★オンラインゲームレビュー★
スピード感のある展開と仲間との連携が楽しい
スタイリッシュMO+MMORPG
「Soul of Ultimate Nation」
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- ジャンル:MMORPG
- 開発元:WEBZEN
- 運営:ゲームオン
- 利用料金:無料(アイテム課金)
- 対応OS:Windows 2000/XP/Vista
- サービス開始日:4月21日(正式サービス中)
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株式会社ゲームオンは韓国WebZenが開発したMO+MMOPG「Soul of Ultimate Nation (SUN)」の正式サービスを4月21日から開始している。本作は3月24日からのオープンβサービスを開始して以来、最大同時接続者数が1万人を突破するなど好評を得ている作品である。
ハイヒールに体のラインを強調したアーマーを身にまとった女性が、飛び跳ねながら両手に持ったボウガンを連射する。屈強な戦士が巨大な力の限り刀を振り下ろす。醜悪で巨大なボスが、周り戦士を蹴散らす……。「SUN」は絵の“迫力”が生み出す世界観と、軽快なゲーム性を持つ作品である。本稿では「SUN」の基本要素とゲーム性を紹介していきたい。
■ 選べる4つの職業と、個性的なキャラクタを追求できる成長要素
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魔物と化してしまったかつての英雄シュバルツ。エーテルを求めて他国へと侵攻する
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キャラクタ作成画面。スタイリッシュな雰囲気が本作のセールスポイントだ
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「SUN」の世界では、万物の命の源となる「エーテル」が重要なキーワードとなる。エーテルに支えられる「ブラキオン大陸」は「ガイスト帝国」の「ロシュエル共和国」への侵攻により平和を破られた。魔族となってしまったかつての英雄シュバルツが治める帝国は、自国のエーテルの枯渇に隣国である共和国にそれを求めたのだ。
帝国の侵攻によりロシュエル共和国は危機に立たされた。しかし、謎の少女イグニスが現われ、帝国に対する解放軍を結成したことで戦局に変化が現われる。プレーヤーは解放軍に所属する戦士として、帝国の支配へと立ち向かうことになるのだ。
プレーヤーキャラクタは「バーサーカー」、「ドラゴンナイト」、「ヴァルキリー」、「エレメンタリスト」の4つの職業から選択する。バーサーカーは屈強な体を持ち、その体に匹敵するほどの大きな武器をふるう。ドラゴンナイトは素早い剣技で敵を切り刻む戦士。ヴァルキリーは身軽な鎧に身を包み、両手に持ったボウガンで敵を打ち抜く軽戦士であり、エレメンタリストは強大な魔力で敵を焼き払い、味方を癒す魔法使いだ。
「SUN」のプレーヤーキャラクタの職業と性別は固定となっている。バーサーカーは屈強な、ドラゴンナイトはすらりとした男性で、ヴァルキリーとエレメンタリストは美しい女性だ。外見も髪型と顔、そして身長を数タイプから選択するという方式で、バリエーションは豊富ではない。肝心のアバター要素も、有料アイテムがまだ準備中ということもあり、キャラクタの外見による個性の追求はこれからという感じだ。
見た目の個性には乏しい「SUN」だが、キャラクタの性能については、独自の成長要素でプレーヤーごとのスタイルが追求できる。本作では韓国産MMORPGでポピュラーな「2次職、3次職」といった概念はなく、レベルアップで割り振るポイントによってキャラクタの特性が変わってくる。ポイントをステータスに割り振れば通常攻撃や、体力などキャラクタの基本性能がアップする。
「SUN」のキャラクタはステータスの他に2種類のスキル能力値がある。各職業で呼び名が違い、バーサーカーでは「バーサーク」と「ディフェンダー」、ドラゴンナイトは「コンバット」と「ドラゴニック」、ヴァルキリーでは、「オフェンシブ 」、「サモン」、そしてエレメンタリストでは「エーテル」と「サークル」だ。
ヴァルキリーを例にとると、オフェンシブにポイントを割り振ると、攻撃のスキルが多数とれる、サモンは回復や味方への補助魔法、蘇生魔法の他、様々な精霊を呼びだし戦わせることも可能になる。ステータスに特化すれば通常攻撃は強力だが、スキルを使わない地味なキャラクタになり、オフェンシブ、サモンにポイントを割り振れば派手な活躍をできるが、防御力などに不安が残る。
装備に関しては必要ステータスが高いものも多いため、どのように育て上げるかは悩ましいところだ。同じヴァルキリーでも個性が出てくるのがユニークで、さらにスキルの取り方で、サモンでも回復に秀でた人と、精霊により力を向けた人では役割が変わってくる。上級者ならばさらにはっきりと違いが出てきそうである。
ユニークな成長要素を持った「SUN」では、ユーザーの間でも「どのように育てればいいか」という議論が絶えない。後述するが「SUN」はパーティープレイの要素が強い作品だ。ソロでも楽しむことはできるが、コンテンツはMOでのダンジョン攻略に大きなウエイトが置かれている。回復のエキスパート、壁役として体力を重視したステータスなど、パーティープレイに特化した育て方もできる。プレイスタイルに合わせて育て方を模索する。有料アイテムでステータスやスキルの初期化をするプレーヤーも多そうである。
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各プレーヤーキャラクタの特徴。細部は変えても装備品もレベルごとのバリエーションで、職業で体型や性別も固定になっている。外見に関しては現在の所選択肢は多くない |
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ヴァルキリーのステータスと、オフェンシブ、サモンのスキル。ステータスにポイントを割り振るかスキルに割り振るか、初期スキルだけ両方取るか、ステータスのみに絞るか、悩ましいところだ |
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筆者自身はステータス重視だが、サモンに割り振ると精霊を召喚し使役できる。同じヴァルキリーでも全く違う活躍ができる |
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こちらはドラゴンナイトのスキル。両手に握った片手剣か、槍で攻撃する。サモンを鍛えていくとドラゴンの力を体に宿した変身が可能になる |
■ MOが中心となったゲームシステム、多数の敵を蹴散らしながら進むダンジョン
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ロビー画面。レベルがバラバラの仲間が集まることもある。レベルとプレーヤースキルは必ずしも一緒ではない。うまいプレーヤーの戦い方を学ぼう
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ミッションの前にはムービーが出てくるが、前口上が長くてどんなストーリーが展開しているかわかりにくい。公式ページも含めてもう少しすっきりとストーリーを語る工夫を望みたいところだ
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「SUN」の基本的な操作は、左クリックで移動し、攻撃、右のマウスボタンをドラッグして視点移動というおなじみのものだ。スキルのショートカットも数字キーで行なう。Wで前進、AとDで左右回転、Sで後退とキーボードでの移動もできる。
「SUN」では地形に高低差があり、そういった場所だと前をクリックしているのに進まないという場合もある。また、ジャンプ(スペースキー)で下に飛び降りる場合なども、キーボードでの操作が必要となる。FPSと違い視点移動とキャラクタの向きは独立しているので操作に少し慣れが必要となる。
操作方法や基本的なゲームシステムはチュートリアルクエストで学べる。そして「SUN」ならではのゲームプレイを体験できるのが、「バトルゾーン」である。バトルゾーンはインスタンスダンジョンのシステムで、「SUN」のメインコンテンツである。街のバトルゾーンNPCに話しかけることでログイン画面が表示され、参加することができる。
多くのプレーヤーはチュートリアルミッションの「村の近くを捜索」か、低レベルのバトルゾーンミッション「不吉な噂」でパーティープレイを初体験することになるだろう。パーティープレイでは「役割」をきちんとこなすことが求められる。バーサーカーとドラゴンナイトは前衛、ヴァルキリーとエレメンタリストは後衛という位置づけだが、前衛職は闇雲に敵を突破するだけでなく、後衛に敵が取り付かないように注意しなくてはならない。
敏捷や体力の高いヴァルキリーは、エレメンタリストから敵をはがす防御役にもなれる。エレメンタリストは敵を茨で締め付ける「ソニーバイン」や氷漬けにする「アイスボルト」で敵を足止めする。バトルゾーンでは多くの先輩プレーヤーと冒険をともにすることになる。自分のキャラクタをどう育てていけばいいのか、うまいプレーヤーはどう動くのか、それぞれの職業を活かした戦い方を学んでいくことになる。
バトルゾーンに参加するときは、バトルゾーンNPCの前に多くのプレーヤーが集まっている場所が良いだろう。最初はきちんと推奨レベルなどを見てミッションを選び、展開を覚える。ミッションはレベルを上げるために何度も挑戦する必要がある。慣れてくればより効率よく立ち向かえるはずだ。
バトルゾーンには様々な仕掛けがある。突然敵が出現したり、トラップがあったり、囚われているエレメンタリストを助けたり……マップも数種類用意されていて変化に富んでいる。ときにはトラップに引っかかりパーティーが分断されることもある。また、後衛が敵に囲まれる展開もある。そういった非常事態にどう立ち向かうか、瞬間的な判断が求められる。
他のキャラクタより一回り大きいボスとの戦いには注意が必要だ。周囲に大ダメージを与える技などもあり、後衛も気をつける必要がある。ショートカットに体力回復のポーションを配置しておき、緊急の場合はすぐ使えるようにしたい。「SUN」での回復ポーションは一気に回復するのではなく、少しずつ体力が上がっていくシステムで緊急時には心許ない。また、数多く手に入るので積極的に使っていきたい。
ゾーン内で取得するアイテムはメンバー全てに与えられる。このため、より強い装備が手に入りやすい。反面、インベントリーがすぐ一杯になってしまうため、ミッションが終わったときには必ず整理が必要だ。「SUN」では職業ごとに専用の装備が用意されていて、さらに職業が合っても自分が育てている方向と違ったりして、有用な装備は手に入りにくい。不要な装備は店で売ってしまうか、後述する「結晶」に変えてしまうのが良いだろう。
筆者はバトルゾーンでの戦闘でのテンポの速さに好感を持った。「SUN」ではバトルゾーン以外でもフィールドで狩りをすることができるが、8人でひたすら前に進むバトルゾーンは、単調になりがちなソロでの狩りとは全く違った感触がある。レベルを上げるためには何度も同じバトルゾーンに挑戦する必要があるが、スピード感と、他のメンバーを見ながら自分の役割を考えるなど“仲間”との連携が楽しい。他の人の募集に参加するだけでなく、自分から部屋を作るのは少し勇気がいるかもしれないが、積極的に募集もしてバトルゾーンを積極的に楽しんで欲しい。
バトルゾーンでのレベル上げの場合、初期のバトルゾーンである「野獣の森」から、中級者向けバトルゾーンの「エテレイン地下水路」に向かうときは注意が必要だ。「水路の騎士」というモンスターの強さが異常で、レベル20台のキャラクタは即死してしまう範囲攻撃を連発してくる。このミッションのボスモンスターですらそこまで強力な攻撃をしてこない。「エテレイン地下水路」の初期ミッション「隠された道」に挑むのはレベル35程度の力と上級者の協力が必要なようだ。本来、レベル25~30が対象だけに、バランスを調整して欲しいミッションだ。
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初期のミッションである「不吉な噂」。メインである「野獣の森」のサブミッションだ。最初に挑戦するミッションとしておすすめだ。パーティープレイならではのリズムを学ぶことができるだろう |
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こちらは少し難易度の高いサブミッション「アイアンビースト族の陰謀」。ボスキャラクタが協力で、回復薬の準備が必須だ |
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メインミッションである「野獣の森」。鍛え上げたテクニックを発揮する場所だ。トラップも多く、仲間をフォローしつつ戦っていきたい |
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初心者は一撃で倒されてしまう水路の騎士がたくさん出てくる「エテレイン地下水路」のサブミッション「隠された道」。水路の騎士の攻撃の強さだけでバランスが崩壊してるため(ボスよりもずっと強い)、この前のミッションを繰り返し繰り返し挑戦し、レベルを上げないと挑めない。推奨レベルのパーティーではクリアができないミッションだ。 |
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エレメンタリストの派手な魔法、高レベルプレーヤーの巧みな技、そしてトラップが至るところで発動するメリハリのある展開は、これまでの韓国産MMORPGでは少なかった要素だ。ユニークなゲームをプレイしているという実感を得られる作品である |
■ クエストにMMO要素、広がるゲーム性と世界。中級者は中心の街トリンゲルに集結
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フィールドではクエストを受けることができる。内容的にはアイテム収集やお使いなどオーソドックスなものだが、ミッションとは違ったプレイを楽しむことができる |
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トリンゲルにはたくさんのプレーヤーが集結している。パーティー募集も盛んだ。パーティーを募集するシステムはなく、通常のチャットで募集が行なわれている |
「SUN」ではバトルゾーンのマップを転用したMMOフィールドも用意されており、ここでも狩りをすることができる。クエストでは特定の敵を倒すものが用意されていて、MMOフィールドで探し出す必要がある。
しかし特定の敵を倒すクエストは出現場所の情報が少なく、敵もグラフィックスが同じで名前が違うため見つけにくい。その敵を目標にするプレーヤーがいて常に取り合いの状況にもなりがちだ。目標が同じ場合にはパーティーを組むことで、パーティーメンバーの誰が倒してもクリアしたことになる。出現位置を発見できた場合には周りの人に声をかけてみるのが良さそうだ。
バトルゾーンに比べてMMOフィールドはちょっと作りが粗いように感じられる。「SUN」は韓国でのサービス当初はバトルゾーンのみのMOタイプのゲームだったが、ユーザーの希望でMMO要素を追加した経緯がある。せめてクエストのモンスターは出現位置をマップに表示したり、モンスターの色を変えるなどわかりやすくして欲しいところだ。
ただ、MMOフィールドは、ユーザーの希望により実現した仕様であるという点も見逃してはいけないと思う。バトルゾーンはマップによっては1時間以上も攻略にかかってしまう。自分のペースで狩りたい、同じマップを繰り返すのに疲れた、というプレーヤーにMMOフィールドは応えてくれる。MOとMMOで遊びの幅が広がっている点は評価したい。
バトルゾーンを繰り返しながらレベルを上げ、MMOフィールドを探索することでプレーヤーは世界の広がりを実感できるだろう。現在「SUN」は「ベルトヘン」と「トリンゲル」という2つの街がある。ベルトヘンは周辺も弱いモンスターが多い、初心者が多く集まる街だ。トリンゲルは解放軍の中心という設定の街。中級者からの活動の拠点となる街で、現在非常に活気がある。
トリンゲルではレベル45くらいからの冒険者が集い、パーティー募集を行なっている。レベル60以上の募集も盛んだ。「SUN」はレベルが上がりやすいゲームで、バトルゾーンを繰り返していればどんどんレベルが上がっていく。4月21日からはレベルキャップが60から80に引き上げられた。オープンβのスタートは3月だったが、すでにレベル60以上のプレーヤーも多いようだ。現在多くのプレーヤーが80を目指して冒険を繰り返している。
全体的に、キャラクタのアクションが楽しい。前衛はパワフルに、そしてスピーディーに敵を捕らえ、ヴァルキリーは継続的に味方をフォローし、エレメンタリストは派手な魔法を決める。難易度が上がってからは「役割」をこなす楽しさがさらに増しそうだ。「SUN」ではギルドシステムも稼働しており、ギルドでの狩りも盛んだ。バトルゾーンでもギルド専用を作っている人達もいる。早いレベルアップも含めて、ゲームにのめり込み、濃密な時間を体験しているプレーヤーが多くいることが感じられた。
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クエストではMMOフィールドに登場する特定のNPCを倒すことが求められる。いる場所がわかりにくい上、外見的な特徴もないため、わかりにくい。クエストやフィールドをもう少し練り込んで欲しいところだ |
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フィールドは進んでいくことで巨大ボスや地下通路などバリエーションが豊かになる。基本はバトルゾーンマップの使い回しだが、バトルゾーンと合わせて自分のペースでキャラクタが育成できるのは好感が持てる |
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左から初心者の集まるベルトヘンと、チュートリアルフィールド、フィールドにいるNPC。バトルゾーンがメインではあるが、オーソドックスなMMORPGとしても楽しむことができる |
■ 高性能なアイテムを作りキャラクタを強化、有料アイテムは性能アップが中心
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有料アイテムはゲーム内でウインドウを出して購入できる。あらかじめ公式ページでGEMをチャージしておく必要がある |
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正式サービス時に実装されたミッションランキング。プレーヤーに提示された新たな目標だ |
本作はアイテムカスタマイズも充実している。現在、「SUN」ではかなり初期のランクしか店で販売されていない。ランクはアルファベットで示されていて、Fからスタートして、E、Dというように上がってくる。現在店で販売されているのはEランクまでのようだ。それ以上の品質のアイテムはドロップか、商店を使った「生産」で作ることができる。
強化商人でできる「ランクアップ」は例えばEランクの同じ部位のアイテムを2個用意し、合成することでDランクのアイテムを作り出すシステムだ。この他アイテムに属性や能力を付与するエンチャントもできる。
エンチャントに使うアイテムはストーンやクリスタルといわれ、ドロップやクエストで入手できる他、強化商人のところで不要な武器や防具を“結晶化”し、製作商人でアイテムを組み合わせることで作ることが可能だ。バトルゾーンをクリアすると大量の武器防具が手に入る。不要なものでも単純に売るだけでなく、装備の強化に使えるのが面白いところだ。
装備に関しては、自分が欲しいアイテムをどれだけうまく入手できるかが鍵になる。高性能のドロップアイテムが出た場合は、露店で販売するのも良いだろう。この他、AC(エリアコンクエスト)というアイテムは、集めることでマップでの達成率が上がり、レアアイテムが入手できる。同じマップを繰り返すことにメリットを付与しているシステムだ。
有料アイテムに関してはMPなどを増加する「エーテルのリング」や、物理防御力を増す「聖域のリング」など、能力値を一定時間増加させるアイテムが目立つ。有料アイテムは「GEM」という通貨で購入することができ、1GEMは1円に当たる。リング系のアイテムは3日間で200~300GEMといったところだ。ちなみにいくつかのアイテムを重ねて装備することが可能だ。
強化系では、10分間力を増すことのできる秘薬が6個と30個のセットで販売されている。6個の値段が100~250GEM、30個が300~600GEMで販売されている。魔法抵抗力や攻撃速度などを増す効果があるが、ユニークな強化として「スキルのクールタイム短縮」が挙げられる。MP増加のリングと合わせると、スキルをガンガン使うことができそうだ。
この他にも、移動する補助となるアイテムや、蘇生アイテム、能力値を初期化するスクロールなどが用意されている。能力値を初期化するアイテムに関しては1,500GEMだが、「SUN」の場合は能力値の構成を変えるとスキルも振り直す可能性も高いため、実質3,000GEMはかかる。これにパッシブスキルを初期化させるアイテムも含めると4,000GEMになるが、セットにすれば3,500GEMで購入することができる。
「SUN」ではネットカフェ特典があり、強化アイテムはネットカフェから使うと効果が増加するという。ネットカフェで声を掛け合っての狩り、というのも楽しそうだ。ただ、能力値や習得経験値のアイテムは定番ではあるが、パーティープレイが中心となるため、個人の性能アップの効果がわかりにくいところもある。また、本作では違うプレイスタイルを試してみたいという思いを持っているプレーヤーも多いと思う。初期化アイテムはもっと値を下げることで気軽に楽しめるのではないだろうか。
有料アイテムで不満があるのは「女神の恩恵」だ。仲間を蘇生できるアイテムだが、「SUN」ではエレメンタリストかヴァルキリーの補助系を特化しなくては蘇生魔法が唱えられず、バトルゾーンで倒れてしまった場合、蘇生できるメンバーがいないとそのプレーヤーはそこでバトルゾーンを諦めるしかなくなってしまう。蘇生アイテムを有料アイテムにする仕様は疑問を感じる。ゲーム内通貨で買えるアイテムにした方がずっとパーティープレイに貢献できると思う。
全体的に「SUN」は新しい流れを感じさせるゲームシステムと、独特の世界観により、カジュアルにゲームを楽しめる良作MMOだと感じた。操作系にクセがあり、地形に引っかかることも多いが、ガンガンスキルを使って多数の敵を攻撃しているとその爽快感が小さな不満を包み隠してしまう。テンポの速いレベルアップも好感触だ。
今後求められる要素としては、まずアバターアイテムと、そして「高レベルプレーヤーは何をするか」という目的の提示だろう。現在すでに60を超えた熱心なプレーヤー達が次の目標とするのは何になるのだろうか? 以前ゲームオンで行なわれた発表会では、大規模PvPやギルド戦のアイデアが出されたが、具体的にはまだ出ていない。ミッションのクリア時間を競う要素が追加されたが、障害物競走のような要素も面白いのではないだろうか。今後の具体的なプランの提示を待ちたい。
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エンチャント、アイテム合成、そしてACアイテム。遊びの幅が広がっており、装備のカスタマイズと、レアアイテムを目指しての収集要素となっている |
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有料アイテムのメニューと、アイテムセット。ブースト系のアイテムを使っているとキャラクタの腕の周りに光の輪が現われる |
(C)2006‐2008 WEBZEN All Rights Reserved. Licensed to (C)2008 GameOn Co., Ltd.
【「Soul of Ultimate Nation」】
- CPU:Pentium 4 1.8GHz以上(Pentium 4 3.0GHz以上推奨)
- HDD:3.0GB以上推奨
- メモリ:512MB以上(1GB以上推奨)
- ビデオカード:GeForce Ti4200以上(GeForce 6200以上/RADEON 9600以上 推奨)
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□ゲームオンのホームページ
http://www.gameon.co.jp/
□「Soul of the Ultimate Nation」のページ
http://www.sunonline.jp/
□関連情報
【4月21日】ゲームオン、WIN「Soul of Ultimate Nation」
アップデートに合わせ4大キャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080421/sun.htm
【4月11日】ゲームオン、WIN「Soul of Ultimate Nation」
ゲーム内アイテムなどの特典付きパッケージを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080411/sun.htm
【4月9日】ゲームオン、WIN「Soul of the Ultimate Nation」
新ミッション「凍りついた宮殿」の情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080409/sun.htm
【3月21日】ゲームオン、WIN「Soul of the Ultimate Nation」
オフラインイベントを開催。3月24日よりオープンサービス開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080321/sun.htm
【2月15日】ゲームオン、WIN「Soul of the Ultimate Nation」
クローズドβテストの参加者特典を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080215/sun.htm
【2月8日】ゲームオン、MMORPG「Soul of the Ultimate Nation」
クローズドβテスター募集開始。弊誌専用枠で100名募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080208/sun.htm
【2月7日】ゲームオン、「Soul of the Ultimate Nation」プレス説明会を開催
2年の時を経て生まれ変わった“コアゲーマー向けMMORPG”の魅力とは?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080207/sun.htm
【2月6日】ゲームオン、MMORPG「Soul of the Ultimate Nation」
登場する4種族のキャラクタ情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080206/sun.htm
【2007年10月24日】ゲームオン、MMORPG「Soul of Ultimate Nation (仮)」
日本におけるサービスに関する独占ライセンス契約を締結
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071024/sun.htm
(2008年5月8日)
[Reported by 勝田哲也]
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