【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

★オンラインゲームファーストインプレッション★

星座に、運命の巡り合わせ、生産代行……
オリジナル要素盛りだくさんのMMORPG

「ルーセントハート」



 ガマニアデジタルエンターテインメントはMMORPG「ルーセントハート」のオープンβテストを8月14日から開始した。本日8月27日19時からはいよいよ正式サービスへと移行する。

 本作は台湾PlayCooが開発したMMORPGで、運命で選ばれた友人「ほしとも」と親交を深める事のできる「キューピッドシステム」、プレーヤーがイベントを主催できる「ハッピーパイロットシステム」などユニークなシステムを搭載している作品だ。

 ユニークな取り組みとかわいらしいキャラクタ、星座をモチーフとした世界観などが多くのユーザーの心をつかんだようで、本作は大きな人気を博し、オープンβサービス開始時からアクセスが集中することになった。残念なことに、ガマニアにとってもこの人気は予想以上だったようで、アクセス集中によるサーバートラブルを繰り返し、きちんとプレイできるようになったのは17日からとなってしまった。

 このユーザーの人気にガマニアが応えられない状況は今なお続いており、特に第1サーバーの「アトリア」は平日でも夕方からサーバーが満杯になり、多くのプレーヤーがログインできなくなってしまっている(8月26日現在)。

 筆者もログインに非常に苦労した。本作は魅力的な作品であり、この状況にかかわらずユーザーの人気は非常に高い。同社によれば、近日中に新しいチャンネルを追加する予定だと言うことなので、まもなく快適にプレイできる環境は整いそうだ。本稿ではファーストインプレッションとして「ルーセントハート」の基本要素を紹介したい。


■ 星座をモチーフとした世界観に、クランのような繋がりを感じられる星座チャット、「ウマウマ」も注目

ゲームのスタートには星座に対応した「星界」にスタートする。プレーヤーキャラクタは星界の戦士だったが、大きな傷を負い、力を失ってしまったという。ティアを助けるため、戦士は再び立ち上がる
ログインすると表示される星占い。結果はゲームに反映される
手を頭にやり、腰を振る「ウマウマ」。集団で踊っているプレーヤーをそこかしこで見かけた
 「ルーセントハート」は聖界を統治する女神ティアと、暗黒界の女神カデナの争う世界が舞台となる。プレーヤーは女神ティアを助けるため、カデナのもたらしたモンスターに立ち向かい、世界に平和をもたらすため戦っていく。

 本作の第1の特徴は、プレーヤーキャラクタが「星座」に深く関わっている、ということだ。キャラクタを作る際、プレーヤーは生年月日を設定することができる。この設定で、キャラクタは守護星座を持つこととなる。 この星座はキャラクタの「運勢」に大きく関わってくることになる。「ルーセントハート」ではログインすると、今日の運勢が表示される。戦闘指数が高ければクリティカル率が上昇し、仕事指数なら生産成功率というように、キャラクタの能力に影響を及ぼす。

 この他にも星座は「星盤」システムに関わってくる。星盤とはレベルアップすることで解除できる星座固有の能力で、30分に一度覚醒できる。一時的に能力を上げたり、HPやMPを回復させる力を持っているが、各星座で微妙に違いがある。目覚めさせる能力にはいくつかの選択肢があり、自分の職業に合わせて選択していくのが良いだろう。この他に、レベル30になると一定時間星座固有の鎧をまとうことも可能だ。

 星座でまとうことのできる鎧は公式ページで調べることができる。情報を更に細かく調べて性能差なども考えるのも良いが、鎧のデザインや星座が持っているイメージで選んでも良いだろう。ちなみに筆者は、自身と同じ水瓶座を選択した。ゲームにログインしていきなり驚かされたのは、多くの人が親しげに会話しているログが流れていたことだ。周りを見回しても、誰もいない。実は、同じ星座仲間で会話ができる「星座チャット」なのである。

 水瓶座の星座チャットは常に雑談が行なわれており、にぎやかだ。ゲームの質問もされていて、プレイの参考になった。この星座チャットはクランチャットのような役割をしてくれ、ゲームに独特な雰囲気をプラスしてくれる。はじまってすぐに他のプレーヤー達とキャラクタの距離を超えて話ができるというのは、新鮮だった。

 もちろん、プレーヤーによっては雑談が必要ないという人もいるだろう。フィルタで星座チャットを消すことも可能だ。筆者は積極的に会話に参加せず眺めているのも楽しかったし、ダンジョンへの協力者を募ったり、星座チャットは有用に感じた。本作ならではのコミュニティとしても面白いシステムといえるだろう。

 ゲームの基本的な操作はマウスの右ボタンをドラッグすると視点移動、左クリックで対象の選択や移動、ショートカットキーでアイテムやスキルの使用と、韓国産MMORPGの手法を踏襲したオーソドックスなものとなっている。MMORPGプレーヤーならばすぐに操作になれるだろう。

 キャラクタは全体的にかわいらしいデザインで、モンスターもぬいぐるみのようなデザインが多い。世界観は街の中心にケーブルカーが走っていたり、機械と魔法の融合した世界となっている。NPCにはギリシャ神話の神々が登場し、独特のアクセントを加えている。

 プレーヤーキャラクタは職業によって高度な技術によって作られたライフルを使ったりする。また、魔法使いキャラクタが着るローブは腰の辺りでまとめられずそのまま足の方に広がっていて、幼さを感じさせるデザインが面白く感じた。

 本作のユニークなポイントとして、エモーションに「ウマウマ」を取り入れていたり、2ちゃんねるや、YouTube、ニコニコ動画などコアなネットユーザーにアピールするポイントを積極的に取り入れているところだ。“ウマウマ”とは、両手を頭に当てて腰を振るダンスで、様々なキャラクタでこのダンスをさせることが動画サイトで流行した。

 ガマニアはこの動画に使われている曲を日本で展開する(原曲はスウェーデンのダンスユニットのものだという)メーカーとコラボレートし、「ルーセントハート」のキャラクタがエモーションでウマウマダンスをするとき曲が流れるようにした。このエモーションは人気を博し、街の中心で集団でウマウマを踊るプレーヤーも見られた。

 この他、8月21日のアップデートでもベンチに座り笑みを浮かべるエモーションなどが追加された。ベンチに座り笑みを浮かべる、というのは2ちゃんねるを中心に流行した漫画を意識させるようになっていて、“原作”を知っているコアなネットユーザーならばニヤリとさせられるエモーションである。世界観に合致したものではないが、こういった“軽さ”も「ルーセントハート」のユニークな特徴といえるだろう。

キャラクタ作成画面。表情や髪型、髪の色を選べる 星盤システム。星座によって能力が変わる。レベルで目覚めさせる能力を選べる ケンタウロスや、炎の剣を持った太陽神の使いなどギリシャ神話をモチーフにしたNPCが登場する
左がメイジ系の女性キャラクタ。かわいらしい服だ 様々なエモーション。踊りや笑顔など基本的なものももちろんある。 8月21日に追加されたベンチのエモーション。コアなネットファンには原作がわかるだろう
平和の塔に行くケーブルカー。どんな動力で動いているかは謎だ ヘルメス。ギリシャ神話の神々も登場する 最初の拠点となる「中央都市トリーア」中世ヨーロッパ風の建物と機械文明が融合した世界観である


■ クエスト中心の展開に、職業の役割がかっちりしたゲームデザイン、ダンジョンでは連携が重要に

ファイターに転職。装備品一式を身につけ、姿が変わる
ダンジョンでのパーティープレイ。前衛職は特にヘイト管理をきちんとしていきたい
 「ルーセントハート」のキャラクタはレベル5で「ファイター」か「メイジ」に転職できるようになる。ここから更にレベル10でファイターは接近戦重視のパーティーの盾となる「ナイト」、銃を使うアタッカーの「ガンナー」のどちらかを選択することになる。

 メイジは攻撃魔法を使いこなす「マジシャン」、回復力に優れた「プリースト」に分化する。レベル35になると更にそれぞれ2つの職業に分かれていく。各職業で習得できるスキル、装備できるアイテムが変わってくる。スキルは複数取ることができるが、自分のプレイスタイルに合わせて選んでいくのがプレイしやすいと感じた。

 ナイトでも両手剣を持って攻撃力を上げるスタイルにするか、盾と剣で防御力を上げるかで戦い方は変わってくる。ソロプレイの時は両手剣の方がダメージを与えられるが筆者はシールドで殴って敵を気絶させクリティカル率を上げる「シールドバッシュ」というスキルが好きで、ソロでも盾と剣で戦っていた。

 本作では6人までのパーティーを組める。パーティーを組んだ感触から言うと、現在の第1サーバー「アトリア」では、ナイトのプレーヤー比率が少ない感じだ。今回筆者はナイトに転職してみたが、ダンジョンではプリーストやマジシャンを1人で守る、という展開が多かった。

 「ルーセントハート」はかなりクエストに特化したMMORPGだ。クエストは最大30まで受けることができ、プレーヤーは常に複数のクエストを受けた状態でゲームを進める。クエストは「モンスターを倒してアイテムを取ってくる」というものが多い。また、街を挟んだ2つのフィールド「風の草原」と「ヘラクレスの丘」でのクエストがほぼ同時に発生するため、レベル20くらいまではこの2つのフィールドを往復しつつ、徐々に行動範囲を広げていくという感じだ。

 フィールドに関してはサーバーが一杯になってしまうほどの人気もあるが、それ以上にゲームデザイン的に狩場が“狭い”という印象を受けた。どこの狩場でもモンスターの奪い合いが発生してしまっていた。このため、パーティーを組み、ターゲットを共有するというプレイスタイルが盛んだ。パーティーメンバーがモンスターを倒してもクエストアイテムは取得できるので効率的だ。筆者は、狩場でパーティーがあるのかを聞き、誘ってもらう、ない場合は周りの人を誘い、他の人も積極的にパーティーに勧誘するという感じでプレイしていた。プレーヤーによっては鬱陶しく感じられるかもしれなかったが、クエストはかなり快適に進められた。

 クエストによってはダンジョンに入ることとなる。ダンジョンはインスタンスフィールドになっており、パーティーを前提としたバランスになっている。フィールドに比べ敵は強力で、しかも集団で襲ってくる。前衛職がモンスターを自分に引きつけるいわゆる“ヘイト管理”をしなくては全滅しかねない。ヒールでのヘイト上昇が激しいバランスになっていて、ナイトはプリーストを守るために挑発をうまく使わなくてはいけない。ターゲットを合わせたり、ヘイトをどうやって管理していくかなどは不慣れなプレーヤーも多いようで、今後ゲーム内での「経験」が大事になってきそうだ。このダンジョンを進む感覚は欧米産のMMORPGの様で好感を持った。

 ダンジョンにはこの他に「星石」をはめ込むラビリンスというものがある。「ルーセントハート」のダンジョンは入口を「作る」のが特徴で、リーダーが操作パネルを開くと、地面からぐぐっと入口がせり出してくるのが面白い。ダンジョン内ではボスもいてメリハリのある展開が楽しい。レベル20までは数十分でクリアできる小規模のものが多いが、ゲーム中盤からはかなり歯ごたえのあるダンジョンが登場しそうである。

NPCからスキルを習得する。自分のプレイスタイルを考えて取っていきたい 敵を気絶させるシールドバッシュ。敵の上に黒い渦が生じる ゲームはクエスト中心に展開する。恋愛関係のクエストも多い
マップの黄色い!マークがクエストをくれるNPCだ。赤いマークはレベルが上がることで受けることができる フィールドには昼夜の概念がある。どちらかしか登場しないモンスターもいる 少数のプレーヤーでも狩場は占有しやすい。パーティーを組むことでターゲットの奪い合いを防げる
ダンジョンに入るパネルを操作すると、巨大な入口が地面からせり出してくる ダンジョンの敵は強力だ。慎重に進まないと全滅してしまう ダンジョンマップ。敵が多く、どこに進むかリーダーの選択が重要になる
鉢植えの花からクエストを受けることも マジシャンの範囲魔法は強力だがヘイトを一気に集めてしまう 地下ダンジョンは、下水管のパイプがぐぐっとせり出してくる


■ 偶然の出会いが繋がりをもたらすキューピッドシステム。他プレーヤーに気軽に頼める委託生産

街にいるクピドの周りには出会いを求めるプレーヤーが集まる。登録することで、繋がりが生まれる
ほしともでしかできない愛情表現。今は手の甲にキスしかできない
 「ルーセントハート」で面白いのが「キューピッドシステム」だ。このシステムは街にいる愛神クピドに話しかけ条件を入力することで、ゲーム内の条件の合う異性のプレーヤーキャラクタを探し出してくれるシステムだ。クピドを通じて、“出会い”を楽しむことができる。クピドに相手に求める条件を登録すると、0:00、12:00、20:00の1日に3回マッチングが行なわれる。

 条件のあったプレーヤーキャラクタは「ほしとも」リストに追加される。このリストでは相手のログイン状態も表示されるため、相手を指定してメッセージを送る“内緒”チャットで連絡することができる。出会った2人はまずクピドの元で「シンクロテスト」を行なう。様々な質問の中から答えを選び、パートナーとの心の近さを試していく。

 ほしとも同士は、「恋人専用エモーション」が使用可能になる。最初は男性キャラクタが女性キャラクタの手の甲にキスをすることしかできないが、関係を深めることでふざけ合ったり、抱きしめたりとエモーションが増えていく。このエモーションはMP回復速度が上がるなどの効果をもたらす。2人の関係はLP(Lovers Point)という数値で表示され、シンクロテストを繰り返したり、恋人専用エモーションで増加する。ちなみにLPは時間がたつと減少してしまう。LPを増やすためには密接な関係が必要となる。

 この他にもほしとも(パーティーには他の人が入っていてもOK)とパーティーを組んで戦闘をしたり、クエストをクリアしていくとHTP(Heart Point)というポイントが手にはいる。このポイントは女性のみが使うことができ、「花」を育てることが可能だ。この花はレアアイテムの花飾りが作れるといった特典をもたらす。男性キャラクタはHTPを女性に渡すことも可能だ。

 キューピッドシステムは、異性のキャラクタとの偶然の出会いを演出してくれる。もっとも、プレーヤーである“中の人”の性別まではわからないが、面白いシステムだ。ちなみにシンクロテストさえ終わっていれば、ほしともは3人まで追加できる。また、時間が合わない、声をかけても連絡が取れないほしともはリストから削除することもできる。

 今回筆者は、ほしともの方に自分がライターであることを告げた上で一緒にプレイさせてもらった。シンクロテストはお互い考えることが全然違っていて新鮮だったし、恋人エモーションは照れくさかった。クピドが取りなす新しい出会いは、トラブルも考えられるが、新たなコミュニティの可能性を広げてくれると感じた。「ルーセントハート」でこれからどんなドラマが生まれるのか、楽しみである。

 「生産」システムにも大きな特徴がある。本作には「鍛冶」、「裁縫」、「錬金」、「機械」、「彫金」、「カード」の6種類の生産スキルがあり、1つを取ることができる。各スキルは材料の上で密接に関係していて、協力しなくてはアイテムを作ることができない。ここで有用なのが「代行」システムだ。掲示板に登録しておけば、手数料を取ることでアイテムの加工に協力することが可能なのである。生産スキルを使って製品を作るだけでなく、他のプレーヤーに協力できる。しかも材料の受け渡しや、事前の交渉無しにできるこのシステムは独創性を感じさせる。

登録することで決められた時間に相手が告知される。新しい相手を見つけるにはテストをするか、現在の相手を削除するしかない ほしともとできるシンクロテスト。プレーヤーのそれぞれの思いが生に出る、面白いシステムだ ほしともと戦いを経ることで繋がりは強固になっていく
愛情表現のエモーションは一定時間プラスの効果をもたらす。高い効果を持つエモーションは、関係を深めないと使うことができない 女性にHTPを与えるエモーション。関係を深めれば様々なエモーションでできる 女性が育てることのできる花。HTPを使って育成できる
生産は各工房で行なう。生産アイテムを手に入れるために、他の生産職の協力が必要だ 代行システム。生産に必要な材料を作るのに必要なシステムだ 工房にはそれぞれスキルの特徴を活かした作りになっている


■ クエストを主催できるハッピーパイロットシステム。盛りだくさんの内容にユーザーの期待は集まる

ハッピーパイロットシステム。プレーヤーがイベントを主催できるユニークなシステムだ
祈りシステム。友達に様々な効果をプラスできる
 オーソドックスなシステムに多数のユニークな要素を盛り込んでいる「ルーセントハート」だが、「ハッピーパイロットシステム」もまた非常に面白いシステムだ。プレーヤー自身が「クエスト」を主催できるシステムなのである。

 このシステムを使うと主催者は様々な条件のイベントを作ることが可能になる。設置するNPCやクエストクリアのためのドロップアイテム、所持モンスター……ストーリーを盛り込むことも可能だろう。報酬はスポンサーを募ることでより高価なものも設定することが可能だ。

 主催者側のメリットは、参加料を取ることで「チップ」という特別なポイントに変換し、チップでしか得られない特別なアイテムを得たり、評価ポイントを集めることでより高度なクエストを作ることができる点だ。現在はお試しとして参加費用を取らないプレーヤーも多い。今後はどんなクエストが出てくるのか、「あのプレーヤーのクエストは凄い」といったプレーヤーが現われるのか、楽しみだ。

 この他にも、他プレーヤーに祈りを捧げることで能力を増加させるシステムや、もちろん露店システムがある。このため、他の作品と比べても「ログインしているだけでやることがある」ゲームとなっている。実はこれが他のゲーム以上にサーバーが一杯になりやすい原因でないかとも考えられる。ガマニアはこのゲームの特性を考慮した上でのサーバー運用を考えて欲しいと思う。

 「ルーセントハート」は本当に盛りだくさんなゲームだ。職業の役割がかっちりしたゲームシステム、クエスト、モンスター、かわいらしいキャラクタ、ほしとも、生産、祈りなど開発チームが、「こんな事も、こんな事もできる!」と気合いを入れて楽しくゲームを作っているのが伝わってくる。

 一方で、クエストの管理がしにくかったり、生産の材料アイテム、一時的な能力アップアイテムが多すぎて鞄に常に余裕がなかったり、狩り場の占有など、バランスの上では洗練されていない点も多い。こちらは過剰なサービス精神が裏目に出ているのかな、とも感じる。今後正式サービスにおいて、開発側の「何でも詰め込もう」という姿勢がどのように活用されていくか、楽しみである。

 ガマニアもネットユーザー向けの要素を盛り込んだり、クランシステム、キューピッドシステムなどを出し惜しみせず、台湾のバージョンに近いボリュームをいち早く実装する姿勢は高く評価したい。PlayCooと、ガマニアのこの取り組みが「ルーセントハート」の人気に繋がっているのは間違いない。しかしだからこそ、特に第1サーバーのアトリアでは接続人数が多すぎてプレイできない状況になってしまっているようだ。8月23日の土曜日は、14:00の時点で既に一杯になってしまっていた。

 この現状は、やはりガマニアの“甘さ”にある。ガマニアはクローズドβテスター募集の時点で申し込みが殺到し、予想を超える人気を得ていることは認識していた。GAME Watchとしては、テスト開始以前に行なわれたインタビューの際に、「ユーザーの期待にきちんと応えられる対応をしているのか」と対策してくれることを願ったのだが、結果として最悪の状況になってしまった。この状況を予想できなかったガマニアの対応は、とても残念だ。

 新規プレーヤーに関しては、8月21日のアップデートでレグルスサーバーのチャンネルが増設されたため、こちらのサーバーでプレイすれば比較的快適に遊べそうだ。興味を持ったプレーヤーは是非プレイしてもらいたい。しかしこれ以上の人気を得る可能性も高く、ガマニアには今度こそ前もって手を打ってもらいたいところだ。アトリアサーバーのチャンネル増設は今すぐにでも行なってもらいたい。現状では特にプレイしているユーザーのせっかくの熱意を逃しかねない。本作は大きな期待を持たれている。ガマニアは一刻も早くユーザーの期待に応えてもらいたい。

ハッピーパイロットのイベントに参加してみる。NPCを隠れたところに設置したり、イベント主催者の個性が楽しい

(C)2008 Gamania Digital Entertainment Co.,Ltd. All Rights Reserved.
gamania is a registered trademark of Gamania Digital Entertainment Co.,Ltd.


【「ルーセントハート」】
  • CPU:Pentium 4 以上(Pentium 4 2.4GHz以上推奨)
  • メモリ:512MB以上(1GB以上推奨)
  • ビデオカード: GeForce 3 / Readon 8500以上(GeForce FX 5900 / Radeon 9200以上 推奨)
  • HDD:2GB以上の空き容量(4GB以上推奨)


□ガマニアデジタルエンターテインメントのホームページ
http://www.gamania.co.jp/
□「ルーセントハート」のページ
http://lh.gamania.co.jp/
□関連情報
【8月11日】ガマニア、WIN「ルーセントハート」公式サイト公開
ゲームクライアントのダウンロード配信も開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080811/lh.htm
【8月1日】ガマニア、WIN「ルーセントハート」
オープンβテストを8月14日より実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080801/lh.htm
【7月10日】ガマニア、WIN「ルーセントハート」
弊誌専用枠で500名のクローズドβテスターを募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080710/lh.htm
【7月7日】ガマニア、WIN「ルーセントハート」
クローズドβテストを7月24日より実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080707/lh.htm
【5月2日】ガマニア、新作MMORPG「星辰Online(仮)」先行体験レポート
絆を強くしていく恋愛要素や、クエスト自作システムなどユニークな要素を紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080502/seishin.htm
【5月2日】ガマニア取締役COO 浅井清氏インタビュー
2008年は攻めの1年に。今期は「星辰Online(仮)」、「仙魔道」を新たに投入
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080502/gama2008.htm
【1月28日】Gamaniaの新タイトル、恋愛要素を取り入れたMMORPG「星辰 Online」
プレーヤーの生き方を問うMMORPG「仙魔道」、2Dアクションゲーム「Art of War」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080128/gamania.htm

(2008年8月27日)

[Reported by 勝田哲也]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.