|
株式会社コーエーとテクモ株式会社は、9月4日に開催したそれぞれの取締役会において、両社の経営統合へ向けた協議を開始し、「経営統合委員会」(仮称)の設置を決議したと発表した。 テクモは、「DEAD OR ALIVE」や「NINJA GAIDEN」など、世界的に人気のある格闘アクションゲームソフトなどで、欧米市場で強いブランド力を持ち、アドベンチャーゲームやパチスロゲーム、業務用ゲームの分野でも独自の強みを持つゲームメーカー。 コーエーは、ストラテジーゲームやタクティカル・アクションゲーム、女性向けゲーム、オンラインゲームなど、幅広い分野で人気シリーズを抱え、特にオンラインゲームの分野において、アジア市場を中心に強いブランド力を有している。 今回の経営統合の目的は、ゲーム業界の市場競争の激化や、プラットフォームの多様化、海外市場の重要性の高まりを受け、お互いの強みを生かして、マルチプラットフォームおよびグローバル化への対応力を充実させるとともに、経営基盤を強化して、世界的なリーディングカンパニーとして発展することを目指しているという。 両社では経営統合に向けた協議の場として、「経営統合委員会」(仮称)を設置して、議論していくとしている。 また、スクウェア・エニックスからTOBを提案されていたテクモは、社内から意見を集め、有能な従業員の確保、安定した開発環境の確保、ブランド維持発展の観点から検討した結果、他により企業価値向上の実現性の高い選択の可能性があることから、この提案に賛同意見を表明することはしないことを明らかにした。 この件について、スクウェア・エニックスでは、テクモ側からの回答に明確な理由が書かれていないため、現段階ではコメントできないとしている。 【16時46分追記】 スクウェア・エニックスは、テクモからの回答に対して、再度問い合わせていることを明らかにした。その内容は以下の通り。同社ではテクモからの回答が得られ次第、対応方針を決定するとしている。
□コーエーのホームページ http://www.gamecity.ne.jp/ □テクモのホームページ http://www.tecmo.co.jp/ □スクウェア・エニックスのホームページ http://www.square-enix.com/jp/ □ニュースリリース http://www.koei.co.jp/html/press/pdfs/TK_b_v6-3.pdf (PDF形式、コーエー) http://www.tecmo.co.jp/company/pdf/2008090402.pdf (PDF形式、テクモ) http://www.square-enix.com/jp/company/j/news/2008/download/20080904_135.pdf (PDF形式、スクウェア・エニックス) □関連情報 【8月29日】スクウェア・エニックス、テクモに対し株式の友好的公開買付けを提案 和田氏「TOBはこれから。目的はグループとして一緒にやっていくこと」 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080829/sqex.htm 【8月29日】スクウェア・エニックス、テクモにTOBを提案 テクモが同意すれば子会社に http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080829/sqex1.htm 【6月13日】テクモ労働組合の執行役員2名が未払賃金を求めて提訴 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080617/tecmo.htm 【6月4日】テクモ、板垣伴信氏の声明文に対するコメントを発表 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080604/tecmo.htm 【6月3日】テクモの板垣氏が同社と安田社長を提訴する声明を発表 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080603/tecmo.htm (2008年9月4日) [Reported by 滝沢修]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|