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6月29日 一般前売開始 会場:東京・品川「銀河劇場」
料金:SS席12,000円
今回の舞台はタイトルにあるとおり「サクラ大戦」の舞台としてはラストとなる。これまで「歌謡ショウ」が「スーパー歌謡ショウ」になったり、帝都花組の歌謡ショウがファイナル公演となっても紐育星組のショウが行なわれてきたが、今回は「サクラ大戦」としてのラストショウとなる。それだけ注目度も高いわけだが、今回開催される「銀河劇場」は青山劇場などに比べると収容人数が少ないため、すでに発売されているチケットもかなり厳しい状況となっているという。今後、立ち見や当日分のチケットを販売する計画もあるという。 このラストショウの開催に先駆け、音楽監督を務める田中公平氏とジェミニ・サンライズ役の小林沙苗さん、大河新次郎役の菅沼久義さんによるスペシャルトークイベントが秋葉原の「キュアメイドカフェ」で開催された。イベントは10時から入場整理券が配布されることとなっていたが、始発電車で訪れた来場者もいたようで、出演者も改めてその熱意に驚いていたようだ。 イベントは田中氏による仕切りでテンポ良く進められたが、菅沼さんの第一声「まだ台本をもらっていないんです」が全てを象徴しているように、じつは広井王子氏の脚本がばだ完成していないため、詳しいところはまだ誰も知らないということがいきなり明らかになった。原因は、久野綾希子さん演ずるラチェット・アルタイルが参加可能となったため。田中氏曰く「出演していただけるということで、頭と最後だけ出てもらうと言うわけにはいかない。きちんと絡んでもらうということで書き直しになった」ということで、第3項を現在執筆中だという。田中氏はほぼ全ての作曲を終えているが、ラチェットさんの曲はこれから作曲することとなるという。 田中さんは「これまで12年間続けてきたが、今回は本当に終わりなんですよ。本当に寂しい。オーケストラが無くなったり、復活したり色々あった。紐育星組も私の指揮でやりたかった」と残念そうに切り出した。小林さんも寂しいと語りながらもそれだけで終わりたくないとし「本気で楽しみたい」とコメントを残した。菅沼さんも「やり残しのないようにやりきりたい」と熱い想いを語った。菅沼さんによれば例年よりも練習が長いということで、練りに練った内容となりそうだ。 話題は衣装やすでにレコーディング中という曲にも及んだ。今回の収録曲については、もちろん昨年の曲に比べ、ステップアップした内容となっているという。田中氏は「菅沼君は一番初めは歌はひどかったけど、きちんと勉強してくる。少しずつステップアップしている」ということで、今回は難しい曲もあるようだ。中でも注目なのは「5つのレシピ」という曲。新次郎がスターファイブのメンバーに慰められ、立ち直っていく課程を描いたもので、メンバーと一緒に歌う構成となっている。この曲はイベント会場で急遽披露されることとなり、田中氏と小林さん、菅沼さんの3人でアカペラで一部を再現した。会場からは大きな拍手がわき上がり、田中氏も「良い曲でしょ」と嬉しそうだった。このほかにも新次郎とその母の大河双葉とのデュエットも用意されるという。 8月の上旬にはアルバムが先行で発売されるので、それを聴き込んで会場に足を運ぶと良いだろう。ただし、ラチェットさんの曲と新次郎・双葉のデュエット曲の2曲は時間の都合で間に合わないという。舞台でお披露目となるようだ。 イベントは1時間以上にも及ぶ充実した内容だったのだが、最後に少し来場者からの質問を受ける時間が用意された。そこでは「ラストショウですが、今後の『サクラ大戦』はどうなるのですか?」という質問が寄せられた。ファンにしてみれば太正浪漫堂も無くなり、不安な面もあるだろう。田中氏は「今は言えない。今言えるのは歌謡ショウは終わりと言うこと。『今は言えない』というのは言うことがなければありえないこと。悲観することはない」とコメント。ファンとしてはホッと一安心と言うところだろうか。 このほかにも「憧れのキャラは?」という質問には「大神さん」という答えが多かった。小林さんもニンテンドーDS用タイトル「ドラマチックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~」をプレイし終え「大神さんって格好良かったんだなーって思った(笑)。『さくら君……』とか言いたいですもの」とコメント。ただ、憧れとなると「“真宮寺さくら”でしょうか。ジェミニとしても、さくらさんは大和撫子で侍ということで憧れだし。ショウを任されてしっかりしているし……」と続け「頑張ります」と締めくくった。ちなみに田中氏は「広井さんかなぁ。好きにできるもの。ボクは曲は書くけど、この人にこの曲なんて言わないもの。巨人の監督になりたいというのと同じですよ」と語った。
今回のショウはラストショウということで、ファンの間では盛り上がっていることだろう。田中氏、小林さん、菅沼さんの3名ともに「ファンの盛り上がりでショウは違ってくる」と言い、「『サクラ大戦』の舞台はお客さんも出演者 (田中氏)」ということなので、最後のショウを心ゆくまで楽しんでいただきたい。
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□セガのホームページ (2007年7月14日) [Reported by 船津稔]
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