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「Xbox Summit 2005」サードパーティタイトルレポート
38社45タイトルが発表!!

泉水氏(右)のリードでサードパーティの発表が行なわれた
7月25日 開催



 マイクロソフト株式会社が開催した、「Xbox Summit 2005」では、業務執行役員 Xbox事業本部・マーケティング部長 兼 ゲームコンテンツ推進部長の泉水 敬氏のリードによって、サードパーティ各社の開発中タイトルが紹介された。本稿ではその模様をお届けしよう。

 登壇した泉水氏は、「5月にXbox 360をお披露目してから、大変多くの皆さんに『日本のパブリッシャータイトルはどうなっているの?』とご質問を受けております。本日はそのご質問にきちんとお答えできるものと確信しております。マイクロソフトでは1年以上前から、日本でも1,000台以上の開発キットをすでに配布している。本日はそれらの上で開発が進んでいるタイトルをご紹介していきましょう。開発もすでに佳境を迎えているが、各メーカーさんには無理をいって素材を用意していただきました。ご覧いただく映像はすべて実際の開発中のタイトル。次世代機で何ができるかといった実験映像ではない。ぜひ期待してご覧いただきたい」と挨拶し、サードパーティタイトルの紹介を始めた。

■ 選手視点で操作可能「Love FOOTBALL」、オンライン対応の「リッジレーサー6」

株式会社ナムコ 常務執行役員 CTカンパニー バイスプレジデント原口洋一氏
 「これまで複数のハードウェアのローンチを成功に導いた」と紹介されたナムコの原口氏は、「現在Xbox 360用に数タイトルが鋭意開発中だが、本日は4タイトルをご紹介したい」と切り出した。「フレームシティ」は最新映像が公開された。「Xbox 360の性能をフルに生かして、大都市フレームシティをリアルに再現した迫力あるアクションシーンを実現している」とアピール。

 次は「Xbox 360という新しいフィールドでサッカーを愛するすべての人に、ナムコがお届けする本格派サッカーゲームです」と「Love FOOTBALL」を紹介した。ゴールシーン、そしてドリブルやフェイントでの動きなどを実演する映像が流されたが、歓声とともに流れるロック調BGMが印象的。「選手になりきって操作できる選手視点の操作を可能にし、思わず声が出る豪快なプレイや緊迫の競り合いが、従来のサッカーゲームとは比較にならない迫力で楽しむことができる。グラフィックパワーはもちろん、五感をフルに生かした機能も満載。選手になりきれるサッカーゲームの究極の進化形です。来年の世界が最もアツくなるその時期に発売したいと思います」と積極アピール。

 他にも、Xbox 360向けにオリジナルRPGの開発も公言。「テイルズ オブ~」シリーズをはじめ、同社RPG開発スタッフが総力を結集し、圧倒的な映像、新しい試みをふんだんに盛り込み、満を持して贈るファンタジーRPGという。

 原口氏は最後に「リッジレーサー6」を公開した。ロゴとイラストのみの紹介だったが、「シリーズ最新作がXbox 360が掲げる次世代機のビジョンをソフト側からも積極的に実現する。ハイビジョン画質はいうまでもなく、オンライン仕様も積極的に盛り込む。皆さんがご想像される対戦やダウンロードコンテンツなどはもちろん導入していく」と力強く語って締めくくった。

「フレームシティ」 「Love FOOTBALL」 「リッジレーサー6」


■ バンダイは「ガンダム」初のFPSをXbox 360向けに開発中

株式会社バンダイ 常務取締役 ビデオゲームカンパニー プレジデント 鵜之澤 伸氏
 ナムコとこの秋タッグを組むバンダイの鵜之澤氏からは、「Xbox 360独占タイトルを3つ開発している。今回、ムービーを用意していたが、残念ながらクオリティが出ず、本日は急遽断念させていただくことになった。申し訳ない。開発会社は『ドラゴンボール』や「Universal Century」を制作している株式会社ディンプス。ジャンルはFPS。ネットワークをメインにしたタイトルで、雰囲気はEAさんの『BattleField1942』といった感じの臨場感たっぷりのバトルをガンダムを使ってやりたいと思っている。来年中には発売したい。次回、『ゲームショウ 2005』のときには何らかの映像をお見せしたい」と挨拶。

 さらに、バンダイお得意のアニメとの連動ということで、未発表ながら「エウレカセブン」のようなTVアニメとのメディアミックスタイトルを予定している。「Xbox Live」のネットワーク機能に対応したものになるという。

 もう1本はまだタイトルが明かせないということだったが、「『ガンダム』はアメリカではなかなか受け入れてもらえていない。Xbox 360のグラフィックとネットワークを使ってアメリカのお客さんにはゲームを中心にして受け入れてもらえればと思っている」とXbox 360に積極的な姿勢を見せていた。

■ フロム・ソフトウェアのRPG「【eM】-eNCHANT arM-」

 続いて、ビデオメッセージが公開された。フロム・ソフトウェアの開発プロデューサー・竹内 将典氏は、「【eM】-eNCHANT arM-(エム~エンチャント・アーム~)」を紹介。「フロム・ソフトウェアが今まで作ってきたリアルタイムゲームというところから離れて、皆さんがRPGと呼んでいる、ごくまっとうな『レギュラーRPG』というものを作っている。皆さんが期待されているような、キャラクタがたくさんいて、ストーリーを純粋に楽しんでというところが重点だが、そこはフロムのゲームなので、ゲーム部分も変わった感じに作っている」とコメント。

 また、「ハードが新しくなったので、試行錯誤の部分もあるが、ハードのパワーがすごく上がってできることが増えた。グラフィックスの方向で目指しているのは、RPGの世界が実際にありえる、という感じのリアル感覚を持たせている。遊んでいて楽しいな、とか、発見だとかわくわくした感じがずっと続くようなものを目指している。感情に訴えかけるようなもの」と述べていた。

「【eM】-eNCHANT arM-(エム~エンチャント・アーム~)」」
(c)2005 FromSoftware, Inc. All rights reserved.


■ テクモは「DOA4」のほか4タイトルに取り組む

テクモ株式会社 常務執行役員 Team NINJA部長 板垣伴信氏
「Dead or Alive 4」
 続いて登場したのが、テクモ株式会社 執行役員の板垣伴信氏。「Dead or Alive」シリーズを制作するTeam NINJAの首領でもある氏は、「Dead or Alive 4(DOA4)」のXbox 360本体同時発売と、全世界とのネットワーク対戦可能という発表からプレゼンをスタート。

 「こういった立派な環境の中で映像を見ていただける機会は少ないですから、映像を見て楽しくなれるように作りましたので」と「DOA4」の映像を上映した。基本的にE3 2005と内容的にはほぼ同じものだったが、新キャラクタ3人をメインとしつつ、広大になったフィールド、そして走行中のクルマとの衝突、「階段落ち」による追加ダメージ(投げ技のまま階段落ちする)の表現など、「3」そして「2 ULTIMATE」からいっそう進化した「4」の醍醐味が端的に表現された映像だった。

 「音声をDOLBY DIGITAL 5.1chにリマスタリングした」とのことだったが、「ぜひ360で環境を整えて見ていただきたい」とアピール。

 また、Xbox 360向けに他に4タイトル、「DEAD OR ALIVE Xtreme 2」。これはビーチバレーもできるが、まったく新しい遊びができるという。そして「Project Progressive」。これは新規の新しいアクションゲーム。さらに、「DEAD OR ALIVE code:Cronus」はXboxからXbox 360向けに開発を移行したという。また、ほかにも1本開発中というが、今回は明らかにされなかった。

■ カプコンは「バイオ5」、「DEAD RISING」のほかに1本開発中

株式会社カプコン 常務執行役員 開発統括 稲船敬二氏
「DEAD RISING」
 続いて、株式会社カプコンの稲船敬二氏が登壇。「DEAD RISING」の最新映像を上映した。目を覆うばかりの多量のゾンビの登場に会場は息を呑んだ。「まだまだ最終スペックではない。今回は『ゾンビ映画』のようなゲームを作りたいということで、本来の『ゾンビ』の数にこだわっている。1,000体以上を目指している。(プレーヤーを)絶望の中に叩き込もうかな、と思っています。恐怖だけではなく、コミカル的な要素を含みながら自由なゲームにしたいとスタッフが必死になって制作しています」と開発状況を明らかにしてくれた。

 また、「バイオハザード 5」もXbox 360向けに発売。「Xboxでは初めて『バイオ』をお届けできるのですが、ハイビジョンならではの空気感を表現、今までにない映像や恐怖を作り出せるのではないかと、スタッフもたくさんの時間をかけていいものにしたいなと思っていますので、しばらくかかりますが、ファンの期待を裏切らないと思います」とコメント。

 また、カプコンとしては近々発表できる稲船氏がプロデュースするタイトルがあるという。発表は本体のローンチ前には、ということで、アクション要素の強い作品になるとか。

■ ハドソン「天外魔境ZIRIA」広井王子氏のデビュー作が甦る

 ビデオコメントで登場したレッド・エンターテインメントの広井王子氏は、「(Xbox 360を)ちょっとなめてましたね。通常の次世代機ぐらいの感覚でいたんですが、化け物みたいなエンジンが乗っかってたと。描画能力がすごいのに、開発のコストパフォーマンスがいい。意外とコンスタントに作品が出していけるマシンだと思います。お客様がこんなことがあったらいいな、ということが箱の中に同作っていけばいいのか、僕らが楽しみにしているゲーム機」とXbox 360のついて感想を述べていた。

 「天外魔境ZIRIA」は、氏のデビュー作。「当時はマシンの表現能力の問題があっていろんなことができない、自分の中で苦労したタイトル。昔作ったゲームが出てくる、それもお化粧直しをしてというのはなかなかない。ニューハードが出ると、そういうものが新しい命を持つというのはいいことだなと。そういう意味では『ZIRIA』がもう一度、『天外魔境』を知らないお客さんの前に出て行けるということは本当に幸せだなと思っています」と展望を述べていた。辻野寅次郎氏のキャラクタデザイン、テーマ音楽は坂本龍一氏というゴールデンスタッフもそのままに、「ジライヤ」が再び降臨する。

久々に登場となった「天外魔境」シリーズ第1作


■ コナミも3タイトル開発中 これ以外にもありそう?

コナミ株式会社 ゲームソフトカンパニー プレジデント石塚通弘氏
コナミ株式会社 ウイニングイレブンプロダクション エグゼクティブプロデューサー榎本真司氏
 さて、コナミはといえば、「ウイニングイレブンシリーズ(仮称)」、「ランブルローズ XX(仮称)」、「プロ野球スピリッツ(仮称)」が公開。「本日はコミットするために来た」と石塚氏が登壇。「360の名前のとおり、われわれも全方位に発展していきたい」と抱負を述べた。

 石塚氏に招かれ、「ウイニングイレブンシリーズ」のエグゼクティブプロデューサー、榎本真司氏が登壇。「『ウイイレ』シリーズはXboxにおいてすでにヨーロッパで発売している。マイクロソフトの暖かいサポートと内容のすばらしさを実感している。360向けの『ウイイレ』シリーズはまだ開発を始めたばかりだが、500MBのメモリを担当者で奪い合うなど、手ごたえを感じている。発売は2006年の秋~冬にかけて発売を目指している」と開発状況を公開した。また「われわれが発売するころには50万本ほど売れるようにハードウェアを展開していただければ、みんな力が入ると思うのですが」と注文を述べ、会場から笑いが漏れる一幕もあった。

 続けて、「ランブルローズ XX(仮称)」、「プロ野球スピリッツ(仮称)」の映像を公開。「プロスピ」のほうは都合で映像をお見せできないが、立体感あふれる、おなじみの「似ている」選手たちがダイナミックに動くさまはなかなか見ごたえのあるものに仕上がっていた。

 最後の「これ以外にもご紹介する機会があると思います」という石塚氏の言葉が気になるところだ。

「ランブルローズ XX(仮称)」


■ スクウェア・エニックスは「FFXI」の実機デモを実演

株式会社スクウェア・エニックス ファイナルファンタジーXI プロデューサーの田中弘道氏
「ファイナルファンタジーXI」
 ラストとなったのは株式会社スクウェア・エニックスのプロデューサーである田中弘道氏。「ファイナルファンタジーXI」の実機映像での実演デモを行なった。

 「正直、話しすぎちゃったんで……」といいながら始まった実機デモ。実際にネットワークに接続したXbox 360でのデモとなったが、ログイン画面などは明らかにされなかった。「プロマシア」で実装されたフィールドを実際に歩きながら、田中氏は「ほとんど完成版に近い。本体の発売を待っている状態で、早くベータテストを行ないたい。発売と同時にかつてない規模でベータテストを行なう予定」と開発が順調であることをアピール。「せっかく次世代機なので、グラフィックを作り変えている。『FFXI』はまだヨーロッパでコンソール機向けに発売していないので、ぜひ」とXbox 360版の魅力をアピールした。

 他にも、多数のタイトルが発表となった。映像と表をお届けしてレポートを終わりとしたい。

EAの「FIFA 06(仮称)」 元気が開発中の「首都高バトル(仮称)」 アタリ ジャパンの「テストドライブ:アンリミテッド」
コーエー「真・三國無双4 Special(仮称)」
(C)KOEI Co., Ltd.
EAの「NBAライブ06(仮称)」 EAの「NEED FOR SPEED MOST WANTED(仮称)」
セガの「クロムハウンズ(仮称)」
MS GAME Studioの「Gear of War」 MS GAME Studioの「カメオ:エレメンツ オブ パワー(仮称)」 ユークスの「レッスルキングダム」

【Xbox 360参入メーカーおよびタイトル一覧】

Xbox 360 参入パブリッシャー

Xbox 360 開発タイトル

Xbox Summit 2005 出展タイトル

アイディアファクトリー株式会社

未発表

アイドス株式会社

未発表

アークシステムワークス株式会社

対戦型メーレーアクション

アクティビジョン・パブリッシング・インク

コール・オブ・デューティ 2

トニーホークズ アメリカンウエストランド

クウェーク 4 

ガン

アタリ ジャパン株式会社

テストドライブ:アンリミテッド

株式会社アートディンク

A列車で行こうX

株式会社SNKプレイモア

KOFマキシマムインパクト2(仮称)

エレクトロニック・アーツ株式会社

FIFA 06(仮称)

ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド(仮称)

NBAライブ06(仮称)

株式会社カプコン

バイオハザード 5

DEAD RISING

株式会社キッズステーション

未発表

株式会社キャビア

未発表

有限会社グレフ

未発表

元気株式会社

首都高バトル(仮称)

株式会社コーエー

真・三國無双4 Special(仮称)

コナミ株式会社

ウィニングイレブンシリーズ(仮称)

ランブルローズ XX(仮称)

プロ野球スピリッツ(仮称)

株式会社サクセス

オペレーション・ダークネス(仮称)

ZOOKEEPER(仮称)

株式会社ジャレコ

未発表

株式会社スクウェア・エニックス

ファイナルファンタジーXI

株式会社スパイク

未発表

株式会社セガ

クロムハウンズ(仮称)

株式会社タイトー

WORLD AIRFORCE(仮称)

THQ Japan (設立予定)

Saints Row

The Outfit

株式会社ディースリー・パブリッシャー

地球防衛軍X(仮称)

お姉チャンバラX(仮称)

テクモ株式会社

DEAD OR ALIVE 4

DEAD OR ALIVE Xtreme 2

Project Progressive(アクションゲーム)

DEAD OR ALIVE code:Cronus

株式会社トミー

ゾイド(仮称)

株式会社トレジャー

未発表

株式会社ナムコ

Ridge Racer 6

フレームシティ

新RPG(仮称)

LOVE FOOTBALL (仮称)

株式会社ハドソン

天外魔境ZIRIA -遥かなるジパング-

株式会社ハムスター

未発表

株式会社バンダイ

機動戦士ガンダム(仮称)

株式会社バンプレスト

スーパーロボット大戦(仮称)

ビベンディ ユニバーサル ゲームズ

未発表

株式会社フロム・ソフトウェア

エム~エンチャント・アーム~

フロンティアグルーヴ株式会社

未発表

マイクロソフト株式会社

エブリパーティ

NINETY-NINE NIGHTS

PGR 3 - PROJECT GOTHAM RACING 3 -

株式会社マーベラスインタラクティブ

未発表

株式会社ユークス

レッスルキングダム

ユービーアイソフト株式会社

ゴーストリコン:アドバンスウォーファイター(仮称)

□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/ja-jp/
□Xbox 360のページ
http://www.xbox.com/ja-JP/xbox360/default.htm
□ニュースリリース[xls形式]
http://www.xbox.com/assets/ja-jp/press/data/sozai/event/JapanSummit2005/XboxSummi2005_PublisherTitle_List.xls
□ニュースリリース
http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20050725-1.htm
□関連情報
【5月13日】マイクロソフト、「Xbox Summit 2005」開催
参入サードパーティなど続報が明らかに【速報版】
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050725/xb360_1.htm

(2005年7月25日)

[Reported by 佐伯憲司]



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