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【Xbox 360「【eM】-eNCHANT arM-」】
価格:7,665円
このイベントは、「Ruppina」のボーカルの工藤舞さんが“舞”としてのソロデビュー曲「Reborn」が同作の主題歌として起用されていることから、同作のファンのために開催された舞さんのライブイベント。公式サイト上で事前に受け付けた応募者の中から、抽選で選ばれたラッキーな30組60名が招待されて行なわれた。
そこにディレクターの宮崎政人氏とプランナーの濱谷和宏氏、サウンドディレクターの一木裕樹氏と開発陣3氏を加えて、それぞれの担当パートからの開発話を交えながらトークショウを行なった。
ゲームの内容については「“ゴーレム”が120体あまり登場しますが、みんなに楽しんでもらえるように、フロム・ソフトウェアらしいグロいものだけではなく、ネコミミやメイド服といった“萌え”系のものまで、いろいろなタイプのゴーレムを作りました。また、舞さんをモデルにしたゴーレムもゲストキャラとしてゲームに登場します。これらゴーレムを集めるといった楽しみ方もしてほしい」という。 濱谷氏はお気に入りの点をきかれると「主人公のタクマはかなりおバカなキャラなんですけど、そのタクマが他のキャラとコントチックな会話をするところです」という。それを受けて竹内氏は「この辺だけ聞くとコミカルというかソフトな印象を受けるかもしれませんが、シリアスに作りこんでいますし、フロムらしさもあります」としっかりとフォローしていた。 さらに濱谷氏は“ゴーレム”の話題にもおよび、オカマキャラや関西弁キャラもいることを話すと、竹内氏がオカマキャラの“マコト”は実は勘違いから誕生したキャラという逸話を披露。「最初はマコトは女の子でした。女性のデザイナーにデザインを依頼するときに資料を持ってくるのを忘れていて、そのときに持っていたシナリオのテキストだけを渡しました。そうしたら、中性的な話し方をする女の子だったため、そのデザイナーはオカマキャラだと思い、出来上がったのがマッチョなオカマキャラでした」と話すと、客席も笑いが巻き起こった。 サウンド全般に関わった一木氏は「ゲームのために50数曲くらい作りました。プロモーションムービーで使っているコーラスの入った曲と、中盤くらいに出てくる女の子の曲がお気に入り」という。
最後に竹内氏が「いろいろな話をしましたが、皆さんに楽しんでもらえれば満足です。逆に何かおもしろくない点などがあれば、意見として教えてほしいですし、その意見は次回作に生かさせていただきます。長い時間のかかるゲームですが、ぜひ最後まで楽しんでください」とまとめて、開発者によるトークショウは終了した。
続いていよいよ、この日のイベントの主役である舞さんが登場。オープニングテーマとなっている「Reborn」のコンセプトについて、「“Reborn”という言葉は“生まれ変わり”の意味で、私自身も“Ruppina”から“舞”に生まれ変わる心境や決意を飾らずに詞を書きました。RPGというと壮大な世界観を持つというイメージがあって、自分の曲がマッチするのか不安でした。(プロモーションムービーで流れているのを見て)ビックリしました。はまっているというか、見事にマッチしていて、ゲームの良さも曲の良さも相乗効果でよく出ていました」とコメント。 さらにエンディングテーマの「Squair」について、「タイトルの“Squair”は、“square”の「四角い」と「空気」の“air”を勝手に組み合わせた造語です。曲自体はすごくしっとりとした切ない感じの曲なんですけど、最後には強い意志のこもったメッセージ性のある曲になっています」と説明してくれた。そして、舞さんをモデルにしたゴーレムの話では、「自分でセリフも入れました。舞ゴーレムのイメージは“女神”で、貝殻の中に寝そべっているんですよ。それで収録にも女神の気分で挑みました」といったエピソードも話してくれた。最後に「RPGはすごく長くて、ときどきゲームオーバーになってしまうかもしれませんけど、私の希望と勇気のたくさん詰まった『Reborn』を聴いて、最後まであきらめずにプレイしてほしいと思います。そしてエンディングでも私の曲に出会えていただけると嬉しいです」とゲームファンに向けてメッセージを送った。
そして「Reborn」と「Squair」の2曲を続けて披露。「Reborn」はクラブサウンドのアップテンポのリズムに乗せて、舞さんの透明感あふれる歌声が響き、ファンも静かに聴き入っていた。そして「Reborn」では、彼女が「『Reborn』が夢を追いかける自分の姿だったら、『Squair』はその夢を追いかけるために何かを犠牲にするといった曲」というように、切ない詞をバラード調ながらも、力強い声で歌い上げた。
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□フロム・ソフトウェアのホームページ (2005年12月26日) [Reported by 滝沢修]
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