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会場:太正浪漫堂 Sakura Cafe
3月30日 閉店
連続して開催されていたトークイベントのラストを締めくくったのは真宮寺さくら役の横山智佐さん。横山さんはさくらの花模様の浴衣姿で登場。店長さんとの1問1答形式でトークイベントは進められた。 まずは2007年5月に行なわれた「サクラ大戦 武道館ライブ ~帝都・巴里・紐育~」について。横山さんは「舞台上にいる私達は光がまぶしくてどっちを向けばいいのかといったことばかり考えていた」というが、DVDを何度も見て感動したという。舞台稽古については短かったが、いつものことで特に大変だったわけではないという。とはいえ、実は本番10日ほど前になって振り付けが変更になってしまい、踊りながら降りていくシーンで踊りながらだと間に合わなくなり、その場で相談しながら作り上げていったといった裏話が披露された。 横山さんはいつも客席から舞台がどう見えるかチェックすると言い、武道館についても「広くて迷子になりそう」と表現した。しかし最後に「でも、私の心は東京ドームに飛んでいますから!」と言うと会場からは拍手が沸き起こった。 さらに昨年7月に開催された「サクラ大戦・紐育レビュウショウ『歌う♪大紐育♪2』」についての質問も出された。この舞台で横山さんは大型キネマトロンでエリカ・フォンティーヌとジェミニ・サンライズと映像上で共演している。横山さんは「時代設定を考えると映像が綺麗すぎたのでは。戸惑いました」とコメント。さらに役者さんらしく「観るより出る方が楽しい。今年の8月も出られたらいいな……と思っているだけですけど(笑)」とアピールした。 3月に発売になったばかりの「サクラ大戦 ~君あるがため~」のエンディング曲「笑って、笑って」については、「私が歌う曲は明るくてもバラード調だったり、しっとりした曲が多く、久しぶりに元気な曲でうれしかった」と感想を述べた。ここで「さくら」の弾き語りを披露。つい最近まで舞台をしていた都合上、練習できなかったということで、若干苦しい場面もあったが、歌いきった。 「太正浪漫堂」については何度となくプライベートでも訪れたことがあるということで、特に気に入っていたグッズというのがひとり土鍋だとか。フタがお茶碗になっているタイプのものなのだが土鍋部分が壊れてしまい、仕方なくもう一つ購入し結果お茶碗がふたつになってしまったという。今でも使っているということで、本当にお気に入りなのだとか。横山さんは開店時のテープカットにも参加しており、そういった意味では同店への思い入れはひとしおだろう。 思い出は尽きないわけだが、ここで来場者へのプレゼントということで「さくら咲いた」を歌うことに。ファイナル公演となった「新・愛ゆえに」で歌った歌ということで思い出深い曲だとか。「最後に歌うのはこの曲しかない」と歌い始めた横山さんだったが、曲の途中で涙ぐむ場面も。横山さんの涙につられたのか、会場の中にも涙ぐんでいるファンの姿も見られた。横山さんはこれまで舞台で涙をみせたことがなく、ご本人も語っていたが「歌謡ショウの最後でも使命感があり、泣く余裕もなかった」という。一方「舞台裏の楽屋に向かうところでスタッフがアーチを造ってくれて、そういったスタッフの秘密の心意気に泣いたことがある」と明かしていたが、舞台では泣かないというのは本当にプロフェッショナルに徹するということで、その横山さんが舞台でみせた涙というのはそれだけ「サクラ大戦」とそのファンに思い入れがあると言うことだろう。 最後に横山さんは「『Sakura Cafe』とはさようならになってしまいますけど、私の心に『Sakura Cafe』が満開の桜のように思い出として残ってくれると思います。皆さんも同じだと思います。私の大好きな桑田選手が引退を表明しましたけど、桑田選手は『僕は野球から幸せを一杯もらった』と語っていましたが、私も『サクラ大戦』からたくさん幸せをいただきました。その幸せは作品との出会い、スタッフとの出会いでもあるのですが、お客様との出逢いもとっても大きかったです。歌謡ショウではキャラクタの衣装を着ているので自分の言葉で話すということはできなかったのですが、今日はこの空間に甘えさせていただいて、本当の気持ちを最後にお話しできるということが嬉しいです。なんでもお別れは寂しいものですが思い出は永遠ですし、それだけ密度の濃い時間を過ごすことができた作品とお客さんと出逢えたということでなによりです。『サクラ大戦』に出逢えたという事を感謝しながら今後も邁進していきたいと思います。『Sakura Cafe』は終わってしまいますが、『サクラ大戦』の歌は今後も歌わせてもらうかと思います。その時まで努力していきたいと思いますので、またの機会を楽しみにして欲しいと思います。本当にありがとうございました」と時折声を詰まらせながらコメントし、会場は大きな拍手に包まれた。 会場からの拍手はそのままアンコールへと繋がり、ここで再度登場した横山さんは「ゲキテイ (檄! 帝国華撃団)」が会場に流れているのを聴き「この曲が鳴ったら最後はこれをやらなければ『Sakura Cafe』閉店イベントも追われません」と切り出し、「全国の『Sakura Cafe』ファンの皆様に敬礼!!」と締めくくった。
前述の広井王子氏のイベントも楽しいものだったが、今回のイベントはファンにとって非常に濃密な内容となったのではないだろうか。この夏には紐育星組の舞台が予定されているが、今後も様々な形でこういったイベントを続けていっていただきたい。
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□セガのホームページ (2008年4月11日) [Reported by 船津稔 / 写真提供:セガ]
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