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【連載第169回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

S端子でPSPのゲーム画面をTV出力!
固定式Wii用ステアリングやDS Liteグッズを試す

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


  今回はPSP用、Wii用、そしてDS Lite用と、4個のゲームグッズを試してみた。前半の2製品は少し変わり種の製品で、PSP用からはS端子接続でPSP-2000のゲーム画面をTVに出力できるゲームテックの「TVdeポータブルP2」を、Wii用では、空中でハンドルを切る独特のWii向けステアリングをあえて台座に固定するというリンクスプロダクツの「ステアリンググリッププロ」だ。

 また、DS Lite用ゲームグッズの2品からは、リンクスプロダクツの「エクストラタッチペンLite」と「ミニACアダプタLite」をまとめて紹介。タッチペンとACアダプタという2品を試してみた。

【今週のおしながき】
PSP ゲームテック「TVdeポータブルP2」
Wii リンクスプロダクツ「ステアリンググリッププロ」
DS リンクスプロダクツ「エクストラタッチペンLite」
DS リンクスプロダクツ「ミニACアダプタLite」



● PSP ゲームテック「TVdeポータブルP2」

「TVdeポータブルP2」

    メーカー:ゲームテック
    価格:8,190円


ACアダプタで給電するボックスを境に、PSP側、TV側にケーブルが伸びる
「TVdeポータブルP2」を経由してPSPの充電も行なえる。充電させながらの利用も可能だ
 もともと、PSP-2000の映像を外部出力するには、コンポジットの「AVケーブル」、S端子の「Sビデオケーブル」、「D端子ケーブル」、「コンポーネントケーブル」の4つの純正周辺機器を利用すればいい。しかし、このうちPSPの「ゲーム」の画面をTVに出力できるのは「D端子ケーブル」、「コンポーネントケーブル」のみ。ゲーム画面はプログレッシブ方式のみで出力されるので、TV側もこれに対応している必要がある。それゆえ、「AVケーブル」と「Sビデオケーブル」はUMDビデオなど、ゲーム画面以外を外部出力する用途のみに利用できる(この場合はインターレース表示も可能)という複雑な事情になっている。詳しくは公式サイト内サポートのこちらを参照いただきたい。

 しかしながら、D2以上のプログレッシブ対応TVのない環境をお持ちの方もまだいるだろう。そこで、インターレース方式のS端子やコンポジット端子搭載TVでゲーム画面を楽しみたいというニーズに応える形で登場したのが「TVdeポータブルP2」というわけだ。

 商品形態として、「TVdeポータブルP2」は純正周辺機器のようなケーブル単体ではなく、ケーブルの中間にボックス型の機器を介している。ここで出力されたゲーム映像のインターレース化等を行なっているのではと思われる。このボックスにはPSP用ACアダプタの端子を接続して給電する。ボックスには電源の状態を示す青色LEDが搭載されている。

 ボックスを境にしてTV側のケーブルは1.5mあり、先端には黄色、赤、白のコンポジット端子とS端子が設けられている。反対側はPSPへと接続するケーブルで同じく1.5mある。先端は二股に分かれていて、一方はリモコン付きイヤフォンの差し込み口へ、もう一方は充電端子に接続することで、「TVdeポータブルP2」を介して、PSPにも電力が供給されるようになっている。

 実際にPSP-2000に接続させてTVへと繋げてみたところ、無事にS端子の入力でゲーム画面が表示された。画質はS端子に準じたもので、当然ながらD端子よりは荒くぼやけたものになる(接続方式の違いによる映像の変化については、第93回を参考にしていただきたい)。ゲーム画面は「D端子ケーブル」や「コンポーネントケーブル」で出力しているときと同様、画面の中央に表示され、フルサイズで表示されないのは寂しいところだ。

 また、画質について気になった点としては、「D端子ケーブル」で出力しているときと違い、全体に黒が白く浮いて見えること。画面全体が暗転するような場面では、全体の白さに加え、ノイズのようなちらつきが全体に目立つ。これは変換処理をしている影響ではないかと思える。

【TVdeポータブルP2】
画面:ノーマル 画面:ズーム
【D端子ケーブル】
画面:ノーマル 画面:ズーム
いずれも左が標準、右はTV側の機能で画面を拡大したもの。光の加減もあるが、「TVdeポータブルP2」は黒の余白が白っぽくなっている

 実際にゲームをプレイしてみたところ、「D端子ケーブル」で出力してのプレイと大きな差は感じられない。ボタン操作等のレスポンスに関して大きな不満は感じなかった。ただ、インターレースとプログレッシブの差として、全体的に解像感がなくなってしまうこと、細かな描写は苦手になってしまうことは気になるところだ。

 ACアダプタを併用するところなど使用準備に純正周辺機器ケーブルと違いはあるが、実際の使い勝手に関しては大きな差はない。PSP側で画面出力を切り替えるだけと、純正周辺機器ケーブル同様に使える。画質に関しては記述してきたとおりで、S端子に準じた質と変換処理をしている色味の差などが感じられた。

 だが、このグッズはコンポジットやS端子を持つTV画面に、ゲーム画面を出力することが目的のもの。S端子に準じた画質で存分にゲームプレイができたことで、しっかり役割を全うしていると思える。それよりも大きな問題は、価格が高いところ。変換処理をしているであろうところに価格の理由がありそうだが、この価格は悩みどころだ。TVを買い換えるほどではないが、個人部屋で使っている小さなブラウン管TVなどを使ってPSPを楽しみたい、という用途には向いていると思われる。



● Wii リンクスプロダクツ「ステアリンググリッププロ」

「ステアリンググリッププロ」

    メーカー:リンクスプロダクツ
    価格:2,520円


固定用の台座に「ステアリンググリップ」が組み合わさっている
ステアリング自体は「ステアリンググリップ」とほぼ同等のもの
 Wiiリモコンを装着させるハンドルアタッチメント系のグッズ。大きな特徴はステアリングを固定する台座がついているところだ。台座側にはハンドル操作に反発をつけたり、センター位置に自動で戻る機能が付けられている。

 まずステアリングから見ていくと、このステアリングは同社が販売している「ステアリンググリップ」と基本的に同じものだ。そちらの製品については本連載の第160回で紹介しているので、詳しくはそちらをご覧いただきたい。相違点として、台座と接続するために背面中央の形状が変わっている。台座から外せば「ステアリンググリップ」と同じように利用できる。

 台座には、底面に吸盤が4個取り付けられているほか、同梱されているテーブル固定式のアタッチメントも使用できる。事情に合わせてどちらかを使ってテーブルに固定してもらおうという方式で、ステアリングホイール系コントローラでは定番のアイデアだ。ステアリングとの接続は、台座側のくぼみにステアリングを差し込んで固定する。着脱するときは、くぼみのツメを引っ張れば外すことができる。

 気になるステアリングの反発やセンター位置への戻りだが、これはおそらく、スプリングのようなものでステアリングの回転に負荷をかけ、手を離せばセンターに戻るという簡単なものだ。パッケージにもあるが、フォースフィードバックのような本格的なものではない。反発の強さは弱めで、反発というよりもスプリングやゴムのようなもので引っ張られているという感覚だ。

 ステアリングの回転角は左右ともに90度程度。反発によってそれ以上は回転させるのは、力任せに回すと壊れてしまいそうなので、無理をしないに越したことはないだろう。

ステアリングと台座は取り外しも可能。だが、ステアリングは「ステアリンググリップ」と同様、Bボタンを横に押し込まなければならないなど、使い勝手に関しては変わっていないのが残念

付属のアタッチメントを組み合わせればテーブルを使って挟み込むタイプでの固定方式も選べる
 実際に任天堂の「マリオカートWii」のプレイに使用してみたところ、まず、回転角が制限されるところにとまどいや問題を感じた。90度以上に回すことはほぼないものの、「Wiiハンドル」の感覚とは大きく異なる。台座に固定される「ステアリンググリッププロ」の方式と、空中でステアリングをきる「Wiiハンドル」の方式のどちらがいいかというのは難しいが、「マリオカートWii」には「Wiiハンドル」の方式があっていると感じられた。

 台座に固定するという制限をつけて得ているステアリングの反発だが、前述のように本格的なものではない。「Wiiハンドル」に慣れていない人が、最初からこのように台座に固定されている方式でプレイした場合は、通常の車の運転のような感覚で遊べると思われるので、慣れを必要としないと感じられるかもしれないのだが。また、「ステアリンググリップ」単体の紹介時にも指摘した「Bボタンの処理」に関してはまったく同じ仕組みになっているのは残念なところだ。



● DS リンクスプロダクツ「エクストラタッチペンLite」、「ミニACアダプタLite」

「エクストラタッチペンLite」(写真左)

    メーカー:リンクスプロダクツ
    価格:315円
    カラーバリエーション:ブラック&クリアブラック
    ブルー&クリアブルー
    ピンク&クリアピンク
    ホワイト&クリアホワイト
「ミニACアダプタLite」(写真右)

    メーカー:リンクスプロダクツ
    価格:1,380円


太さ、サイズは純正のタッチペンと同等。先端の滑り止めと後端にストラップホールがあるのが違いとなる
 DS Lite用のタッチペングッズ「エクストラタッチペンLite」と、小型ACアダプタの「ミニACアダプタLite」を使ってみた。

 まず「エクストラタッチペンLite」から触れていこう。「エクストラタッチペンLite」にはブラック、ブルー、ピンク、ホワイトのカラーバリエーションが用意されており、それぞれがクリアタイプとセットになっている。今回はホワイト&クリアホワイトを使ってみた。

 タッチペンのサイズは純正タッチペンと長さ、太さともに同等。ペン先に関しても任天堂のライセンス商品ではないため素材が同じかは定かでないのだが、基本的に質、サイズともに似ている。実際にタッチパネルを走らせた感触もほぼ同じだった。

 純正タッチペンには無い特徴として、グリップ部分に滑り止めの溝が付けられている。少しの違いではあるが、指先が汗ばんでも滑ることがないため、扱いやすい。また、ペンの後端側にはストラップホールが付いている。一般的なヒモのついたストラップならどれでも付けられる。

 手近なストラップを付けてみたところ、DS Lite本体からストラップを引っ張って取り出したりと、使い勝手が良くなった。見た目もなかなか悪くない。ただ、タッチペンを使っているときに、今回試用に合わせて付けたストラップの重さによって、重心が変わってしまうことで、操作感が変わってきた。そのため、あまり大きくて重いストラップをつけるのは、操作に違和感が出ることになり、オススメできない。

 基本的に純正タッチペンとの差は少ないが、滑り止めの効果やストラップを付けられる工夫は、見過ごせないポイントだ。ストラップを付ければ、タッチペンを見失うことも少なくなるだろう。純正に近いフィーリングで付加価値を求める人に良さそうだ。

写真左は純正タッチペンとペン先を比較しているもの。太さ、堅さ、書き心地とほど同様だった。ストラップを付けられるのはなかなか嬉しいアイデアなのだが、重心が変わるところはタッチペンの使い心地に影響する

コンパクトなDS Lite用ACアダプタ。ホワイト一色のカラーも純正より軽やかだ
 続いては「ミニACアダプタLite」。こちらはDS Lite用の小型ACアダプタだ。アダプタ本体のサイズが36.5mm×46mm×17mm(幅×高さ×奥行き)と、純正のACアダプタに比べて3割ほど小型になっている。ケーブル長は純正ACアダプトと同じで約2m。

 コンセントプラグは純正ACアダプタ同様に畳んでしまえるようになっているが、プラグをアダプタの側面にしまう形になっている。そのため、純正ACアダプタとは差し込む際にアダプタが占める面積が異なる。純正ACアダプタがアダプタの横幅全体がコンセントに覆い被さってしまうのに対し、「ミニACアダプタLite」は縦に刺さるので、純正よりかさばらない。コンセントの向きにもよってくるが、全体に省スペースで、他の差し込み口の邪魔にならないのは、電源タップなどに差し込む際、大きな魅力となる。

 実際にDS Liteを充電してみたが、特に問題は見られず、純正ACアダプタ同様に使えた。他の差し込み口を邪魔しない利点は大きな魅力なので、常用するACアダプタにしてもいいだろう。またコンパクトなことを活かして、旅行など外出の際に使うのもよさそうだ。

本体のサイズもさることながら、コンセントプラグの向きの違いは大きなポイント。実際にコンセントに刺したときには、写真右のような向きになる。上下の差し込み口を遮断しないところが嬉しい



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□ ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□ リンクスプロダクツのホームページ
http://www.linxpro.jp/

(2008年8月6日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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