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タカラ・コナミ、「2005 コナミ・タカラ新商品合同発表会」開催
進化したスロットカーやロボットなど新規商品を出展

1月19日 開催

 株式会社タカラ、コナミ株式会社は、毎年新春恒例となっているその年発売の新商品を流通関係者やマスコミに発表する展示会「2005 コナミ・タカラ新商品合同発表会」を都内で開催した。

 今年は展示会場のほとんどがタカラのブースで締められていた印象だ。男児玩具、女児玩具も多数展示されていたが、大人を対象としたエンターテインメント商品も多く、新規事業にも相変わらず力を入れているようだ。

 注目される商品としてはレースを楽しむために進化したスロットカー「クアトロックス」や、2006年の商品化を目指して開発中のパートナーロボット「TERA」、「ドラえもん」に登場した発明品を再現しようという意欲的な試みが楽しい「ドラえもん 未来デパート」などなど。本稿ではこれらを順番に紹介していく。


■ レーン変更も可能な4人同時でレースを楽しめるスロットカー
今後はPCに繋がりラップデータなど蓄積できる可能性も

 本格的なスロットカー「クアトロックス」は、アナログレーンとデジタルレーンの2セット発売される。発売は6月を予定。アナログレーンを採用した「JGTCチャレンジセット」は、人気車種2台とレーンがセットになっており予定価格は21,000円。比較的オーソドックスなセットで、アクセルによるスピード調節のみとなっている。

 これに対して注目なのがデジタルレーンを採用した「JGTCレーンチェンジチャレンジセット」。同じく6月発売予定で予定価格が31,500円。スロットカーでは同じレーンで走った場合、当然のことだがスピードの速い車両は前の車両に追いついてしまう。つまり実質1レーン1台でプレイするしかなかったわけだが、このシステムではコントローラ側で車線の変更が可能となった。このことにより、前の車に追いつくと車線を変更してドンドンラップを刻んでいけばいいわけだ。ちなみに車とコントローラは赤外線でコントロールするようになっており、1レーンで最大4台まで操作できる。

 さらに、ゴールに設置されたパワーボックスでは様々な設定が可能。例えば、周回をカウントし5周まわったから勝ちといった設定のほか、ラップタイムを記録し続けるといった設定も可能。これらの機能を使うことで様々なレースを実現することができるようになったという。

 さらに今後、パソコンと接続することでラップタイムをすべて記録させたり、より多彩な機能を実現させる企画も進行中だという。比較的単調なイメージのあったスロットカーだが、テクニックの向上を様々な面でサポートできるこの新商品は、なかなか注目ではないだろうか。なお、アナログセットの「JGTCチャレンジセット」をデジタルレーン化する「レーンチェンジコンバージョンキット」も6月に15,750円で発売される予定となっている。また、単品販売の車両も発売予定で、価格は6,300円を予定。

スロットカー「クアトロックス」。デジタルとアナログの2種類が用意されているが、こちらはデジタルセット。コントローラにアクセル以外にもボタンが用意されていて、このボタンを押すことで車線のチェンジなど行なう 車両のラインナップとしては「JGTC 2004 Xanavi NISMO Z」や「JGTC 2004 TAKATA DOME NSX」など6車種。1台6,300円で提供される
こちらはアナログセット。パワーボックスもシンプルで、車線変更などもできない 展示会場ではミニクーパーでレースを楽しむこともできた



■ 2006年の発売を目指して開発中のパートナーロボット「TERA」

 タカラが2006年の発売を目指して開発中のパートナーロボット「TERA」が参考出展されていた。まるい可愛らしいデザインで、サッカーボール大のサイズのロボット。同社の担当者によれば「これまでのロボットの多くは遊び相手としてのロボットが多く、飽きることもあったと思う。『TERA』は生活に密着した機能を持つロボットで、タカラのコンセプトである“ライフエンターテインメント”に沿って開発されている」とコメント。

 発表会場で展示されていたのは「TERA SECURITY」、「TERA LIFE」、「TERA AV」の3機種。それぞれ特徴を持っており、「TERA SECURITY」ではお留守番をしてくれる。誰かが進入すると内蔵のカメラで記録し警告。侵入者などが「TERA」自身を持ち逃げしようとしても指紋認証などを求めて盗難防止にも繋がるという。

 「TERA LIFE」には空気清浄機能が搭載指されるほか、掃除機にもなるという。またユーザーの健康に関するデータを登録することで健康管理にも一役買いそうだ。そして「TERA AV」にはDVDプレーヤー機能や、プロジェクタ機能といったAV機能を搭載。音楽や映像を楽しめるという。

 これらの機能がオールインワンではなく、3機種にそれぞれ別れているのだが、担当者は「たとえば『TERA LIFE』ならお母さん、『TERA AV』ならお父さんというように必要としているユーザーそれぞれが、使用目的に合わせて買って欲しい」と説明。価格帯は各15万程度で販売したい意向だという。「高いように感じるかも知れないが、DVDプレーヤー機能だけでなく、プロジェクタ機能など様々な機能を搭載してこの値段なら安いはず」と語っている。また、各TERAにはこのほかにもミニゲームなど“楽しむための”機能が収録されている。

 この商品は、全く新しい技術を一から開発することで商品化しようとしているわけではなく、タカラ社内の各部署でバラバラに開発されてきた各技術を、新規フォーマットに基づき集約し、新しいアイディアと綿密なマーケティングによって製品化を目指している。このフォーマットは今後様々な商品に利用でき、コストダウンにも繋がる。発売は2006年春を目指しており、「TERA」だけに留まらず、様々な派生商品に繋がる可能性もあり、発売が楽しみなところだ。

まん丸いデザインで可愛らしい。どの家庭にも入り込みやすいシンプルなデザインだ。大きな方が本体で、小さな方には「SECURITY」で必要となる小型の監視カメラが搭載されている。「LIFE」、「SECURITY」、「AV」それぞれ別々に発売される。同社によれば「ユーザーさんにはそれぞれの用途にあったタイプを購入して欲しい」とコメントしている



■ あんきぱんやタケコプターが発売!! 夢が現実に?「ドラえもん 未来デパート」

 これまでコミックスだけでなく、TVアニメや映画、ゲームなど様々な形で、多くの人々に慕われてきた「ドラえもん」。夢のある未来の発明品を使いながらも、人間性に根ざしたところが描かれているため、長い間支持を得てきた。ところがこの春から2006年の春にかけて大きな変化をむかえる。

 ひとつはドラえもんの声を担当してきた大山のぶ代さんをはじめとした声優さん達が変わるほか、毎年制作され続けてきた映画が今年は公開されない。大きな変革期であるが、逆にステップアップの時期とも言えるわけだが、それに合わせるような形でタカラでは新規商品展開を計画しているようだ。

 今回展示されていた「あんきぱん」と「タケコプター」は参考出展ながら、なかなかユニークな商品だ。どちらも「ドラえもん」に登場する有名な発明品。「あんきぱん」は原作では記憶したい本などにパンをくっつけるとコピーされ、それを食べることで覚えることができる用になるという便利なもの。展示されていたのは、食パン型のもので、大きな液晶が付いている。基本的な機能は昨年発表された暗記エンジン「エムサピエンス」がベースとなっている。

 「タケコプター」はあまりにも有名な空を飛ぶ機械。さすがにユーザーが本当にくっつけて空を飛ぶことはできないが、赤外線センサーを搭載しており、ユーザーが手をかざすとそれに反応してフワフワと空を飛ぶ仕組みになっている。

 さすがに原作そのままというわけにはいかないが、「夢を実現する」第1歩とも言える夢のある商品と言えそうだ。

今年から来年に向けてドラスティックに変化する「ドラえもん」の世界。この春、長らく声を担当してきた声優さんが代わる一方で、来年は超大作映画が公開予定となっている これが参考出展された「あんきぱん」。さすがに原作のように食べるわけにはいかないが、暗記のための機能がギッシリつまっている。発売時期も未定となっていた
こちらは「タケコプター」。こちらもさすがにユーザー自身に取り付けて本当に空を飛べる……というわけにはいかない。赤外線センサーを使って人間の手のひらを感知しそれに沿って舞うような仕組みになっている 両作品とも原作をそのまま実現というわけにはいかないが、実に興味深い商品となりそうだ



■ その他の注目商品

 このほかにも、注目商品がいくつか出展されていたので、写真を中心にお伝えしておく。

現在発売中の「電脳迷宮メガリス」の続編的な商品「電脳隕石GYA~!!」。ゲームは10種類収録されていて、それぞれにレベルがある。収録されているミニゲームは。点滅する順番を記憶して同じようにボタンを押していくゲームやモグラたたきなど。タイムアップすると爆発音が鳴り響く。3月発売予定で3,129円 昨年から商品ラインナップに並んでいた「きぐるみキグミ~」。タッチペンで液晶画面をタッチすることでコミュニケーションを取ったりする。さらには他のキグミ~とデータを交換することで噂が広がるなど、コミュニケーション系のおもちゃとしてはなかなかの期待作。それぞれどうぶつの着ぐるみを来ていて可愛らしい。3月発売予定で、各2,499円
見たい夢を見ることができる機械「夢見工房」と同時に発表された暗記エンジン「エムサピエンス」。カセットを付け替えることで様々な暗記物に対応。クイズ形式で問題を解くことで暗記していくが、得意としている問題は出題されにくく、逆に不得意な問題は頻度が上がるなどの工夫がされている
QCARの新作は「QVOLT」。今回は漫画家の鳥山明氏のデザイン。古いアメ車をイメージしたもので、取っ手が紐と木でできているなど、制作途中も鳥山氏とコンタクトを取りながら細かいところまでデザインされている。ただし、完全に手作りな事もあってなんと限定9台となっている。真ん中の写真は鳥山氏のデザイン画。写真右は「QVOLT」のチョロQモデル。3月頃発売される予定
ディズニーのキャラクタを使ったシリーズ。写真左は小さな液晶が仕込まれていて、テレビを見たり、DVDプレーヤーをつなぐことで映画も観ることができるという商品。写真中央と右はカセット式の「D's happy 3D Sound Player」。専用カセットを取り付けることでディズニーの音楽が楽しめるが、特殊な音響効果を採用していて、まるでそこにキャラクタ達がいるかのような臨場感を味わうことができる
厳密にはおもちゃではなく、エンターテインメント商品「Jellyfish」。タカラはこういった商品を多数開発、出展していた。ヘリウムガスを満たした風船にLEDライトを仕込んでおり、ふんわりとした光を演出できる。また、ヘリウムガスで膨らましているため、まさに“Jellyfish (くらげ) ”のようにフワフワフワフワ漂う、スタイリッシュな商品 展示会場で発表されたアイドルのDVDや写真集が付いた新しい食玩「キャンディオンエア」シリーズ。第1弾となるのは、DVD付き「グラビアジェニー・DVD」、写真集付き「グラビアジェニー・ダイアリー」、Tシャツ付き「Tシャツフォトジェニック」。写真右は、それらに登場する杏さゆりさん、佐藤寛子さん、桜木睦子さん。右写真は第2弾商品「小倉優子・缶」を手にした小倉優子さん


□タカラのホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/
□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/

(2004年1月19日)

[Reported by 船津稔]


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