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NCジャパン、「エヌ・シー・ジャパンが行く! in大阪」開催
有料の付加サービス「トッピングサービス」を10月21日に実装

9月27日 開催

会場:Cafe J Net NEWNEW 戎橋店

 エヌ・シー・ジャパン株式会社は、オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く! ~日本縦断ユーザーカンファレンス 2008~ in 大阪」を、9月27日にCafe J Net NEWNEW 戎橋店にて開催した。

 Windows用MMORPG「リネージュ II」を話題の中心に、全国6会場を回るオフラインイベントは、この大阪で3カ所目の開催となる。今回は「リネージュ II」で10月21日に実施されるアップデートについての話題もあり、今まで以上に充実した内容となった。来場者数も220人とこれまでで最多で、開場前には80人ほどのユーザーが行列を作って待つなど、活気のあるイベントとなった。

会場のCafe J Net NEWNEW 戎橋店。開場前には店を回るように行列ができた



■ ソロプレイもパーティと同効率に! 有料サービス「トッピングサービス」発表

「リネージュ II」サービスチームの長瀬健裕氏とシン・ミンス氏が「トッピングサービス」を発表。本イベントで初公開の情報である
 まず本イベントの中で発表された、10月21日のアップデートの話題について触れておきたい。これまでの会場では「Lineage II まるみえ情報局」というコーナーで「リネージュ II」の面白いデータを見せてくれたサービスチームの長瀬健裕氏が、今回は開発コーディネーターのシン・ミンス氏とともに、新サービス「トッピングサービス」を発表した。

 「トッピングサービス」は、同社のポータルサイト「plaync」内にある「plaync ショップ」から提供される有料のサービス。この中には複数の商品が用意されており、「リネージュ II」における有料サービスの総称として使われるようだ。先月は「サーバー引越しサービス」が同サイトで商品として販売されており、その流れをより進めたものともいえる。ただし現時点では、「サーバー引越しサービス」は「トッピングサービス」には含まれていない。

 実装の目的は、ユーザーのライフスタイルに合わせたプレイを、より快適に提供することだという。PvPを好む韓国のユーザーに対し、日本のユーザーは遊び方が多彩ということもあり、よりお国柄に合わせたサービスを提供していこうという動きの1つということになるだろう。

 今回発表された「トッピングサービス」の商品は2つ。まず1つは、「ハントサポート」と呼ばれる、プレーヤーを補助するNPCだ。これは従来のペットに似ているが、レベルがプレーヤーキャラクタと常に同じで、餌が不要、また呼び出していても経験値が減らないといった大幅なメリットが用意されている。

 実装される「ハントサポート」は4種類で、戦士系キャラクタ向けのバッフを得意とする「ホワイトフェレット」、魔法系キャラクタ向けのバッフを扱う「フェアリープリンセス」、物理攻撃に特化した戦闘型の「ビーストファイター」、攻撃魔法で敵と戦う「フォックスウィザード」となっている。ヒーラーなら「ビーストファイター」を選ぶなど、プレーヤーキャラクタに合ったものを選べば、ソロプレイでもパーティープレイと同等の効率で経験値を稼げるという。

 プレイ時間が限られていてなかなかパーティーが組めない、といった人には特に使い勝手のいいサービスになるだろう。ただ逆に、これによってソロプレイをする人が増えて、余計にパーティープレイがしにくくなるのではないかという懸念もある。これについては「パーティープレイとは違う楽しさがある。まずは1度体験してみてほしい」とシン氏が語った。

 もう1つの「トッピングサービス」は、「自由テレポートスクロール」と呼ばれるもの。自分がいる場所をブックマークとして保存しておくと、この自由テレポートスクロールを使うことで、その場所に瞬時に飛べるようになる。ブックマークできる数については語られなかったが、枠は数十個分はあり、複数のブックマークから選んでテレポートできるようだ。ちなみにこれまで開催された2会場において、「テレポートなどの移動をしやすくしてほしい」という要望が参加者から出されていた。これに対してはシン氏が「何らかの対応をしたい」と語っており、今回のサービスがその対応の1つということになるだろう。

 長瀬氏は、「今回発表したもの以外にも、今後も新しいサービスを増やしていく。また10月21日にはほかにもアップデートがあるので楽しみにしてほしい」と語った。「トッピングサービス」については、最も気になる料金についての詳細が明かされていないが、これについては「来週中にも特設サイトを立ち上げて詳細を発表したい」としているので、そちらの発表を待ちたい。

4種類の「ハントサポート」。名前のとおり、狩りを手助けしてくれるNPCで、ペットに比べていくつかの点で優遇措置がある 「自由テレポートスクロール」は、よく行く狩場などにブックマークしておくと便利だろう



■ 個人用の飛行要素と「空中戦争」を開発中!

会場の活気に押されてか、いつもよりサービストークが多かったシン・ミンス氏
 シン氏がユーザーのアンケートに直接答える「クリエイティブコミュニケーション」も本会場で3回目となる。シン氏やイベント運営も慣れてきたようで、以前よりもスムーズな進行になってきた。さらに大阪のファンは非常に熱心で、1つの話題に対して我先にと意見を述べ、約1時間開催されたこのコーナーは常に活気に満ち溢れていた。

 今回もユーザーのコメントから、現在の開発裏話を聞かせてくれたシン氏。まず最初のトピックは、飛行要素について。現在はワイバーンが実装されているが、これは血盟主や城主などに使用者が限られている。これをもう少し開放してくれないか、というユーザーの意見に対し、シン氏は「ワイバーンの価値を下げない形で、別の個人用のものを開発している。今作っているものは、ワイバーンよりも派手。そう遠くない時期に入れられると思う」と語った。外見の話まで出ているので、実際にそう遠くないタイミングで実装される可能性が高そうだ。

 さらにシン氏はそこから踏み込んで、「空中戦争」を開発中であることを明かした。これは上記の個人用の飛行要素に絡んだもので、空中でPvPを行なうものになるようだ。これ以上の詳細は現時点では言えないとしているが、グレシアのイメージとも重なる部分があるだけに、これも意外と近いタイミングで実装されるのかもしれない。

 今回、シン氏が最も注目した意見は、「イベントで手に入れやすいヘアアクセサリはほとんどがキャップ(帽子)で、オークは髪型が変わってしまう。髪型が変わらないマスクや耳などの入手難易度を再考してほしい」というもの。これについて、「マスクとメガネを今年中に実装すると約束する。すぐに韓国に行って作ってくる」と断言した。これはシン氏自身も考えていたことだそうで、「前からメガネを作りたいと思っていた。メガネ萌えなので……」と会場を笑わせてくれた。

 来場者の反応が大きかったものとしては、ウォースミスから派生した話題。「バッフが近距離にしか効果がないので変えてほしい」という意見が出たかと思うと、「他のバッフにプラスアルファする位置づけなのでこれでいい」という別の意見も出されるなど活発な意見がやり取りされた。ただ結論としては、ヒーラー・バッファーの役割が減ってきているというもの。これについてシン氏は「属性に関する狩場が今後増えていく。そこでヒーラー・バッファーの必要度が増すことになるはず」と答えた。

 このほか、戦争時に同盟のプレーヤーに範囲攻撃が当たってしまう状況については、「韓国では、同盟の裏切りによってドラマティックな戦争が起こっており、それが要素として楽しまれている。ただ日本では裏切りは合わないので検討したい」としている。以前は当たらなかった攻撃が当たるようになったのは、韓国での事情に合わせたためだそうだ。こういった各国のプレーヤーの意識の差に対応するのがシン氏の仕事でもあるだけに、この辺りの調整にも期待したいところだ。



■ カインとシーケンも登場!「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」

プレーヤーのレベルが非常に高く白熱した戦いになった
 エヌ・シー・ジャパン(NCJ)軍が待ち構える城に、会場に集まったユーザーが2つの血盟に分かれて挑む攻城戦イベント「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」。こちらも毎回行なわれているイベントではあるが、毎回登場するNPCを変更するなどして趣向を凝らしている。舞台は今回はギラン城が選ばれたが、あえて「大阪城」と呼称していた。その他のルールは前回同様。

 今回はまず、カインとシーケンがNCJ軍の助っ人として、外城門の前に登場。公式ムービーで2人を見たことがある人もいるかもしれないが、今回はなんと英雄となって登場。いつもは静かな戦い前の準備時間から、2人がエリアチャットで会話をして盛り上げてくれた。大阪という場所柄もあり、「2人うるさい」とプレーヤーから容赦ないツッコミが飛ぶ場面もあったが、実戦では英雄らしい強力なスキルを披露し、参加者の第1の壁となっていた。

 城門を破った先には、大量のNPCと「リリス」が登場。このNPCから、「ザリチェ」と「アカマナフ」がドロップ。今までになかった仕掛けで、通常ではそうそう手にできない武器を持てたプレーヤーにはいい記念になっただろう(基本装備として与えられているのがOE+4のイカロス武器とダイナスティ防具で、これも現実的にまず不可能な装備といえるが)。

 城内には「アナキム」が待ち構えており、参加者と激戦を繰り広げた。今回も時間はかかったものの、さすがに装備がよすぎることもあり、大暴れといわないうちに倒されてしまった。

 NCJ軍はというと、毎回何か面白い作戦を見せてくれていたが、今回は最初に釣りをして余裕を見せていた以外は、刻印部屋に来た参加者を的確に倒したり、「支配者の刻印」を止めたりと、かなり真剣な戦いぶりを見せた。しかし多勢に無勢ということもあり、まずは血盟「黎明の君主達」が城を確保した。

 NCJ軍が攻めに回ることになったところで、「黄昏の革命軍」に対して共闘を申し込んだ。「黄昏の革命軍」はこれを受諾し、協力して城へと攻め込んだ。NCJ軍は広島でのイベントの際にも同様に共闘を申し込んだが、途中で裏切り、結局戦いを泥沼化させている。しかし今回はまじめに共闘を続け、「黎明の君主達」が不利な状況になった。ところが「黎明の君主達」の参加者は見事に戦力を集中し、即興とは思えないチームワークで両軍を撃退。そのまま城を守りきって勝利を決めた。

 「黎明の君主達」の参加者には好きな種族サークレットがプレゼントされたほか、「アナキム」を討伐した人にはノートPCが贈られるなど、協賛各社からの賞品がプレゼントされた。

戦いの前、釣りをして余裕を見せるNCJ軍。助っ人としてカインとシーケンを呼んでいた。特にシーケンの持っていた盾に注目
エリアチャットでユーザーのツッコミにも反応して楽しませてくれた2人。ほとんどお笑いキャラとはいえ、さすがは中身は英雄だけに、かなり豪快な戦いを見せてくれた
内城門前にいた「リリス」を撃破し、多数の敵とNCJ軍が待ち構える城内へと進入
「アナキム」と戦いつつ、刻印部屋へと走る参加者たち。人数的には圧倒的な劣勢となったNCJ軍だが、刻印台で「支配者の刻印」を仕掛ける2人の血盟主を石化させて止めるなど、たびたび妨害を成功させていた
城を奪った「黎明の君主達」は、即興とは思えない見事なチームワークを見せて、「黄昏の革命軍」とNCJ軍の共同戦線を退けた。特に刻印部屋の守りが堅く、的確に各個撃破していく流れは見事だった

【その他のイベント】
エヌ・シー・ジャパンの須藤氏が、新作の麻雀ゲーム「雀龍門」を紹介。ゲームのプレイ画面を収録したムービーが初めて公開された 「アデン大陸SSクイズ」では、来場者がサーバー別に4つのチームに分かれてクイズに回答。問題はスクリーンショットを元にしたもので、異様に高い難易度に全員不正解する問題もあった
賞品をかけたじゃんけん大会「じゃんけんポモナ」。掛け声が「ポモナ」になるだけで、やることは普通のじゃんけんというのが笑いどころ 来場者がかなり多かったこともあり、ガチャや協賛各社の展示コーナーはものすごい人だかりになっていた


□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「リネージュ II」のページ
http://lineage2.plaync.jp/
□「エヌ・シー・ジャパンが行く!」のページ
http://lineage2.plaync.jp/event/ncj2008/index.aspx
□関連情報
【9月12日】NCジャパン、アーケード風麻雀ゲーム「雀龍門」を発表
物理計算やノーマルマップによりリアルな映像を表現
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080912/jrm.htm
【9月1日】「リネージュ II」イベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」広島会場開催
「サーバー引越しサービス」を有料で提供決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080901/line.htm
【8月12日】NCジャパン、オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」
第2回を広島で8月30日開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080812/ncj.htm
【7月28日】オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く! 福岡」開催
「リネージュ II」の日本独自進化を強調。最強S武器など裏話も披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080728/ncj.htm
【7月18日】「リネージュ II」、「セカンドスローン 希望のグレシア」体験レポート
インスタンス、スキル追加、初心者支援……よりプレイしやすいバランスへ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080718/gracia.htm
【7月8日】NCジャパン、MMORPG「リネージュ II」
1時間100円の従量制コースを導入
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080708/line2.htm
【6月27日】NCジャパン、MMORPG「リネージュ II」
大型アップデート「セカンドスローン 希望のグレシア」の情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080627/line2.htm
【6月17日】NCジャパン、「リネージュ II」4周年記念キャンペーン開催
大規模アップデートと日本縦断ユーザーカンファンレンスも実施決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080617/line2.htm

(2008年9月29日)

[Reported by 石田賀津男]



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