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【連載第265回】 あの、おもちゃを徹底レポート




田宮模型とのコラボから生まれた新しいQステア!!
タカラトミー「赤外線コントロールチョロQ Qステア CUSTOM TOOL BOX」

「赤外線コントロールチョロQ Qステア CUSTOM TOOL BOX」
発売 タカラトミー
価格 4,200円
電源 アルカリ単4電池×3(別売)
発売日 発売中



パッケージ。タカラトミーと田宮模型のロゴが並んでいるところに感慨を覚える人も多いはずだ
 今回紹介するアイテムは、現在30~40代の“元ラジコン少年”には感涙ものではないだろうか。タカラトミーが「Qステア」というタイトルで、赤外線コントロールで動かすチョロQのシリーズを展開しているのは既報どおりだが、なんと今回はあの田宮模型とコラボレーション! 田宮模型の往年の名RCマシンが「Qステア」のスケールで、超小型ラジコンとして蘇ったのだ。

 このコラボレーションには、現在発売されているものとしては大きく分けると2つのパッケージがある。1つ目は、マシンとコントローラのセット。2つ目は、マシンとコントローラと豊富な改造パーツを同梱した「CUSTOM TOOL BOX」セット。今回はこの「CUSTOM TOOL BOX」を取り上げてみることにした。「CUSTOM TOOL BOX」は、現在「アバンテ」と「マイティフロッグ」の2種類が発売されているが、筆者は自分の好みからブルーの本体が色鮮やかに映える「アバンテ」をチョイスした。

 なお、各マシンにはA~Dのバンドが設定されており、異なるバンドのマシン同士であれば、最大4台まで同じ空間で走らせることが可能だ。ちなみに筆者が選んだ「アバンテ」は、Dバンドだった。


走ってよし。ジャンプ台とパイロンを使うとなおよし

 パッケージを開けると目に飛び込んでくるのは、本体、コントローラ、そして改造パーツの数々だ。ユニークなのが、収納ボックスが2種類ついている点。手で持ち運べるツールボックスと、田宮模型のラジコンのパッケージが用意されているのだ。本体やコントローラ、改造パーツを入れられるのは、どちらも同じ。バリバリ遊ぶならツールボックス、観賞用ならラジコンのパッケージ、と分けることができるだろうか。いずれにしろ、豪華な仕様だ。

全パーツをツールボックスに収めたところ。仕切り板は豊富に用意されていて、位置を自分で変更できる 全パーツをパッケージに納めたところ。往年のキットの記憶が蘇るようだ

 本体の「アバンテ」は「格好いい」のひと言。手のひらに収まるほどの超小型サイズながら、デザインやディテールに一切の妥協なし。子供のころにラジコンを初めて手にした感激が蘇ってくるようだ。「CUSTOM TOOL BOX」には、豊富なデカールが付属しているため、自分だけのカスタマイズが可能だ。楽しむなら、ぜひデカールをたくさん貼って、本体を飾り立てると楽しいだろう。

「アバンテ」本体。ブルーの車体に黄色いタイヤが映えているのが印象的 「アバンテ」本体を横から見たところ。前後のタイヤにはサスペンションが装備されている
「アバンテ」本体と10円玉を比べたところ。「アバンテ」の小ささがわかるだろう。これが通常のラジコンのように遊べるのだから、技術の進歩の跡がわかるだろう デカール。チョロQやQステアなどの商品名やタカラトミー田宮模型などの企業ロゴがズラリ


「アバンテ」を充電中。ダッシュボタンを押すと、充電が開始される。時間は約50秒
 「Qステア」の遊びかたは、一般的な超小型ラジコンと変わらない。遊ぶ前はコントローラに接続し、コントローラに収納された電池から電源を供給する。そうして充電が完了すれば、自在に走らせることができる。「アバンテ」の場合、充電に要する時間はたったの50秒。これで約2~3分間の走行が可能になる。この充電時間の短さならば、「Qステアでたっぷり遊びたい」という気分に応えてくれ、合格点といえるだろう。

 充電が完了したら、あとは走らせるだけだ。筆者はこれまでに何台もの超小型ラジコンを遊んできたが、最初は今だにドキドキする。どんなに速いスピードなのか、どんな力強いグリップ力なのか、想像が膨らんできて、一刻も早く超小型ラジコンを走らせたくてたまらなくなるのだ。

 「Qステア」のコントローラは、シンプルそのもの。大きな矢印がモールドされているので、ひと目でそのボタンがどんな機能を持っているのかがわかる。前進と後退、右旋回、左旋回、そして走行中に「アバンテ」の最高速度を上げるダッシュボタンがある。

「アバンテ」を走行中。テーブルの上でも、じゅうたんの上でも軽快に走る
 さて、走らせてみよう。「アバンテ」を仕事部屋の床の上に起き、前進ボタンを押してみた。走った! 超小型ラジコンながら、その走りは力強く、スピードもなかなか。後退や左右への旋回も反応が早く、ラジコンで遊んでいる快感を味あわせてくれる。仕事部屋の端から端へと走らせて、あらゆる走行を試してみた。う~ん、満足。面白い。

 この「CUSTOM TOOL BOX」には、2種類の遊具が付属している。1つはジャンプ台。もう1つはパイロンだ。今度はこれらを使って遊んでみることにする。

ジャンプ台に突入寸前! 乗り越えられたときは、爽快感が溢れる
 まずはジャンプ台だ。「アバンテ」をジャンプ台の前方に置き、十分に加速してから、ジャンプ台に突入だ! ……アレ、アレレ。頭の中では、ジャンプ台を見事に通過して、ジャンプする「アバンテ」の姿を思い描いていたのだが、ジャンプ台の途中で脇にそれて、床へ着地してしまった。ジャンプ台に向けてマシンをまっすぐ走らせればいい、とだけ考えていたのだが、多少のテクニックは必要なようだ。今度は、ジャンプ前にダッシュボタンを押して、さらに加速して挑むことにする。結果は……成功だ! 本体が超小型なため、小さなジャンプだが、筆者の目には頼もしく、力強いジャンプに映った。胸がスカッとする爽快感がある。

パイロンをくぐり抜けているところ。パイロンに触れないように、小刻みに走る
 次はパイロンだ。テーブルの上にパイロンを並べ、「アバンテ」で蛇行運転に挑戦する。さきほどのジャンプ台ではダッシュボタンを押して最高速度で走ったが、今度は逆。パイロンに当たらないように小刻みに、小刻みにマシンを走らせる。慣れればスムースに蛇行運転ができるのだろうが、筆者の腕前ではそれには及ばない。まだまだ練習が必要だ。


簡単なモーターやスリックタイヤの交換! カスタマイズを気楽に楽しめる

 「CUSTOM TOOL BOX」の本領発揮といえる付属パーツを使ったカスタマイズをしてみよう。付属パーツは、「ハイスピードモーター×1個」、「ドレスアップギア×1セット」、「後輪用スリックタイヤ×1個」、「前輪用スリックタイヤユニット×1セット」だ。

パーツ類。左上は「前輪用スリックタイヤユニット」、右上は「後輪用スリックタイヤ」、左下は「ドレスアップギア」、右下が「ハイスピードモーター」だ 本体のカスタマイズは簡単。内蔵のモーターもすぐに取り外すことができ、「ハイスピードモーター」を取り付けることができた
カスタマイズを終えた「アバンテ」。スリックタイヤのカラーがホワイトのため、印象は大きく変わった

 「ハイスピードモーター」は、「アバンテ」付属のモーターと組み換えると、スピードアップが行える。前輪と後輪の「スリックタイヤ」は、付属のスリックタイヤと交換すると、ダッシュ力と登坂力がアップする。「ドレスアップギア」は性能自体は、本体付属のギアと変わりはないが、色がブルーなため、「アバンテ」本体に取り付けると、格好よさが増す。筆者が安心したのは、モーターの取り付けも、スリックタイヤの交換も、実に簡単だったこと。少々、乱暴に扱っても平気なくらいだ。実は、筆者は指を使う細かな作業を苦手としており、改造前は「うまくできるのだろうか……」と少々不安に思っていたのだが、そんな不安はアッという間に解消した。思いもよらずカスタマイズの面白さを体験することができ、非常に得した気分になった。

 カスタマイズが完了した「アバンテ」は、ダッシュ力、登坂力が増して、最高スピードで走らせてもよいし、ジャンプ台に乗せても軽々とジャンプできるようになった。爽快感溢れる走りで、仕事中の気分転換には持ってこい。今は「アバンテ」とコントローラを机の上に置いて、いつでも走らせられるようにしている。

 この「赤外線コントロールチョロQ Qステア CUSTOM TOOL BOX」だが、考え抜かれた実に充実したキットだと思う。筆者が驚かされるのは、その価格だ。これだけ楽しめて、わずか4,200円なのだ。呑み会を一回我慢すれば買える価格だ。絶対のお奨め商品だと言っておこう。

(c)2007 TOMY


□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「Qステア」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/qsteer/
□「Qステア タミヤRCバギー」コラボレーションのページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/qsteer/tamiya/
□関連情報
【2006年10月19日】コントロール自由自在のハイスペックチョロQ!
タカラトミー「Qステア」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061019/toy235.htm


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(2008年4月17日)

[Reported by 元宮秀介]



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