SCEの平井一夫氏も「CONGRATULATIONS!! おめでとうございます!!」と書き込んだ
ショーン・レーデン氏も台座にコメントを書き込んだ 久夛良木氏は「I Love PlayStation A Happy Birthday!!」と白ペンでコメント


PlayStation Awards 2008
【ゴールドプライズ】
タイトル メーカー プラットフォーム
CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- スクウェア・エニックス PSP
ワールドサッカーウイニングイレブン2008 KONAMI プレイステーション 2
METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS KONAMI プレイステーション 3
PHANTASY STAR PORTABLE セガ PSP
スーパーロボット大戦Z バンダイナムコゲームス プレイステーション 2

【CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-】
「11年前の『FINAL FANTASY VII』の前の時代設定を元に新たに作り上げた。相当プレッシャーを感じた開発スケジュールでした。結果を出せて苦労が報われました。ファンや関係者がいたからこそいただけた賞です」と同作のプロデュースを務めた今泉英樹氏がコメント

【ワールドサッカーウイニングイレブン2008】
「『ウイニングイレブン』はファンの方に育ててもらい世界で戦えるところまで育ちましたが、日本がホームだと思っています。次回はプレイステーション 3で帰ってこなければと強く感じています」とコメントし、来年はプレイステーション 3プラットフォームでリリースしたいと語り締めくくった

【METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS】
小島監督は「プレイステーション 3オンリーでリリースするため4年間かけて制作した。結果を出せて嬉しい。プレイステーション 3ではまだ100万本を突破したソフトはまだ無い。この冬にハードが出て次回は100万本を突破するタイトルも出ると思う。我々も次回は100万本を超えるタイトルを出したいと思う。今100年に一度の不況だが、こういったときこそエンターテイメントが助け、皆さんに夢を届けるため頑張っていきたい」と挨拶

【PHANTASY STAR PORTABLE】
挨拶に立った酒井智史プロデューサーは「シリーズ20周年でもうすぐ21周年となります。節目の年に出すことができて嬉しい。ファンやSCE、セガ、アルファシステムに感謝したい」と語った

【スーパーロボット大戦Z】
寺田貴信プロデューサーは「スパロボはプレイステーションさんよりはちょっと先輩、『PHANTASY STAR』さんよりはすこし後輩で、もうそろそろ18年目に入ると言うことです。これからもシリーズ頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」とコメント


授賞式が行なわれた青山迎賓館。赤絨毯が敷き詰められた階段や、建物の中央にはプールがあるなど豪華な作りとなっていた 授賞式の前には「INO hidefumi」さんのライブが行なわれ、会場は一種独特な熱気に包まれていた 会場ではDJが音楽を紡ぎ出すなど様々なイベントが行なわれた

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.scei.co.jp/corporate/release/081203.html
□関連情報
【2007年7月17日】SCEJ、「PLAYSTATION AWARDS 2007」を発表
プラチナプライズは「MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070717/scepaw.htm
【2006年7月21日】SCEJ、「PlayStation Awards 2006」受賞タイトルを発表
PS2「ファイナルファンタジーXII」がダブルプラチナプライズ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060726/psa.htm
【2005年7月21日】SCEJ、「PlayStation Awards 2005」を発表
トリプルプラチナプライズは「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050721/psawards.htm
【2004年7月12日】「PlayStation Awards 2004」授賞式が開催
10周年、1億台のプレイステーション出荷とあわせ華やかな催し
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040713/psawa.htm

(2008年12月3日)

[Reported by 船津稔]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.