テクモの板垣氏が同社と安田社長を提訴する声明を発表
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今年のGame Developers Conference 2008のMicrosoft基調講演に登壇した板垣伴信氏 |
6月3日 発表
テクモ株式会社でクリエイティブオフィサー Team NINJA部長を務めている板垣伴信氏は6月3日、下記のような声明文を発表した。
声明文
私、板垣伴信は、テクモ株式会社に対し未払いとなっている成功報酬、同社代表取締役社長安田善巳氏に対し私に理不尽・不誠実な発言を行うなど不法行為を行ったことについての慰謝料、合わせて1億4800万円の支払いを求め、本年5月14日に東京地方裁判所に提訴し (事件番号:東京地方裁判所平成20年(ワ)第12845号)、同年5月22日に訴状が被告らに送達されたことを公表致します。
また、私は、本年7月1日付でテクモ株式会社を退社する旨の通知を、本日同社に提出したことを、ここに発表致します。
テクモ株式会社は、私が開発を監督したXbox 360用ゲームソフト「DEAD OR ALIVE 4」の成功報酬を支払う旨を私との間で合意しておきながら、いざ報酬の支払時期がくると、合意に反して報酬の支払いを拒絶しました。また安田善巳社長は、合意を反故にするだけでは飽き足らず、私に対し「会社を辞めるなり、裁判を起こすなりすればよい」と開き直りました。しかも、私の部下や同僚に対し、私の評価を貶める発言を行い、私に重大な精神的苦痛を与え、私の人間関係、職場環境を悪化させたのです。そのため、私はテクモ株式会社を退職せざるを得なくなりました。
テクモ株式会社と安田善巳社長が私に対し行った一連の行為は、東証一部上場企業としてあるまじきものです。
私は、テクモ株式会社と安田善巳社長が行った不当な行為を糾弾し、その社会的責任を問い質すという強い意志のもとに、本件訴訟を提起しました。そして、本日、本件訴訟提起の理由を公表するとともに、私の退社の理由をここに明らかに致します。
ゲームファンの皆様へ
私が作るゲームのファンの皆様には、本当に申し訳なく思っています。6月5日に発売される NINJA GAIDEN 2 が、私の作る最後の NINJA GAIDEN です。また私が DEAD OR ALIVE 5 を作ることももうありません。長年尽くしてきたテクモを去ること、そしてファンの方々のご期待に背くことになりとても残念です。
しかし、守れる約束を守ろうともしない安田善巳社長と、一緒に仕事をすることはできないのです。
今後、このようなことが二度と起きぬことを、心から願っています。
□テクモのホームページ
http://www.tecmo.co.jp/
(2008年6月3日)
[Reported by 滝沢修]
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