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【連載第168回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
7月30日にプレイステーション 3(以下、PS3)の最新システムソフトウェアVer2.42が登場した。今回はいち早く最新Verに対応しつつ、Ver2.36以来のPS3の周辺機器周りの動作チェックを行なった。恒例のPS2/USBコントローラコンバータの動作チェック、コンバータを経由させた「DUALSHOCK2」のアナログボタン感度チェック、Bluetooth機器の最新動作を確認してみた。
● PS3 システムソフトウェアVer2.42でのPS2/USBコンバータの動作結果
今回注目のポイントは、システムソフトウェアVer2.40より実装された、「PS3ソフトプレイ中のXMB表示」機能の対応。「PS3ソフトプレイ中のXMB表示」機能は、PS3ソフトのゲームプレイ中にフレンドのオンライン状況確認やメッセージのやり取りはもちろん、同じくVer2.40より登場した「トロフィーコレクション」の確認など、これまではゲームを終了しないと確認できなかった各種XMBメニューの表示・操作が行なえる。 実際の操作は、PSボタンを短く押せばXMBの呼び出し、長押しすれば従来メニュー(ゲームの終了など、以前よりあったメニュー)の呼び出しとなる。そのため、PSボタン相当の機能を持ったPS2/USBコントローラコンバータも、今までなかったこの操作に対応しているのかどうかが気になってくるというところだ。
今回はテスト内容にこの「PS3ソフトプレイ中のXMB表示」という項目を加え、サイバーガジェットの「CYBER・コントローラアダプタ」、ゲームテックの「シンプルツナイデント3」と「ツナイデント3」、サンワサプライ「JY-PSUAD1」、エレコム「JC-PS201USV」と、5製品をテストした。
※モード切替ボタンはPSボタンとして動作(動作にまだ若干の遅延感あり)
振動の強弱については、ほぼ「DUALSHOCK3」、「DUALSHOCK2」に近くなったと言って良さそうだ。特にPS2ソフトでの変化はわかりやすく、セガの「Rez」もメリハリの効いた振動で楽しめた。遅延感についてはまだ微妙なところが残っているのだが、こちらもかなり改善されたと思える。ただ、PS2ソフトプレイ中のボタンの連打時に微細な遅延を感じたりすること、モード切替ボタンを使ったPSボタン操作全般はもっさりとはしている。
システムソフトウェア2.40以降から実装された「PS3ソフトプレイ中にXMBを表示する」という機能だが、「CYBER・コントローラアダプタ」の本体にあるLinkボタン(PSボタンの機能をする)を使えばXMBを呼び出せる。だが、「DUALSHOCK2」のモード切替ボタンでのPSボタン操作は、従来の長押しメニューしか呼び出せなかった。おそらくモード切替ボタンの動作は、長押し入力に判定されてしまう処理になってしまっているのだろう。Linkボタンで一応は使えるものの、できれば手元のコントローラで行ないたい操作だ。
・ゲームテック「ツナイデント3」
※モード切替ボタンはPSボタンとして動作 ゲームテックが発売するPS2/USBコントローラコンバータ「シンプルツナイデント3」と「ツナイデント3」 をシステムソフトウェアVer2.42で使ってみたところ、以前と比較して大きな動作の変化は見られなかった。詳しくは表のとおりになるが、基本的には振動機能に対応しない方向で安定した結果をみせている。
今回のテストでの注目点である「PS3ソフトプレイ中にXMBを表示する」機能についてだが、まずPSボタン同等の機能を持つ「ツナイデント3」だけに話は限られてくる。「シンプルツナイデント3」はそもそもPSボタン操作ができない。「ツナイデント3」に繋いだ「DUALSHOCK2」のモード切替ボタンを押してみたところ、長押し入力で呼び出される従来メニューが表示されるのみ。「CYBER・コントローラアダプタ」のモード切替ボタンの動作と同じで、XMBは呼び出せなかった。
・サンワサプライ「JY-PSUAD1」
・エレコム「JC-PS201USV」
サンワサプライ「JY-PSUAD1」とエレコム「JC-PS201USV」を、システムソフトウェアVer2.42で使った結果は表の通り。基本的にはこちらも前回のテスト結果から大きな変化はみられない。PS2ソフトのプレイでは、他のソフトでは振動機能が働くものの、「Rez」では振動しないという結果が出ており、気になるところだ。現状、テストしているコントローラコンバータで「Rez」の振動が動くのは、「CYBER・コントローラアダプタ」だけとなっている。
なお、「PS3ソフトプレイ中のXMB表示」機能に関しては、サンワサプライ「JY-PSUAD1」とエレコム「JC-PS201USV」ともにPSボタン相当の機能を持っていないため不可となる。
● PS3システムソフトウェア2.42での各コンバータのアナログボタン感度
「シンプルツナイデント3」：50%、80%、100%の3段階で認識 「ツナイデント3」：1%～100%までをリニアに認識 「JY-PSUAD1」：50%、80%、100%の3段階で認識 「JC-PS201USV」：50%、80%、100%の3段階で認識
PS2/USBコンバータによるアナログボタンの感度を、PS2ソフト「ブラボーミュージック」のボタン強弱の確認機能でテスト。特に大きな変化はみられず、「CYBER・コントローラアダプタ」と「ツナイデント3」が、1～100%の押し込みをリニアに認識。その他の3製品は50%、80%、100%の3段階で押し込みを認識している、という結果になった。
● Bluetooth機器の動作 「diNovo Mini」、「コードレス バンテージ ヘッドセット」など
PS3側からのBluetooth機器との接続は行なっていない状態で、「diNovo Mini」の電源を入れてみたところ(「diNovo Mini」はカバーを開くことで利用状態になる)、その時点からPS3の操作が可能になった。また、「コードレス バンテージ ヘッドセット」も同様で、ヘッドセット側の電源を入れた段階でPS3側に自動接続してくれた。 以前の検証では「コードレス バンテージ ヘッドセット」は自動接続してくれたものの、「diNovo Mini」は自動接続してくれなかった。そのため「diNovo Mini」はPS3に登録済みであっても、いちいち使うときに「diNovo Mini」底面のカバー内にある接続ボタンを押さないといけないのが不満だったのだが、ここが解消されていた。どちらもPS3側から接続操作をせずとも即利用可能になる。
接続面以外には、実際の利用シーンや動作確認では大きな変化は確認されなかった。ただ、PS3側からの「PS3ソフトプレイ中のXMB表示」という変化は、Bluetooth機器の利便性に大きく関わっている。ゲームのプレイ中であっても、Bluetooth機器の状態確認や接続が行なえるため、なんらかの問題が起きたとき、もしくはゲームプレイ開始後にBluetooth機器を使いたくなったときでもゲームを終了しなくていい。また上記のように自動的にPS3と接続されるようにもなっているので、ストレスを感じるようなシーンはほとんど無くなったと言っていい。
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□プレイステーションのホームページ (2008年7月31日) [Reported by ゲーム環境向上委員会]
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