【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

フロム・ソフトウェア、Xbox 360「【eM】-eNCHANT arM-」
発売記念イベントで主題歌や開発裏話を披露

12月23日 開催

【Xbox 360「【eM】-eNCHANT arM-」】
2006年1月12日 発売予定

価格:7,665円

 株式会社フロム・ソフトウェアは、2006年1月12日発売予定のXbox 360用RPG「【eM】-eNCHANT arM- (エム ~エンチャント・アーム~)」の発売記念プレミアムライブを、12月23日に東京・青山のXbox 360 LOUNGEにて開催した。

 このイベントは、「Ruppina」のボーカルの工藤舞さんが“舞”としてのソロデビュー曲「Reborn」が同作の主題歌として起用されていることから、同作のファンのために開催された舞さんのライブイベント。公式サイト上で事前に受け付けた応募者の中から、抽選で選ばれたラッキーな30組60名が招待されて行なわれた。

プロデューサーの竹内氏
 司会者の開催の宣言の後、まずは同作のプロデューサーの竹内将典氏のあいさつから始まった。その中で「みなさんの期待に応えられるように頑張って作ったら、大変なボリュームになってしまいました。クリアだけでも45時間くらいかかります。ゲームの中のいろいろな要素を楽しもうとすると100時間を超えてしまうかもしれません(笑)」とかなりの大作になったことを明らかに。そして「クリアまでのプレイ時間が長いですが、ゲームをしていてストレスにならないように作っていますので、世界観を存分に楽しんでほしい」と魅力をアピールした。

 そこにディレクターの宮崎政人氏とプランナーの濱谷和宏氏、サウンドディレクターの一木裕樹氏と開発陣3氏を加えて、それぞれの担当パートからの開発話を交えながらトークショウを行なった。

トークショウの様子。左から竹内氏、宮崎氏、濱谷氏、一木氏
 宮崎氏は「開発当初はそれほどスタッフも多くなかったのですが、徐々に増えていき、最終的には150人あまり関わる大きなプロジェクトになりました。おかげでエンディングのスタッフロールもスタッフの名前がつらつらと並び、7分くらいの長さになっています。そして、舞さんから提供していただくことになっているエンディングの曲も7分もないということで、わざわざ調節してもらいました(笑)」と大作ゆえに想定外の問題が発生した模様。また「Xbox 360ではさらにグラフィックスがパワーアップしており、今までできなかった細部にいたるまで表現できて嬉しい反面、細かいところまで作りこむ必要があり、大変でした」と新型ゲーム機での開発の苦労を語った。

 ゲームの内容については「“ゴーレム”が120体あまり登場しますが、みんなに楽しんでもらえるように、フロム・ソフトウェアらしいグロいものだけではなく、ネコミミやメイド服といった“萌え”系のものまで、いろいろなタイプのゴーレムを作りました。また、舞さんをモデルにしたゴーレムもゲストキャラとしてゲームに登場します。これらゴーレムを集めるといった楽しみ方もしてほしい」という。

 濱谷氏はお気に入りの点をきかれると「主人公のタクマはかなりおバカなキャラなんですけど、そのタクマが他のキャラとコントチックな会話をするところです」という。それを受けて竹内氏は「この辺だけ聞くとコミカルというかソフトな印象を受けるかもしれませんが、シリアスに作りこんでいますし、フロムらしさもあります」としっかりとフォローしていた。

 さらに濱谷氏は“ゴーレム”の話題にもおよび、オカマキャラや関西弁キャラもいることを話すと、竹内氏がオカマキャラの“マコト”は実は勘違いから誕生したキャラという逸話を披露。「最初はマコトは女の子でした。女性のデザイナーにデザインを依頼するときに資料を持ってくるのを忘れていて、そのときに持っていたシナリオのテキストだけを渡しました。そうしたら、中性的な話し方をする女の子だったため、そのデザイナーはオカマキャラだと思い、出来上がったのがマッチョなオカマキャラでした」と話すと、客席も笑いが巻き起こった。

 サウンド全般に関わった一木氏は「ゲームのために50数曲くらい作りました。プロモーションムービーで使っているコーラスの入った曲と、中盤くらいに出てくる女の子の曲がお気に入り」という。

 最後に竹内氏が「いろいろな話をしましたが、皆さんに楽しんでもらえれば満足です。逆に何かおもしろくない点などがあれば、意見として教えてほしいですし、その意見は次回作に生かさせていただきます。長い時間のかかるゲームですが、ぜひ最後まで楽しんでください」とまとめて、開発者によるトークショウは終了した。

3Dグラフィックスの制作も担当した、ディレクターの宮崎氏 ゴーレム集めのアイディアは「(某有名ゲームへの)オマージュです。インスパイヤされました(笑)」というプランナーの濱谷氏 音声収録にも関わったサウンドディレクターの一木氏

 続いていよいよ、この日のイベントの主役である舞さんが登場。オープニングテーマとなっている「Reborn」のコンセプトについて、「“Reborn”という言葉は“生まれ変わり”の意味で、私自身も“Ruppina”から“舞”に生まれ変わる心境や決意を飾らずに詞を書きました。RPGというと壮大な世界観を持つというイメージがあって、自分の曲がマッチするのか不安でした。(プロモーションムービーで流れているのを見て)ビックリしました。はまっているというか、見事にマッチしていて、ゲームの良さも曲の良さも相乗効果でよく出ていました」とコメント。

 さらにエンディングテーマの「Squair」について、「タイトルの“Squair”は、“square”の「四角い」と「空気」の“air”を勝手に組み合わせた造語です。曲自体はすごくしっとりとした切ない感じの曲なんですけど、最後には強い意志のこもったメッセージ性のある曲になっています」と説明してくれた。そして、舞さんをモデルにしたゴーレムの話では、「自分でセリフも入れました。舞ゴーレムのイメージは“女神”で、貝殻の中に寝そべっているんですよ。それで収録にも女神の気分で挑みました」といったエピソードも話してくれた。最後に「RPGはすごく長くて、ときどきゲームオーバーになってしまうかもしれませんけど、私の希望と勇気のたくさん詰まった『Reborn』を聴いて、最後まであきらめずにプレイしてほしいと思います。そしてエンディングでも私の曲に出会えていただけると嬉しいです」とゲームファンに向けてメッセージを送った。

 そして「Reborn」と「Squair」の2曲を続けて披露。「Reborn」はクラブサウンドのアップテンポのリズムに乗せて、舞さんの透明感あふれる歌声が響き、ファンも静かに聴き入っていた。そして「Reborn」では、彼女が「『Reborn』が夢を追いかける自分の姿だったら、『Squair』はその夢を追いかけるために何かを犠牲にするといった曲」というように、切ない詞をバラード調ながらも、力強い声で歌い上げた。

オープニングテーマ「Reborn」とエンディングテーマ「Squair」を歌う舞さん。透明感のある歌声が会場中に響き渡った
ライブイベントの後は製品版とほぼ同じバージョンの試遊台を開放して、体験会も行なわれた


(C)2005 FromSoftware, Inc. All rights rserved.

□フロム・ソフトウェアのホームページ
http://www.fromsoftware.co.jp/
□「【eM】-eNCHANT arM-」のページ
http://www.em-game.net/
□関連情報
【12月9日】フロム・ソフトウェア、Xbox 360「【eM】-eNCHANT arM-」
発売記念プレミアムライブを12月23日に開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051209/em.htm
【11月16日】フロム・ソフトウェア、Xbox 360「【eM】-eNCHANT arM-」
発売日を2006年1月12日に延期
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051116/em.htm
【9月16日】「東京ゲームショウ2005」マイクロソフトブースレポート
~フロム・ソフトウェア、Xbox360「天誅 360」、「アーマード・コア 4」を発表~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/xbox1.htm
【9月15日】マイクロソフト、「Xbox 360 プレス発表会」開催
TGS 2005に14タイトルをプレイアブル出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050915/xbox2.htm
【7月27日】フロム・ソフトウェア、Xbox 360「【eM】-eNCHANT arM-」
「Xbox Summit 2005」で上映されたムービーを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050727/em.htm
【7月25日】「Xbox Summit 2005」サードパーティタイトルレポート
38社45タイトルが発表!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050725/xb360_3.htm

(2005年12月26日)

[Reported by 滝沢修]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.