デジタル時代のスロットカーレーシング! タカラトミー「QuattroX(クアトロックス)」
「QuattroX レーンチェンジチャレンジセット」 |
発売 |
タカラトミー |
価格 |
31,500円 |
電源 |
専用アダプタ(同梱) |
発売日 |
発売中 |
読者の方々は、「スロットカーレーシング」をご存知だろうか。「懐かしい!」、「遊んだことがある!」と即座に反応するあなたは、30代後半以上のはず。「なにそれ?」とキョトンとしてしまうあなたは、20代、もしくはよりお若いはず。スロットカーレーシングとは、'60年代に一世を風靡した遊び。街にはスロットカーレーシング専用の施設があり(例えるなら今のプールバーやダーツバーのようなもの?)、プレーヤーは小型のスポーツカーを持ち寄って、速さやテクニックを競ったものだった。
今回紹介する「QuattroX(クアトロックス)」は、そんなスロットカーレーシングのデジタル版。懐かしさと新しさが同居した魅力のある商品になっている。
■ラインナップが充実した商品群
「QuattroX」と過去のスロットカーレーシングとの違いは、大きく3つ挙げることができる。
1つ目は、スロットカーのデジタル化。タカラ独自開発の「sportdigital」システムを搭載し、同一レーンで最大4台までの車両の同時走行が可能になった。
2つ目は、レーンチェンジ。専用コントローラーに搭載されたレーンチェンジボタンを押すと、スロットカーが走行レーンを変更する。この機能のおかげで、ライバル車と抜きつ抜かれつのデッドヒートを楽しめるようになった。
3つ目は、スロットカーのディテールアップ。対応する車両は1/32のスケール。「Super GT」で活躍する6チームの車両を忠実に再現し、マシンのボディラインはもちろん、マーキングや内装、ドライバーまでこだわりの感じられる造形となっている。
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「QuattroX」のスロットカー。実在のマシンの1/32スケール |
マシンの隅々までこだわりの感じられるディテールに注目 |
発売元のタカラトミーがこの「QuattroX」に賭ける意気込みには、並々ならぬものがあるようで、すでに多様な商品が発売されている。コースと自動車が同梱されたスタートキットだけでも、「チャレンジセット」、「レーンチェンジチャレンジセット」の2種類がある。別売のスポーツカーも、「ザナヴィ・ニスモZ」、「カルソニック・インパルZ」、「レイブリックNSX」、「タカタ・童夢NSX」、「エッソ・ウルトラフロー スープラ」、「auセルモ スープラ」の6種類がリリースされている。
今回のレポートでは、「QuattroX」の魅力を最大限に楽しむべく、最も高価な「QuattroX レーンチェンジチャレンジセット」を遊んでみた。
「QuattroX レーンチェンジチャレンジセット」は、スロットカーレーシングを楽しむために必要なパーツやマシンがすべて入っている。価格は31,500円と決して安くはないのだが、入門キットといえる「QuattroX チャレンジセット」は「sportdigital」システムを搭載しておらず、レーンチェンジなどが行なえない(別売キットで対応可能)。購入するなら、「QuattroX レーンチェンジチャレンジセット」がおすすめだ。
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「QuattroX レーンチェンジチャレンジセット」。高価だが、ポテンシャルを体験できるセットだ |
別売のスロットカー。価格は1台6,300円。別売りの「デジタルUPユニット」を組み込むと、レーンチェンジが可能になる |
スロットカーには、レースクイーンのフィギュアも付属する。こちらも1/32スケールだ |
パッケージの同梱物は以下の通りだ。
スロットカーは2台。車種は「カルソニック・インパルZ」、「au セルモ スープラ」となる。サーキットは、レーンチェンジ専用のトラックを含め、21パーツ用意されている。さらに専用コントローラーが2台とACアダプター、立体交差を作るための支柱などが収められている。
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「QuattroX レーンチェンジチャレンジセット」に同梱されたレーンパーツの一部。これらを組み合わせてサーキットを作る |
サーキットの組立作業の風景。サーキットの大きさを実感いただけるだろうか |
コーナーの一部にはガードレールを取り付ける。コーナーの外周にセットして、勢いあまったスロットカーが飛ぶのを止める |
遊ぶためには、とにかくサーキットを組み立てなくては始まらない。正直に語れば、これには難儀した。組み立て自体は簡単で、付属取扱説明書通りに作業を進めれば、10~20分で完了するだろう。問題は、その大きさ。デカイ、とにかくデカイのだ。公式サイトによると、コースのサイズは167センチ×208センチ。周回距離は、606センチ。実感値としては、広めのリビングが必要。実際の環境にもよるだろうが、ベッドや本棚が並ぶ6畳程度のワンルームで遊ぶのは厳しそうだ。
しかし、これはデメリットばかりではない。組み立てを完了し、スロットカーを走らせてみるとわかるが、とにかく迫力とスピード感に溢れている。これは旧来の小型のスロットカーでは得ることのできない感動だ。
話をサーキットの組み立てに戻そう。サーキットのパーツ同士ははめ込み式で、技術は必要ない。専用コントローラを差し込むsportdigitalパワーベースを中心にして、パーツを継ぎ足していく。説明書通りに作業を進めていながらも、間違ったパーツ同士をつなげてしまうハプニングが起こったりもしたが、童心に返ることができて、こういうのも楽しいものだ。
個人的に興奮したのが、立体交差の組み立てだ。下の階層と上の階層のパーツの間に支柱を入れて、立体交差を完成させる。2台のスロットカーが上のコースと下のコースで交差する瞬間を想像すると、それだけで胸が高鳴る。
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sportdigitalパワーベース。専用コントローラをセットし、スロットカーの登録を行なう、いわば心臓部だ |
立体交差のコース。「男の子」はいくつになってもこういう仕掛けに興奮してしまう |
スロットカー自体は完成形なので、組み立てなどの作業は一切ない。しかし、走行する前には、IDの登録を行なわなければならない。スロットカーをサーキット上に置き、sportdigitalパワーベースのボタンを数秒押す。こうすることで、スロットカーと専用コントローラが同期し、操作できるようになるのだ。
専用コントローラには、合計で3種類のボタンが設けられている。人差し指で引くトリガーは、アクセルボタン。背面にある2つのボタンのうち、上にあるのがブレーキボタン。下にあるのは、レーンチェンジボタンだ。
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専用コントローラーでプレイ中。両手で握って操作する |
専用コントローラーも別売されている。価格は1台2,100円 |
■見事なレーンチェンジに興奮!
いよいよレースのスタートだ。編集部のスタッフといっしょに1対1の勝負を行なうことにした。お互いに声を掛け合って「スタート!」。トリガーを力いっぱい引くと、スロットーカーは急激に加速。カーブを曲がりきれず、空中を舞ってコースアウトしてしまった。スピードが速いなあ……という驚きと共に、懐かしい感情が蘇ってきた。そうそう昔のスロットカーも相応のテクニックが必要で、ただただアクセルを全開にしているだけでは走りきれなかったものだ。コースから飛び出したスロットカーまで駆け寄って、手で掴んでサーキットの上に戻す、という行為も久しぶりでうれしくなる。
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画面では伝わらないが、相当のスピード感があり、マシンを操る陶酔感がある |
スピードコントロールが甘いとコースアウトしやすい。これも醍醐味のひとつ |
筆者はトリガーを小刻みに緩め、エンジンブレーキをかけながら走るテクニックを発見し、無事にサーキットを一周できるようになった。編集部のスタッフは、ストレートコースではアクセルを全開にし、カーブの手前でブレーキをかけて減速する高度なテクニックをマスターし、下手ながらもレースらしい様(さま)になってきた。こうなると、何時間でも遊んでいられる。
肝心のレーンチェンジは、見事なものだった。自分のスロットカーがレーンチェンジトラックに差し掛かる直前に、コントローラーのレーンチェンジボタンを押す。すると、トラック上のポイントがガチャンと動いて、スロットカーを別レーンに誘導するのだ。ギミックとしては見事。このギミックを生かして、ライバル車を追い抜けば、ものすごくエキサイトするだろう。しかし残念ながら、筆者たちの腕前ではまだまだそのレベルには到達できず……。
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レーンチェンジの瞬間。レールに埋め込まれた三角形のパーツが動き、スロットカーを別レーンに誘導する |
最大で同時に4台の走行が可能。ぜひ大勢で遊びたい |
十二分に楽しんだ。
前述した通り、サーキットのサイズが大きいので、場所は選ぶ。しかし、それを乗り越えるほどの面白さがある。家族でのプレイはもちろんのこと、サーキットが常設される施設があるのであれば、ダーツなどに並ぶ遊びとして大人たちの間でも定着する可能性はある。個人的には、周回数をカウントするデジタルカウンターがいち早くほしいと感じた。タカラトミーの今後の商品展開と、ユーザー間の盛り上がりに大いに期待したい。
(C)TAKARA CO., LTD. 2006
□タカラトミーのページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「クアトロックス」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/quattrox/
□関連情報
【1月23日】タカラ、デジタル化した新時代のスロットカー「Quattrox」ついに発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060123/toyf.htm
【2005年1月19日】レーン変更も可能な4人同時でレースを楽しめるスロットカー 今後はPCに繋がりラップデータなど蓄積できる可能性も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050119/takara.htm
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(2006年4月27日)
[Reported by 元宮秀介]
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