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スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
ミスラ族の女社長が提案する傭兵作戦「アサルト」に要注目

4月20日発売予定

PS2版: 3,980円(単体)、8,190円(オールインワンパック)
Windows版: オープンプライス
Xbox 360版: 8,190円(オールインワンパック)


 株式会社スクウェア・エニックスは、現在開発中の「ファイナルファンタジー XI」拡張データディスク第3弾「アトルガンの秘宝」(英題:Treasures of Aht Urhgan)の最新情報を公開した。

 今回の情報公開では、「アトルガンの秘宝」のストーリーをドライブする重要なキーパーソンが公開された。前回の情報公開で、その存在が明らかにされたアトルガン皇国の聖皇ナシュメラ二世、皇国の大政を司る宰相ラズファード、そして傭兵派遣会社の社長を務めるナジャ・サラヒム。

 そのほか、人間と共生する新獣人キキルンや、彼らが運営する港町ナシュモなど、異文化圏の雰囲気を漂わせる各エッセンスも公開された。まずは、「アトルガンの秘宝」のプロローグに繋がるマウラの異変からお伝えしていこう。


■ 冒険者は傭兵としてマウラから海路でアトルガン皇国へ

「アトルガンの秘宝」では、マウラに新しい看板が建てられ、アトルガン皇国行きの機船に乗ることができるようになるようだ
激しい口調で傭兵道を解く「サラヒム・センチネル」の女社長ナジャ・サラヒム。冒険者は必ず会うことになる重要人物のようだ
 「アトルガンの秘宝」発表以来、ずっと不明なままだったアトルガン皇国への入り方が、今回ようやくマウラから海路で入ることが明らかにされた。アトルガン皇国から傭兵キャラバン一行が既存世界への接触を始めたことが発端。彼らは、アトルガン皇国の特許企業であることを喧伝しつつ、サンドリア、ウィンダス、バストゥーク、ジュノといった各首都で傭兵をかき集め、マウラから機船でアトルガン皇国の首都アルザビへ送り届けようと画策しているという。

 実は、2月21日に導入されたアップデートで、傭兵キャラバンが4国の首都で傭兵をかき集めるという動きは、クエストとしてすでに導入されている。各都市の比較的目立つ位置に、後衛向けの高級装備と知られるナシラ装備を身につけた人物が傭兵活動への参加を呼びかけている。彼らと接触した後は、街の各所に点在する人々と話していくことになるが、それによって既存世界の登場人物たちが、アトルガン皇国をどう捉えているのかが見えてくるという筋書きになっている。

 現在はアトルガン皇国行きの機船就航の交渉をマウラ総督府としている段階のようで、実際にマウラからアトルガン皇国へ向かう機船の就航は、「アトルガンの秘宝」発売以降ということになりそうだ。一足先にアトルガン皇国の文化に触れる意味でも、クエストに挑戦してみるといいだろう。

 話を戻すと、傭兵キャラバンを派遣したのは、アトルガン皇国を拠点に傭兵派遣業務を営む「サラヒム・センチネル」。聖皇の認可を受けた企業であり、先述のナジャ・サラヒムが社長を務めている。

 ミスラ族のナジャ社長は、常に会社の売上高を気にし、座右の銘は「地獄の沙汰もギル次第」という、がめつさをむき出しにした設定のキャラクタだが、公開された会話シーンを見る限りでは、このミスラ族の女社長が、ミスラ族独特の姐御風の喋りと、小悪魔的な押しの強さで、ぐいぐい冒険者を傭兵道に導いてくれるようだ。

【聖皇ナシュメラ二世(Nashmeira II)、宰相ラズファード(Razfahd)】
聖皇ナシュメラ二世は姿を見せないため、どのような容貌をしているのかは不明。宰相ラズファードはヒューム族。軍才に秀でており、直属の準軍事組織「不滅隊」を率いて自ら陣頭に立つこともあるという。建物のデザインや鎧具足、曲刀の文化は、いかにもアラビアンな雰囲気だ

【ナジャ・サラヒム(Naja Salaheem)】
デスクを挟んで対峙する光景は、「ジラートの幻影」におけるギルガメッシュとの対話シーンを彷彿とさせる。過激な言動といい、容姿といい、人気を集めそうな新キャラクタだ


■ FF XI流インスタンスダンジョン「アサルト」で傭兵活動を遂行

「アサルト」の任務遂行地点を示すゲート。ここから先は、同じ任務を共有する仲間だけでダンジョンを占有することになる
アサルト遂行中のシーン。画面内に見える限りでも5対4の乱戦になっている。多対多を意識した戦術が必要になりそうだ
 「アトルガンの秘宝」において、冒険者達がアトルガン皇国へ向かうきっかけとなる傭兵活動。その傭兵活動の一環としてナジャ社長が提案するのが「アサルト」と呼ばれる新要素である。ここでは、「アサルト」の概要について、ナジャ社長の説明を一部引用してみる。

「どれ、『アサルト』について説明してやろうかネェ。
アサルトってのは強襲作戦のこと。
解りやすく言うと、敵のたむろしている場所に傭兵部隊を送り込み、 一気にブッ潰すって作戦さ。
荒っぽいだって? それが傭兵のやり方だよ」

 実際の手順は、「公務代理店」で条件にあった作戦募集を選び、仲間を集めて現場に急行。後は現場で任務を遂行する、という流れになるようだ。敵に気取られないように少数精鋭を基本とし、増援はなく、任務を遂行すれば報酬が得られるというシステムである。

 つまり、PT規模程度の編成で、複数の選択肢からお好みのチャレンジがプライベートエリアで楽しめ、難易度に応じて報酬が得られるという、いわゆる欧米発のMMORPGのトレンドシステムのひとつである「インスタンスダンジョン」の概念が積極的に取り入れられている。

 もっとも、インスタンスダンジョンの概念は、FF XIでもバトルフィールドを使ったノートリアスモンスター戦(BCNM戦)や、デュナミス、リンバス、バリスタなどにも部分的に取り入れられているが、大人数向けであったり、目的が固定的であったり、同時入場に制限が課せられたりしていたため、ここまでスケーラブルかつ自由度の高いシステムは「アサルト」がはじめてといっていい。現時点では細かい仕様は不明だが、「アトルガンの秘宝」ならではの新規コンテンツとして大いに期待したいシステムだ。

【キキルン(Qiqirn)】
アトルガン皇国西部の都市を中心に、人間と共生している小柄な獣人。性格は温厚で快活、共通語はたどたどしいが、目端が利き、信義に厚いため、ギルドやショップでは小間使いとして雇われていることも珍しくないという。中には鋭い嗅覚を活かして調香師として成功し、財をなした者もいるらしい。独自の風習としては、北方の遊牧民族だった頃の名残として、金目のものを全身に携え、羊車を住まいとして利用している

【ナシュモ(Nashmou)】
ナシュモは、皇都アルザビを船で出発し、荒波の暗礁海を島づたいに北上するとたどり着くアズーフ島唯一の港町である。アズーフ島は濃霧に覆われ、ナシュモの東には「瘴霧の沼」と呼ばれる底なしの泥濘地帯が広がる。ナシュモは、かつては皇国海軍の補給基地として利用されていたが、疫病が流行した際に町ごと放棄され、現在は人間に変わって獣人キキルンが住み着き、町の一部を運営している。アラパゴ諸島を訪れる漁師や流れ者相手に細々と商いを営む。ショップの側にさりげなく青魔道士がいる。新エキストラジョブの手がかりが掴めるのだろうか?

【エジワ蘿洞(Aydeewa Subterrane)】
エジワ蘿洞は、昨年9月、「アトルガンの秘宝」発表直後に公開されたエリアで、ワジャーム樹林の地下に広がる長大な洞窟であることが明らかになった。ほとんどが海に没したとされる古代オルドゥーム文明の町があった場所とされ、いたるところに石柱や祭壇等の遺跡が残されている。皇国軍による保全が廃止された現在では、シダや藻類、菌類などが大繁殖する一方で、キキルンやマムージャ等による盗掘が後を絶たないようだ

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※画面はすべて開発中のものです

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/
□関連情報
【1月27日】スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
新ジョブ「コルセア」、アトルガン皇国の首都「アルザビ」などが公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060127/ff11toa.htm
【1月13日】スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
新獣人マムージャの大軍がアトルガン皇国に侵攻!?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060113/ff11toa.htm
【11月25日】スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
新エリアに加え、ラミア、インプなど新モンスターも公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051125/ff11toa.htm
【9月30日】スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の情報を公開
ハイブリッドジョブの“青魔道士”や新エリアが追加
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050930/ff11toa.htm
【9月16日】スクウェア・エニックス、「ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝」を正式発表
新ジョブ「青魔道士」、新エリア等を追加、ディレクターは小川氏に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/tgs_ff11.htm

(2005年2月24日)

[Reported by 中村聖司]



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