大空を羽ばたくトンボの飛行ラジコン! シー・シー・ピー「メカトンボ」
「メカトンボ」 |
発売 |
シー・シー・ピー |
価格 |
8,379円 |
電源 |
単3アルカリ電池×6(別売) |
発売日 |
発売中 |
|
パッケージ。ロゴといい、パッケージの前面にプリントされた「メカトンボ」といい、全体的に'70年代の香りが漂う |
当連載では、これまで“飛行もの”のラジコンにこだわって追い続けてきた。それらにはある共通点がある。価格が1万円を切る入門機であること、本体が小型であること、初心者向けに簡単操作を志向していること、などだ。
機種の種類も豊富に取り上げてきた。飛行機、戦闘機、ヘリコプター……さまざまなラジコンに触れ、“空を飛ばす”興奮や快感を味わってきた。
しかし、そんな経験豊富な当連載でも今回のトイには驚いた。機種が飛行機やヘリコプターではなく、巨大なトンボなのだ。ネーミングにはひねりもない、題して「メカトンボ」(笑)。パッケージを見ると頭がクラクラしてくる。今は本当に21世紀なのだろうかと。'70年代にタイムスリップしたのではないかと錯覚を覚える絵面だ。
だが、あなどれないのが、このメカトンボを開発したのは、かの「WOW WEE」だということ。ロボットトイの分野においては、世界有数の技術力を誇るメーカーだ。当連載でも、その驚異的な商品と技術をたびたび取り上げ、賞賛してきた。最近では人工知能で生きているように動く犬型ロボット「ROBOPUPPY ロボパピィ」が記憶に新しいところだ。その「WOW WEE」が開発したラジコンなのだから、半端なものじゃないはずだ。期待に胸が膨らむというものだ。
■ コントローラはTVゲーム型。操作感覚も良好
この「メカトンボ」は、屋外型だ。休日に近場の大きな公園へ行って、思いっきり飛ばすことにした。幸いロケの日は快晴で、心地よいテスト飛行となった。
本体をパッケージから取り出すと、これまで扱ってきたラジコンと比べると、サイズがひと回り大きいことがわかる。計ってみると、約310mmある。両手を添えるのがちょうどよく、堂々たる体躯を持っているといえる。
本体は、発泡スチロール製。これは浮力を生み出すための方策だろう。横から眺めてみると、シンプルながら「WOW WEE」らしいメカニカルなデザインが施されていることがわかった。
しかし、驚かされるのが、その羽だ。左右に2枚ずつ、合計4枚の羽を持っているのだが、誇張抜きにして、ペラペラのフィルム製なのだ。本当にこれで飛ぶのだろうか……と一抹の不安を感じる。
|
|
ベンチの上に置いた本体。薄さを極めたような羽があれだけの飛翔を生むとは!? |
本体を前面から見る。頭部といいボディといい、意外とクールで今風なデザインがなされていることに気づく |
コントローラは、ゲーム機のそれによく似たもので親しみがわきやすい。左のレバーがパワーレバー、右のレバーが旋回レバーだと、1回触れただけでわかる簡単さだ。
|
|
コントローラ本体。大柄だが、手になじみ、操作しやすい |
本体の旋回モードを変えるスイッチ。左へ動かすとビギナー、右へ動かすとエキスパート |
|
充電中の「メカトンボ」。1回の充電に、約25分ほどかかる |
「メカトンボ」への充電は、コントローラに入れた電池を利用する。コントローラの上部にあるフタを開け、充電用コードを引き抜く。引き抜いたコードは、本体の腹部の下にあるソケットに差し込む。こうして、コントローラの赤色LEDが点灯したら、充電中の合図。1回の充電に要する時間は、25分間。説明書によれば、1回の充電で約6分間の飛行が可能になるという。
■ ペラペラの羽から想像もつかないほどの力強い飛翔が生まれた!
充電開始から25分が過ぎ、いよいよ「メカトンボ」を飛ばすときが来た。コントローラには、旋回モードを変えるスイッチがついている。ビギナーを選ぶとゆっくりとした大きな旋回、エキスパートを選ぶと鋭角で早い旋回が可能となる。もちろん選んだのは、ビギナーモードだ。
本体の飛ばし方は、こんな感じだ。飛ばす前は、本体の中心部を水平に持ち、紙飛行機を飛ばす要領で「メカトンボ」を前に押し出す。そして、すかさずコントローラのパワーレバーを倒し、前進させる。飛び始めは、パワーレバーを半分くらいに倒し、「メカトンボ」が上昇させる。上昇させたら、今度はパワーレバーを若干緩める。これで水平に飛ぶ。
|
|
最初は紙飛行機の要領で、「メカトンボ」を前に放つ。その直後に、コントローラのパワーレバーを入れ、羽を羽ばたかせる |
コントローラで水平飛行を保ちながら、左方向へ旋回させているところ |
|
「メカトンボ」を飛ばしているところ。コントローラの加速や原則にも迅速に対応し、操作する快感を味わえる |
飛ばしてみた最初の感想は、パワフル! 4枚の羽がバリバリと鋭い羽音を立てて羽ばたき、「メカトンボ」は大空に吸い込まれていった。「へええ~、こんなにパワフルに飛ぶんだ」という言葉が自然に漏れ、しばし、その飛翔の軌跡に見とれてしまう。
さすがは「WOW WEE」製のホビーだ。今回も心からの感嘆をプレゼントしてくれた。
|
|
|
|
|
|
「メカトンボ」の飛翔している雄姿を並べてみた。空を飛ぶと、風景と溶け合って、とたんに格好よく映えるから不思議だ |
「メカトンボ」の飛翔スピードは速く、アッという間に遠くへ飛んでいってしまう。コントロール可能範囲は、約20メートル。20メートルを超えると、へなへな~と地面に不時着してしまう。
|
「メカトンボ」を旋回させて、手前に導いたところでパチリ。このように美しい写真に仕上がった |
こうならないようにするために必要なのが、旋回だ。右へ左へ旋回させてみる。旋回への反応も鋭く、思った通りに飛行させることができる。その軌跡は美しく「ああ、気持ちがいい!」と、思わず声が出るほどだ。
取扱説明書には、1回の充電で約6分間の飛行とあったが、なんのその。筆者のテストプレイではその倍の12分ほど電池がもった。想像以上の飛行に、想像以上のバッテリーパワー。これが「メカトンボ」の実力だ。
冒頭でも述べたように、筆者はこれまでさまざまな“飛行もの”のトイで遊んできたが、間違いなしにこれがベストワンだ!
Copyright 2007 CCP Co., Ltd. All rights reserved.
□シー・シー・ピーのホームページ
http://www.ccp-jp.com/
□「メカトンボ」のページ
http://www.ccp-jp.com/mechatombo/
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
(2007年6月28日)
[Reported by 元宮秀介]
Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします
ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|