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【連載第126回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

Wiiに待望のアーケードスティックが登場!
「ファイティングスティックWii」他、Wii用グッズを使う

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 Wiiといえばファミコン、スーパーファミコンをはじめとした過去のタイトルをダウンロード購入して遊べるバーチャルコンソールも楽しみのひとつだ。中にはアーケードからの移植として格闘タイトルやシューティングタイトルも配信されている。

 そうしたタイトルをプレイするとき欲しくなるのがアーケードスティック。今回はWii用のアーケードスティック「ファイティングスティックWii」を紹介しよう。初のデジタルスティックコントローラ、かつサードパーティ製であり、連射機能付きのコントローラでもある。

 また、Wii用の周辺機器から、ワイヤレスセンサーバーを1製品、プラスティック製コントローラカバーを1製品を併せて取り上げる。

【今週のおしながき】
Wii HORI 「ファイティングスティックWii」
Wii ゲームテック 「ワイヤレスセンサーバーW」
Wii サイバーガジェット 「CYBER・カスタムジャケット(Wii用)」



● Wiiリモコンに接続して使う初の連射機能付きデジタルスティックコントローラ

「ファイティングスティックWii」

    メーカー:HORI
    価格:5,280円
    連射機能:20回/秒
    サイズ:30.3cm×21cm×9.4cm(横×縦×高さ)
    重量:1,175g
    ケーブル長:約80cm
    任天堂ライセンス商品


Wiiのイメージカラーである白と水色のカラーリングを採用
写真のようにWiiリモコンとケーブル接続して使う
 Wii用「クラシックコントローラ」互換の「ファイティングスティックWii」は、クラシックコントローラと同じようにWiiリモコンの拡張端子に接続して使用する。この方式は以前、連載第105回にて紹介した、「電車でGO! 新幹線専用コントローラ -Wii」も同じものだ。Wiiリモコンはご存じのようにワイヤレス操作のため、スティックとリモコンはケーブルで繋がるものの本体とは無線になる。

 スティックコントローラ製品を様々な機種でいくつも出してきたHORIだけに、作りはこなれたもの。全体の形状は、他機種でも登場している「ファイティングスティック」シリーズと同様。最近のものだとプレイステーション 3用の「ファイティングスティック3(以下、FS3)」があった。「FS3」と比べるとサイズや重量に少し違いがあるが、ほぼ同じ形状と言っていいだろう。接続ケーブルは80cmと短めだが、これは前述のようにWiiリモコンと接続するためのものなので、Wiiリモコンを操作できる距離分あれば充分だ。

 ボタン配置は、上段の左から「y、x、L、ZL」、下段は「b、a、R、ZR」と合計8ボタンが並ぶ。クラシックコントローラと比較すると、クラシックコントローラの前面に並ぶy、x、a、bの4ボタンは左に、L/R、ZL/ZRの4つを右に配置した形になっている。筐体の上にはセレクト、スタート、そしてWiiメニューに戻る操作などをする「HOMEボタン」を搭載。その左にはON/OFFをスライド式の連射スイッチが8ボタン分用意されている。連射は秒間約20連射というスペックだ。連射は対応したボタンを押している間のみが可能となっている。

 全体のカラーは白、天板は白にWiiの化粧箱を意識した水色で構成されている。スティックのボールやボタンなども水色だ。天板はビニールシートが貼られていて、シートをはがすと光沢のあるプラスティックのパーツが顔を出す。ビニールシートがついた状態では手触りがサラサラとしているのに対して、はがした状態ではツヤがあるぶん手のすべりが悪くなったように感じられた。ここは好みの問題なので、最初はビニールをはがさずに使ってみるのもよいかもしれない。

 スティックやボタンの感触はクセが少なく無難な印象。スティックはカチカチとスイッチが入る音が鳴り、入力した感触が伝わってくる。だが、少々ストロークが浅め、かつ入力には重さを感じる。他機種版に触れたことがある人なら、ファイティングスティックシリーズの感触とほぼ同様と思ってもらうと話が早い。スティック先端のボールは直径が3.5cmと、外寸的にも「FS」シリーズと同じだ。ボタンに関しても、押したあとの返りが少し鈍くボテボテとする。

 1つ気をつけていただきたいのは、こうした感想は同社の「リアルアーケードプロ」などの、高品位なアーケードスティックと比較しがちな研究所員の感想だ。価格を考えてもバランス的に不足のない製品なのは間違いない。本格派とはいかないまでも、とりあえずアーケード移植のタイトルはスティックで楽しみたい、という気持ちはしっかりと満たしてくれる。

 底面のフタを外して内部を見てみると、内部も他の「FS」シリーズとほぼ同様のパーツが使われていた。スイッチ式のレバー、ボタンを直接半田付けしている長方形の基板なども、外見上は同じ作りだ。

機能面はかなりシンプルだ。8ボタンと方向レバー、セレクト、スタート、HOMEボタンがあり、8ボタンの連射機能をON/OFFするスライドスイッチがある。基本的には「FS」シリーズと同等

内部を見てみると、他機種版のファイティングスティックとやはり似ている。スイッチ式のレバー、基板に直接半田付けされたボタン類など、パーツや構成もほぼ同じと思える

 実際にバーチャルコンソールタイトルのいくつかで使ってみた。現在のラインナップでアーケードスティックが適していると思われる代表的なタイトルは、カプコンのスーパーファミコンタイトル「ストリートファイターII」、「ストリートファイターIIターボ」だろう。2D格闘ゲームの代表であり、6ボタンをフルに駆使し、かつコマンド入力も斜めを多用することからか、スティックコントローラに慣れている研究所員は、この製品で快適で満足なプレイが楽しめた。

 ちなみに「ストリートファイターIIターボ」では、ボタンのキーアサインを変更することなく、そのままデフォルトの設定で6ボタンが適した配置(y、x、L=弱、中、強パンチ、b、a、R=弱、中、強キックの順)になった。また、キーアサインの面で少し残念だったのはセガの「バーチャファイター2 (ジェネシス版)」。オプションのキー設定が3パターンしかなく、いずれのパターンでもファイティングスティックWiiに向いている配置にはならなかった。4ボタンより多くのボタンを必要とするタイトルでは特にだが、クラシックコントローラ対応のゲームでも、ファイティングスティックWiiにフィットするかどうかは、ソフト側のキーコンフィグ設定にかかってきそうだ。

 格闘タイトル以外でも、KONAMIの「グラディウス」などをはじめとしたシューティングタイトルも、スティックコントローラ派にはこの製品でプレイしたほうがいい、という人は多いかもしれない。元がアーケードのタイトルなら雰囲気が出るし、Wiiリモコンやクラシックコントローラにはない連射機能が使えるのも嬉しい。

スティックが嬉しいタイトルとしてはなんといっても「ストリートファイターII(またはターボ)」だろう。クラシックコントローラでは敬遠していたアーケードタイトルも存分に楽しめる。また連射機能を活かせるシューティングもいい

 これまではクラシックコントローラ、もしくはゲームキューブ用のコントローラなど、入手しやすいものではパッドタイプしか選択肢がなかっただけに、スティックコントローラ派はこの製品が待ち遠しかったのではないだろうか。老舗のHORIらしく、基本的な機能と品質はそろった製品だ。だが、少し気になったのは、テストに使った製品だけかと思われるが、一度だけ「aボタン」が効かなくなったときがあったことだ。Wiiリモコンを認識しなおすとすぐに直り、2度目は長時間試しているなかでどのように操作しても起こらなかったため、あまり大きな問題ではないと思うのだが、一応ご報告しておこう。

 バーチャルコンソールには現在のラインナップに加えて、先日、NEOGEOタイトルの配信が発表されたばかり。「餓狼伝説」、「ワールドヒーローズ」、「マジシャンロード」が9月11日から配信されるが、これらのタイトルもファイティングスティックWiiがあれば満足度が増すことはうけあいだ。今後もスティックコントローラで楽しみたいタイトルは登場すると思われる。現在は唯一の選択肢だということもあるが、オススメできる製品といえるだろう。



● 白いカラーが印象的なワイヤレスセンサーバー

「ワイヤレスセンサーバーW」

    メーカー:ゲームテック
    価格:1,780円
    単3型乾電池4本使用


白を基調にしたワイヤレスセンサーバー
 ワイヤレスで扱えるWiiのセンサーバーグッズ。電源は単3型乾電池を4本使用し、約30時間動作するとしている。本体の重量は56g、乾電池4本を入れると、154gとなる。

 色は本体付属のセンサーバーが黒であるのに対して、こちらは白を基調にしている。背面にはスライド式の電源スイッチがあるのだが、ON、OFFのほかに1h、2hという項目があって、それぞれ1時間、2時間が経つと自動的にセンサーバーの電源がオフになるという仕組みだ。

 使用感としては、まず当然であるがワイヤレスであるため設置が楽でいい。テレビのそばにポンと置くだけだ。ただ、電源のスイッチはスライド式のため、操作するためにはセンサーバーを手に取る必要があるので、取り出しにくいところに設置するのは避けておきたいところだろう。

 Wiiリモコン操作に関しては特に目立った変化はなく、Wii本体の感度設定などを変更したり、本体との距離を離したりしてみても、付属のセンサーバーと同等の安定した操作ができた。

 1時間でオフタイマーを試してみたが、ほぼ1時間でセンサーバーの電源が切れた。ただし、なんの前兆も告知もなく、いきなりLEDが消灯してしまうため、ゲーム中だと突然操作ができなくなる可能性が高い。これはちょっといかがなものか? また、電源ONのまま切り忘れてしまったときに防止機能もないため、使っているときは注意したい。

 こうしたところを考えると、“ワイヤレス”であることに魅力や使い道が見いだせる人に向いた製品だ。また、1時間や2時間といったオフタイマー設定を使った、小さな子供の遊びすぎを防止するような使い道もよさそうだ。

わずらわしいケーブルがなく設置の手軽さが魅力だが、プレイの際に電源のON/OFF操作が必要になること、乾電池を4本使用するあたりはネックだろうか。基本的には付属のセンサーバーになんらかの不満がある人にターゲットが絞られる



● ポリカーポネート素材でがっちりWiiリモコンとヌンチャクを保護する

「CYBER・カスタムジャケット(Wii用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:1,280円
    カラー:ディープターコイズ、ガンメタリック


Wiiリモコンとヌンチャク用のカバーがセットになっている
Wiiリモコンを装着したところ。ラバーの製品では難しいツヤのある色が特徴的
 Wiiリモコンとヌンチャクにかぶせて、傷や汚れから防止するコントローラジャケット。一見、硬質なラバー素材に見えるのだが、実際はプラスチックに近い感触のポリカーポネート素材のケースになっている。カラーはディープターコイズとガンメタリック。今回はガンメタリックを使用した。

 Wiiリモコン用、ヌンチャク用ともに前面と背面でパーツが2つに分離する。中にリモコンやヌンチャクを入れて、ツメがパチンと音がなるようにはめこむ。取り外すときはそれぞれケースの左側のツメ付近を押し込むと軽く分離する。堅い素材だけに取り外しに不安があったのだが、簡単で扱いやすかった。ただし、内側に特別な加工はされておらず、Wiiリモコン本体を主に固定しているのは側面なのだが、カバーの脱着を繰り返すと傷になりはしないか心配だ。

 装着状態で手に持つ。表面はツヤがあり、少し油っぽいべたつきが残りやすいだろうか。握る部分はすべて保護されるため、Wiiリモコン本体を汚れや傷から保護する面では万全だ。気になるのはケースの厚みのぶん感触が変わるところ。厚みは約3mmほどあって、これが全体を覆うと周辺全体が6mm厚くなる。重さもWiiリモコン側のケースで35gあり微妙に重くなったと感じる感触が、厚みとともに伝わってくる。

 Wiiリモコン側の底面に凸型に空きが作られていて、拡張端子とストラップの出口は確保されている。リモコン、ヌンチャクともに他のボタン類の部分もしっかりと空けられていて、すべての操作が行なえた。装着して操作していても、中でWiiリモコンが動いている感覚は感じられないのは幸いだ。

 厚みがあるぶん、ボタン等の操作性も若干厳しい。ボタン周辺の空きは傾斜がつけられてくぼんでいくよう工夫されているのだが、それでも厚みの違和感は少なくはない。もともと誤操作を防ぐためにでっぱりが少ないリモコン側の電源ボタンやHOMEボタンはツメ先で押すような感覚になった。

 結局、感じたのはWiiリモコンの保護ケースというグッズの難しさだ。厚みにしても、少しの違いがストレートに伝わってくる。さらにボタン類も多く、正確な型作りが必要になる。この製品の最大のポイントは厚みを許容できるかだろう。

ケースを固定するツメは、Wiiリモコンには4カ所、ヌンチャクには4カ所に加えて補助する突起が4つついている。リモコンやヌンチャクと直接当たる内側だが、特に加工はされていない。スポンジ素材などを間に当てるなどなんらかの工夫が欲しかった
気になるのは各ケースの厚み。写真右は斜めにWiiリモコンを撮ってみたが、ボタンのくぼみは大きい。操作は問題なくできるが、慣れは必要だ



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□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/

(2007年9月4日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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