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登壇した泉水氏は、「5月にXbox 360をお披露目してから、大変多くの皆さんに『日本のパブリッシャータイトルはどうなっているの?』とご質問を受けております。本日はそのご質問にきちんとお答えできるものと確信しております。マイクロソフトでは1年以上前から、日本でも1,000台以上の開発キットをすでに配布している。本日はそれらの上で開発が進んでいるタイトルをご紹介していきましょう。開発もすでに佳境を迎えているが、各メーカーさんには無理をいって素材を用意していただきました。ご覧いただく映像はすべて実際の開発中のタイトル。次世代機で何ができるかといった実験映像ではない。ぜひ期待してご覧いただきたい」と挨拶し、サードパーティタイトルの紹介を始めた。 ■ 選手視点で操作可能「Love FOOTBALL」、オンライン対応の「リッジレーサー6」
次は「Xbox 360という新しいフィールドでサッカーを愛するすべての人に、ナムコがお届けする本格派サッカーゲームです」と「Love FOOTBALL」を紹介した。ゴールシーン、そしてドリブルやフェイントでの動きなどを実演する映像が流されたが、歓声とともに流れるロック調BGMが印象的。「選手になりきって操作できる選手視点の操作を可能にし、思わず声が出る豪快なプレイや緊迫の競り合いが、従来のサッカーゲームとは比較にならない迫力で楽しむことができる。グラフィックパワーはもちろん、五感をフルに生かした機能も満載。選手になりきれるサッカーゲームの究極の進化形です。来年の世界が最もアツくなるその時期に発売したいと思います」と積極アピール。 他にも、Xbox 360向けにオリジナルRPGの開発も公言。「テイルズ オブ~」シリーズをはじめ、同社RPG開発スタッフが総力を結集し、圧倒的な映像、新しい試みをふんだんに盛り込み、満を持して贈るファンタジーRPGという。 原口氏は最後に「リッジレーサー6」を公開した。ロゴとイラストのみの紹介だったが、「シリーズ最新作がXbox 360が掲げる次世代機のビジョンをソフト側からも積極的に実現する。ハイビジョン画質はいうまでもなく、オンライン仕様も積極的に盛り込む。皆さんがご想像される対戦やダウンロードコンテンツなどはもちろん導入していく」と力強く語って締めくくった。
■ バンダイは「ガンダム」初のFPSをXbox 360向けに開発中
さらに、バンダイお得意のアニメとの連動ということで、未発表ながら「エウレカセブン」のようなTVアニメとのメディアミックスタイトルを予定している。「Xbox Live」のネットワーク機能に対応したものになるという。
もう1本はまだタイトルが明かせないということだったが、「『ガンダム』はアメリカではなかなか受け入れてもらえていない。Xbox 360のグラフィックとネットワークを使ってアメリカのお客さんにはゲームを中心にして受け入れてもらえればと思っている」とXbox 360に積極的な姿勢を見せていた。 続いて、ビデオメッセージが公開された。フロム・ソフトウェアの開発プロデューサー・竹内 将典氏は、「【eM】-eNCHANT arM-(エム~エンチャント・アーム~)」を紹介。「フロム・ソフトウェアが今まで作ってきたリアルタイムゲームというところから離れて、皆さんがRPGと呼んでいる、ごくまっとうな『レギュラーRPG』というものを作っている。皆さんが期待されているような、キャラクタがたくさんいて、ストーリーを純粋に楽しんでというところが重点だが、そこはフロムのゲームなので、ゲーム部分も変わった感じに作っている」とコメント。 また、「ハードが新しくなったので、試行錯誤の部分もあるが、ハードのパワーがすごく上がってできることが増えた。グラフィックスの方向で目指しているのは、RPGの世界が実際にありえる、という感じのリアル感覚を持たせている。遊んでいて楽しいな、とか、発見だとかわくわくした感じがずっと続くようなものを目指している。感情に訴えかけるようなもの」と述べていた。
■ テクモは「DOA4」のほか4タイトルに取り組む
「こういった立派な環境の中で映像を見ていただける機会は少ないですから、映像を見て楽しくなれるように作りましたので」と「DOA4」の映像を上映した。基本的にE3 2005と内容的にはほぼ同じものだったが、新キャラクタ3人をメインとしつつ、広大になったフィールド、そして走行中のクルマとの衝突、「階段落ち」による追加ダメージ(投げ技のまま階段落ちする)の表現など、「3」そして「2 ULTIMATE」からいっそう進化した「4」の醍醐味が端的に表現された映像だった。 「音声をDOLBY DIGITAL 5.1chにリマスタリングした」とのことだったが、「ぜひ360で環境を整えて見ていただきたい」とアピール。
また、Xbox 360向けに他に4タイトル、「DEAD OR ALIVE Xtreme 2」。これはビーチバレーもできるが、まったく新しい遊びができるという。そして「Project Progressive」。これは新規の新しいアクションゲーム。さらに、「DEAD OR ALIVE code:Cronus」はXboxからXbox 360向けに開発を移行したという。また、ほかにも1本開発中というが、今回は明らかにされなかった。 ■ カプコンは「バイオ5」、「DEAD RISING」のほかに1本開発中
また、「バイオハザード 5」もXbox 360向けに発売。「Xboxでは初めて『バイオ』をお届けできるのですが、ハイビジョンならではの空気感を表現、今までにない映像や恐怖を作り出せるのではないかと、スタッフもたくさんの時間をかけていいものにしたいなと思っていますので、しばらくかかりますが、ファンの期待を裏切らないと思います」とコメント。
また、カプコンとしては近々発表できる稲船氏がプロデュースするタイトルがあるという。発表は本体のローンチ前には、ということで、アクション要素の強い作品になるとか。 ■ ハドソン「天外魔境ZIRIA」広井王子氏のデビュー作が甦る ビデオコメントで登場したレッド・エンターテインメントの広井王子氏は、「(Xbox 360を)ちょっとなめてましたね。通常の次世代機ぐらいの感覚でいたんですが、化け物みたいなエンジンが乗っかってたと。描画能力がすごいのに、開発のコストパフォーマンスがいい。意外とコンスタントに作品が出していけるマシンだと思います。お客様がこんなことがあったらいいな、ということが箱の中に同作っていけばいいのか、僕らが楽しみにしているゲーム機」とXbox 360のついて感想を述べていた。
「天外魔境ZIRIA」は、氏のデビュー作。「当時はマシンの表現能力の問題があっていろんなことができない、自分の中で苦労したタイトル。昔作ったゲームが出てくる、それもお化粧直しをしてというのはなかなかない。ニューハードが出ると、そういうものが新しい命を持つというのはいいことだなと。そういう意味では『ZIRIA』がもう一度、『天外魔境』を知らないお客さんの前に出て行けるということは本当に幸せだなと思っています」と展望を述べていた。辻野寅次郎氏のキャラクタデザイン、テーマ音楽は坂本龍一氏というゴールデンスタッフもそのままに、「ジライヤ」が再び降臨する。
■ コナミも3タイトル開発中 これ以外にもありそう?
石塚氏に招かれ、「ウイニングイレブンシリーズ」のエグゼクティブプロデューサー、榎本真司氏が登壇。「『ウイイレ』シリーズはXboxにおいてすでにヨーロッパで発売している。マイクロソフトの暖かいサポートと内容のすばらしさを実感している。360向けの『ウイイレ』シリーズはまだ開発を始めたばかりだが、500MBのメモリを担当者で奪い合うなど、手ごたえを感じている。発売は2006年の秋~冬にかけて発売を目指している」と開発状況を公開した。また「われわれが発売するころには50万本ほど売れるようにハードウェアを展開していただければ、みんな力が入ると思うのですが」と注文を述べ、会場から笑いが漏れる一幕もあった。 続けて、「ランブルローズ XX(仮称)」、「プロ野球スピリッツ(仮称)」の映像を公開。「プロスピ」のほうは都合で映像をお見せできないが、立体感あふれる、おなじみの「似ている」選手たちがダイナミックに動くさまはなかなか見ごたえのあるものに仕上がっていた。
最後の「これ以外にもご紹介する機会があると思います」という石塚氏の言葉が気になるところだ。
■ スクウェア・エニックスは「FFXI」の実機デモを実演
「正直、話しすぎちゃったんで……」といいながら始まった実機デモ。実際にネットワークに接続したXbox 360でのデモとなったが、ログイン画面などは明らかにされなかった。「プロマシア」で実装されたフィールドを実際に歩きながら、田中氏は「ほとんど完成版に近い。本体の発売を待っている状態で、早くベータテストを行ないたい。発売と同時にかつてない規模でベータテストを行なう予定」と開発が順調であることをアピール。「せっかく次世代機なので、グラフィックを作り変えている。『FFXI』はまだヨーロッパでコンソール機向けに発売していないので、ぜひ」とXbox 360版の魅力をアピールした。 他にも、多数のタイトルが発表となった。映像と表をお届けしてレポートを終わりとしたい。
□Xboxのホームページ (2005年7月25日) [Reported by 佐伯憲司]
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