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【連載第266回】 あの、おもちゃを徹底レポート




デスクトップから離着陸する空飛ぶチョロQ!
タカラトミー「QSKY (キュースカイ)」

QSKY (キュースカイ)
発売 タカラトミー
価格 4,200円
電源 単3アルカリ電池×4(別売)
発売日 発売中



パッケージ。「チョロQ」のシリーズながら「上手く飛ばすには、調整と練習が必要です」と書いてある。ユーザーにとって購入の指標となる親切な注意書きだ
 前回に引き続き、タカラトミーの「チョロQ」のバリエーションモデルをレポートする。今回紹介するのは、空飛ぶチョロQこと「QSKY(キュースカイ)」だ。室内で遊ぶ小型飛行機のラジコン (赤外線コントロール) は、同じタカラトミーの「エアロソアラ」をはじめ、これまでに何機種も取り上げてきたが、この機種はデスクトップからの離着陸を可能にしている。机の上から小型ラジコンが飛翔するさまを想像するとワクワクしてくる。さっそくレポートしていこう。


「チョロQ」シリーズの伝統を踏まえた丸みを帯びた本体デザイン

 「QSKY」は現在、機体のカラーとデザインに合わせて「スキューバーブルー」、「キュータムホワイト」、「リキュールグリーン」の3機種が発売されている。操作バンドにはAとBの2種類がある。つまり、異なるバンドの機種を購入すれば、同じ室内で2機種を飛行させることができるわけだ。ちなみに、筆者の購入した「スキューバーブルー」はAバンドだった。

 「QSKY」本体は完成品。遊ぶために組み立てる必要のないお手軽な設計だ。別パーツとして、車輪がついている。これは「QSKY」をデスクトップから離陸させるときに使うもの。「QSKY」は、車輪なしの飛行と、車輪つきの飛行の2種類を楽しむことができ、車輪は必要なときにつける仕様になっている。

 「QSKY」本体は発泡スチロール製で、徹底した軽量化がなされている。本体をつまんで力を入れれば壊れてしまいそうなモロさがある。しかしながら、「QSKY」の本体のデザインは勇ましくも、可愛らしい。カーブを描き、丸みを帯びた翼が印象的で、「やはりチョロQのシリーズなのだなあ……」と思わされる。

「QSKY」を上から見たところ。前翼も尾翼も丸みを帯びたデザインは、「チョロQ」のシリーズであることを彷彿とさせる 別パーツの車輪。「QSKY」をデスクトップから離陸させるときに使う。基本的には本体にはめ込む方式だが、外れやすい場合はテープで止める 車輪をはめた「QSKY」本体。空洞のあるコクピットや翼の薄さに注目してほしい。徹底した軽量化が施されている

 コントローラは、無骨ともいえるシンプルなデザイン。左にあるのはパワーコントロールレバー。「QSKY」本体の飛行パワーを司る。右にあるのは、ラダー操作ボタン。本体の周回飛行を司る。プレイ中は、両手で握って操作する。

 「QSKY」本体への充電は、コントローラを通じて行なう。コントローラから伸びる充電用コネクターを、「QSKY」の下部にある充電用端子に差し込む。すると、コントローラに収納された単3アルカリ電池の電力が、「QSKY」本体に供給されるのだ。

 充電時間は、約30分。1回の充電で約5分の飛行が可能になる。充電時間に30分かかるとはいかにも長いが、実際は違った。コントローラに内蔵されている電池の残り電力によって大きく左右されるようで、筆者が新品の電池を使ったところ、充電は約10分で完了した。これはうれしい。

コントローラ。左はパワーコントローラ、右はラダー操作ボタン。両手で握って使用する 充電中の「QSKY」。取扱説明書には1回の充電には約30分を要すると書かれているが、電池のコンディションによって異なるようだ



旋回とデスクトップからの離陸は、最高の気持ちよさ

車輪なしの飛行。手で軽くつまんで、プロペラを回転させたら、そっと離す。力を入れると、上手く飛行軌道に乗れない
 前述した通り、「QSKY」には2種類の飛行方法がある。1つ目は「QSKY」本体を手で持ち、プロペラを回転させると同時に前方に投げる方法。2つ目は「QSKY」本体に別パーツの車輪をつけて、デスクトップから離陸させる方法。

 まず最初に、「QSKY」本体を手で投げる方法にトライしてみた。コントローラのパワーコントロールレバーを前方に押すと、「QSKY」のプロペラが回転する。ここで前方へ投げるようにして手を離すと室内を飛ぶわけだ。注意点としては、「QSKY」本体を投げるときに力を入れないこと。そっと手を離すように繊細な手さばきが肝要になる。筆者が試してみたところ……上手くいった! 「QSKY」本体は飛行軌道に乗り、前方へグングンと力強く飛んでいった。

 ここですかさず行なうのが、左右への旋回だ。旋回飛行をさせないと、狭い室内の中なので、「QSKY」本体がすぐに壁に激突してしまうからだ。取扱説明書には、“ラダー操作ボタンを「チョンチョン」と押します”と書いてある。“チョンチョン”と書かれているからには、ラダー操作ボタンを軽めに2回程度押す、ということだろう。

 これが最初はうまくいかなかった。「QSKY」本体は直線飛行は続けるものの、左ボタンを押しても左へ旋回してくれないのだ。何度試しても結果は同じ。改めてパッケージを見ると、「上手く飛ばすには調整と練習が必要です」と書いてある。「なるほど~」と納得した次第だ。

 しかし、練習の甲斐あってか、次第にコツがつかめてきて、「QSKY」を旋回させられるようになってきた。少ないときで4回、多いときで8回も旋回させることができるようになった。旋回が成功しているときは、いかにも「飛行機のラジコンを操っている」という興奮に包まれ、最高の気分を味わえる。

旋回飛行の1シーン。成功したときは、「QSKY」が大きな弧を描いて、何度も何度も旋回する。最近では赤外線コントロールによるラジコン飛行機が数多く発売されているが、遊ぶためには6畳間以上の少し広めのお部屋が欲しいところ


 次に、「QSKY」本体に別パーツの車輪をつけて、デスクトップから離陸させる方法に挑戦してみた。これはすぐに成功した。コントローラのパワーコントロールレバーを前方に倒すと、「シャー」という滑走音が鳴り響き、見事にデスクトップから離陸した。これは最高に格好いい。旋回と並んで、「QSKY」というToyの醍醐味だろう。離陸した瞬間は「いやっほう!」と叫びたくなるような爽快感がある。

デスクトップから離陸して旋回させたところを、連続して撮影してみた。「シャー」と車輪の音が鳴り響き、静かになったかと思えば「QSKY」が飛んでいる。そんな感じだ


 飛行機ラジコンの常だが、上手に飛ばすには相応の練習が必要だ。この「QSKY」も例外ではなかった。筆者はたくさん練習した。当初は苦痛であったが、無事に旋回ができるようになったら、それも快感に変わった。今ではすっかり「QSKY」に惚れ込んでいる。「チョロQ」シリーズの看板を背負うだけの価値がある傑作だと思う。このレポートを読んで「遊ぼう」という気になった人は、パッケージに書かれた「上手く飛ばすには調整と練習が必要です」というコピーをよく吟味してほしい。それでも「我こそは」と思う方に強力にお奨めしたいToyだ。

(C)2006 2007 TOMY


□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「QSKY」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/qsky/index2.html
□関連情報
【2006年7月27日】室内飛行専用の超小型飛行機ラジコン!
タカラトミー「エアロソアラ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060727/toy227.htm


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(2008年4月24日)

[Reported by 元宮秀介]



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