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【連載第104回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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セガのPS3用スティック「VFHG」の実力をチェック
エレコム製PSP用カバー&ケースを試す |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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PS3用スティックコントローラとして2月8日に発売されるも、不具合が発見され販売を停止していた株式会社セガの「バーチャスティック ハイグレード」。3月2日、販売が無事再開されたということで、今回晴れてレポートをお届けする。テストしている製品は、良品交換されて戻ってきた不具合対策版を使用した。
また、PC用周辺機器メーカーとして有名なエレコムからPSP用グッズが登場している。エレコムの製品は、今年の1月下旬にはインターネット通販で購入できるようになっていたが、最近は一部家電量販店の店舗でも見かけるようになり、入手性が高まってきた。そこで今回は、4製品を一挙にレポートする。
● 業務用パーツを徹底的に使用! 満を持して登場した良質PS3用スティックコントローラ
・「バーチャスティック ハイグレード」
メーカー:セガ
販売価格:7,329円(税込み)
全長:約350mm 奥行き:約240mm 高さ(スティック部分含む):106mm
重量:約2,800g ケーブル長:1.8m 接続:USB1.1
モーションセンサー、左右アナログスティック、及びアナログ入力は非対応
※PS3でのPS2タイトルプレイ時には使用できない
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基本ボタンの配置。現状販売されているPS3用スティック3製品の中では唯一の6ボタン配置。主要の4ボタンは左側に並んでいるが、少し独特の並びとなっている |
まずは各パーツの仕様をチェックしていこう。1レバーにメインの6ボタン(左上段から△、○、L1、左下段から□、×R1)が並ぶ。PS3版「バーチャファイター5(VF5)」なら、設定変更なしでスムーズにプレイできるようになっている。スティックの先端ボールの直径は3.5cm、レバーと最寄のボタンとの距離は約6.5cm(スティック中心から最寄ボタン中心まで)。筐体は正対すると奥から手前に向け、前後に軽く傾斜が付けられているが、上面から見ると四角形だ。両横はフチ以外がくぼんでいて、くぼんでいるところはツヤのあるパーツになっている。横に2つ並べるのも一体感があってよさそうだ。
「VFHG」の特筆すべき点として、レバーとボタンのパーツには三和電子製の業務用パーツを使用している。これは、AC版「VF5」の筐体で使用されているものと同様のものだ。ちなみにHORIのPS3用スティック「リアルアーケード PRO.3(以下、RAP3)」は、レバーは同じく三和電子製の業務用パーツだが、ボタンはHORI製のもの。RAP3をさらに上回る本格仕様である。
天板の上側にはPS、SELECT、L2、R2ボタンが並んでいる。PSボタンは純正コントローラSIXAXISにあるPSボタンとほぼ同様のもので、ホームメニューを呼び出すことができる。ただし、PS3本体の電源ON動作には対応しない。右上には、PSボタン類より少し大きめのSTARTボタンが配置されている。
天板はアーケード筐体の感触に近い樹脂のような素材。表面はツルツルではなくほんの少しザラつきがある。スティック全体が黒のカラーで統一されており、レバー先端のボールや6ボタンも黒に近いグレーだ。上部のPSボタンなど4つのボタンやSTARTボタンは黄色。ボタン名やVFHG、SEGAのロゴはシルバーでプリントされている。
2つ目の特筆すべき点は安定感の高さだ。「RAP3」が2.6kgであったのに対し、VFHGの重量は2.8kgとさらに重い。さらに、レバー部分の高さはどちらも約56mmと同じだが、筐体の高さは「RAP3」が79mm、「VFHG」は50mm。重量があり、さらに重心が低いため、「VFHG」はRAP3の十分な安定感のさらに上をいく。
ちなみにWindows XP SP2のPCに接続してみると、「VIRTUA STICK High Grade」というデバイス名で自動的に認識された。RAP3やファイティングスティック3で行なったように念のためXbox 360にも繋げてみたが、同様に動作しなかった。
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天板を開けて撮影したもの。HORIのRAP3と同様に、ボタンやレバーの接続が独立しており、メンテナンス性が高い |
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背面を開けたところ。真ん中に見える金属板は純粋に重しの役割をしているものだ。これにより重量が増し、底面に重心も寄っている |
「VSHG」は、「レバーだけでなく、ボタンも業務用パーツ」、「重心が低く安定感がある」という特徴により、仕上がりは上々といえるだろう。まずボタンはプレイ中、というか触った瞬間に良さがわかるほど。カシカシとした感触が心地よく、底突きも安定している。「RAP3」のボタンにも基本的な不満こそはないが、「VFHG」と比べるとボテボテした感触で見劣りしてしまう。
レバーは、「RAP3」と同じ三和電子製の業務用パーツを使っているが、重心位置の違いによる感触の変化が感じられる。「VFHG」のほうが重心が低いせいか、ある程度使い込んだあとのような、柔らかさがある。レバーを動かしたときのガチャガチャという音も、筐体の素材の違いか、剛性感が異なり、あまり響かない。筐体剛性の影響はボタンの感触のよさにも影響しているのだろう。音に関しては、カバーがついていることで和らいでいる可能性も大きい。
ボタン配置に関しては、先ほども述べたが、「VF5」に特化した形に配置されている。株式会社バンダイナムコゲームスの「鉄拳5 DARK RESSERECTION」をプレイする際には、配置の変更を1度行なう必要がある。
諸事情はあったものの、これで「VFHG」、「RAP3」、「ファイティングスティック3」PS3用スティック3製品が出揃った。好みの差はあるかもしれないが、研究所員としてはVFHGを大変高く評価している。価格を考えても、「RAP3」より1,000円ほど安く、それでいて品質は非常によい。内部のメンテナンス性も「RAP3」同様に取り外し可能なファストン端子を使用しているなど、ひけをとらない。ただし、カバーをはずす必要はあるが……。本格派のマストアイテムとして君臨する「RAP」に強力なライバルが出現したわけだ。互いに競い合うようにさらなる進化を遂げてくれれば、ユーザーとしては嬉しい限りだ。
● エレコム製PSP用本体カバー2製品とケース2製品をレポート
続いて、エレコムから発売されたPSP用の保護カバー、ケースなど4製品を一挙に紹介する。カバー製品はプラスチック製のクリアハードカバーと、ラバーカバーの2種。どちらも本体を傷や汚れから守りつつゲームをプレイできるプレイオンカバーだ。PSP用のカバー製品は、純正のマイクやGPSユニット対応のタイトルが登場したこともあり、これらのUSB機器をカバーをつけたままで使えるのか? という点も気になるところ。
カバー製品に違いがあるように、本体ケース2製品もそれぞれ使い勝手が異なっている。セミハードケースは、PSP本体を完全に覆うケース。外装に硬いEVA素材が使われていて、外部からの衝撃から本体をしっかりと守ってくれる。収納スペースが広く、UMD2枚のほか、イヤホンやPSP純正のUSB機器も収めておける。
ソフトケースは、PSP本体をコンパクトに持ち運べる本体ケース。セミハードケースとは異なり、ケースへ収納した状態でも露出する部分があるが、その分、そのままイヤホン/リモコン端子、ACアダプタ端子にアクセスでき、一部PSP純正USB機器を装着したまま収納できる。
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・「クリアハードカバー(PGP-GC003CR)」
メーカー:エレコム
価格:1,575円
サイズ:縦7.9cm×横17.5cm×厚さ2.9cm
重量:46g
カラー:クリア
◆ 外観をチェック
「クリアハードカバー」(PGP-GC003CR)は、PSPの前面と背面を覆うプラスチック製のカバーだ。装着したままで操作、プレイが可能。カバーの厚みは約1.2mmで、液晶画面も保護する。方向キー、基本4ボタン周辺とカバーの間には2mm程度の隙間がある。
アナログパッド周辺やPSP下側のボタンにあたる部分は加工されていて、指がカバーに当たりにくくなっている。カバーの下側にヒンジがあり、上側から開く。カバーは2つのツメで固定され、不意に開いてしまうことは無さそうだ。
一方、背面カバーのほうはUMDスロットを覆っているため、装着したままでは開閉できない。固定しているツメを外し、背面側だけを開ける形でUMDの入れ替えを行なう。この点は気になる人と気にならない人がはっきりと分かれそうだ。また、メモリースティック デュオのスロットにアクセスするには、PSPをカバーから完全に取り出す必要がある。
USB端子周辺は大きく繰り抜かれている。そのため、USBケーブルはもちろんのこと、PSP純正のマイク、カメラ、GPSユニットを使用できた。ただ、カバーが若干干渉するため、完全に奥まで差し込むことはできなかった。0.5mmほど浮いた状態になるが、ネジを締められるのでしっかりと固定できる。プレイ中に各ユニットを指で動かしても認識が途切れることも無かった。
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PSPをクリアハードカバーに収めたところ。各部はくり抜かれているため、UMDスロットとMS DUOスロット以外は操作できる。装着状態でUMDスロットを扱えないのは苦しいところだ |
◆ 実際に使ってみる
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アナログパッドを操作すると、上方向だけ少し引っかかりを感じた |
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アナログパッド交換のグッズを併用すると具合がいいのだが…… |
方向キーや前面の4ボタン周辺は十分なクリアランスを確保しているので、操作中に指が干渉しにくい。ただし親指の先が画面にかかるような斜めの持ち方だと、多少カバーに当たってくる。この点を除けば違和感無く扱えた。L/Rボタンは未装着時と同じ感覚で操作できる。
アナログパッドの操作には若干の問題があった。上方向に入力すると、アナログパッドがカバーに干渉してしまう。カバー部分が滑らかなカーブになっているので、上方向一杯まで入力はできるが、少し抵抗感を感じる。未装着時よりも操作性が落ちているだろう。PSPの下側に並ぶSTART/SELECTボタンなどは、カバーの繰り抜きが狭く、未装着時よりも押しにくさを感じた。
プレイ中に少し気になったのは、方向キーや基本4ボタンを強く押した時に、カバー背面が若干沈みギシギシと音が鳴ること。見た目のフィット感は抜群なのだが、少し隙間があるようだ。
プラスチックカバー越しにPSPの画面を見てみると、明度と色味の変化は全く感じない。だが、縦に線が入ったようなスジが微妙に見える。画面に近づいてしっかり確認しないと見えないほどだが、未装着時との違いは感じられる。
こうしたハードカバー製品では、データ転送目的のUSBケーブルは大丈夫でも、カメラやGPSユニットは使えないものもあった。特にGPSユニットを使うタイトルは、屋外で使うことが前提になると思われるので、同時使用できるハードカバー製品はありがたい。USBユニットを扱える本製品は、そうした目的にマッチしそうだ。
難を感じたところは、やはりアナログパッドがカバーに干渉してしまうところだろう。この問題を解消したい場合は、第95回でレポートしたゲームテックの「エクストラパッドP」と併用するのがよい。ただし、問題なく使用できたアナログパッドはアナログパッドA~Cのみに限られる。方向キーアダプタは問題なく使えた。
◆ USBユニットを併用できるようになったゲームテックの「クリスタルシェルP」と比較
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現在3種類あるUSBユニット。左からマイク、カメラ、GPSだ |
USBユニットと併用できるエレコムの「クリアハードカバー」だが、第45回でレポートした、ゲームテックの「クリスタルシェルP」もUSBユニットに対応している。実は、現在販売中の「クリスタルシェルP」はUSB端子付近の形状が変わり、第45回でレポートしたものよりも広めにくり抜かれているのだ。パッケージの裏に「マイクロホンの取付け可能な新形状!」と書かれている。
この「クリスタルシェルP」新バージョンとエレコムの「クリアハードカバー」を比較してみた。なお、第95回でレポートしたHORI「クリアケースポータブル」はUSBユニットは併用できないため除外している。
形状を比較してみると、USB端子周辺のクリアランスは「クリアハードカバー」が縦1.1cm×横4.7cm、「クリスタルシェルP」が縦1.3cm×横5.0cmとなっていて「クリスタルシェルP」のほうが大きい。そのため、マイク、カメラ、GPSともに奥まで完全に挿し込めた。
カバーを固定するツメの形状は若干異なっていて、「クリスタルシェルP」のほうが固定力が高い。だがそのぶん開きにくくもある。その他の繰り抜き部分や、ヒンジの形状は、両方を目で見てもほとんど差はない。重さは「クリスタルシェルP」のほうが4gほど重くなっている。
実際に使ってみると、「クリスタルシェルP」は、方向キーやボタンを押した時にギシギシと音が鳴ることはない。また、液晶画面を見た時に縦スジが発生することも無かった。総合的に見ると、使いやすさを重視するなら「クリスタルシェルP」のほうがオススメできる結果となった。
・「シリコンジャケット(PGP-GC004)」
メーカー:エレコム
価格:1,890円
サイズ:縦7.9cm×横17.5cm×厚さ2.7cm
重量:36g
カラー:ブラック、ホワイト
◆ 外観をチェック
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ラバーカバーのほか、液晶保護シートが1枚付属する |
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ラバーカバーを装着したところ。LRボタンが先端だけカバーから出る作りのため、少々押しづらくなってしまった |
「シリコンジャケット」(PGP-GC004)はPSP本体をラバーで覆い傷や汚れから守る、そのままゲームプレイが可能なタイプのカバーだ。液晶画面保護フィルターが1枚付属しているのが嬉しい。
カバー表面の感触は、滑りにくくグリップ力が高い。サラサラとした感触の製品が多いシリコンカバーとは大きく異なる点だ。カバーの厚みは約1.7mmと厚め。特に、底面の部分は4mmほどの厚さがある。落下してしまったときに、衝撃を緩和しやすくする作りに思える。ただし、充電スタンドなどの製品はほとんど併用できないだろう。
背面のグリップ部分には、滑り止め用の突起が複数設けられている。ラバーカバーには保護の役割以外に、ホールド力アップが期待できるが、これも十分な効果が得られる。
方向キーとアナログパッドの周囲はふち取りされている。前面4ボタン周辺は、厚さが0.5mm程度に薄く加工している。だが、今回購入した製品は、個体差かもしれないが、ボタン部分は左寄りに穴があり、本体のボタン位置とは合わず、□ボタンの端にカバーがあたってしまった。
L/Rボタンはボタンの頭だけがカバーから飛び出すように設計されているが、そのぶんカバーに隠れてしまう部分がある。それゆえ少々押しづらい印象だ。PSP下部のSTART/SELECTボタン類もカバーで完全に覆われる。各ボタン部分のカバーは平らになっていて、それぞれの場所にボタンの名称が入っている。カバーの裏側をみると、ボタンを押しやすくするための突起がついていた。
POWERランプやワイヤレスランプもカバーで覆われてしまうため、視認できなくなる。メモリースティック デュオスロットも同様で、そのままでは扱えない。それ以外は、カバーを装着したままでも扱える。スピーカーの音はスピーカー穴に沿ってカバーが取り除かれているので、音がこもるようなことはない。
UMDスロット部分は大きく切り抜かれていて、カバーを装着したままでもUMDの交換ができる。USB端子に取り付ける、カメラ、マイク、GPSユニットはカバー上部を少しめくることで問題なく取り付けられた。カバーがマイクやカメラのレンズに被さるようなこともない。
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左は前面の4ボタン周り。□ボタンの端にカバーがかぶさってしまっている。中央はSTARTボタンまわりの作り。裏側に突起があり、押しやすい。右は背面の突起。ホールド感をアップしてくれる |
◆ 実際に使ってみる
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GPSユニットを装着したところ。少しラバーカバーをめくる必要があるが、取り付け自体はできる |
まず最初に感じるのは、カバーの素材と背面の突起によって格段にホールドしやすくなった点だ。方向キーやボタン類、L/Rボタンなどは総じて指が若干カバーに触れるのが気になるところ。保護性能と操作性のどちらを重視するかという話になるが、もっと大胆に操作部分が開いていてもよかったかもしれない。
カバーとのボタン位置が少しずれているのも気になる。ボタンを押した時に、カバーがボタンと一緒に動いてクリック感が乏しくなる。また、プレイ中にカバーがずれてきて、ボタンの上に少し被さるようなこともあった。こうなると抵抗も感じるようになりはっきりとボタンが押しにくくなる。
左側に位置する方向キーやアナログパッドも同様で、右方向に入力すると、パッドの側面がカバーに触れてカバーが動く。ボタン同様に気になるところではあるが、こちらはそこまで強くゲームプレイに支障はでなかった。PSP下側のSTART/SELECTボタンなどは、見た目からは押しにくく感じるかもしれないが、未装着時よりも押しやすくなったように思える。クリック感も残っていて、軽く押すだけでも反応する。
付属の液晶保護フィルターは、表面と粘着面が保護フィルムで守られていて、タブシールが貼り付けられている。剥がす順番がタブに書かれているのはわかりやすい。
サイズは縦55.0mm×横96.2mm。PSPの液晶画面とほぼピッタリのサイズで、画面の隅に合わせて貼り付け位置を調整すればバランスよく貼り付けられる。パッケージには書かれていないが、粘着面の素材はシリコンが使われていると思われる。吸着力が高く、取り除きにくい小さな気泡が発生しなかった。粘着面を皮脂で汚してから中性洗剤で洗ったところ、吸着力は元に戻った。
フィルターの透明度は十分で、画面の明度や色味に変化は感じられない。ティッシュで強く擦っても傷が付くことは無く、ハードコート処理が施されていると思われる。はじめはオマケ程度だろうと思っていたが、貼り付け作業が簡単で品質も良い。長く使っていけるフィルターだと感じた。
総括すると、指紋による皮脂汚れが目立たなくなることや、素材や突起によるホールド感の良さなど、ラバーカバーならではの保護性能やホールド感の良さはよい製品だ。液晶保護フィルターも付属しているため、本製品だけでかなりの範囲を傷や汚れから守ることができる。液晶保護フィルターの品質が良いのも嬉しい。
苦しいのは操作性の面だ。前面の4ボタンなど、各箇所のカバーが若干ズレていること、たわみがある点が残念。これらは操作性の低下に繋がる。
・「セミハードケース(PGP-GC001)」
メーカー:エレコム
価格:1,575円
サイズ:縦9.4cm×横18.5cm×厚さ5.2cm
重量:84g
カラー:ブラック、ブルー、オレンジ、シルバー、ガンメタリック、ホワイト
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オレンジ色の部分はすべてEVA素材。堅さがあり、安心感がある外観のシンプルさもいい |
◆ 外観をチェック
本製品は、衝撃緩和の効果が高いEVA素材を使用したPSP用の本体ケース。プレイするときにはケースからPSPを取り出して扱うタイプのグッズだ。ケースのつなぎ目以外はぐるりとファスナーが囲っていて、取り出すときには大きく開くことができる。収納したPSPにファスナーが当たらないよう、収納部とファスナーの間にはフチが付けられている。ファスナーの持ち手は棒状になっているうえに、ラバーコーティングもされていて開閉しやすい。
ケース外側の全体に使われているEVA素材は、硬質なゴムのような素材。叩くとコンコンと音がするほどに硬い。それでいて、布地のような、ゴムのような、不思議な質感。堅いだけでなくショックの吸収も期待できそうだ。
ケースの内部には、起毛素材でできた柔らかな素材が縫い付けられている。ケースの上側には仕切りがあって、その仕切りにはUMDポケットが2つついている。収納枚数は2枚だ。上側のUMDポケットは、メッシュ状になっていて、中にはクッションが挟まれている。UMDは1cmほど露出するので、出し入れは簡単にできた。
仕切りの裏側にはイヤホンやPSP純正のマイク、カメラ、GPSユニットを収納できた。特にポケットなどはないのだが、仕切りとカバーで挟み込むような感じだ。ちょっと窮屈ではあるが、USBユニット類を入れることもできた。
ケース下側はPSP本体を収納するスペース。2本のゴムバンドが設けられており、これでPSPをはさむことで脱落を防止する。PSP本体収納部はPSP本体よりも若干大きめだ。落下防止用のバンドは、収納部から浮いているので、1本は、PSPを滑り込ませるようにして掛けられる。だが、こまめに2本掛けるのは少々面倒だろうか。脱落防止の効果は半減してしまうが、バンドをかけるのが面倒なときは片側だけ掛けて収納するのもありだろう。
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ケース内側。PSP本体ほか、UMDを2枚、仕切りの裏側にはケーブル類を収納できる |
◆ 実際に使ってみる
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USBユニットを入れてみたところ。若干ケースが膨らんでしまうが、なんとか収納することができた |
EVA素材の硬さは、持ち運びの時にPSP本体を破損する不安を感じさせない。質感も丁寧な印象で、満足度の高いケースだ。上側のスペースにイヤホンやリモコンといったアイテムを無造作に収納しておけるのも嬉しい。
特に頻繁に扱うファスナーが棒状で掴みやすいなど、扱いに対する工夫が感じられる。スリムタイプのケースではないので、ちょっとした電車移動などのとき、スッと取り出して遊ぶといった向きにはあまり向かないが、安全性を重視したケースだ。
若干窮屈ではあるが、今回レポートしている「クリアハードカバー」や「ラバーカバー」を装着したPSPも収納できる。これらを収めた上に、UMD2枚、イヤホンやリモコン類を収納してもファスナーは問題なく収まった。USBユニット類も本体から外してある程度はケース内に収めておける。USBタイプのサードパーティー製充電ケーブルぐらいなら入れておくこともできそうだ。
・「フラットフィットケース(PGP-GC002)」
メーカー:エレコム
価格:1,890円
サイズ:縦9.4cm×横17.5cm×厚さ3.3cm
重量:57g
カラー:ブラック、ホワイト
◆ 外観をチェック
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今回紹介しているエレコム製品全体に言えることだが、デザインがシンプルで余計な飾りはない。大人向けの印象だ |
「フラットフィットケース」(PGP-GC002)は、合成皮革を使用したPSP用の本体ケース。先のセミハードケースとは異なり、スリムに本体のみを収納するタイプだ。合成皮革で前面と背面を挟み込むようにして収納する。開閉はボタンホック式。
ケース前面と背面の厚みは約3.5mm。硬い板とクッションが挟まれていて、衝撃を緩和する効果もある。取り出しやすくするためか、ケースの上側は大きく開いている。ケースの底面は合成皮革が使われていて柔らかい。
特徴として、充電端子やイヤホン/マイク端子がその部分のみ開けられているので、本体を収納したままでも操作できる。側面に伸縮性のある布地が使われており、カバーや方向キーアダプタといった厚みがますグッズを装着しているPSPも、ある程度までは収納できる。
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左はケースの底面。左右のイヤホン端子、充電端子が露出する作りになっている。ケースの両横は伸縮するゴム素材なので、PSPを取り出しやすい。写真右のように、ハードカバーやUSBユニットを装着していても収納可能だ |
◆ 実際に使ってみる
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USBユニットの中で一番大きいGPSユニットを装着していても収納できた。写真のように折りたたむことで可能になる |
ケースの上側が大きく開いているので収納のしやすさは抜群。取り出し時もケースの幅が広がるので指を入れて簡単につまみ出せる。ベルトのボタンホックも程よい硬さで楽に開閉できた。スリムタイプのケースなので、電車内などでスッと扱いやすい。マジックテープでは開閉時に音がなるが、ボタン式なのでそうした点も気にならない。
そうした外で扱っているときに気になったのは、ベルトとPSP本体の間には、約1.2cmの隙間があること。このため、バッグなどに入れて持ち運んでいるときに揺れると、PSP本体がケースの中で動いてしまうのだ。埃の進入もありそうなので、カバンに入れての移動が基本になりそうだ。
一方、USB端子にマイクユニットやGPSユニットをつけたままでもベルトを閉じられるという面もある。ベルトに余裕があるためだ。マイクユニットはそのままで問題なく、GPSユニットはPSPの背面に折りたたんで収納する。ベルトが若干窮屈だが、問題なく収納できた。カメラユニットは高さがあるので、装着したままではベルトを閉じられない。
PSP本体のみをスリムに収納するケースとしても使いやすいが、本製品は、カバー製品や方向キー、アナログパッドアダプタ、USB製品を装着したままでも収納できるというのが魅力だ。
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(2007年3月5日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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