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「ニンテンドーDS Lite」発売。各地で行列ができあがる
任天堂、3月中に45万台以上を出荷予定

3月2日 発売

価格:16,800円

ヨドバシカメラ マルチメディア梅田の店頭に掲示された早朝販売についてのお知らせ
 任天堂株式会社は3月2日、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の上位バージョンとなる新機種「ニンテンドーDS Lite」を発売した。発売前から品薄が噂されていただけでなく、カラーバリエーションのアイスブルーとエナメルネイビーが発売直前になって11日に延期したこともあり、各店舗に問い合わせが寄せられ、各地で行列ができあがった。

 同社は3月1日のリリースにおいて、3月の出荷台数を公表した。これによれば、「ニンテンドーDS Lite」の出荷台数が45万台、従来の「ニンテンドーDS」は20万台の出荷を予定しているという。両モデルは併売されるため、3月だけで65万台の出荷が予定されていることになる。リリースにおいて同社は「予想を遙かに超える需要で、現在の出荷台数でも、お客様のご要望にお応えしきれないと認識しており、引き続き1台でも多くお届けできるよう鋭意取り組んでおります」としている。

 さらに、ニンテンドーDSの対応ソフトはROMカードとなっているが、こちらもセールスが好調であることから一部ソフトの発売を延期している。発売が見合わせられたのは「漢字そのまま DS楽引辞典」、「旅の指さし会話帳DS」のTouch! Generationsの各ソフト。「漢字そのまま DS楽引辞典」が3月30日から4月13日へ、「旅の指さし会話帳DS」はタイ・中国・韓国が4月20日に、アメリカ・ドイツがそれぞれ4月27日となる。


■ 秋葉原では2店舗に集中し、前夜から行列

秋葉原のゲーム販売店が軒を連ねる一角だが、予約販売のみの店舗や販売を見合わせる店舗でひっそりしている
 秋葉原では、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaとラオックス ASOBITCITY (アソビットゲームシティ) などにおいて当日販売が行なわれた。前述の通り出荷台数が安定していないことと、カラーバリエーションの発売延期を理由にソフマップでは予約販売のみに限定したほか、メッセサンオーや石丸電気、ヤマギワソフト館などでは当日発売を見合わせている。さらに同じラオックスでもASOBITCITY (アソビットホビーシティ) では当日販売を見合わせている。

 行列は、雨にもかかわらず発売前日となる3月1日の深夜からできはじめた。早朝、始発電車が動き始めた頃から、行列はさらに長く伸び始めた。ASOBITCITY (アソビットゲームシティ) では5時20分頃に50人弱といったところ。一方、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでは5時30分頃に230名程度。そこからもどんどんと行列は伸びていき、7時25分頃から整列が開始され、8時10分過ぎでついに予定数に達し完売となった。

 平日ということもあり、行列に並んでいるのはほとんどが子供ではなく大人。両店とも開店時間を通常通りと設定していたため、並んで購入すると最悪の場合は午前半休となる。このため休むことのできない人はなかなか並んでまで購入することができなかったはずだ。それでも幅広い年齢層の人が行列を作り、発売をいまや遅しと待ちかまえていた。

 販売数は正確にはわからないが、ヨドバシカメラで400~500台といったところ。8時過ぎに台数を確定させるための割込防止券を配布し始め8時10分過ぎには完売。これを受けて開店時間を繰り上げ販売を開始した。ラオックス ASOBITCITYでも販売数量が規定数に達し、販売開始時間を早めて対応。完売した。

 このほかではメディアランドやラムタラで当日販売が行なわれ、こちらは通常通りの営業時間ということで、10時前後でもまだ行列ができあがっていた。次回入荷は各店舗とも未定としているが、アイスブルーとエナメルネイビーが発売となる11日が大きな山となるだろう。なるべく早い時期に潤沢に商品が店頭に列ぶことを望みたい。

ラオックス ASOBITCITY (アソビットゲームシティ)でも販売開始を前に行列ができあがった。5時30分くらいの時点で50人弱。ラオックスでは、ASOBITCITY (アソビットホビーシティ) での販売は見合わせている アイスブルーとエナメルネイビーの発売延期に伴い、入荷数が不安定なため発売を見合わせる“お知らせ”が店頭に張り出されている
ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでは前日深夜より行列ができはじめ、始発が動き始めた時点で、昭和口の入り口から第2エントランス前をぐるりと取り囲み、先頭に戻るくらいの行列ができあがった
ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaは8時10分にはすでに完売。新たに並ぶ人を締め切った ラムラタでも行列ができあがった。やはりこちらも通常通りの開店 駅のガード下に位置するメディアランドも当日販売を行なった。こちらは10時30分の開店で約30名ほどの行列となった



■ 新宿では各店で販売されるも早朝で完売

ビックカメラ新宿西口店では、販売開始とほぼ同時に「完売いたしました」と張り紙
 新宿では、ヨドバシカメラやビックカメラの各店で当日販売を実施。当初、ヨドバシカメラは9時30分、ビックカメラは10時より販売すると発表されていたが、朝早くからできた行列が、用意されていた本体の数を超えるほどになったため、多くの店で時間を繰り上げて販売を開始した。

 ヨドバシカメラ新宿西口本店では、地域で最も早い8時から販売開始。前日夜から既に発売を待つ行列ができていたが、雨が降っていたこともあり、この段階で整理券を配布したという。整理券は500枚程度配布されたようだが、始発列車が動き始めてまもなく整理券の配布は終了していた。

 ヨドバシカメラはマルチメディア新宿東口でも当日販売を実施。こちらも8時15分ごろから時間を繰り上げ販売を開始した。台数は不明だが、こちらも6時50分ごろには割り込みを防止する整理券の配布を終了したという。

 ビックカメラ新宿西口店は、予定を1時間以上繰り上げて8時45分頃から販売を開始。整理券は500枚前後配布されたが、7時30分には配布が終了した。通常はゲーム売り場のある5階で販売されるが、この日は2階の入口付近にレジを設置して対応していた。

 ビックカメラ新宿東口店は、取材した4店舗の中では唯一、予定通りの10時より販売。ただしこちらも行列に並んだ50人程度の分で完売とされ、9時時点では行列を締め切っていた。

 どの店にも、「もう並べないの?」と尋ねる客の姿が頻繁に見られたが、全て断っている状態だった。既に発売されているニンテンドーDSの改良版という位置づけの商品で、本体入荷数も比較的少量だったとはいうものの、発売時間のかなり前に来ても買えないというのは、全く凄まじい人気ぶりだ。

ヨドバシカメラ新宿西口本店は、ゲーム・ホビー館店頭で販売。行列はこの後ろにも、マルチメディア館を囲むように続いていた
ヨドバシカメラマルチメディア新宿東口でも1時間以上時間を繰り上げて販売開始。こちらも店頭にレジを出して対応していた
ビックカメラ新宿西口店は、8時45分ごろから販売開始。約500人が歩道橋の上に列を作り、かなりの混雑となった
ビックカメラ新宿東口店は、予定通りの10時から販売を開始。約50人程度が行列に並んでいたが、9時には規定数を超え、行列分で完売の状態



■ 池袋ではビックカメラ池袋本店に600人超

販売は1階の特設カウンターで行なわれた
 池袋ではビックカメラ池袋本店、池袋東口駅前店、池袋西口店で当日販売を実施。中でも池袋本店は前日19時から並んでいたという男性を先頭に長蛇の列が形成されており、9時20分頃で600人以上が並んでいた。このため池袋本店では、10時発売の予定を30分繰り上げて、9時30分から販売を開始。それとほぼ同時に完売の告知が出されていた。

 ビックカメラの担当者によると「行列はこれまでのゲーム機などの発売日と比べて、女性や年配の方が多い感じですね」という。完売の告知した後も、女性や年配の方が店員に尋ねる姿が多く見られた。

 一方、さくらや池袋店では予約分で完売の状況で、当日販売は行なわれていなかった。

行列は池袋本店入口から駅の方向に向かって形成 行列は西口方面へ抜ける地下通路へ続く ビックカメラ池袋本店の最後尾は地下連絡通路のほぼ反対側まできていた
9時30分の販売開始時にはすでに完売の告知 池袋東口駅前店でも若干数の販売が行なわれたが販売開始前にすでに完売 さくらやは予約分で完売



■ 有楽町ビックカメラにも600人が列を作る

店舗の外周半分をグルリと3列の大行列が覆う盛況ぶりとなった
 ビックカメラ有楽町店では、まだ始発の電車が動き始めた午前5時ごろだったのにも関わらず、すでに60人ほどの列が作られていた。その後、時間の経過とともに列は増殖。6時の時点では130人ほどに膨れ上がり、その後も人の列は伸び続けた。販売開始を予定していた午前10時よりも1時間早い9時の時点で、行列は600人に到達。DS lite本体の在庫数が600個であったため、この時点で完売御礼の札が掲げられる結果となった。これにより販売開始時間も予定より30分早い9時30分より開始された。

 駅を降りて会社へと向かうサラリーマンが多く通るという場所柄、通勤途中の人々も、最初は予期せぬ大行列に驚きはするものの、すぐさま今から並んでも購入できるのかを確認する、という光景が多く見られた。交通量の多い道路に面していることもあり、信号待ちの間にも、店員に在庫を聞いている光景が見られ、人気の高さが伺えた。

 有楽町という立地やDS Liteの客層があわさってか、並んでいる列には、一番先頭には家族連れ、列中には、カップルや女性同士、さらにお孫さんにせがまれたのか、ご年配の方も見られ、非常に幅広い。前日振っていた雨はやんでいたものの、当日の気温は5度から6度ほど。特に早朝の冷え込みは、風も出て厳しかった。一番先頭のご家族は、深夜2時前後から並ばれたとのことだが、やはり寒さへの対策に苦労されたようだ。

 DS lite本体のほかには、液晶保護フィルムが4種類、ポーチが4色バリエーションのあるものが1種、ソフトでは、同日発売のスクウェア・エニックス「聖剣伝説DS CHILDREN of MANA」をはじめ、人気の高い「脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「おいでよ どうぶつの森」、「マリオカートDS」など、各種タイトルを用意。グッズ、ソフトともにあわせて購入しているユーザーが多かったようだ。

 3月11日には、DS liteのカラーバリエーション「アイスブルー」と「エナメルネイビー」の発売が控えている。本日は平日の木曜日早朝であったものの非常ににぎわっていたのだが、11日は土曜日。より多くの客足が予想されることもある。11日の販売方式について店員のかたに伺ったところ、基本的には本日の方式と同じ方式を考えているが、混乱を避けられる、よりスムーズな方式を模索したい、としていた。次回の入荷に関しては未定となっている。

写真は左から、朝6時、8時、9時のものだ。行列は電車の動き始める前からはじまり、その後、急速に増加。店舗外周の4辺のうち1辺を人の列が覆うと、2辺目に折れ曲がり2辺を埋めたところで600人に達した。その後にも、問い合わせる人の姿は後を絶たなかった
予定より30分早い9時30分に販売開始。一番最初に並んでいた家族連れの方は、赤ちゃんの分まで本体を購入していた。購入者の中には、ご年配の方や、女性もかなり多く、従来のゲームファンだけに留まらない人気の高さが伺えた


□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□「ニンテンドーDS」のページ
http://www.nintendo.co.jp/ds/
□「ニンテンドーDS」出荷に関するリリース
http://www.nintendo.co.jp/ds/owabi/
□関連情報
【2月24日】任天堂、「ニンテンドーDS Lite」
アイスブルー、エナメルネイビーの2色を発売延期
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060224/dslite.htm
【2月15日】好調なDSの今後について岩田社長語る
「年内のできるだけ早い時期に1,000万台の普及を達成したい」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060215/nin3.htm
【2月10日】任天堂、「ニンテンドーDS Lite」の仕様を公開
3色が同時発売。タッチペンの大型化など仕様の変更も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060210/dslite.htm
【1月26日】任天堂、ニンテンドーDSを小型・軽量化した新型
「ニンテンドーDS Lite」を3月2日発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060126/dslite.htm

(2006年3月2日)

[Reported by 船津稔 / 石田賀津男 / 滝沢修 / 山村智美]



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