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★オンラインゲームレビュー★

名作ファンタジーの世界を多角的に表現
かつてない規模の「指輪物語」テーマパーク

「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン
アングマールの影」



 「指輪物語」は、'54年(昭和29年)にイギリスで刊行されたファンタジー小説だ。この小説はイギリスはもちろん、アメリカでも高く評価され、様々なメディアに多大な影響を及ぼした。テーブルトークRPGの「ダンジョン&ドラゴンズ」、そしてコンピューターゲームの「ウィザードリィ」。洗練された文化を持つエルフ、髭もじゃで力強いドワーフが、人間と力を合わせて怪物に立ち向かう……という我々が当たり前のように受け入れている「設定」も、この「指輪物語」がなければ生まれることはなかっただろう。

 さくらインターネットが6月1日より正式サービスを開始した「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」(以下、「LOTRO」)は、この「指輪物語」の世界を再現したMMORPGである。「指輪物語」は主人公のフロドと仲間達の冒険を描くが、「LOTRO」は物語の舞台である“中つ国”全体を再現し、「指輪物語」では語られなかったものを含め、様々な事件をプレーヤーが体験できるようになっている。

 またシステム面において、スピーディーな戦闘システム、メンバーを簡単に募れるフェローシップ(パーティー)システム、単調な“狩り”だけではなく、クエストを重ねて冒険していくことでスムースにレベルアップしていけるなど、MMORPGというジャンルの進化をはっきりと感じられる作品となっている。

 「LOTRO」は原作のあるゲームならではの世界観の厚みと共に、MMORPGとしても楽しい作品だ。サービス開始から1カ月、筆者自身多くのプレーヤーとこの世界を冒険した。今回のレビューでは、筆者が感じた「指輪物語」の世界を再現しようとするスタッフの熱意と、そこからふくらんでいくゲームの楽しさをお伝えしたい。


■ 原作以上に細密に表現された世界、冥王の「恐怖の影」もリアルに表現

現在実装されているのは「指輪物語」の第1部にあたる「旅の仲間」の舞台となった地域。原作はドラマ中心で、あっさりと描写されているが、「LOTRO」では各地域を細かくリアルに再現している
和やかな雰囲気のホビット庄。丸いドアなどがきちんと再現されている。ホビット達のクエストは他の地域と違いのんきなものも多い
サウロンの下僕の証である建造物。近付くだけでプレーヤーキャラクタの心に恐怖がふくらみ、力が奪われる
 「指輪物語」は、かつてこの世界を闇の軍勢で埋め尽くそうとした冥王サウロンが復活した世界が舞台となる。サウロンの復活により闇の軍勢は失われた力を取り戻し、世界に戦乱をもたらそうとしていた。復活したサウロンは1つの「指輪」を求めた。その指輪こそ、太古にサウロンが作り、彼の力を完全にする指輪なのだ。

 指輪は失われたかと思われていたが、ふとした偶然からホビットの青年フロドの手にあることをサウロンは知る。そしてそのことが、その指輪の重要性を善の勢力にも知らせることとなる。指輪を破壊し、冥王の力を消滅させるためには、皮肉にもサウロンの待ちかまえる国モルドールの滅びの山の火口に投げ込むしかない。フロドは友人である偉大な魔法使いガンダルフや、王の血を引くアラゴルン、そしてホビットの仲間達と共に危険な冒険に旅立つ。モルドールへ向かう道は危険に満ち、サウロンの追っ手は執拗であり、世界は戦乱へと向かっていく。絶望的な状態でも必死に前に進む、フロドを始めとしたキャラクタの「強さ」に心打たれる物語だ。

 「LOTRO」のユニークなところは、原作以上の情報量を持つマップにある。「指輪物語」では主人公達は先へ先へと旅を続けるいわば“線”でしか世界を描写できないが、本作は“面”としてフロド達がたどった道のり以外の世界も見ることができる。原作では歌と食べ物が大好きなホビット達の住むホビット庄は細かく描写されているが、荒々しい自然が美しい雪の降り積もるドワーフたちの街「トーリンの門」や、今はオークに支配されたかつての王国の廃墟「北連丘」などは噂話程度にしか出てこない。原作ではほとんど触れていないか、もしくは描かれていない要素を世界観にマッチした形で追加し、ひょっとすると原作以上に、リアルな世界を作り出している。

 「指輪物語」の世界では、大いなる悪の存在「冥王サウロン」が復活し、それに呼応して世界各地の悪の軍勢が活発に活動を始めている。原作では序盤は限られた人物しかその危険を察知していないように描写されているが、より広く世界を描く「LOTRO」ではプレーヤー自身が世界全体の変化を感じ取ることができる。

 平和で牧歌的なのはホビット庄くらいで、そのほかの種族でゲームを始めると、ドワーフの一部がサウロンと繋がりのある悪の軍勢と手を結んでいたり、村が盗賊の焼き討ちを受けたりし、戦乱に向けて暗くなる世界をはっきりと感じることができる。ホビット庄もまた、周辺にゴブリンや盗賊が暗躍し始めている。世界は確実に暗い戦乱の時代に向かい始めており、サウロンを中心とする悪の軍勢が世界全体を覆い始めた、その「脅威」を体感できる。

 サウロンの「悪」の描写は、「指輪物語」で繰り返し描かれている大きなテーマの1つだ。サウロンは何か悪いことをしたとか、行動から導き出される悪ではなく、その存在そのものが我々「善の側にいる人々」の対極をなすものである。その強大な力の一端に触れただけで、善の側にいる人々は恐怖に震え、意志をくじかれると共に、魂をふるわせるような強烈な「魅力」を感じてしまう。ちよっと日本人にはわかりにくい、だからこそ色々想像してしまう感性で、「指輪物語」の大きな魅力の1つとなっている。

 「LOTRO」はグラフィックスによって効果的にその恐怖を描写している。「LOTRO」のグラフィックスは非常に美しく、特にホビット庄の牧歌的な景色はピクニックに高原を訪れたかのような、気持ちのいい安らぎを感じさせる。しかし、そこから危険な地域に近付くにつれ、いつの間にか景色が変わり、不気味な風景へと変化する。原作でも恐ろしい場所として描かれた古森などは、はっきりと危険な場所に足を踏み入れたことが「空気の変化で」わかる。

 サウロンの下僕である闇の軍勢は、プレーヤーの背筋をゾクゾクさせる描写に成功している。闇の軍勢の居場所に近付くにつれ、さっきまで晴れ渡っていた空がにわかに曇り始め、プレーヤーはいつのまにか日も差さない、禍々しい空気につつまれている事に気がつく。彼らの建物はそのすさんだ精神と同様、乱暴にそして凶悪に組み上げられている。彼らのアジトの中心には大抵、映画で印象深い「サウロンの眼」を思わせる怪しい建造物があり、近付くと“結界”に入ったかのように紫色の光がフラッシュし、キャラクタは恐怖によって最大HPを減らされてしまう。

 盗賊の本拠地にこのサウロンの印があったとき、プレーヤー達は彼らがただのごろつきではなく、闇の勢力に魂を売り渡した者であることを知る。プレーヤー達は不利な状況に気持ちをくじかれそうになりながらも、だからこそ気合いを入れ直して敵に立ち向かっていく。この興奮と悲壮な覚悟は、原作では語られない、しかし、「指輪物語」の世界に生きた人々が体験したに違いない気持ちなはずだ。「LOTRO」は原作で描かれる光と闇の戦いをより広い視点で描く、意欲的な作品なのだ。

古森へ入る。木々の影が怪しい影を作り、そして深奥部では霧が立ちこめる。古森はサウロンの支配とは関係ないが、太古の記憶を宿す木々は人を冷たく拒み、悪意を持って監視しているのだ
原作に登場する酒場「踊る子馬亭」。主人公達の足跡をたどるのも本作の大きな楽しみ ドワーフの街「トーリンの門」。ドワーフは秘密主義だったためか、原作ではほとんどドワーフの故郷の情報はない エルフの隠れ里ケロンディム。洗練された建造物が彼らの文化レベルの高さを物語っている
ホビット庄の西に広がる沼地。自然の描写も本作は美しい 対岸から見るブリー村。多くの冒険者は種族の出身地からここに集まってくる 風見が丘の夕景。風見が丘周辺の「さびし野」は、木々もまばらな荒れ地だ。ゴブリンや狼などがうろついている
ゴブリンの野営地。世界各所にあり、付近の住民を困らせている。大きなものの中にはサウロンの建造物が…… トロルは太陽の光に弱く、浴びると石像になってしまう。石になったトロルが生き返ることはない 怨霊達が昼間から闊歩する塚山丘陵。大量の蜘蛛が入口を塞ぐ巨大な地下墓地、大塚山などもある


■ 人数やプレーヤースキルでも変わってくる「LOTRO」のパーティープレイ

強く、そしてタフな怪物もフェローシップで戦えばあっという間に倒すことができる。このスピード感がフェローシップの大きな魅力だ
フェローシップスキル。ボタンの組み合わせで様々な技が発動する。うまく使うには事前の打ち合わせが必要だろう
 「LOTRO」は単純にMMORPGとしてみても、昨今の流行をうまく取り入れているゲームである。ふんだんに用意されたクエストにより、ソロプレイでもキャラクタを育てていくことが可能。内容もモンスターを指定された数だけ倒すといった単純なものだけではなく、連続するストーリークエストがあったり、NPC達も活躍するインスタンスダンジョンによる劇的な展開が楽しめるクエストも用意されている。

 エルフがワイン好きだったり、荒れた土地のため野生動物の肉を食料に使っていたりと、クエストではこの世界に生きる人々の生活が垣間見えて面白い。中には亡霊達の過去の因縁を清算したり、悪の軍勢を偵察する、といったハードなものもある。「指輪物語」の世界を多彩な面で表現しようという情熱は、ここでも強く感じることができる。

 レベル20くらいからはフェローシップ(パーティー)クエストの比重が増えてくる。2~3人でクリアできるものもあるが、適性レベルでクリアするためにはフルメンバーとなる6人が必要になってくる。たくさんの敵に囲まれないように慎重に進む必要はあるが、戦闘そのものはかなりスピーディーだ。「LOTRO」のキャラクタは全体的に攻撃力が高く、少数のモンスターに火力を集中させて短時間で倒し、前に進む事になる。

 フェローシップクエストの中には、HPが高い敵を数多く登場させてバランスを取っているかのような少し大味に感じるものもある。またフルメンバーのパーティーだと、「楽勝」と感じる場面も多く、各職業の役割が少し曖昧になる。それでもバーグラー(不意打ちが得意な盗賊的クラス)が敵を迷わせて戦う数を減らしたり、ガーディアンがうまく敵を自分に引きつけたりと、うまいプレーヤーはきっちり特色を活かした戦い方をしている。特に多くの敵がリンクしてしまったようなピンチの時、うまいプレーヤーの“技”はとても心強い。

 「このクラスの人がいなくてはダメ」という縛りがかなり緩いのも「LOTRO」のうれしいところ。実質、メインヒーラーであるミンストレルさえパーティーに1人いてくれれば、パーティーは何とかなる。結果として「ミンストレル募集!」という声が大きくなってしまう部分もあるが、他の作品に比べると、メンバーが集まらないため冒険に出られない、という状況は少なく感じた。

 一方で、2~3人の冒険の時はかなりシビアなバランスになる。息のあった連携、攻撃のターゲットの集中、使うスキルの順番やタイミングなど、色々考えさせられる。限られたメンバーで、各自の能力をフルに使い、難局を切り抜けていくという、6人パーティーとはまた違った感触もある。大量の敵が出てくる中盤からは少人数のパーティーでクエストをこなすことが難しくなっており、もうすこし少人数でクリアできるようなバランスのクエストも増やして欲しいと感じる。

 パーティーを組んだときに決めておかなくてはいけないのが、「フェローシップスキル」である。バーグラーやガーディアンの特殊能力や、特別な敵と戦っているときに赤、青、緑、黄色のボタンが画面に出現するもので、パーティーメンバーが決められたボタンを押すことで連携技が発動する。少人数の時や、ミンストレルがいないときは、回復手段としてもとても頼りになる。戦闘にアクセントをもたらす、ユニークな要素だ。

石の肌を持つというトロル。距離を取って石を投げつけてくるという姑息な戦術をとる者も 人間より大きな体を持つオーク。サウロンの軍勢の中核をなす存在で、ゴブリンを奴隷として使う 動く樹木グリムバーク。かなりの速度で動く。巨体のため、こちらのレベルが低いときにはものすごく恐い
ミンストレルはフェローシップ全体を回復してくれる歌を持つ 死霊のど真ん中で不気味な歌を歌う少女……恐い バーグラーは隠れることで偵察行動が可能だ
投石機などオーク達は様々な道具を使う。どれも大ざっぱな構造で、だからこそ荒々しい力を感じさせる 木に引っかかった鞄を取ろうとして蜂の巣に石を命中させてしまうホビット。蜂退治はプレーヤー任せ。……わざとやっているのか? 人間やドワーフの中にはサウロンの軍勢に加わる者も。盗賊達も実はサウロンの意志に従って動いている可能性がある
トム・ボンバディル。フロド達を助けてくれた精霊はその力を感じさせない明るさが魅力だ。スキップして近付いてくる様子は思わず笑みが浮かんでしまう 風見が丘に攻撃を仕掛けるクエスト。インスタンスになっていて、目まぐるしく状況が動く。ラストはトロルがボスとして立ちはだかる 強力な怨霊ナルヘル。亡霊をまとわりつかせキャラクタの動きを封じたり、水を噴き上げて近くにいる者をはじき飛ばしたりする


■ 作品から感じるスタッフの情熱。ハードルは高いが初心者にこそプレイして欲しい

サウロン直属の指輪の幽鬼ナズクル。その姿を見ただけで普通の人間は恐怖のため全く身動きがとれなくなってしまう
物語に大きく関係する「エピッククエスト」をクリアするとムービーが挿入される。情報は極めて断片的なため、「指輪物語」を知らないとちょっとわかりにくい
 「LOTRO」はボイスチャットを標準装備しており、フェローシップを組むことでボイスチャットをすることができる。ヘッドセットを購入し、オプションでチャットを有効にするだけで使うことができる。とっさの時の指示はもちろん、気のあった友人と雑談をするのにもぴったりだ。

 今回筆者は、古くからの友人数人とこの作品を楽しむことができた。ボイスチャットを使い、だらだら話をしながら、時には「指輪物語」の知識を交換したりというのは、チャットとも違う楽しさだ。仲良くなった友人を誘ってギルドごと他のゲームに動き、コミュニティを維持して楽しむ、という繋がりの強いプレーヤーも多いと思うが、そういったプレーヤーの気持ちがわかる気がした。

 一方で筆者はメンバーを募り、その場で集まり、目的を果たして解散するパーティープレイも大好きだ。独特のカジュアルさと、どんな場面でもきちんと役割をこなそうという自負心と興奮がある。多くの人とその一瞬仲間意識を共有し合う。オンラインゲームならではの感覚がそこにはある。この楽しさは多くの人に体験してもらいたいと思う。

 「LOTRO」ではソーシャルパネルを呼びだし、フェローシップの募集を見て、そのまま参加希望を出せば手軽に目的のクエストに挑戦するフェローシップが組める。相手の了解を得るためのtellすら不要なのが最近の風潮だ。

 パーティー募集システムすら実装していないレガシーなMMORPGもまだある中で、「LOTRO」のパーティーを組むシステムは充実している。しかし今回友人とプレイしてみて、MMORPG初心者にはそれでも知らない人と冒険をするのはハードルが高いのかな、ということを気がつかされた。「LOTRO」はソロや、少人数のパーティーでも充分楽しいゲームではあるが、やはり、フルメンバーを組んだときのスピード感は独特なものがある。パーティーを自ら募集している人はMMORPGに馴れた、気さくな人も多い。初心者は、是非気軽にパーティーに参加して欲しい。

 この他にも、「LOTRO」はハードウェアの面でもハードルの高さを感じる部分がある。特にプレーヤーの集中するエリアに入るところや、オブジェクトが多い場所で動作が不安定になる人が多いようだ。筆者も何度か突然クライアントがダウンしてしまったことがある。

 「LOTRO」はMOである「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ」のエンジンを使っていることもあって、MMORPGとしてのチューニングがまだ不十分な部分もあるのかな、とも感じた。グラフィックスに関しては、オークやトロル達の生活の雰囲気まで出すための密度の高いグラフィックスを再現するため、ある程度要求スペックは高くなっている。初心者向けにオプション設定のアドバイスを加えるなど、もう少しサポートがあればありがたいと思う。

 本作は原作である「指輪物語」を読んでいなくても充分楽しめる作品になっている。キャラクタのレベルも比較的上がりやすく、クエストをこなし、仲間を募り、戦っていくだけでレベルキャップである50まで近づけることができそうだ。ただ、やはりそれだけではなく、世界全体を歩き、風景や、小さなクエスト、NPC達の言葉や生活様式なども楽しんでもらいたいと、筆者は個人的には思う。ある程度レベルが高くなると低レベルのモンスターは攻撃してこなくなる。ダンジョンの構造や細かい作りも楽しんで欲しい。他の多くのMMORPGの追随を許さないスタッフのこだわりを感じられるはずだ。

 筆者自身は、本作をプレイしてから改めて原作を読むことで、世界が広がることに驚かされた。フロド達は追っ手から逃れるために、普通に旅をすれば楽なルートではなく、あえて困難な道を進んでいる。「LOTRO」をプレイしているとそれがどれだけ困難で危険かが、ゲームの中で「実体験」として感じられるのである。原作を知ることでゲームが面白くなることは確実だ。「指輪物語」は図書館に置いてある場合も多いので、プレーヤーの方にこそ原作を読むことをオススメしたい。これから旅する地域への予習にもなるはずだ。

 現在、実は筆者は「LOTRO」の大きなセールスポイントであるモンスタープレイを体験していない。モンスタープレイは悪の軍勢の1人としてキャラクタを作り、PvPエリアにて上級プレーヤーと戦うというものだが、まずは自分が上級レベル(最低でレベル40)に到達し、悪の軍勢と戦ってみてから、モンスターとしても活躍してみたいと思っているからだ。現在筆者はレベル38である。もう少し本作をやりこみ、世界全体をより深く冒険した上で、続報となるレポートをお届けできれば、と思う。

 「LOTRO」は名作といわれ、最もポピュラーであるファンタジー小説を原作にしているだけあり、他の作品の追随を許さない重厚な世界観を持ち、スタッフの溢れんばかりの“愛”によって、ゲームとしてもとても面白い作品に仕上がっている。カジュアルなMMORPGと比べると要求スペックは高いが、そこさえクリアすれば初心者にもオススメの作品だ。「本格ファンタジー」は決して、わかりにくいものではない。是非この世界を訪れ、様々なものを見聞きしてもらいたい。中つ国は、常に冒険者を待っている。

映画では効果的に使われていた花火。「LOTRO」ではちょっと地味かもしれない 「LOTRO」では楽器を弾くことができる。今はキーボードで演奏しなくてはいけないが、次のアップデートで改良されるようだ ガンダルフとの出会い。「指輪物語」の人物との出会いも用意されている
「指輪物語」ではエルフは不死の存在である。チュートリアルを兼ねた最初のクエストで、エルフの場合は600年もの時を越える。襲撃された場所が一瞬で廃墟になってしまう場面などは、原作の知識がないとただ聞き流してしまうかもしれない。原作を知らなくても楽しい本作だが、知識があれば細かいスタッフのこだわりを感じ取ることができるだろう
鎧をつけたトロル。特にゴブリン、オーク、トロルは地域ごとに様々な姿を見せてくれる 炎を吐くドレイクと対決。ドラゴンと戦う日は来るのだろうか 橋を渡り襲撃をしてくるオークとの戦い。インスタンスのクエストは特にメリハリがあって面白い

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【ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影】
  • CPU:Pentium 4 1.8GHz以上 (2.8GHz以上推奨)
  • メインメモリ:512MB以上 (1GB以上推奨)
  • HDD:10GB以上の空き容量
  • ビデオカード:GeForce 3 または RADEON 8500以上 (GeForce 6800 または RADEON X850以上推奨)
  • ビデオメモリ:64MB以上(128MB以上推奨)
  • OS:Windows XP/Vista

□さくらインターネットのホームページ
http://www.sakura.ad.jp/
□「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」のページ
http://www.lotro-japan.com/
□「LieVo」のページ
https://www.lievo.jp/
□関連情報
【7月18日】さくらインターネット、WIN「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」
「夏休み特別企画 1カ月プレイチケット付き DVDプレゼントキャンペーン」を実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070718/load.htm
【5月25日】さくらインターネット、本日より「LOTRO」先行サービスを開始
奇妙なホビットが出没するイベント「中つ国昔話」を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070525/lotro.htm
【5月24日】さくらインターネット、MMORPG「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」
“Grond”ワールド公開を中止。正式サービスは2ワールド
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070524/lotro.htm
【5月22日】さくらインターネット、MMORPG「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」
1dayや180/360日など料金体系を発表。10日間無料プレイも
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070522/lotro.htm
【5月15日】「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」特別インタビュー
さくら+LieVo+αで挑む大作MMORPGの展開戦略を聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070515/lotro.htm
【5月11日】さくらインターネット、MMORPG「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」
パッケージ発売イベント開催。イメージガールがハンターの衣装で登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070511/lotro.htm
【5月10日】さくらインターネット、MMORPG「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」
11日のオープンβテスト開始に向けた発表会を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070510/lotrop.htm
【5月10日】オンラインゲームファーストインプレッション
「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070510/lotro.htm

(2007年7月23日)

[Reported by 勝田哲也]



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