電子コンパスで空中にひそむモンスターをゲット! バンダイ「トレジャーガウスト」
「トレジャーガウスト」 |
発売 |
バンダイ |
価格 |
3,360円 |
電源 |
単4電池×2(別売) |
発売日 |
発売中 |
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パッケージ。本体のカラーリングにあわせて、レッドとブルーの2種類が発売されている |
今回は、トイショップの店頭で発見した意欲的なトイを紹介したい。その名は「トレジャーガウスト」。キーワードとなる「ガウスト」とは、磁幽霊という意味の造語だ。この「トレジャーガウスト」は、身の回りに潜んでいる磁幽霊を捕まえるためのツールなのだという。
設定によると、ガウストはいたずら好きな存在だ。例えば「朝起きたら寝癖が付いている」、「ズボンのチャックが開けっ放しになっている」、「おならをしたと疑われる」。こうした経験があれば、それはガウストのいたずらの可能性があるのだとか。凝りに凝った世界観が期待を膨らませてくれる。
「トレジャーガウスト」本体は、手のひらにおさまるサイズ。携帯電話を彷彿とさせるフィット感があり、手に握って遊ぶものと実感できる。本体のギミックは「トレジャーガウスト」の設定と同様に、遊び心が感じられる。少年たちの大好きな変形の仕掛けが組み込まれているのだ。
本体の表面に指をかけ、上に押し上げると、スライドする。本体の右側面には格納されたレバーを指で引っ張ると、釣竿のリールの形状になる。どちらも「ジャキーン」という音が響き渡るようなギミックで、心躍る。少年たちならこの段階でノックアウトされるのではないだろうか。
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「トレジャーガウスト」本体。現在の携帯電話と同等のサイズだ |
上部をスライドさせると、画面が透明モニターとなる |
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本体上部は親指を使うとワンタッチでスライド。この感触が心地よい |
本体の側面にはガウストを釣り上げるリールが付属している |
さらに注目するべきは、液晶画面。本体をスライドさせると背景を持たない透明モニターとして機能するのだ。液晶のクオリティ自体は、いわゆる子ども向けの携帯型液晶ゲームと同程度なのだが、「透明モニター」というフレーズにくすぐられる。
■電子コンパスでガウストを探し、リールを巻いて釣り上げる
それでは「トレジャーガウスト」を使って、目に見えないガウストたちを捕獲してみよう。「トレジャーガウスト」本体には、電子コンパスが組み込まれており、これを利用する。「トレジャーガウスト」本体を握りしめて空中にかざすと、「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……」という音が鳴る。空中に生息しているガウストたちを探索している音だ。このときに「トレジャーガウスト」を握ったまま、360度にグルリと回ると、方角によって音の鳴る間隔が変わることがある。ガウストたちは「ピピピピ……」と短い間隔で音が鳴る場所に生息している。その場所に「トレジャーガウスト」をしばらくかざしていると、透明モニターにガウストが表示される。そう、ガウストの発見だ!
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起動するとGPSシステムが表示され、ガウストの探索を始める |
ガウストを発見! 出現する種類は時刻やプレーヤーのレベルで変わる |
ガウストに針をフックさせたら、逃がさぬようにすかさずリールを巻く |
発見したガウストをつかまえるには、本体のリールを使用する。発見直後にリールを巻くと、ガウストに針をフックすることができる。このフックのタイミングはなかなかにシビアで、ガウストに逃げられてしまいやすい。そんなときは「トレジャーガウスト」を再び空中にかざして、逃げたガウストを追尾する。画面には、ガウストが逃げた方向が表示されるので、そこへ「トレジャーガウスト」を差し向けるのだ。うまくガウストをつかまえることができたら、同様にリールを巻いて、針をフックさせる。
ガウストに針をフックさせることができたら、あとはひたすらリールを巻くだけだ。釣り糸のテンションがピークに達して、プツンと切れないように注意しながら、リールを慎重に巻いていく。釣り上げるまでの要領は、テレビゲームのフィッシングゲームと同じだ。糸のテンションが高くなったら、リールを巻く手を休め、しばらく様子をみる。そうして糸のテンションが低くなるのを見計らい、リールをさらに巻いて、ガウストをゲットするのだ。
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釣り上げている最中にガウストから攻撃を受けることもある |
画面下に表示されたHPバーを注視しながら慎重に釣り上げる |
ガウストに逃げられたらメーターの示す方角をすばやく探知する |
何もない空間から目に見えないモンスターをつかまえるアイデアは、ゲームボーイカラー向けに発売された「ちっちゃいエイリアン (クリーチャーズ)」を彷彿とさせる。モンスターを釣り上げるまでの流れや攻防は、まさに釣りゲームのそれ。つかまえたガウストたちを育てて戦わせるアイデアは、ポケモン以来の定番といえるアイデアだ。
しかし、「トレジャーガウスト」は、インスパイアされたアイデアの混ぜ合わせぶりが実に見事。筆者は夢中になって遊んでしまったし、仕事場を訪れた大人たちに試してもらったら、誰もが目を光らせて楽しんでいた。前述した「トレジャーガウスト」本体に込められたアイデアが、誰もの胸に潜んでいる童心をいたく刺激するのだろう。何より「トレジャーガウスト」のスタッフが楽しみながら開発していることが想像でき、その興奮が伝わってくる。
ほかには、ガウストを釣り上げる竿やルアーをカスタマイズしたり、友だちとどちらが多くのガウストを釣れるかを競う「ツリボリ」を楽しんだり、互いのガウストを賭けてバトルしたり、と遊びの要素はたくさん用意されている。
捕獲できるガウストの種類は時刻やレベルで変わり、季節に応じて出現する限定種も存在しているとのこと。がっぷりと取り組めば、期待に充分に答えてくれるだろう。筆者は、「トレジャーガウスト」本体に込めらた数々の遊び心と、オリジナルのキャラクタで勝負する志を高く評価したい。
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□バンダイのページ
http://www.bandai.co.jp/
□「トレジャーガウスト (レッド)」のページ
http://catalog.bandai.co.jp/item/4543112348791000.html
□「トレジャーガウスト (ブルー)」のページ
http://catalog.bandai.co.jp/item/4543112348784000.html
□「トレジャーガウスト」の公式ページ
http://www.gaust.jp/
□関連情報
【7月19日】「東京おもちゃショー2005」開幕 iPodなどを意識した“音楽系”おもちゃも登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050719/toy-s.htm
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
(2006年2月23日)
[Reported by 元宮秀介]
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