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価格:16,800円
■ コンパクトになり、軽量化された本体にはさまざまな変更点が
本体(USG-001)、DS Lite専用ACアダプタ(USG-002)、DS Lite専用GBAコネクタカバー(USG-005)、DS Lite専用タッチペン(USG-004)2本、DS Lite専用ストラップ(NTR-009(-01))という商品構成で、ACアダプタ、タッチペンが専用品になっており、DSとの互換性はない。 クリスタルホワイトの本体は、上画面上面、下画面下面がクリスタルのパーツになっており、それ以外はマットなホワイトのプラスチック系素材が使用されている。同系統の色で本体のほとんどが構成されているため、統一感が感じられるほか、液晶を中心にスラントしていたDSの形状と比べると、直線を基調として角を丸めた形のDS Liteはすっきりとしていながら高級感のあふれるデザインとなっている。 このクリア仕上げのパーツ部分には、やはりというか指紋が付きやすい。クロスなどで拭けばあっさり指紋を除去することは可能だが、白という本体色によって、個人的にはそれほど気にはならなかった。むしろ、ヒンジ部分や操作パネル部分のマットカラーの梨地仕様パーツのほうが汚れが気になるかもしれない。食事の前というわけではないが、使用する前には手を洗ってからのほうがいいだろう。テストに使用していたものは、早速L/Rボタン付近に汚れが目立ってきた。
それでは、本体のサイズの違いなどを表で見てみよう。
サイズ的にも小さくなり、57gの軽量化、そしてタッチペンは長く太くなっており、操作面と携帯性が見事に両立されたスペックになっているDS Liteは、機能的にほぼDSと同様のものを実現しながら、いくつか細かいところに変更点が見受けられる。 まずは電源ボタン。DSでは下画面左にプッシュ式のボタンが用意されていたが、これが下画面右横にスライド式のスイッチへと変更され、スライドするごとに電源のON/OFFが切り替えられる。これは、本体を使用している際に持ち上げるなどしたときに、誤って電源ボタンを押してしまう(注意すれば防げるレベルだったが)という心配に対する改良点といえる。 また、下画面下にあった電源と充電ランプは、ダブルスクリーンをつなぐヒンジの右へと移動。折りたたんだ際にも確認しやすくなっている。さらに、タッチペン収納部が下画面上部背面に設置されていたものが、下画面右サイドに移動。DSでは本体使用前に取り出していたが、DS Liteでは、本体使用時に取り出しやすくなった。
また、GBAスロットには専用のカバーが付属しており、出荷時にすでにはめ込まれた状態になっている。このカバーのおかげで防塵効果が望めることはもちろん、見た目にもスッキリした印象が与えられている。
■ 操作部分にも大きな変化。DSとは好みでチョイス? さて、実際にゲームをプレイしてみることにする。本体を展開し(DS同様、全開とその手前の2段階で止まる)、DS Liteの液晶を見てみよう。スペック上はDS、DS Liteとも3インチで、大きさには変化はほとんどない。上下画面ともTFTカラー液晶(26万色表示)、ドットピッチは0.24mm、解像度は192×256ピクセルのバックライト付きの液晶画面が2枚装備されているというスペック面も同等のものになっている。ただし、DS Liteになって、半透過反射型から透過型へと変更されているのが大きな違いだ。この違いは何に表われるか、といえば、液晶のコントラスト、そして明るさだ。 また、DS Liteは4段階の輝度調整可能となっている点も大きい。この液晶の輝度設定は、マニュアルモード設定で電源を投入すると表われるDSメニューの左下にあるランプの形をした「バックライト輝度調整アイコン」をクリックするごとに、1(最も暗い)→2→3→4(最も明るい)と切り替わる。出荷時は4に設定されているため、クリックすると1へと戻る。2がDSと同じ明るさということなのだが、4にするとかなり明るい。おまけにコントラストもDSとははっきりと違って見え、全体的に色味が強い。1の設定にあわせて写真を撮影すると、4では画面の色が飛んでしまうほどの明るさだ。
また、輝度が調節できるようになったことに伴い、バッテリーの持続時間にも変更がある。右の表を参考にしてほしいが、基本的にはロングライフであることには変わりはないが、DSよりも明るく調節している状態では、さすがに持続時間は減少している。最大消費電力も充電時でDSの約1.6Wから、約2.3Wへと増えている。
その代わりといってはなんだが、フル充電にかかる時間が約1時間短縮されているので、毎日持ち歩く人にはありがたい性能向上といえるだろう。
また、STARTやSELECTボタンの位置が変更になり、小型化しているため、大人にはちょっと押しにくいと感じられる。反面、ボリュームスイッチは大型化し、スライドさせやすい。 ボタン類に関しては、DSはどちらかというとボタンをクリックするような感覚だが、DS Liteははっきりと「押す」という感覚を伴う。この違いは、DSに慣れてしまった人にはちょっと違和感を覚えるかもしれない。しかし、これは時間と慣れが解決してくれるものだろう。それよりも、本体の形状の違いによる指の運びやすさに違いが感じられる。DSは外に向かってスラントするような形状になっており、十字ボタンやA、B、X、Yボタンも微妙に外側に向かってセットされている。また、ボディの端からボタンまでの距離、そして本体の厚みの微妙な違いにより、指運びのしやすさはやはりDSのほうがやりやすい感覚を受ける。十字ボタンの大きさの違いも影響している。手の小さい人には逆にDS Liteの方が操作しやすいことだろう。 このように、微妙に操作感覚に違いがあるため、すべてにおいてDS Liteが優れていると決め付けるわけにはいかない。だが、いずれにしろ操作に困るものではないため、購入にあたって慎重を期す必要のある方は、店頭の試遊機や友人に借りるなどして、操作の違いを体感してもらったほうがいいだろう。とくに、ボタンを多用するアクションゲームなどを好んでプレイする人はチェックしておいたほうがいい。 一方、タッチペンが大型化したので、タッチパネルでの操作は快適度が増した。これはDSにおいてもタッチペンを自分にあったものに交換すれば問題はないわけだが、本体に収納できるタッチペンのサイズが大きくなったのは非常にありがたいことだ。劇的に、とまではいかないが、DS Liteのほうが確実によくなっている。DSの発売時には、本体は机などに置いて操作することが想定されていたが、DS Liteでなら片手で本体を持ちながらのプレイも十分軽いしやりやすい。ただ、本体の空きスペースが減ったので、本体を持ってタッチペンで操作という使い方では、少し手の大きな人は下画面に触れてしまうかも、という心配が出ないとも限らないが……。 また、スピーカーから出力される音にも違いが感じられる。DSはある程度低音からしっかりと音が出ており、音像もはっきりした印象だが、DS Liteでは、中域がメインで音像が少しぼやける感じ。ボリューム最大での音量もDSのほうが大きめだ。これはヘッドフォンを使用してプレイするときにはまったく関係ない話だが、スピーカーでの利用がメインの人には「ちょっと気になるだろうな」と思われる。
ここまでざっと見てきたが、基本的にはGBAとGBA SPの関係のように、どちらを選ぶかは好みによるといっていいDS Lite。DSじゃちょっと物足りない、という人の心をくすぐるデザイン、そしてスペックを持っているのは間違いないので、しばらく入手は厳しいだろうが、ぜひ一度手にとって見てほしい完成度を誇っているといえるだろう。
□任天堂のホームページ (2006年3月6日) [Reported by 佐伯憲司]
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