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10月21日実装
そして今回の目玉となるのが有料の付加サービス「トッピングサービス」の実装である。ソロプレイでもパーティープレイのように戦えるペット「ハントサポート」が召喚できたり、一度行った場所を登録してテレポートできたり、従来のプレイの一線を画す新しいサービスが導入される。
今回はエヌ・シー・ジャパン本社内で行なわれた体験会でのスクリーンショットと共にアップデートの各要素を紹介したい。なお、名称などは実装時変更される可能性がある。
■ 新たな挑戦状「カマロカ-深淵のメイズ」、「クラテのキューブ」……。さらに広がるプレイスタイル
カマロカは1日に1回挑戦できる(入場制限は午前6時30分に初期化)インスタントフィールドコンテンツで、一番人気の「カマロカ-深淵のメイズ」は18~31レベルまで、28~41レベルまでと対象レベルが設定されており、レイドボス級のモンスターとの対決が待っている。リム カマロカは「リネージュII」公認ネットカフェ専用のソロプレイ向けインスタント、ニア カマロカはネットカフェで得られる「ネットカフェポイント」が必要なインスタントゾーンである。ネットカフェポイントとは、「冒険者サポートキャンペーン」中に公認ネットカフェから「リネージュII」をプレイすることで得られるポイントだ。 今回の「カマロカ-深淵のメイズ」(以下、深淵のメイズ)はカマロカ同様、ネットカフェポイントなどが必要のないコンテンツだが、ネットカフェから接続すると「カマロカのエッセンス」が追加報酬として得られる。深淵のメイズは23~34レベル、34~44レベル、44~54レベル、54~64レベル、73~85レベルの5種類ある。 これまでのカマロカは広いステージにボスがいてはじまるとすぐ対決、という形だったが、深淵のメイズは階段状のステージになっておりボスにたどり着くまではいくつかのフロアを突破しなくてはならない。フロアには敵が待ち受けていて、特に最初のフロアには大量の敵が配置されている。敵が群れをなしてこちらに向かってくる姿は圧巻だ。 深淵のメイズは2~9人のパーティーでの挑戦が可能で、大群で襲ってくる敵や強力な「メイズの看守」、そして手下を従えたレイドボス「メイズの警備隊長」が待ち受けている。警備隊長の周囲にいる「メイズの警備補助」は隊長を回復する。どう戦えば効率的か、パーティーのチームワークが試されそうである。 カマロカは全体的にネットカフェでのメリットが強調されているが、「1日に1回挑戦できるコンテンツ」として、多くのプレーヤーがパーティーを組み経験値と報酬を目的として遊んでいるという。今回、さらにもう1つ追加されたことで、各種類のカマロカをパーティーで巡る、というプレーヤーも出てくるのではないだろうか。 70レベル以上のプレーヤーには「クラテのキューブ」というPvPおよびPvE(対モンスター)の競技場が追加される。こちらは70~75レベル、76~79レベル、80レベル以上にわけられていて、「クラテのキューブ入場管理者」から入場、毎時間定刻(毎時0分と30分)に開催され、最大25人まで参加できる。 競技の参加申し込みをしたプレーヤーは開始3分前に待合室にテレポートする。競技場は小さな部屋に区切られていて、1つの部屋には4方向にドアがあり、中にはモンスターがうごめいている。部屋の中央には十字に目玉がついたような オブジェクトがあり、時には補助魔法、HPおよびMP回復をしてくれる味方となったり、時には強力な弱化魔法をかける敵となる。プレーヤーはモンスターまたは他のプレーヤーを倒し、部屋を次々と巡りながら「Kill Point」を稼いでいく。 クラテのキューブはモンスターが楽しい。西洋の貴族の使用人をモデルにしているようで、メイド服姿の「家政婦」や、豪華な服を着た「クラテの執事」、頭が2つある仕事に厳しそうな「呪われた召使長」など、バラエティーに富んでいる。彼らと戦うだけでなく、他プレーヤーにも気をつけなくてはならない。倒されると1度待合室に戻され、そこから再入場となる。
この他に、キャラクタが1度しかプレイできない「パイラカ」というクエストが追加される。カマロカやクラテのキューブはストーリー性がなかったが、「神殿内部での精霊の異常を調査する」といった目標や、NPCの指示など、メリハリのある展開が楽しめる。こちらは36~42レベルまでの「パイラカ:氷と火の歌」、61~67レベルの「パイラカ:悪霊の遺産」、73~77レベルの「パイラカ:傷ついた龍」の3つがある。 上のレベルまで育ってしまっているキャラクタはそのままではプレイできないが、サブクラスやセカンドキャラクタで挑戦するのも良いだろう。各パイラカは独立したストーリーのようだが、今後大きな流れなどが生まれてくるのだろうか。ちなみに各パイラカはすべてソロクエストで、専用のインスタントゾーンで展開する。 ユニークな要素としては、「ミニゲーム」がある。ブロックとブロックを交換し、3つのブロックを揃えるというシンプルなものだが、熱中してしまう楽しさがある。起動方法は、/playminigameとコマンドを入れるか、アクションウインドウから選択する。得点を得ても「リネージュII」でフィードバックされない、完全に独立したコンテンツではあるが、友達の待ち合わせなど少しだけ空いた時間でプレイするユーザーは多そうだ。 今回のアップデートでは、これら新コンテンツの追加に加え、量産型アイテムの重さ軽減、防具エンチャントが+4以上でHP増加効果付与、など細かい修正が行なわれる。
全体的に「リネージュII」はずいぶん充実してきたな、という印象を持った。コアプレーヤーがどのようにクラテのキューブに取り組むか興味があるし、カマロカをプレイするために毎日ログインする、というプレーヤーもいるだろう。ログインして狩りをするだけ、という単調な積み重ねではない、プレイスタイルの広がり、コンテンツ全体の厚みを感じた。今後もどのように発展していくか楽しみだ。
■ ソロでの狩りや移動を手軽にさせる「トッピングサービス」。その場復活や、カマロカ再入場などもラインナップ
日本でのサービス形態は各アイテムをそれぞれで販売する形となる。価格などは下表を参考にして欲しい。なお「カイモ」とは、「plaync」サイトにて、ユーザーが有料サービスを利用する為の電子マネーで、現金をカイモに替える際、パールというポイントが発生する。復活の羽はパールを使って購入することになる。基本的に1カイモ=1円で、一度に多くチャージするとボーナスパールを得られる。 現在予定されているサービス方式はエヌ・シー・ジャパンのポータルサイト「plaync」内にある「plaync ショップ」から提供される。希望するサービスをplaync ショップで購入するとキャラクタ(ゲーム内)の個人倉庫の中にアイテムが入る、という形になるという。 「ハントサポート交換券」は、1回につき5時間プレーヤーをサポートしてくれるモンスターを呼び出すアミュレットと交換してくれる。交換は新しく設置されるNPC境界の商人にアイテムを渡すことでできる。ハントサポートとして召喚できるモンスターは4種類だ。 “フォックス ウィザード”はメイジ型のハントサポートで、強力な攻撃魔法を使う。“ビースト ファイター”は厳つい外見の戦士型、“ホワイト フェレット”はファイター型の補助魔法と回復魔法を使いこなす。“フェアリー プリンセス”はメイジ型補助魔法を主に使う。注意しなくていけないのは、ハントサポートはペット扱いになっているという点だ。ハントサポートを使うと、ペットや召喚獣は使用できなくなる。 ホワイト フェレットやフォックス ウィザードはかわいらしく、フェアリー プリンセスは体色が鮮やかで開発スタッフのセンスを感じさせられる。ハントサポートはエサを必要とせず、召喚者と同じレベルのキャラクタとなるため、最初から心強い仲間となる。もしハントサポートが倒れてしまった場合は、復活スクロールやリザレクション(復活魔法)が必要だ。 ハントサポートは、召喚獣やペット同様スキルやアクションアイコンをショートカットウィンドウに登録し、命令するといった使い方になる。狩りでは自分の職業とバランスを考えたサポートを使うことになるが、前衛型のビースト ファイターもあまり打たれ強い方ではないようで、回復させながら戦わないと難しかったり、どの攻撃魔法を使うかなど性能をきちんと知る必要がある。また、ハントサポートは召喚者に補助魔法を自動でかけてくれるが、パーティーメンバーにはかけてくれない。うまく使いこなすには慣れが必要だと感じた。 「フリーテレポートの書」は1つにつき3地点まで特定の場所をマーキングし、テレポートができるサービス。狩りの移動を楽にしてくれるアイテムだ。フリーテレポートの書はマーキングマーキングできる地点(スロット)を増やするだけで、テレポートする場所をマーキング(登録および変更)するには「フリーテレポートの旗」、実際にその場所にテレポートするためには「フリーテレポート スクロール」という別のトッピングサービスのアイテムが必要となる。 テレポートの登録地点は、いくつかの制限があり、城や要塞、アジトなどの戦場内や、モンスターレース場、幻想の島といった特殊地域、ヘルバウンドやクルマの塔、傲慢の塔など一部の狩場も登録ができないようになっている。登録するためには1度歩いて実際にその場所に行かなくてはいけない。うまく使うことで効率の良い狩りをすることができそうだ。 この他にも様々なトッピングサービスが用意される。購入し、インベントリに入れておくことで死亡時に使用でき、経験値を失うことなく復活できる「祝福の羽」。ニア カマロカやリム カマロカといった各カマロカは1日1度だけだが、この回数をもう1回だけ増やすことができる「追加入場券」。キャラクタのタイトルの色を変えることができる「カラー タイトル」、といったラインナップが予定されている。 ちなみに韓国の公式サイトを見てみると、「ビタミンパック」としてプレイスタイルに合わせた非常に細かい料金設定がされている。どれもプレイ料金とのセットで、各商品のばら売りはされていない。「グリーンパック」と呼ばれるセットは30日間で100時間プレイでき、“復活の羽3枚セット”、“フリーテレポート スクロール30枚”、“ハントサポート交換券3枚”といったアイテムセットから5つ選んで29,700ウォン(約2,203円)という感じだ。 この他、ブルーパックは30日間で300時間プレイできるが、選べるビタミンサービスは3つとなっていて価格は同じ29,700ウォン。90日間無制限でプレイできるがビタミンパックはなし、というプランが70,400ウォン(約5,225円)。ビタミンサービスのみ追加、というプランは現在ないようだ。 日本では下表のように各商品がバラ売りで販売される。値段に関しては、「リネージュ II」は他の月額形式のMMORPGと比べて割高と言うこともあり、プレーヤーごとに感想はわかれるだろうが、自分が必要なアイテムを選べる、というところで、プレーヤーがどのように使うかは興味のあるところだ。
テレポートは有効に使う人がいるだろうし、ハントサポートのかわいらしさに戦闘ではなく、ペットとして連れ歩いたりするプレーヤーも出てくるかもしれない。復活の羽に関しては、カイモでの販売もあっても良いのかな、とも感じた。まずは無料で利用できる「お試しセット」を使ってみるのも良いだろう。トッピングサービス導入によって「リネージュII」のプレーヤー社会がどう変わっていくのだろうか。今後の展開に注目したい。
※お試しセットは11月18日まで、1アカウントに1セット無料で利用可能
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□エヌ・シー・ジャパンのホームページ (2008年10月17日) [Reported by 勝田哲也]
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