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【連載第44回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

年末年始もゲーム三昧。GBM、DS、GBA用グッズをまとめてチェック!


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 2005年も残すところあとわずか。年末年始の休みを利用して遠方へ出かける方も多いのではないだろうか。そんな時に持って行きたいのが、移動中や滞在先で手軽にゲームを楽しむことができる携帯ゲーム機! ということで今回は、任天堂の携帯ゲーム機用グッズをまとめてチェックしてみることにした。その中で注目したいのが、GBM本体をラバー素材で覆うことで傷や汚れから守ることができるラバーケース「ラバージャケット for GBM」と「CYBER・ラバーケース」。本連載では何度かGBM用の収納ケースをレポートしてきたが、ラバーケースタイプは初めてとなる。

 後半では、ニンテンドーDS(以下、DS)用のタッチペン「ラクなタッチペンDS」に加え、DSカードの収納機能を持ち合わせたDS用上面カバー「DSカバー+カードケース」、ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)ソフト専用のクイックレジュームアダプタ「どこでもセーブ」をレポート。これらのグッズを使って年末年始を快適に過ごしていただきたい!



● GBMを傷や汚れからスマート守る! GBM用ラバーケース2製品をチェック

 携帯性の高さとアルミ素材を用いた高級感のあるデザインが魅力的なGBM。「この携帯性を維持したまま持ち歩きたい! 」、「美しいデザインの本体に傷をつけたくない! 」そんな方にオススメなのが、UGAMEの「ラバージャケット for GBM」やサイバーガジェットの「CYBER・ラバーケース」といったラバータイプのケースである。GBMの大半をラバー素材で覆うことで、衝撃や傷、汚れから本体を守ることができる。それに加え、装着したままゲームをプレイすることが可能となっているため、バックやポケットから取り出してすぐに遊ぶこともできる。アグレッシブにGBMを使いたいという方には嬉しいゲームグッズだ。

「ラバージャケット for GBM」

    メーカー:UGAME
    価格:オープン(購入価格:500円)
    カラー:クリアホワイト


 「ラバージャケット for GBM」は伸縮性の高い柔らかなラバー素材を使用している。ラバーの厚さは約1.5mmと薄いのだが、試しに強く引っ張ってみても破損したり伸びきったりすることは無く、耐久性は高そうだ。十字ボタンや各ボタンには穴が空けられているため装着したままゲームをプレイすることができる。また、充電端子やイヤホン端子、電源スイッチ、カートリッジスロットに加え、ストラップホールなどの部分に穴が開いているので、ケース装着後もGBMの各機能へフルアクセスすることができる。

カラーバリエーションはクリアホワイト1色。液晶画面は完全に露出してしまうので、気になる方は液晶保護フィルターを併用すると良いだろう


 装着は、ケースに空けられたカートリッジスロット部分の開口部にGBM本体を挿し込み、全体を引っ張りながら位置を合わせていく。ケースを引っ張るだけと簡単に装着できるラバーケースだが、イヤホン端子用に空けられた穴の周辺部はかなり細い作りになっている。装着時に必要以上に引っ張ったりねじったりして、ケースを破損しないようご注意頂きたい。

伸縮性が高いので思い切ってGBMを挿入することができるが、イヤホン端子周辺部には少し気を使おう 「ラバージャケット for GBM」の設計精度は申し分なく、本体のラインや操作系のボタン類などにピッタリとフィットする

 「ラバージャケット for GBM」を装着したままゲームをプレイしてみたところ、まず感じたのはラバー素材によって本体が滑りにくくなり、グリップ力が増しているということ。指と手のひらで背面と両サイドをガッチリと固定できるようになる。

 十字ボタンとL/Rボタンを操作するときは、指に「ラバージャケット for GBM」のラバーが触れることはほとんど無く、未装着時と変わらない操作感を得られた。a、bボタンについては、ボタンを押し込んだときに若干ラバーに触れてしまう。この感触に慣れるまでは若干の違和感を覚えるかもしれないが、ボタン周辺部のラバーが薄くなっているおかげでプレイ中に支障を感じることは無かった。ただし、STARTボタンとSELECTボタンはラバーが指に干渉してしまうため、少し強めに押す必要があるだろう。

GBMは手の大きさによっては少々握りにくいところもある。ラバー素材のグリップ力により滑りにくくなるというのは嬉しい効果だろう。スピーカー部分にもしっかり穴が空いているので音が篭ることはない


「CYBER・ラバーケース」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:780円
    カラー:クリアホワイト、クリアブラック


 続いては、サイバーガジェットより発売されているGBM用ラバーケース「CYBER・ラバーケース」だ。素材は「ラバージャケット for GBM」と同じ手触りと質感を持った伸縮性の高いラバー素材を使用している。異なる点は、まずカラーが2つ用意されていること。そして、GBM本体をカバーする範囲が少し広くなっているという2点。十字ボタン部分の穴は隙間を極限まで減らした十字型。a、bボタン部分は穴を開けずにラバーケース側へ独自のボタンを取り付けている。START、SELECT、ボリューム/明るさ調整ボタンについては完全にラバーで覆われている。また、厚みも「ラバージャケット for GBM」よりも1mmほど厚い約2.5mmとなっており、衝撃にも強そうな作りだ。もちろん、「ラバージャケット for GBM」と同じく装着したままGBMの各機能へフルアクセスすることができる。

今回紹介するカラーはクリアブラック。「ラバージャケット for GBM」に比べ、見た目からも厚みを感じる外観だ。a、bボタンを覆う部分に独自のボタンを取り付けることで、ボタンの押しやすさを高めている

 装着方法は、カートリッジスロット用の開口部からGBMを挿入するだけ。後は、a、bボタン、START、SELECT、ボリューム/明るさ調整ボタンと「CYBER・ラバーケース」の位置がピッタリ合うように指で馴染ませれば、装着完了となる。ケースに取り付けられたA、Bボタンは堅いプラスチック素材だが、GBM本体に接触するA、Bボタンの裏側はラバー素材になっているのでボタンに傷がつくという心配は無さそうだ。

細い部分は特に無いので、破損の心配をすることなく取り付け作業を終えることができる 電源スイッチの箇所はやや奥まってしまうので、親指で操作する場合は爪を使ってスライドさせると良いだろう

 「CYBER・ラバーケース」をGBMに装着して実際にゲームをプレイしたところ、やはり「ラバージャケット for GBM」のプレイ感触と同様に、ラバー素材によってグリップ力が増していることが嬉しく感じられる。また、本体を支える指は、背面に備えられた滑り止へ引っ掛けることができるため、グリップ力はさらに高まる。

 プレイ感触で最も変化が出るのは、ケースに設けられた独自のa、bボタンだ。ボタンを押すときにラバー素材の反発力で少しだけ重さを感じるのだが、ゲームプレイ中にその重さが気になることはほとんど無い。ただし、GBMのボタンと「CYBER・ラバーケース」のボタンとの間に0.5mmほどの隙間があるため、ストロークが若干深くなっている。それでもゲームプレイ中にボタン入力を取りこぼすことは無く、反応は良好だ。また、ボタンを押したときのカチカチ音が発生しなくなるというのも、静かな場所や電車内でプレイする人にとっては嬉しいポイントとなるだろう。

 十字ボタンについては周辺部のラバーが一段薄くなっているものの、十字ボタンを入力するときに指がラバーに当たってしまう。プレイしてみた限り、キー入力の取りこぼしは無かったが、未装着時に比べると指使いを意識する必要があった。また、L/Rボタンも同様に指がラバーに当たってしまう。指の太さやボタンの押し方によって異なると思うが、この感触に慣れるまでに少々時間がかかるかもしれない。

「CYBER・ラバーケース」のA、Bボタン周辺はラバーが非常に薄くなっており、ボタンを押すときの重みもほとんど感じられない。START、SELECT、ボリューム/明るさ調整ボタンはラバー素材で覆われているが、突起が付いているため押しやすかった

「ラバージャケット for GBM」と「CYBER・ラバーケース」を実際に使って試してみると、同じジャンルの製品だがそれぞれ特徴が異なっていることがわかる。GBMを衝撃や傷から守ることを重視するのであれば、カバーする範囲が広く厚みもある「CYBER・ラバーケース」がオススメ。操作のしやすさを重視するのであれば、「ラバージャケット for GBM」がオススメだ。

 十字ボタン部やボタンを覆っている「CYBER・ラバーケース」と比べて、「ラバージャケット for GBM」は傷や汚れからカバーする範囲が少し狭いが、未装着時と変わらぬ操作感を維持している。むしろ、グリップ力が高まるため、操作性が向上しているという印象を受けた。アクションゲームを好んでプレイしている方はこちらをチョイスすると良いだろう。



● DS本体とDSカードを一緒に持ち歩こう!「DSカバー+カードケース」

「DSカバー+カードケース」

    メーカー:HORI
    価格:780円
    カラー:ホワイト、ブラック

 「DSカバー+カードケース」は、DSの上面を傷や汚れから守るだけでなく、DSカードを3枚収納することができる一石二鳥なプラスチック製カバー。DSの発売から約1年が経過し、複数のタイトルを同時に持ち運びたいというユーザーも増えたことだろう。当研究所では、ここ最近のビッグタイトル発売ラッシュにより、複数のタイトルを同時進行している所員も多い。この「DSカバー+カードケース」を装着すれば、本体のDSカードスロットも含めて、合計4タイトルを本体とカバーのみで持ち運ぶことができるのだ。

 「DSカバー+カードケース」の外観を見てみると、DS本体の上面を守るカバー部分とDSカードを収納するカードケース部分が継ぎ目無く連結されている。カードケース部分は高さにして7mmほど盛り上がっているが、思いのほかかさ張らないという印象だ。カードケース部分のフタには3つの窓穴があり、この窓穴はフタの内側から、取り外しが可能な1枚のクリアパネルでふさがれている。DSカードを収納したままでもひと目でDSカードのタイトル名を確認することが可能となっている。

パッケージには「DSカバー+カードケース」本体のほか、カードケース部分のフタにはめ込むことができる着色パネルが同梱されている

 それでは早速「DSカバー+カードケース」をDS本体に装着してみよう。「DSカバー+カードケース」をDS本体の上面に被せ、左右から伸びる4つのツメが液晶画面側にカチリと引っかかるまで上から軽く押し込めばOK。取り外し方は、DS本体を開いて、下部のツメを持ち上げ上方向にスライドさせるだけ。簡単に着脱することができるようになっている。

本体の状態によっては、ツメが本体の溝に入り込んでしまうことがあるので、初めはツメの位置を確認しながら慎重に装着したほうが良いだろう

 カードケース部分のフタは2つのツメでパチリと固定するタイプ。DSカードはカードケース部分のフタと同様に、2つのツメでガッチリと固定する。万が一フタが開いてしまっても、フタとは別にDSカードが固定されているため、収納したDSカードが落下してしまうことは無いだろう。また、フタの内側に取り付けられているクリアパネルを付属の着色パネルと交換すれば、外部からDSカードのタイトルを見えなくすることも可能だ。

カードケース部分には3枚のDSカードを収納することが可能
着色パネルを装着した状態。DSカードは全く見えなくなる クリアパネルと着色パネルは、カバーの背面に収納しておくことができる

 DS本体の上面を傷から守ることができるうえに、3枚のDSカードを収納することができる「DSカバー+カードケース」は、DSを頻繁に持ち歩く方には間違いなくオススメ。年末年始はDSをお供に出かけようと考えているのであれば、是非とも購入を検討してみて欲しい。また、家の中で遊ぶときにも頻繁にプレイするDSカードを収納しておけば、小さなDSカードを探し回るようなことも無く、快適にプレイができる。

● 本体と一緒に持ち運べる長くて使いやすいタッチペン「ラクなタッチペンDS」

「ラクなタッチペンDS」

    メーカー:HORI
    価格:400円

 「ラクなタッチペンDS」は、純正タッチペンに比べて約1.6倍長く、太さも増したDS用のタッチペン。伸縮式では無いうえに太さも増しているとなると、DS本体に収納することができない、というのがこれまでのタッチペンだったが、「ラクなタッチペンDS」はDS本体に取り付けて一緒に持ち運ぶことができるのだ。

 「ラクなタッチペンDS」は、これまでのタッチペン製品には見られなかった方法でDS本体に固定することができる。まず、ペン先に付属のキャップを装着、このキャップの突起を純正タッチペンの収納口へ挿し込む。最後にDS本体のネジ穴へタッチペン後ろ端にある突起を挿し込むことで、「ラクなタッチペンDS」が本体に固定されるのである。本体に収納不可能なサイズのタッチペンを本体に固定して持ち運べるのは嬉しい限りだ。

タッチペンの収納口とネジ穴を利用するというアイデアが光る固定方法。また、タッチペンを取り付けたままでも机などに安定して設置できるようになっている

 「ラクなタッチペンDS」の外観は、一見メタリック風な質感に見えるものの、硬いプラスチックが使われている。ペン先は純正タッチペンと同じ形状で、素材も変わらない。タッチペンの長さは約12.2cmとなっており、約7.5cmの純正タッチペンに比べて4.7cm長くなっている。

 指があたる部分には複数の溝が刻まれており、滑り止めの役割を果たしている。また、タッチペンの先端から約2cmの部分で1段太さが細くなっていることにも嬉しい。これによってタッチペンでタッチパネルが隠れてしまうことが軽減されるだろう。このように、本体へ取り付けることができるというだけでなく、タッチペンの使用感を向上させる工夫も施されているのだ。

パッケージにはタッチペンのほか、DS本体へ固定するためのキャップが付属している 写真左が「ラクなタッチペンDS」、写真右が純正タッチペンだ

 タッチペンで最も重要になるは使い心地だ。実際に握ってみると、滑り止め用の溝が思いのほか指をしっかりと受け止めてくれる。指で軽くつまんだままペン先を強く押し付けてもズレることがないほどだ。それに加え、指先が汗ばんでもぬめりを感じることが無いため、プレイに集中することができる。また、タッチペンの太さが純正タッチペンに比べて約2mm増したことで、ボールペンや鉛筆と同じ感覚でしっかりと握ることができるようになった。実際にゲームをプレイしてみると、約2mm太くなっただけだが指の緊張がずいぶんと緩和され、長時間遊んでいても疲れを感じない。純正タッチペンに比べて操作性が向上していることをすぐに実感できるハズだ。

ペン先は純正タッチペンと同じ素材、形状なのでタッチ感は良好。タッチペンの長さとバランスの良い太さのお陰で、タッチペンと指によって隠れてしまうタッチパネルの範囲は狭く、すっきりしている

 当連載の第40回で、伸縮式のタッチペンと、純正タッチペンを拡張するタッチペンホルダーをレポートした。「ラクなタッチペンDS」は、本体に収納することができる伸縮タッチペンのメリットと、十分な長さと疲れにくい太さを備えたタッチペンホルダーのメリットを両方持ち合わせているという印象だ。滑り止めの機構や、タッチパネルがタッチペンで隠れにくくする工夫も魅力的であり、完成度の高いタッチペンといえるだろう。ただ、問題はキャップの存在。これをなくしてしまうと、本体に固定する手段がなくなってしまう。頻繁に持ち歩く人にはちょっと……とも思えるが、気をつけてほしい。



● やり込みプレイの強い味方!? いつでもどこでもセーブが可能になる「どこでもセーブ」

「どこでもセーブ」

    メーカー:ゲームテック
    価格:6,090円
    対応機種:GBA、GBASP、GBM、DS(GBAカートリッジ使用時のみ)

 本連載第32回の後半で、GBA用ソフトのセーブデータをバックアップすることができる「セーブデータバンク」をレポートした。今回レポートする「どこでもセーブ」もGBA用ソフトのバックアップ機器となるが、セーブデータではなく、ゲーム中の状況を好きなタイミングで保存することが可能な製品となっている。つまり、セーブポイントや中断セーブが利用できない場面でも「どこでもセーブ」を使えば、ボタンひとつで瞬時にセーブやロードができるグッズなのだ。

 「どこでもセーブ」は、GBA用ソフトをプレイできる全ての機器に対応しているが、今回は主にDSを使ってチェックしてみた。セッティングはいたってカンタン。DSのGBA用カートリッジスロットに「どこでもセーブ」を装着し、「どこでもセーブ」のカートリッジスロットにGBA用ソフトを挿し込むだけ。乾電池やパソコンを使う必要が無いので気軽に利用することができる。

操作ボタンは全て背面に設置されている。真ん中がセーブボタン、その両サイドにあるのがロードボタンだ。セーブボタンの先端には小さな突起があるため、指の感触だけでロードボタンと区別することができる
「どこでもセーブ」をDSに装着。少々きつめになっているので、力を入れて奥までしっかりと差し込もう。装着後は、中指を「どこでもセーブ」に押し付けることで幾分持ちやすくなる
GBMにも装着してみた。GBMはカートリッジスロットが左側によっているため「どこでもセーブ」も左側に偏ってしまうが、左右の指が当たる範囲がほとんど変わらないのでバランスの悪さはそれほど感じない

 まずは、任天堂の「ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ」で「どこでもセーブ」を使ってみる。DSの電源を入れてGBAカートリッジを選択すると、通常のGBA起動画面が表示された後に「どこでもセーブ」の画面に切り替わる。このメイン画面ではセーブデータの管理ができるのだが、初めて「どこでもセーブ」を使うときは扱うセーブデータが無いため、STARTボタンを押してゲームを起動する。

 「どこでもセーブ」を装着していても、ゲーム画面は未装着時となんら変わることはなく、通常どおりのプレイが楽しめる。セーブしたい場面で「どこでもセーブ」のセーブボタンを押すと、その場面のセーブデータが保存される。「ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ」の場合、セーブボタンを押した瞬間に画面が少し乱れるが、セーブは正常に行なわれているようだ。セーブした画面を呼び出すときは「どこでもセーブ」のロードボタンを押す。試しに、ロードボタンを押してみたところ、一瞬にして先ほどセーブした場面が表示された! 基本となる操作は、セーブとロードのボタンを押すだけと、非常に手軽だ。セーブとロードを頻繁に繰り返すことも苦ではないだろう。

「どこでもセーブ」のメイン画面。下部にはゲームのタイトル名が自動的に表示された セーブボタンとロードボタンは丁度中指で押せる位置にある。ゲームの操作をしながらでも簡単に押すことが可能

 ゲームプレイ中に保存したセーブデータは、まずアクティブメモリという1つの領域に記録される。セーブデータ保存後続けてプレイをし、もう一度セーブを行なった場合は上書き保存となり、以前のセーブデータは消えてしまう。ただし、電源を切って「どこでもセーブ」のメイン画面に戻ると、アクティブメモリ内のセーブデータをメモリスロットという7つの領域にコピーできる。シーンごと、ゲームタイトルごとにセーブデータを使い分けることが可能だ。

アクティブメモリからメモリスロットへ保存するときは、英数記号、カナ、ひらがなで自由にセーブデータ名を変更することができる メモリスロットへ保存したセーブデータを利用したいときは、一度アクティブメモリへロードする

 さて、「どこでもセーブ」の機能を駆使しつつ、「ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ」を進める研究所員。ところどころでセーブをして、死んでしまったらロードするという操作を繰り返えす。この方法でプレイを進めてクリアできればゲーム的には“1度も死なずにクリアした”ということになる。  しかし、そううまくはいかない場合もある。例えば、「このままでは穴に落ちて死んでしまう! 」という場面で反射的にセーブボタンを押してしまったときは、ロードをしても必ず穴に落ちてしまう場面から再開してしまう。このように、失敗が確定しているタイミングでセーブをしてしまうと取り返しがつかなくなるので、一旦落ち着いたタイミングでセーブすることを心がけて頂きたい。

 次に、先日発売されたスクウェア・エニックスのRPG「ファイナルファンタジーIV」(以下、FF4)でも試してみた。「どこでもセーブ」を使えば、フィールド画面はもちろんのこと、戦闘中でもイベント中でもセーブしておくことが可能となる。

 しかし、ロードの操作でトラブルが発生! 「戦闘画面でセーブしたデータ」をロードするとき、戦闘画面でプレイしている状態であれば正常にロードすることができたのだが、フィールド画面の状態から「戦闘画面のセーブデータ」をロードしてみたところ、画面と音楽が乱れてゲームが完全に停止してしまった。同様に、「フィールド画面でセーブしたデータ」をロードする場合も、フィールド画面でプレイしているときしか正常にロードすることはできない。

 これはあくまでも「FF4」のケースなのだが、もし他のタイトルで正常にロードができなかったという場合は、セーブをしたときと似た場面に移行させてからロードすることで、解決するかもしれない。ちなみに、先ほど試した「ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ」ではこのようなトラブルは起きなかった。タイトルによってセーブとロードの扱いを注意する必要があるようだ。

 今回当研究所ではGBM、DSに「どこでもセーブ」を装着して「ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ」と「FF4」を含めた12タイトルで動作確認を行なったが、そのうち5タイトルで利用することができなかった。例えば任天堂の「まわるメイドインワリオ」の場合、本体の起動画面で停止してしまう。また、任天堂の「ファミコンミニ スターソルジャー」、アトラスの「ダウンタウン熱血物語ex」では、ゲーム中にセーブボタンを押してもセーブされない、という現象が見られた。

 難しくてクリアできないときや、やり込みプレイをするときには、かなり強い味方になってくれる「どこでもセーブ」。しかし、「どこでもセーブ」を使ってプレイしたいタイトルで正常に動作するかどうかは、実際に試してみないとわからない状況となっている。全てのゲームをチェックするのは難しいと思うが、面白いゲームグッズなだけに、メーカー側で動作確認リストを用意して欲しいと思った次第である。


 ケースやタッチペンといった様々なグッズは、ここ一年で非常に充実してきたという印象を受けるゲームグッツ市場だが、今回レポートした製品のように、同じジャンルの中でも工夫を凝らして差別化を図ったグッズが次々と登場している。タッチペンの収納口やネジ穴を利用して、使用感の高いペンを持ち運べる「ラクなタッチペンDS」や、グッズ同士の合わせ技で便利さを向上させた「DSカバー+カードケース」を見てみると、まだまだあっと驚くゲームグッズが登場しそうな勢いだ。


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□UGAMEのホームページ
http://www.ugame.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/

(2005年12月20日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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