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【連載第133回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

エレコムからPS3/Win両用のアーケードスティック登場
WiiやPS3でPS2用コントローラを使う個性的なコンバータ

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今回はちょっと特殊なグッズを集めてみた。PC周辺機器などを主に扱うエレコムより発売された「10ボタンUSBアーケードスティック JC-AS01BK」は、プレイステーション 3でも使えるが基本はWindows PC用のスティックコントローラだ。これまで紹介してきたPS3用スティックコントローラもWindows PCで使用はできたが、基本のスタンスが逆の製品は初となる。

 他にも、パッケージデザインが非常に独特なコンバータを2製品。UGAMEの「マジカルウィー」と「変身P3」だ。マジカルウィーはWiiでPS2用のアナログコントローラを使えるようにするという奇抜なコンバータ、変身P3はPS3でPS2用コントローラを使えるようにする一品だ。

【今週のおしながき】
エレコム PS3「10ボタンUSBアーケードスティック JC-AS01BK」
UGAME Wii「コントローラー変換アダプタ マジカルウィー」
UGAME PS3「コントローラー変換アダプタ 変身P3」



● 重量1.4kg! 低重心がウリのPS3、Windows対応スティックコントローラ

「10ボタンUSBアーケードスティック JC-AS01BK」

    メーカー:エレコム
    価格:5,040円
    全長:約412mm 奥行き:約243mm 高さ(スティック部分含む):135mm


ブラックカラーの落ち着いたデザイン。手を置くスペースも広く取られている
ボタン配置はメイン8ボタンの右上がり。Windows PC用としてボタン名は数字で記載されている
1.4kgの重量を生んでいる底面の鉄板。ゴム足に隠れている部分を含めて6点のネジで固定されている
 格闘ゲームをはじめとしたアーケードタイトルのプレイに欠かせないスティックコントローラが、エレコムより発売された。「10ボタンUSBアーケードスティック JC-AS01BK」はWindows用ゲームコントローラではあるが、プレイステーション 3でも使用できることがポイントだ。

 これまでPS3用として発売されてきた、連載第101回に紹介したHORI「リアルアーケードPRO.3(RAP3)」や「ファイティングスティック3」、そして連載第104回で紹介したセガの「バーチャスティック ハイグレード(VSHG)」もWindows PCで使えたが、あくまで基本はPS3向けのグッズ。「JC-AS01BK」はWindows PCでの使用を前提に各種機能があり、なおかつPS3にも対応しているというスタンスになっている。

 天板はスベスベとした感触。スティックやボタン類が上側に配置されており、手を置くスペースがしっかりと取られている。スティック先端のボールの直径は3.5cm、最寄りのボタンとの距離は6cmとなっている。

 メインのボタンは8個、それぞれのボタンはPC用ゲームパッドらしく1~8までの番号が記されている。上部には連射設定をするAUTOボタン、連射設定を解除するCLEARボタン、さらに9番、10番のボタンがある。PS3におけるPSボタンの役割になるボタンはないため、PS3で使うときには純正コントローラと併用し、コントローラ割り当てを変更して使用する。接続端子はUSB、ケーブル長は185cmと長めだ。

 連射機能はAutoボタンを押しながら1~8ボタンを押すことで個別に設定できる。解除するときはCLEARボタンと連射設定したボタンを同時に押す。また、Windows PCで付属CD-ROMの拡張ソフトを使うと、ボタン割り当ての変更機能や入力を記録できるマクロ機能が使えるほか、キーボードエミュレーション機能もあり、ゲームパッド操作に対応していないゲームでも使えるようになる。

 特徴的なのは、比較的コンパクトなサイズに対して1.4kgと重量があること。底面が重く、低重心になっており、激しい操作をしてもガタつきにくい。全体の剛性感もよく、側面、底面、そして天板といずれを触っても密度を感じ、ガッシリとしている印象を受けた。

 PS3に接続し株式会社バンダイナムコゲームスの「鉄拳5 DARK RESSERECTION」をプレイした。PS接続時のボタン配置は、下段にならんだ1~4ボタンに△、○、×、□となる。上段の5~8ボタンはL2、R2、L1、R1という順だ。9、10番のボタンはスタート、セレクトボタンになる。メインで使う4ボタンが横並びになるため、キーアサインの全面的な変更が必要になった。タイトルによって変わってくることと思うが、右上がりのボタン並びや外観、横に並ぶメインの4ボタン配置などはNEOGEO(ネオジオ)的。

 レバーの感触は少し重く感じた。回すとスイッチを押した堅い感触と反発が感じられる。動かした音も少し鈍く、RAP3やVSHGの音を「カチャカチャ」と表現したときに、こちらは「ガチガチ」という音がする。先端のボールは固定されていないため、プレイ中に回って取れてしまうのが気になった。

 ボタンの感触はガサつきがありボテボテとした感触が目立つ。レバー同様に反発が強く、そのためか、まれにボタンの効きが悪く感じたときもあった。意識して強めに押すよう心がけてからは感じなくなったので、ボタンの返りが押し込みの邪魔になってしまっていたようだ。ガサついた感触と音も軽快さに少し欠ける。

 続いて、プレイステーション 2用のタイトルを試してみたが、ソフト起動時のPSボタンによる認識ができなかった。そこで、ゲームはSIXAXISで起動し、プレイを開始したあとコントローラ割り当てを変えるなど試してみたが、認識しなかった。Windows PCでは、Windows XP SP2のPCに接続すると「JC-AS01 series」と自動的に認識され使用できた。

 重さによる安定感は悪くないが、スティック、ボタンともにもう1歩、という感触。PS3に対応しているが、PS2タイトルのプレイには使えないなど、やはり残念な点が目立った。Windows PCで使う面では、付属ソフトによるカスタマイズ性の高さやマクロ機能などメリットがある。こうした機能面に魅力を感じる人にオススメだ。

内部を開けてみた。レバーはスイッチ式だが、入力にある程度力が必要な点が気になる。ボタンは全て基板に付けられているため、パーツ交換やメンテナンスは難しい

付属CD-ROMの拡張ソフトを使うと、ボタンの入れ替えやキーボードエミュレート、さらにマクロ機能を使える



● WiiでPS2用アナログコントローラーを使っちゃおう! 変換アダプタ「マジカルウィー」

「コントローラー変換アダプタ マジカルウィー」

    メーカー:UGAME
    価格:1,580円


ゲームキューブ風の形をしているのがユニークなコンバータ
WiiのGCコントローラポートに繋げてPS2用のアナログコントローラを使う
 昭和のアニメにあったような魔女が描かれたパッケージがなんとも斬新なグッズだ。これはWiiでPS2用のアナログコントローラを使えるようにしてしまうという、コントローラコンバータだ。バーチャルコンソールタイトルなど、クラシックコントローラを使うソフトで使用できる。

 外観は紫色のボックス型。ゲームキューブを連想させるデザインになっているのは、この製品が以前同社から発売された「GCコンバーター」と同一の製品だから。WiiのGCコントローラポートに接続し、コンバータにはPS2用コントローラを接続する。LEDなどはなく、シンプルな製品だ。

 ゲームキューブ用のコントローラとPS2用のアナログコントローラではかなりボタン数や配置などが異なる。方向キーと十字ボタンの対応はそのまま、×、□、○、△ボタンはA、B、X、Yボタンになる。L1/R1ボタンはどちらもZボタンに割り当てられる。L2/R2ボタンはLトリガーとRトリガー、スタートボタンはそのままスタートポーズボタン、左スティックはコントロールスティックに、右アナログスティックはCスティックに対応する。ゲームキューブコントローラにもなかったためか、セレクトボタンに割り当たるボタンはない。

 PS2用のアナログコントローラDUALSHOCK 2を繋いでバーチャルコンソールのタイトルをプレイしてみた。最初はDUALSHOCK 2でバーチャルコンソールタイトルをプレイしているという違和感がとても大きくとまどったが、慣れてくると快適にプレイできた。レスポンスにも特に不満は感じない。

 だが、コンバータでDUALSHOCK 2を使ったときとクラシックコントローラを比べると、双方のボタン配置は似通っているもののボタンの割り当てに若干の違いがあった。クラシックコントローラでのA、B、X、YボタンがDUALSHOCK 2では時計回りに1個ずつずれていた。例えばスーパーマリオブラザーズなら横並びにA、Bボタンを使うわけだが、DUALSHOCK 2を使うと縦並びに近い状態になる。このあたりには慣れが必要だ。

 続いて、デジタルコントローラが使用できるかどうかも試してみた。PS2用のスティックコントローラをHORIのPS2用スティックコントローラ「リアル・アーケード・プロ(以下、RAP)」では残念ながら認識されなかった。ボタン、レバーともに一切反応がない。公式サイトにも「アナログコントローラ対応」とうたわれているのでしかたのないところだ。

 ボタン割り当ての違和感や、HOMEボタン、セレクトボタンがないところなど、メインのコントローラとして使うには少し厳しい印象もあるが、種類豊富なPS2用アナログコントローラが使えるため、連射機能付きのコントローラも扱えるというポイントがある。連射機能を使いたいゲームのプレイに活用したり、来客時の多人数プレイに使ったりと、いざというときの役に立ちそうな一品だ。

DUALSHOCK 2のほか、HORIのPS用無線コントローラ「ワイヤレスアナ振2ターボ」も無事に使えた。連射機能も活用できる



● PS3にPS2用コントローラを繋ぐ正義のヒーロー? 「変身P3」

「コントローラー変換アダプタ 変身P3」

    メーカー:UGAME
    価格:1,580円


箱形のユニットには4つのLEDを搭載。コントローラ割り当て番号が分かる
 戦隊モノや変身ヒーローのようなキャラクタが描かれている、ユニークなパッケージが特徴的なグッズ。これはPS3でPS2コントローラを使えるようにするコンバータだ。PS3ソフトでは同じコンバータを4個まで、PS2用ソフトでは2個まで同時使用が可能。振動機能には対応しない。

 USB接続端子とPS2コントローラソケットとの間にあるボックスには4つのLEDを搭載しており、このLEDの点灯でコントローラ割り当て番号を確認できる。

 こうしたコンバータ製品でPS3を操作する場合、PSボタンの操作に相当する機能があるかが気になるところだが、「変身P3」ではDUALSHOCK 2にあるアナログボタンをPSボタンのように使える。また、アナログボタンを搭載していないスティックコントローラなどでは、セレクトボタンと十字キーの上を2秒間同時押しすることで、PSボタンを押したときと同じ機能になる。セレクトボタンとの組み合わせでPSボタン相当の機能になるのはかなり便利だ。ただし、PS3本体の電源オン操作には対応していない。

 まずはPS3規格ソフトウェアをプレイしてみる。主に、株式会社バンダイナムコゲームスの「鉄拳5 DARK RESSERECTION」や株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの「グランツーリスモ 5 プロローグ」などを、DUALSHOCK 2を接続してプレイしてみた。結果として、レスポンスに大きな遅延などは感じられず、良好にプレイできた。認識もスムーズだ。

 続いて、コントローラをHORIのPS2用スティックコントローラ「RAP」に変え、「鉄拳5 DARK RESSERECTION」をプレイしてみる。こちらもDUALSHOCK 2でプレイしたとき同様、レスポンスに不満もなく、快適だ。RAPをはじめ、ほとんどのPS2用スティックコントローラなどにはアナログボタンがないのだが、ここでセレクトボタンと十字キー上の同時押しでPSボタンと同じ操作になる特徴が活きてくる。ちょっとクセのある操作ではあるが、慣れると便利に使える。

 PS2規格ソフトウェアでのプレイは、起動時にPSボタンを押してコントローラを認識させる操作が求められるが、アナログボタンやセレクトボタンと十字キー上の同時押し操作で認識できる。その後のプレイも問題なく楽しめた。

 パッケージの奇抜さが目立つグッズではあるが、コンバータとしての性能はなかなかに堅実。セレクトボタンと十字キー上の同時押し操作でPSボタン操作になるという隠し技もありがたい。

箱の説明もユニーク。「俺は震えたりしない。」ということなので、振動機能には対応しない。見た目とは裏腹にPSボタンへの対応もしっかりとしたグッズだ



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□ エレコムのホームページ
http://www.elecom.co.jp/
□ UGAMEのホームページ
http://www.ugame.jp/

(2007年10月22日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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