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【2008年新春特別号】まったりマイペースで「ファイナルファンタジーXI」の魅力をレポート

ファイナルファンタジーXI連載
~ヴァナ・ディール“水晶大戦”探放記~

新春特別号! 各ハードで「FF XI」の動作を検証 Ver.2
「FF XI」専用ドライバやPS3/Xbox 360最新環境をチェック

 あけましておめでとうございます。2008年を迎えて、この連載でまた新年の様子をお伝えできるのが嬉しい限りだ。本年も「アルタナの神兵」の展開を筆頭に、ヴァナ・ディールの生活をより楽しく過ごせるような連載になるよう努力していくので、今後も引き続き叱咤激励のほどをよろしくお願いしたい。今回は「新春特別号」として、まずは昨年にも行なったヴァナ・ディール内の新年の様子や新春イベント「大黒鼠(だいこくねずみ)」をお伝えしていきたい。

 続いて、昨年に引き続き「FFXI」をプレイできる各種ハード、PC、PS2(PS3)、Xbox 360版での比較や最新状況をチェックしてみた。PS3ではPS2ソフトに対応する60GB版でのアップスケーリング機能の描画やDUALSHOCK 3による振動対応などを試してみた。Xbox 360版についてもXbox 360のシステムアップデートによる変化などをはじめ、細かな使用感の変化があった。

 またPCでは、OSをWindows Vista/DirectX 10環境に移行し、さらに「NVIDIA GeForce 8シリーズ ファイナルファンタジーXI用ドライバ」を試してみた。「そろそろWindows Vistaに移行しようかと考えているけど、『FF XI』は快適に遊べるのか不安だ」、「GeForce 8系のグラフィックボードを購入した、または購入を考えている」など、そういった方に是非ご覧頂きたい。


5周年を越えて、6年目に突入する「ファイナルファンタジーXI」
お正月イベントでは収納に嬉しい新調度品「スノーマン」がもらえる!

ヴァナ・ディールで迎えた2008年

2008年の新年も最も盛り上がっていたのはアトルガン白門の噴水がある広場だった。花火を打ち上げこのときばかりはと、シャウトをして年越しの瞬間を楽しんでいた
日付が変わった直後からヴァナ・ディールはお正月モードに
 今回の年末年始の瞬間は昨年とはまた大きく様相が変わっていた。というのも、昨年は「アトルガンの秘宝」が全盛期であり、多くの冒険者がアルザビやアトルガン白門を拠点にしていた。そのため、本連載でもアトルガン白門の噴水で行なわれていた花火の打ち上げなどを紹介した。(2007年新春特別号はこちら)

 だが、今年は2007年11月に「アルタナの神兵」が発売され、過去世界の拠点として過去の三国が加わった。さらに中レベル帯の拠点であるジュノも健在。このように昨年の段階よりも冒険者の拠点が分散していて、「ヴァナ・ディール“近東”見聞録」の第26回で指摘したような混雑もずいぶんと和らいだ。

 参考までに筆者がプレイするワールドで2007年12月31日の23時頃にサーチしてみたところ、アトルガン白門が450人前後、ジュノは200人前後、三国はそれぞれ150人、過去三国ではそれぞれ120人前後となっていた。「アルタナの神兵」は現段階だとカンパニエバトルを筆頭に水晶大戦を楽しむ世界という面が強いため、現代世界との棲み分けが明白についている。そのため、高レベル帯の拠点でありビシージ、アサルトなどが楽しめるアトルガン白門が変わらず最多という結果だった。

 ワールドによって若干事情は異なってくるとは思われるが、アトルガン皇国の混雑はほとんど解消されて、目的別、レベル帯別に各地の拠点に冒険者が分散されたと感じる。そのなかで現代世界の三国は、アトルガン、ジュノ、過去世界(近隣エリアの「禁断の口」を開通させているという前提で)に移動しやすい拠点としてより優秀に感じられるようになった。

 そうしたなか、筆者は、新年の瞬間に過去世界のサンドリア王国とアトルガン白門をいったりきたりして様子を眺めてみた。新年になってから10数分の間は新年を祝うシャウトがいずれの場所でも聞こえ、アトルガン白門の噴水のあたりでは昨年同様に冒険者が集まって花火の打ち上げが行なわれていた。昨年の新年も同じように過ごしていた冒険者もいたようで、このときばかりは知り合いの人もそうでない人も関係なしに、新年を祝う同じ仲間として沸いていた。

今年の干支はネズミ! あの独特のしゃべり方の獣人が素敵な調度品をくれる!

2008年の干支はネズミ! ということで、ヴァナ・ディール各地をラッキーマウスが駆け回っていた
お正月イベントでもらえる新調度品。三国を拠点にする冒険者も増えたと思うので、タイミングのいいアイテムだ
 さて、毎年新年と言えば、お正月イベントだ。昨年の亥年には猪的なモンスターということで巨大なブガードが各地に出現したのだが、今年は子年でネズミ。さて、ネズミのイメージのモンスターというと、もしかして……。と楽しみにしつつエリアを回ってみると、早速発見! なんと、というか、やっぱりというか、「Lucky Mouse」というちょっとドキドキする名前の大きなキキルンが徘徊していた。

 この干支にちなんだモンスターが登場するのは毎年恒例。なんでもいいので適当なアイテムをトレードしよう。ちなみに周辺には「Lucky Rat」という名前の偽物(?)もいるが、こちらは何を渡しても反応しない。ちょっとしたひっかけだろうか。

 キキルン特有の独特なセリフとともに、おなじみの「オトシダマ」を入手することができる。さらに続けてトレードを続けると、今年からの新調度品「スノーマンナイト」、「スノーマンマイナー」、「スノーマンメイジ」をもらえた。それぞれサンドリアの騎士、バストゥークの鉱山労働者、ウィンダスの魔道士をモチーフにしている雪だるま型の調度品だ。

 新調度品はいずれも収納+4とかなり嬉しい一品だ。本国のモグハウスに設置して、収納を拡張できる。前述のように、現代世界の三国は各世界へとアクセスのいい拠点という面が高まったこともあり、本国のモグハウスを便利にできるアイテムはタイミング的にも嬉しい。モグハウスへの招待機能が追加されたこともあるし、これまではあまり調度品にこだわっていなかった人も、これを機に三国モグハウスの活用を充実させてみてはいかがだろうか。

 ちなみにお正月イベントとしては昨年も紹介した、オトシダマを欲しがる少年と高いところにいるおじいちゃんも登場している。条件を満たすと、片手棍の「胡鬼板」や、渋い水墨画の調度品「古塔」がもらえる。また、おじいちゃんに何かを聞いてもらうことで「FF XI」流の姓名ジョブ判断を今年もしてもらえた。

 このお正月イベント「大黒鼠」は1月15日の17:00頃まで開催される。本稿が掲載されてからもギリギリ間に合うかと思うので、まだのかたはお見逃し無く。ちなみに来年の干支は「丑(うし)」。来年はどんなイベントになるか楽しみにしたい。


Windows Vistaで「FF XI」は快適に遊べるのか試してみた
NVIDIA GeForce 8000シリーズ用 「FF XI用ドライバ」もテスト!

PS2、Xbox 360、Windows版それぞれの拡張ディスク、そして「ヴァナ・ディール コレクション」を用意した
「ヴァナ・ディール コレクション」のインストールランチャー画面。拡張ディスクを手動で個別にいれていくのはちょっと大変かも
 PC版の話題としては、昨年1月に最新OS「Windows Vista」が発売されたことが大きかった。最新の機能は魅力ではあるものの、日常使っているPCには、OSとして安定してくるまで導入できないというのが実情で、筆者もまた長らくWindows XPのままでいた。それから1年が経ち、そろそろ試してみようと思い立って、このお正月にWindows Vista 64bit版を導入してみた。

 Vistaの32bit版、64bit版の違いについては細かいところを避けるが、大雑把に一番大きい違いを書くと、32bit OSだと搭載メモリが3.2GBまでとなってしまい、64bit OSならそれ以上に対応するというところだ(より詳しくは、元麻布春男氏によるPC Watchの連載「週刊PCホットライン」のこちらをご覧いただきたい)。そのほか64bit OSには適したドライバやアプリケーション側の対応が必要になるところはご注意いただきたい。

 実際のところ筆者の心理は、カンパニエバトルなどで多人数が参加しているとき、少しでも快適に遊びたいというところから始まった。そこでまず、グラフィックボードをGeForce 8000系にグレードアップしようと考え、DirectX 10世代のグラフィックボードにするのだから、どうせならそれに対応できるWindows Vistaにしよう。待てよ、Windows VistaはOS自体がメモリをいっぱい使う、それならメモリも増設してしまおう。そうだ、3GB以上メモリを載せるのだから64bit OSにしてしまおう! という流れである。

 PC方面の話題から入ってしまったが、「FF XI」ユーザーとして気になるのは、Windows Vistaで「FF XI」は快適に遊べるのか? ということだろう。今年はWindows Vistaに乗り換える、もしくはPCを買い換える、はたまた筆者のようにメモリ拡張から64bit OSにまで踏み切ってしまう場合などもあるかもしれない。

 結果から書くと、「FF XI」何の問題もなくインストールからプレイまでできた。プレイ中に気になった不具合や動作というのも特に見あたらない。コントローラにはロジクールのPS3用コントローラ「Cordless Precision」を使っているのだが、接続後に自動的にドライバがインストールされ、そのまま使用できた。

 今回インストールに使ったパッケージは、「プレイオンライン/ファイナルファンタジー XI ヴァナ・ディール コレクション」。「FF XI」本体と4つ全ての拡張データディスクが同梱されている。「アルタナの神兵」と同時発売された最新パッケージで、Windows Vistaにも既に対応している。Windows Vista対応以前のパッケージを使うなら、公式サイトのこちらよりWindows Vista対応の「プレイオンラインビューアー」を導入しよう。

 プレイしていると、「FF XI」自体の動作などは変わりないものの、PC全体では物理メモリの余裕が厳しいだろうかと感じる。Windows Vistaだけで1GB近くのメモリを消費し、そこに「FF XI」のクライアントが加わってくると2GB近くになってくる。Windows Vista環境で「FF XI」、ひいてはヘビーなPCゲームを動かすのなら、余裕を持って2GB以上のメモリを搭載したいところだ。

NVIDIA GeForce 8000シリーズ用 「FF XI用ドライバ」を使ってみた

ベータドライバなどを公開するNVIDIAの情報サイト「nZone」で、GeForce 8000シリーズ用のFF XI専用ドライバが公開された
FF XI用ドライバ、通常版ドライバそれぞれで「FF XI オフィシャルベンチマーク3」を試した。ベンチマーク結果ではさほど開きはでなかったものの、やはりFF XI用ドライバのほうがいい結果になった
ドライバを入れ替えて試しつつ、実際にプレイしているところ。ウィンドウ表示モードで1,280×720ドットにしてみた
 続いては昨年12月にリリースされた「ファイナルファンタジーXI」専用ドライバ「ForceWare 169.17 Beta」(以下、FF XI用ドライバ)がリリースされた。これと、NVIDIA公式サイト配布のドライバ「ForceWare 169.21」(以下、通常版ドライバ)でどのように違いが出るのかを試してみた。PCのスペックは以下の通り。

    OS:Microsoft Windows Vista Ultimate 64bit版
    マザーボード:ASUS P5BPlus Vista Edition
    CPU:Core 2 Duo E6320
    システムメモリ:6144 MB
    ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GT
 それぞれのドライバを入れ替えて、「FF XI オフィシャルベンチマーク3」を使ってみた。レゾリューションはHI設定、常駐ソフトやセキュリティを切った環境でテストした。

 通常版のドライバでは、「5685」というスコア。そしてFF XI用ドライバでは「5868」という少し高い結果になった。ベンチマークでは、どちらも快適にプレイできるという結果だ。

 続いて実際にプレイしてみた。FF XI configの設定は、フロントバッファーを1,280×720、バックバッファーを1,024×1,024、この設定でウィンドウ表示モードを使った。負荷の高いシチュエーションということで、多人数が行き交うカンパニエバトルを「カルゴナルゴ城砦」でプレイして、FPS値(Max30フレーム)と、プレイした感触を確認した。

 まずは通常版ドライバでプレイしてみた。自分のキャラクタだけが画面に映っているような状況では30フレームを保つのだが、しばらくして自分以外のキャラクタが4~5人ほど画面に入ってくるFPS値は一気に10程度に落ちてしまい、カメラ視点の動きもカクカクとしだした。カンパニエバトルが始まって周囲の動きが激しくなってくると、FPS値は10以下、ひどいときには3~4程度と、もはや操作不能なほどに落ち込む。搭載CPUやグラフィックボードなどのスペックから考えると、ここまで表示が重くなるのはおかしい。PS2版やXbox 360版はおろか、以前に使っていたGeForce7系のグラフィックボードのほうがよっぽど高速だったほどだ。

 続いてはFF XI用ドライバに入れ替えてプレイしてみた。状況は先ほどと同じ。ドライバを入れ替えると、ログイン直後から違いを感じた。他のキャラクタが画面に入っても20以上のFPS値を保ち続け、NPCを入れて10数人以上とキャラクタが増えていっても20以下にはめったに落ちない。通常版ドライバだとFPS値の低下以上にメニュー操作の遅延が感じられたのだが、それもなくなりとても表示がスムーズになった。

 カンパニエバトルが始まって、NPC部隊や多数の参加冒険者が激しく動き回るが、その中に混じっても15~16ほどのFPS値を保っていた。数値以上に目に見えている描画がスムースで、操作のレスポンスもひっかかりが一切なくなり、格段に快適になった。こちらがスペック的には本来の性能と思っていいだろう。

 「FF XI」は、DirectX 8.1を使う2世代前のゲームだ。DirectX 10世代用のドライバではDirect X8世代のゲームに対する技術的サポートが十分ではなかったのだろう。そこを今回改めてDirectX 8世代用にドライバをチューニングし、DirectX 8.1のアプリに対応させたのが「FF XI専用ドライバ」なのだろうと思う。GeForce 8000系のグラフィックボードを使う場合は、この「FF XI用ドライバ」をぜひオススメしておきたい。

GeForce 8000系で「FF XI」をするなら専用ドライバがオススメ
環境によって変わってくるかとは思うが、筆者が試した場合では多数のキャラクタが画面にいる状態で顕著に差が出た。通常版のドライバはDirectX 8世代のタイトルである「FF XI」に今のところ適してはいないようだ


アップコンバートとスムージングが使えるPS3でのPS2版「FFXI」
DUALSHOCK3を使えば振動も対応する

 PS2互換機能のあるプレイステーション 3によるPS2版プレイとXbox 360版のプレイに関しては、基本的には昨年に紹介したものの延長になる。今回はそこからの変化をピックアップするので、2007年新春特別号も併せてご覧頂きたい。なお、1月10日にPS2互換機能のある20GBと60GBのPS3の出荷完了が発表された。継続モデルとなる40GBのPS3は、PS2互換機能は備えていないため「FF XI」は動作しないので、この点注意していただきたい。

 さて、PS3の変化として大きいのは、2007年5月のシステムソフトウェアバージョンのアップデートより追加された「PS/PS2アップコンバート」と「PS/PS2スムージング」。PS/PS2のゲームの解像度をアップコンバートしてより綺麗に出力する機能だ。詳しくは弊誌の不定期連載「ゲームグッズ研究所」のこちらが参考になるだろう。

 このアップコンバートやスムージングの機能はタイトルによって効果が大きく異なる。「FF XI」はどうなのかというと、そこそこに効果を感じられるタイトルのひとつだ。下の2枚の写真はどちらもモグハウスの画面をカメラ撮影したもので、左はアップコンバートとスムージングをON、右はOFFにしている。

 一見するとあまり違いがないように見えるかもしれないが、背景の柱などの斜線がだいぶ軽減されている。キャラクタの描画も同様でジャギーが薄れているし、ログの文字も解像度が引き上げられているため、少しではあるがクッキリとした。ただし、元のグラフィックスデータ自体が変わっているわけではないので、PC版やXbox 360版と比べると表示は荒い。

 また、振動機能を持つ「DUALSHOCK3」の発売もPS3の大きなトピックだった。「FF XI」でも、DUALSHOCK3でプレイすると振動機能を楽しむことができる。例えばモンスターが特殊技を発動したときなど振動するほか、マクロコマンドのcallでも振動する。振動が加わったことで、本当の意味でPS2版が完全に動作すると言えるようになったのではないだろうか。

 ただ、DUALSHOCK2に比べると振動はおとなしい。それに関しても「ゲームグッズ研究所」のこちらが参考になる。内部の仕組みもDUALSHOCK2と3では変化している。駆動時間に関しては11時間超動作するということで大きな不安こそはないが、いざというときの危険をなくす意味でUSBケーブルに接続してのプレイがオススメだ。

【アップコンバートとスムージングの比較】
左がアップコンバート、スムージングオン。右がどちらもオフ
出力されている元のグラフィックスは変わっていないので、根本的な部分は変わらないものの、斜線を中心にかなりキレイになる。ただし、PS3の40GB版はPS2互換機能を持っていないのでプレイできない。注意しよう
【アップコンバートとスムージングONのPS3での画面】
カンパニエバトルも存分に遊べる現役のPS2版
さすがにWindows版やXbox 360版とグラフィックスを比較するのは酷ではあるがまだまだ現役のPS2版。キャラクタ表示のスムーズさといった恩恵はカンパニエバトルでもありがたい

Xbox 360独自の機能である「実績」。MMORPGである「FF XI」の実績解除はかなり険しい道になっている
 続いてXbox 360だが、こちらは「FF XI」に直接的に関わるトピックは少ない。2007年新春特別号で指摘していたHDD容量については、見事に120Gの大容量HDDが発売されたのが嬉しいところだ。Xbox 360にはHDDが付属しない「Xbox 360 コアシステム」、20GBのHDDが同梱された「Xbox 360(スタンダードモデル)」、120GBのHDDが同梱されている「Xbox 360 エリート」とあり、別売で20GB、120GBのHDDも発売されている。

 「FF XI」のプレイにはもちろんHDDが必要となるので20GBか120GBを選択することになるが、20GBでは「FF XI」をインストールすると半分近くを消費するので、120GBを選択するのが現実的だ。また、20GBのユーザーも別途120GBのHDDをオプションとして購入できるようになったのは嬉しいところだ。

 ひとつ昨年紹介していなかった、Xbox 360版独自の機能を紹介しよう。それは「実績」というもので、各ゲームタイトルにはある程度の目的などが設定されている。それを達成するとXbox Liveのアカウントであるゲーマータグのスコアに、実績ごとに設定されたポイントが加算される。実績の解除が多いとなにがある、というわけではなく、ゲーマーとしていろんなゲームをやり込んでいることを明示する一種のステータスのようなものだ。

 「FF XI」にもこの実績は設定されていて、ジョブレベルを75にしたり、三国ミッション、ジラート、プロマシア、アトルガンといったミッションのコンプリート、アトルガンの傭兵ランク、そのほか、レリックを最終段階まで鍛えたりといったものまで、かなりヘビーな内容もある。

 Xbox 360のユーザーにはこの実績をコレクションするごとくプレイしている人も多いが、「FF XI」は数あるタイトルの中でも実績を解除するのにもっとも苦労するタイトルのようだ。ちなみに、実績の獲得は、NPCに実績のロックを外して貰うことで初めて獲得できるので、PS2版やPC版で実績項目を達成し、Xbox 360版で解除するということもできる。Xbox 360版でプレイしている方は一度試してみてはいかがだろうか。

【Xbox 360版の画面】
「FF XI」を遊べる家庭用機種では変わらず最高峰のグラフィックスを誇るXbox 360版
PC版と肩を並べるクオリティのXbox 360版。カンパニエバトルのような多数のキャラクタが行き交う場面でも目立ったコマ落ちや遅延は少なく、快適に遊べた。大容量HDDも用意され、魅力的なタイトルもより増えた。個人的にはディスクドライブの騒音だけがネックだ


「FF XI」5周年に沸いた2007年が過ぎ、
2008年は「アルタナの神兵」の展開に期待

 5周年を祝う2007年が過ぎ、2008年を迎えた「FF XI」。昨年はWindows Vistaの対応からはじまって、「アルタナの神兵」の開発から発売があり、そしてウィンドウ表示モードの実装、マクロパレットの拡張など、ユーザーインターフェイス周りへの対応も行なわれた。大阪の「FF XI アルタナ祭りin大阪」や北米アナハイムでの「FF XI Fan Festival 2007」で、ファンの盛り上がりも実感することができた。

 今年は「アルタナの神兵」がより本格的に展開されていく1年になる。現段階では過去世界のエリアやカンパニエといった「アルタナの神兵」の基礎となる器が用意された段階に近い。ここからどのような展開をみせていくのか期待したい。

 ハードウェアの面でも、GeForce 8000番台へのドライバ対応が終わり、ひと区切りがついた印象だ。今後、大きな変革として考えられるのは、PS3版の発売だが、「次世代MMORPG」の開発が進められていることもあり、そう簡単にはいかないだろう。

 最後に、本年も変わらず、本連載を通じて「FF XI」の魅力を伝えていくことに尽力していくことをお約束しよう。本年もどうぞよろしくおつきあいください。


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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/

(2008年1月11日)

[Reported by 山村智美 / Pomm]



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