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【連載第161回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

DS Lite、PSP用のケースグッズを一挙にレポート!
ミヤビックス「金襴シリーズ」から、アルミを使ったハードケースなど

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今回はDS lite、PSP用のケースを一挙に6製品試してみた。父の日が近いこともあり、プレゼントにもよさそうな、ミヤビックスの「みやび 金襴シリーズ for ニンテンドーDS Lite」をはじめ、ミヤビックスが製品を取り扱う海外メーカーCAPDASEのDS Lite、PSP-2000用ハードケースを試してみた。

 また、他メーカーのケースも3種類。デイテルジャパンの「ネオアルミケース」をそれぞれDS Lite用、PSP-2000用を揃えて試してみた。「ネオアルミケース」はヒンジに特殊なギミックを持ち、ケースの上フタをグリップとして活用できるグッズだ。6品目にはフジワークのデニム素材を使ったPSP用ケース「EVA Denim 081」を取り上げる。

【今週のおしながき】
DS ミヤビックス「みやび 金襴シリーズ for ニンテンドーDS Lite」
DS CAPDASE「Alumor メタルケース for ニンテンドーDS Lite」
PSP CAPDASE「LUXURY Hard Case for PSP-2000」
DS デイテルジャパン「ネオアルミケース(DS Lite用)」
DS デイテルジャパン「ネオアルミケース(PSP-2000用)」
PSP フジワーク「EVA Denim 081」



● 豪華絢爛! 和をテーマに反物を素材にしたDS Lite用ケースの新シリーズ

「みやび 金襴シリーズ for ニンテンドーDS Lite」

    メーカー:ミヤビックス
    価格:7,350円
    カラーバリエーション
    黒・黒/夜桜
    黒・金/枝垂れ桜
    黒・紺/桜吹雪
    橙・紅/金襴緞子
    紅・紅/絢爛豪華
    緑・紺/花だより
    茶・白/小春日和
    黄・黄/春満開

 「DS Liteを和で包む」というテーマのDS Lite本体用ケースの新作。本連載132回では「みやび for ニンテンドーDS Lite(以下、みやびシリーズ)」を紹介したが、この新シリーズ「みやび 金襴シリーズ for ニンテンドーDS Lite(以下、金襴シリーズ)」では、きらびやかな金襴の反物を素材にしている。柄は上記のように8種類あり、例えば「黒・金/枝垂れ桜」だと、内部の本革の色が黒、表面は金をあしらった枝垂れ桜柄となる。

 独特の本格和風テイストは「みやびシリーズ」と同じだが、「金襴シリーズ」は金糸銀糸が使われ、豪華絢爛にキラキラと光るのが大きな特徴。表面は反物素材のサラサラとした独特の手触り。裏地には本革が使われていて、しっかりとした堅さがある。薄手で衝撃吸収材などは使われていないので、キズや汚れからはカバーされるが、落下の衝撃などにはケースの生地、ケースに装着したDS Lite本体ともに、多少弱いかもしれない。

 外観に関しては写真でご覧頂くのがいいが、明るい色合いに金銀のきらびやかさが映えるタイプが4種類、黒を基調とした少しシックな色合いのタイプが4種類となる。とくに「黒・黒/夜桜」だけはほかに比べて群を抜いてシックな仕上がりになっている。

 ケースとしての基本的な作りは「みやびシリーズ」と同様だ。ケースは薄型で全長も80mm×136mm(縦×横)とDS Lite本体サイズに近い。重量は37g。ケースを固定するホックはマグネット式になっていて、DS Lite本体の固定方法はタッチパネル側の下部分をホルダーに差し込む方式。タッチペンホルダーやGBAカートリッジスロット、ボリュームボタン、イヤフォン端子などの部分はしっかりと開けられている。

 「みやびシリーズ」との相違点として、充電用コネクタ用の開口部がなくなった。従来の「みやびシリーズ」ではケースを閉じたまま充電ができたので、利便性に関してはよかったが、華やかな表面に四角いくりぬきがあるのはデザインとしてはちょっと残念に思え、評価の悩みどころだったところだ。今回の「金襴シリーズ」ではデザインを重視しているということなのだろう。そのぶん、充電はケースを開いて行なう形になっている。

豪華絢爛になった和風のDS Lite用ケース「金襴シリーズ」 内部は本革を使っている。DS Liteの下部を支えるホルダーで固定する。一体感はよい ケースはDS Lite本体サイズに近く、厚みも少ないのでコンパクトになる
本革の色は柄との組み合わせによって種類がある。使用していて気になるのは、ベルトがブラブラとしてしまうところだが、写真のように裏返しに丸めて固定すると扱いやすい。写真右下のように、電源端子部分のカバーのくりぬきはなくなった

 使用感は「みやびシリーズ」同様に良好だ。未装着のDS Liteを持つ感覚に近く、L/Rボタンも問題なく操作できる。持ったときにはケースの和風生地が指にかかってくるため、本体そのままのツルツルとした状態とは感触が変わってくる。気になるところも同様で、ベルトが上でブラブラとしてしまうところはやはりネックだろうか。ケースを反らせるようにしたり、丸く裏返してホックを留めるなど工夫すると快適になった。

 豪華絢爛になり種類も8種類になった「金襴シリーズ」は、外観の特徴もさることながら、純粋なゲームグッズとしても扱いやすい。価格が他のケースグッズ類と比べて群を抜いて高いところは気になるものの、それだけ丁寧に、そしてよい素材を使って作られているというところだろう。



● ケースのヒンジが撤廃され、使用感、一体感が大きく向上したDS Lite用ハードケース

「Alumor メタルケース for ニンテンドーDS Lite」

    メーカー:CAPDASE
    価格:2,520円
    カラーバリエーション:ブラック、シルバー、ピンク、パープル、グラファイト、ブルー


 この製品はミヤビックスが運営するネット通販サイト「Vis-a-Vis」で販売されている、海外メーカーCAPDASE製のDS Lite本体ケースだ。このグッズは、本連載132回で紹介しているCAPDASEの「クリスタルクリアケース for ニンテンドーDS Lite」と基本的な作りは近い。外観的な変化のほか、若干の改良が加えられているグッズだ。

 まず外観と素材から見ていくと、クリスタルクリアケースは全体が半透明の硬質プラスチック素材だったのに対して、このメタルケースは硬質プラスチックをベースに、表面に薄いアルミニウムがおごられている。手触りは金属らしくひんやりしたもの。重量はクリスタルクリアケースが70gだったのに対し、メタルケースは58gと軽量になった。

 軽量になったのは素材の違いもあると思うが、側面のヒンジがなくなったのも理由だ。このケースは上下のパーツをシリコンベルトで繋いでいるのが特徴だが、「クリスタルクリアケース」ではそれに加えて側面にケースのヒンジがあった。このヒンジが開閉時に音を立ててしまうのが気になったのだが、今回の「メタルケース」ではこのヒンジが取り去られ、上下のパーツを繋ぐのは中央のシリコンベルトのみになった。

 その他、ケース厚みが2mmほどと少し薄くなり、各スイッチ類にアクセスしやすくなったことも大きい。「クリスタルクリアケース」ではタッチペンホルダー、電源スイッチの箇所で開口部が設けられていたが、その穴はケースの3mmほどの厚みによって奥まってしまっていたが、これが改善された。ヒンジ機構の撤廃とともに小さな変化ではあるが、使用感は大きく変わった。

 DS Lite本体との一体感も高く、「クリスタルクリアケース」で気になった上下のかみ合わせも、ヒンジ機構がなくなったことでぴったりとくっつくようになっている。また、L/Rボタンの周辺に関しても、ヒンジが撤廃されたことでスッキリし、ヒンジに指が当たる違和感もなくなった。「クリスタルクリアケース」で感じられた不満点が、大きく改善されたという印象だ。

アルミニウム膜を使ったケースに、オリジナルのストラップが付属する カラーバリエーションは全6色。いずれもメタリックカラーが独特だ 内部は硬質プラスチック素材。ケースはシリコンベルトのみで繋がるようになった
ケースのヒンジが撤廃され、使用感が大幅に向上した。DS Lite本体との一体感も増し、不満点のないグッズに進化している

 スリムで軽量なハードケースながら保護性能が高く、ゲームプレイ時の操作、各スイッチ類へのアクセスに関してもよくできている。本体全体を包むハードケースにありがちなヒンジ部の悩みがシリコンベルト方式によって解決されているばかりでなく、ケース用のヒンジを無くすという進化も加わった。「クリスタルクリアケース」から不満点がぐっと減り、ハードケースグッズの中でもオススメ度の高いグッズとなった。



● スリムなPSP-2000専用アルミニウムハードケース。充電端子周りの処理が気になる

「LUXURY Hard Case for PSP-2000」

    メーカー:CAPDASE
    価格:3,150円
    カラーバリエーション:ブラック、グラファイト、ホワイト、シルバー


 こちらも海外メーカーCAPDASEのPSP-2000用ハードケースグッズだ。PSPをケースに収納したまま操作するタイプのハードケースで、カバーの表側はアルミニウム、背面側はプラスチック素材でできている。重量は74g。

 プラスチックカバーにはPSP本体をはめこむ枠があり、枠の上下3カ所に小さい突起がある。PSP本体をはめこむと、この突起によって固定される。固定力はそれほど強くはなく、着脱はしやすい。PSPをはめこむ枠があるので、不意にPSPが外れてしまうようなこともなく、逆さにして振っても落下しないのでちょうどいい。

 L/Rボタンをはじめ、メモリースティックデュオスロット、電源スイッチ、充電用端子など、PSPの側面にある箇所はすべて触れるよう露出している。プラスチックカバー自体の厚みは1mm弱と薄いので、ケースの厚みが邪魔に感じるようなこともなかった。ただし、充電用端子だけはケースが凹型に被さっていて、ACアダプタのプラグを装着する角度がPSPに対して垂直に固定される。特に大きな問題ではないと思うが、多少気になる。

 USBポートもアクセスできるよう露出されているものの、左右のねじ穴付近はカバーに覆われてしまっている。そのため、ワンセグチューナーなどのUSBユニットは装着できない。データ転送用のUSBケーブルのみに対応する形式だ。

 アルミニウムカバーのフタの固定はPSP本体の固定と同じく、プラスチックカバー側にある小さめの突起にひっかける方式で、あまり力を入れずともスムーズに開閉できる。カバー同士を繋ぐヒンジはプラスチックのヒンジ板をはさんで2カ所につけられていて、可動域を広げている。アルミニウムカバーをぐるりと背面まで回すこともできる。

 アルミニウムカバーの内部には、中央にメモリースティックデュオを2枚収納できる箇所があり、その他の部分はスポンジ素材が貼られている。PSP本体の全面にある方向キーやボタンはスポンジ素材で保護されるというわけだ。ただ、気になるのは液晶画面の中央部分にメモリースティックデュオ収納が位置していることで、強い衝撃が加わると当たってしまいキズがつくのではと不安になる。確認するかぎり液晶画面に当たらないよう隙間が設けられており、フタを手で押しても跡が付くようなことはなかった。アルミニウム素材もかなり堅いので、よほどのことがなければ安心だろう。

PSP-2000専用のアルミニウムを使ったケース。金属素材を使っているわりに全体にスリムでコンパクト カラーバリエーションは4色。グラファイトの色合いが独特だ フタにはメモリースティックデュオを2枚収納できる。一応当たらないように設計されてはいるが、液晶画面の向かい側に位置するのが少し不安なところだ

UMDスロットのカバーを開いて写真のように上フタと繋ぐと、簡易スタンドになる
 UMDスロット部分は、プラスチックカバーが開閉する仕組みになっている。カバーの左右には小さな突起があり、これがひっかかる作りだ。開閉時には少し力を入れてこの突起を外さなければならず、特に使用開始当初は感触が堅かった。ただ使い込むと慣れもあってか楽に開閉できるようになった。

 このUMDスロットのフタは、背面に回したアルミニウムカバーをひっかけて簡易スタンドの形状にすることができる。少しカバーのヒンジがグラグラとして不安定さを感じるが、視聴用のスタイルとしてとりあえず活用できる。ただ視聴用のスタンド機能も実現しているとなると、ワンセグチューナーが使えないところがいっそう残念に感じられるところだ。

 実際にケースに装着したPSPを操作し、ゲームをプレイしてみると特に大きな不満はない。露出部分が多いので、各ボタン類の操作は快適だ。気になるのは、プラスチックカバーの枠が当たって少し痛いところ。角が丸くなっていたりはせず、PSPを持っている手にちくちくと当たってくる。特に電源端子付近は親指の付け根に強く当たってきた。

電源端子周りのケースにでっぱりが多く、ACアダプタのコネクタの繋ぎ方を写真のように固定してしまう。また、このでっぱりは本体を持ったときに手に当たってくるのが気になった

 スリムで頑丈さも十分に感じられるケースだが、気になる点がいくつか挙がってしまった。全体の作りや質感はかなりいい部類に入るケースなので、惜しい製品といえるだろう。



● 頑強にDS Liteを守るアルミニウムハードケース。DSカードスロットに難点が……

「ネオアルミケース(DS Lite用)」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:2,079円
    カラーバリエーション:ブラック、シルバー


ゴツゴツとした印象が独特のDS Lite本体用ハードケース。堅さも相当なものだ
内部にはスポンジがしかれており、衝撃やキズへの対策がしっかりと取られている
 ちょっと変わった形状のDS Lite用の本体ケース。アルミニウムとプラスチックの素材でできており、重量は104gと本体に装着するタイプのケースとしては重量級だ。底面にDSカード2枚を収納可能。カラーバリエーションはシルバーとブラックがあり、今回はブラックを使用した。

 ケース全体はほとんどがツヤのあるアルミニウムでできていて、デコボコとした独特の形状をしている。このデコボコとした形状はグリップになっていて、指をかけられる箇所も多いので、見た目以上に持ちやすい。フタの部分はヒンジを回転させることで底面にぐるりと回すことができ、厚みを増したグリップとして活用できる。

 ケースの内部にはスポンジ状のクッションが敷かれていて、本体保護の面はしっかりとケアされている。ボリュームコントロールや電源スイッチ、L/Rボタンに当たる部分は開口してありアクセスできるのだが、タッチペンホルダーとDSカードスロットに当たる部分には難点を感じた。

 まず、タッチペンホルダーはグリップ形状のカバーの奥になってしまう。1.3cm幅の開口部に指を入れ、8mm奥まで伸ばせばタッチペンホルダーに触れるという具合。指が太い人だとつっかえてしまうかもしれない。

 DSカードスロットはヒンジのパーツに隠れていて、そのままアクセスできない。このヒンジにはツメがついていて、これを外すとカバーが開閉する。ただ、ケースのフタを閉じた状態ではヒンジ部分のカバーを外しても十分に開閉できず、DSカードスロットを触れない。ケースを開いた状態でなければならず、これは大きなマイナスポイントだろう。

背面のデコボコはグリップの役割をしていて、指がくぼみに自然と収まる。見た目以上に持ちやすいケースだ

 実際に使用した感触ではグリップカバーとしての効果や、ヒンジを回転させて上フタもグリップに加えられるギミックは面白い。上フタをグリップに回すと、手で持つ部分が約3cmほどの厚みになり、手の大きい人には持ちやすく感じられる。DS Lite下側の2倍以上の厚みだ。また、3cmもあると持ちづらいと感じるときは、上フタをグリップに回さなければいい。その場合は最短部で約1.5cm幅のデコボコとしたグリップに指をおける。持った感じはどちらも良好だ。

 気になる点としては、全体の大げさになってしまう感じや、前述のタッチペンホルダー、DSカードスロットへのアクセスの悪さが大きい。ただ、大げさに感じられるという点は、これだけガッシリとしたアルミパーツで包んでいるだけに頑丈さは申し分ないという意味でもある。デザインを含めて好みが分かれるところだろう。

 底面のDSカードホルダーはDSカードを入れると、奥でカシッとはまる感触がある。ただ、取り出すときにはDSカードをつまめないので、DSカードを指の爪にひっかけて引き出すような方法になる。そういうものだと割り切ってしまえばさして気にならないが、もう一段、扱いやすくなってくれていたらと思った。

上フタを底面にまわしてグリップにできる。プレイ中に上フタが邪魔にならない工夫だ だが、ヒンジのギミックによって、DSカードスロットがケースに覆われてしまう。写真のようにツメを外して開くことでアクセスできる

 大部分がアルミニウムで構成されたハードケースとして、頑丈さはかなりのもの。グリップとしての効果もよく、上フタを回してグリップの厚みを足せるギミックも面白い。これにより上フタが邪魔にならない。だが、全体がゴツゴツとした外観をしているところは好みが分かれそうだし、重さもある。DSカードスロットのアクセスなど難点もあり、クセを感じさせるグッズだろう。



● ヒンジのギミックで上フタが邪魔にならないPSP-2000専用アルミニウムハードケース

「ネオアルミケース(PSP-2000用)」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:2,079円
    カラーバリエーション:ブラック、シルバー


 こちらは先に紹介した「ネオアルミケース(DS Lite用)」のPSP-2000版と言えるケース。素材も同様にアルミニウムを中心としており、ヒンジ部のギミックなど共通するポイントが多い。重量は95gとやはりことらもそこそこに重さがある。

 ケース全体の頑強さや、ケース内部にはスポンジが敷き詰められているところなど、保護力が高い特徴もそのままだ。上フタはボンネット型に丸い形状になっていて、PSP本体の全面に当たらないようになっている。上フタの内側にはメモリースティックデュオを2枚収納できる。

 この液晶画面の向かいにメモリースティックデュオ収納があるという特徴は、前述のCAPDASE「LUXURY Hard Case for PSP-2000」と同じなため画面に当たってしまわないのかが気になるところなのだが、「ネオアルミケース(PSP-2000用)」は上フタの丸い形状によって液晶画面との距離が取られており、上フタ自体もものすごく堅い。この上フタの硬度はこれまでのケースグッズでも類を見ないレベルだ。フタがひしゃげて液晶画面に当たってしまうような心配は感じない。もしそうなるとすれば、液晶画面だけでなくケースごとPSPが破壊されるような場面になるとすら思える。

 ケースの背面にはグリップ力を増すためにライン状のラバーがついている。また、ヒンジが回転する作りになっていて、上フタを背面にまわしてグリップの厚みを増すギミックもある。UMDスロット付近はカバーが開閉する仕組みで、開閉もスムーズだ。

 L/Rボタンやメモリースティックデュオスロット、電源スイッチや無線LANスイッチ、音声/映像出力端子が露出しており、それらのアクセスには特に不満はないのだが、USBポートだけはヒンジによって塞がれてしまっている。「ネオアルミケース(DS Lite用)」と共通する仕組みだが、このヒンジはツメを外すことで開閉する。ヒンジを開くことでUSBポートに触れるようになるというわけだ。

 DS Lite版のDSカードスロットを塞いでしまうのに比べれば、PSPのUSBポートに触りづらいというのはそこまで大きな痛手ではないかもしれないが、やはり気になってしまうところだ。また、USBポートは周辺がケースに覆われているので、ワンセグチューナーなどのUSBユニットは使用できない。

PSP-2000専用のアルミニウムハードケース。表側は写真のように丸く湾曲している 上フタにはメモリースティックデュオを2枚収納できるが、丸みのついた形状のため液晶画面に当たる不安がない UMDスロットへのアクセスも良好
UMDスロットには無事アクセスできるものの、USBポートはヒンジ部分に隠れてしまう。写真右のように、ツメを外してヒンジを開くとアクセスできるようになる

ヒンジを回転させて、上フタを底面に回すことができる。写真のように少し傾斜のついたグリップとして使える。ストレート筐体のPSPにとって、上フタが邪魔にならない工夫は嬉しいところだ
 実際にケースを装着させたPSPでゲームプレイを試してみたが、不満に感じる点はあまりない。ケース全体の重量が加わるため、多少重さが増してしまうが、ケースの背面側は薄めに作られていて、手に持ったときのスリムな感触はあまり薄れない。グリップの効果も感じられる。また、上フタを背面にまわせばグリップの厚みを増して持ちやすくできるうえ、上フタは少し傾斜がついて組み合わさる。この傾斜も持ちやすさにつながっている。

 「ネオアルミケース(DS Lite用)」と共通する点が多く、試した感想も同じく共通する項目が多い。まず全体が頑丈であること、ヒンジを回転させるギミックによって上フタをグリップに加えられること、そのため上フタが邪魔にならないこと。上フタが邪魔にならないという特徴は、ストレート筐体のPSPだとより重要なポイントだろう。ただし、そのヒンジのギミックによってUSBポートが塞がれてしまうのは少しだけ気になるところだ。USBポートはあまり活用していないという人なら、あまり不満のないグッズとなりそうだ。



● デニム素材を全体に使ったPSP-1000/2000用ケース

「EVA Denim 081」

    メーカー:フジワーク
    価格:1,200円
    カラーバリエーション:ブラック、ブルー


デニム素材を全体に貼り付けたポーチタイプのケース
 ジーンズに用いられるデニム素材を使ったという、ちょっと変わったPSP用(1000/2000兼用)のケースだ。PSP本体を収納して持ち運び、プレイ時には取り出すスタイルのケース。素材はEVA素材をベースにしていて、デニム素材が貼り付けられているという。重量は109g。カラーバリエーションはブラックとブルーがあり、今回はブルーを使用した。

 ケースの手触りは言うまでもなく、おなじみのデニム素材の感触だ。内部のEVA素材により堅さがしっかりとあって、持ち運ぶためのケースとして無難な作りになっている。ケース内部は、PSP-1000/2000のどちらも収納できる余裕があるほか、クッション素材の仕切りをはさんで、ポケットがついている。ポケットは3カ所に分かれていて、手前の2つがメッシュ。奥は横幅の広い汎用ポケットになっている。

 手前のメッシュポケットにソフト名が見えるようUMDを1枚ずつ、汎用ポケットにはイヤフォン類などを収納するという使い方になるだろう。ワンセグチューナーなどのUSBユニットは厚みがあるため、収納できなかった。

 ケースとしては無難な作りで、PSP-2000発売当初の連載第128回で紹介したHORI 「ハードポーチポータブル(PSP-2000対応)」、サイバーガジェット 「CYBER・セミハードケース」、ゲームテック 「EVAポーチP2 (ブラック)」といったグッズとサイズ、使い勝手的に大きな違いはない。デニム素材のタグがついたダブルファスナーも開閉しやすく、デニム以外の強い個性こそはないものの扱いやすいケースだ。

特殊なギミックや特徴はなく、無難に扱いやすい作り。デニム素材のタグがついたダブルファスナーにより、開閉もしやすい。ポケットもUMD2枚のほかイヤフォンを収納できる



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□ ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/
□ デイテルジャパンのホームページ
http://www.datel-japan.co.jp/
□ フジワークのホームページ
http://www.fujiwork.co.jp/

(2008年6月5日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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