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バンダイ「20Q (トゥエンティキュー)」
これまでの小型の携帯ゲームは、ペットの育成ゲームやアクションゲームが主流だった。しかし、この「20Q（トゥエンティキュー）」は、それらと比べると大きく異なる。プレーヤーの考えていることをピタリと当てる人工知能ゲームなのだという。
本当に自分の考えていることを当てられてしまうのだろうか? 誰もが興味を惹かれるような内容に、発売前から評判を呼んでいた話題のアイテムだ。はたして、その真実は? ■約20種類の質問に四択で答えていく 「20Q」の商品内容は、ごくごくシンプル。パッケージに収められているのは、「20Q」1個だけ。テスト用電池が内蔵されているので、パッケージを開けると、すぐに遊ぶことができる。
取扱説明書もついていることはついているが、遊び方は本体のLED画面やボタンを見るだけで理解できる。「20Q」本体の中央にあるLED画面に質問が表示され、「はい」、「いいえ」、「わからない」、「ときどき」という4種類のボタンを押すだけだ。実にシンプル。
頭の中に“何か”を思い浮かべたら、ゲームスタート。 「20Q」が投げかけてくる質問は、約20種類。すべての質問に答えると、頭の中に思い浮かべたものが指摘される。 ゲームをスタートすると、LED画面には「ナニカヲオモイウカベテクダサイ（何かを思い浮かべてください）」と表示される。筆者はまず簡単なものから始めてみようと、「リンゴ」を思い描いてみた。さっそくQ1が表示された。「ソレハイキモノ?（それは生き物?）」。「いいえ」と答える。続いてQ2、Q3と矢継ぎ早に質問がくり出される。しばらくは「マヨッタトキニタスケテクレマスカ?（迷ったときに助けてくれますか?）」などと、「リンゴ」からかけ離れた質問が続いていたので、「本当にコイツに当てられるのかなあ」とタカをくくっていた。 しかし、回答を重ねるにつれ、「ソレハアカイモノデスカ?（それは赤いものですか?）」「ヒョウメンハカタイモノデスカ?（表面は固いものですか?）」と、「リンゴ」を特定しやすい質問が登場するようになった。質問が絞りこまれてくるうちに、「心を読まれている!」とゾッとさせられるような感覚に襲われた。 質問の合間に、「ミエテキタゾ！（見えてきたぞ！）」など「20Q」の呟きも表示される。これもまた、心を見透かされているような気分にさせられる。 結果は見事に的中。LED画面に「リンゴ」の3文字が表示された。この結末に感心しながらも、偶然かもしれない、という疑問は捨てられず、続けてトライしてみた。しかし、2回目の「CD」も、3回目の「ラーメン」もすべて同じように言い当てられてしまった。 相手の実力がわかると何かしらの挑戦をしたくなるのが、人間の性（サガ）というもの。今度は、人工知能ごときには想像しえないものを思い浮かべて、トライしてみることにした。 脳裏に描いたのは、「女性の裸」（笑）。さあ、「20Q」に当てられるか……。「コウブツ?（好物?）」との問いに、「はい」と答える。以降の質問は、非常に鋭いものだった。「ケガハエテイマスカ?（毛が生えていますか?）」。「ヒトヲヨロコバセルモノデスカ?（人を喜ばせるものですか?）」。「ニクショクドウブツデスカ?（肉食動物ですか?）」。 質問と回答の途中に、「20Q」が呟いた。。答えは「アイドルデスネ！（アイドルですね!）」。うーん、残念。しかし、「アイドル」なのだから、見当はずれ、とは言い切れない。かなりの精度といえよう。
ゲームの遊び方としては、ただこれだけなので、単純といえば、あまりに単純だ。しかし、「この単語は当てられるだろうか?」という好奇心を絶やさなければ、長く遊ぶこともできるだろう。これからの季節は、パーティグッズとしても場を盛り上げるはずだ。
筆者は、この新しい感覚を楽しんだ。これにとどまることなく、知能を強化した続編の登場に期待したい。
□バンダイのページ
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) (2005年11月24日) [Reported by 元宮秀介] また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company.All rights reserved. |
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