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ナムコ、Xbox 360「フレームシティ」
登場キャラクタとミッションの詳細などを公開

2005年冬 発売

価格:未定

 株式会社ナムコは2005年冬に発売を予定している、Xbox 360参入タイトル第1弾ハードボイルド エクスペリエンス(アクションアドベンチャー)「フレームシティ」の最新情報を公開した。

 4回目の紹介となる今回は、ミッション情報と登場キャラクタの紹介に加えて、多数のスクリーンショットで「フレームシティ」の世界を紹介していく。そして、3Dゲームグラフィックスの最先端テクノロジストであるEPIC GAMESのTim Sweeney氏が「フレームシティ」の魅力を語ったコメントも併せて紹介していきたい。

 右の画像は、前々回に紹介した本作のマドンナ的存在であるアリアの舞台衣装。前々回の衣装と同様に白を強調した服装は、黒いスーツを着こなすクロウとは対照的な存在に見える。歌姫であるアリアの歌心は、暗殺者のクロウにどんな響きをもたらすのだろうか。


■ イザベル (Isabelle) 「夜の女、哀しみの女、復讐の女」

 本名:イザベル・ディマ (Isabelle Duma)

 年齢:27歳
 身長:169cm
 体重:47㎏
 容姿:フランス系の白人、グラマラスで強気。

 サウスアベニューで活動する情報屋。

 歓楽街で“夜の女”として働くが、それは情報収集のための“表の顔”。はっきりした性格、面倒見のよさなどから人望は厚く、夜の女たちのリーダー的存在である。客や仲間たち、その関係者までコネクションは広く、彼女の仕入れる情報は信憑性も価値も高い。

 イザベラが情報屋になった理由、それは幼少期にさかのぼる。フランスからの移民だった一家は事業に失敗。母親は過労と心労で亡くなり、父は失意から荒れ、借金だけが積もった。そんな時、父は高額報酬を謳ったVA実験の被験者となるが実験中の事故で死亡。イザベルは、VAへの強い憎悪を抱き、実験者への復讐を強く決意した。

 VAへの憎しみを抱くイザベルとVAの黒幕カーンを追うクロウ。二人が出会った時、VAの真実は明かされるのか? そしてイザベルの復讐は果たされることになるのだろうか?

■ リー (Li) 李 望道 「血を求む牙、フレームシティの猛虎」

 本名:李 望道 (リー・ワンダォ/Li Wangdao)

 年齢:39歳ぐらい
 身長:207cm
 体重:120㎏
 容姿:白人と中国人のハーフ、巨漢。丸太のような腕と足、獲物を狙う鋭い目が印象的な男。戦闘用の特殊装甲に身を包んでいる。

 カーンの私兵部隊だと噂される特殊部隊フェイスレスのリーダー。

 あらゆる格闘技、武器に精通した、戦闘のプロフェッショナルだが、戦闘の中でしか己の存在価値を見出せない、哀しき戦闘マシーンである。リーは、21世紀初頭の「上海-北京紛争」直後、建設中のフレームシティで生まれ、幼いころ両親に捨てられ孤児となった。

 人種が入り乱れ、混沌としながらもエネルギーに満ちたこの街で生き抜くために、リーは“強くなる”ことだけを考えた。15歳の時点で、リーの存在を知らぬ者はいなくなっていた。そして、転機が訪れる。ヴォルコフが闇で主催していた賭けファイトのチャンピオンとなったリーは、不滅の連勝記録を打ち立てた。

 彼を恐れたフレームシティ警察は、リーの暗殺を試みる。リーは瀕死の重傷を負うが、謎のテロリスト、カーンに救出される。リーはカーンに永遠の忠誠を誓い、命を捧げるようになったといわれている。そして今、カーンの敵として現れたクロウを、リーの目が捕らえた。その戦いの行方は……。


■ マフィアのボス、ガルサを倒せ

 表向きは夜の女として働き、裏の顔は情報屋として活動するイザベラがクロウに復讐の依頼をしてきた。彼女の話によると、依頼者ゲイリーの弟リオンは、マフィアのボス“ガルサ”の差し金によって命を落としたとのこと。今回のターゲットはマフィアのボス、ガルサ。彼の所在は警察も追ってはいるが、居場所が不明となっている。

【ミッションシーン】
クロウに経緯を話すイザベラ。今回のターゲットはマフィアのボス、ガルサ。彼の行方はFCPDの刑事、ライアンも追っているようだ。警察に身柄を拘束されてしまうと、クロウの仕事は不可能となってしまう。ライアンよりも先にガルサを探さなければならない
イザベルの情報を反映し、クロウのPF(パーソナルフレーム)マップ上に、ライアンと依頼者ゲイリーの居場所が表示される。ライアンの動向に注意をしつつ、ガルサの情報を集めた結果、ガルサに連絡を取るためには合言葉が必要だと判明した
依頼者ゲイリーに話しを聞くクロウ。しかし、たいした情報は得ることができなかった。「ロドリゴという男なら何か知っているかも」ということらしい。ロドリゴのあだ名は幽霊。PFマップにロドリゴの情報が追加された
ロドリゴを探すクロウであったが、街中で聞ける話しは幽霊の噂話ばかり……。幽霊と言えばロドリゴのあだ名も幽霊である、なんらかの関係があるのかもしれない
ロドリゴの所在がつかめないので、ライアンの居場所に向かってみることに。PFのインフォスキャン機能で、ライアンが持つ警察無線の解析コードを得ることに成功。これでライアンの行動は筒抜けとなった
早速、ライアンの無線を傍受。情報ではガルサの子分が露店で商売をしているらしい。ライアンの居場所から露店までの距離は急いでも5分はかかる。ライアンより先に露店に向かわなければガルサの居場所がわからなくなってしまう。ライアンより先に露店に着くと、そこにはガルサの子分達がたむろしていた。子分を倒して極秘ディスクをゲット
合言葉は入手したが、肝心のガルサの居場所がわからない。警察の無線を傍受しても情報が氾濫し、ガセネタばかりのようだ。そんな中、埠頭にある箱に重要な取引に使うブツが隠してあるとの情報が……。何らかの手がかりが見つかるかもしれないとクロウは箱を破壊していく
箱の中から情報ディスクを発見。貴重な情報がPFに追加される。そして、再びライアンの無線を傍受。どうやらガルサの側近がチャイニーズマフィアと重要な取引を行なっているらしい
取引先に向かうと、そこにはマフィアの姿が。1人残らずぶっ飛ばしガルサの情報を「秘密の暗号A」を入手
今回もライアンを出し抜くことに成功。そして、ライアンの無線にガルサの情報を直接受け渡すという男の情報が。密会場所に急行すると裏路地で襲われる
戦いが終わると、そこには情報屋モグラの姿が。情報を持っている男とはモグラのことであった。PFマップに「取引場所」が新たに追加された
またしても、出し抜かれたライアン。そろそろクロウの存在にも気がつき始めているようだ。一方のクロウは、情報通りにガルサがいるというバーに向かう。そして、ガルサを発見する
ガルサはクロウのことを察知し、一目散に逃げてしまう。後を追いかけるクロウは、公園でガルサと対峙するが……。ガルサは卑怯にも、たまたま公園にいた歌姫アリアを人質にした。立場は逆転してしまうが、クロウはミッション遂行のためには手段を選ばない



■ 全てを暴く第三の目、パーソナルフレーム

 「フレームシティ」では、登場キャラクタやシナリオの設定はもちろん、アイテムのひとつひとつにまで細かい設定が用意されている。そのことは、これまでに紹介してきた「車」や「VF(ヴィジュアル・フレーム)」などを見てもらえばわかると思う。そこで今回は、「手のひらサイズの情報基地」と呼ばれるPF(パーソナルフレーム)について紹介する。

【パーソナルフレームとは】

 電話、インターネット、テレビ、ラジオ、ゲーム、住基ネットなど、あらゆる情報端末の機能を一台で補うことができる小型の携帯端末。SORA社の開発したビジュアルフレーム(VF)技術の応用によって、小型で高性能な携帯端末として実用化された。2030年、SORA社はVFの発表と同時にPFも発表。その時点で大量生産は進んでおり、瞬く間に世界に流通・普及し、わずか1年足らずで携帯電話を廃止に追いやった。

 情報処理能力は家庭用のコンピューターと違わず、電話通信もネット経由で行なうため料金は格安。各種機能の中でも、特筆すべきは「インフォスキャン」機能である。この時代、VF技術の応用によって、さまざまな物に「デジタルデータ」を埋め込むことが可能となっている。例えば、飲食店の看板には、その店のメニューや料金、使用食材や料理人のデータなどを登録されており、インフォスキャン機能を使うことで、その情報を自分のPFに取り込むことが可能なのである。そして、インフォスキャンを繰り返すことで、PFに情報が蓄積されていき、使えば使うほど、PFはデータベースとしての価値を高めるのである。

 これまでは、携帯電話型のPFが主流であったが、最近「サングラス型」の商品が発表され、人気を呼んでいる。

 クロウの着用しているサングラス型のPFは、SOU(特殊機関 Special Operation Unit)の技術陣が開発した最新型で、市販品にはない機能が追加されている。インフォスキャンを行なうと同時に、スキャン対象に関するあらゆる情報が、SOUの膨大なデータベース内で照会され、重要な情報に絞り込まれた上で、クロウのPFにバックされるシステムになっている。

 また、ユーザーインターフェイス・ヘルプ機能も充実しており、使用時のサポートには、人格投影型ナビ・通称「オウル」が採用されており、自動プログラムによって必要な情報を適時ガイドしてくれるようになっている。さらには、今回のミッション専用機能として「VA採取装置」も内蔵されている。

 このPFは、クロウのミッションサポートとして試験的に開発されたシステムであり、SOUの最重要機密となっている。今回のミッションが成功すれば、SOUの特殊工作員の標準装備として正式採用される予定である。

【クロウが使用するサングラスタイプのPF】
【インフォスキャン機能】
インフォスキャンとは、クロウの持っているサングラス状のパーソナルフレームで、対象物・人が持つデータを抜き出し、デジタルリソースとして保存し、既に持っているリソースと関連付ける一連の機能のこと。クロウのパーソナルフレームは特殊で、通常はロックがかかっている領域まで踏み込んでデータを抜き出すことができる。また、クロウの所属する組織SOU(Special Operation Unit)のデータベースに照合することができ、膨大なスキャンデータの中から、クロウの今の状況に最適なデータだけを提示するスグレモノ。スキャンする情報によって、対象の輪郭色が変化する。緑色は、まだスキャンしていない情報、オレンジはデータ化可能な対象、水色は既にスキャンしたものと区別されている
【PFマップ】
クロウがインフォスキャンし入手した情報は、パーソナルフレームから参照できるMAPに追加され、情報のつながりが一目でわかるように整理される




■ 「フレームシティ」の世界

 物語の舞台となるフレームシティは、光あふれる華やかな街以外にも様々な場所・地域が存在しているが、ここでは「アジト」、「アローズタワー」、「ケーブルケイブ」、「リキッドデス」、「倉庫」の5カ所を紹介する。なかでも、クロウの活動拠点となるアジトは、SOU本部との連絡、疲れた体を癒したり、次の戦いまで身を隠す場所として、フレームシティ内にいくつか用意されている。

【アジトその1】
【アジトその2】
【アジトその3】


  • 「アローズタワー」

     アローズタワーとは、フレームシティの北部にそびえ立つ、全高400mを越える巨大な高層ビルディングのことである。

     その名が示す通り、「人の作りし天を貫く矢」を意味し、上海-北京紛争からの復興を目指す象徴として、フレームシティ計画の初期段階から建造が計画されていた。シンボルタワーとして建設は急ピッチで進み、わずか5年という早さ完成した。当時、フレームシティを合同統治していた各国の連合政府や、各国の大使館、省庁、有名大手企業などがテナントとして入り、このタワーにオフィスを置くことがステイタスとなっていた。やがて、連合政府による統治の機関(復興20年プロジェクト)が終わり、暫定自治政府が樹立すると、アローズタワーの役割も一変する。

     連合政府の撤退後、SORA社がビジュアルフレーム(VF)を発表し、瞬く間に世界に普及されると、それに合わせたかのように暫定自治政府の総督アンドリュウ・ローは、アローズタワーを買い取り、SORA社と提携して、この巨大なビルを情報管理・情報処理の拠点として作り変えたのである。SORA社によって、アローズタワーは巨大なコンピューターと化し、その情報処理能力は、全世界のコンピューターを合わせてもかなわないほどとなった。

     このことによって、VF技術を応用した情報通信機器であるパーソナルフレーム(PF)が実用可能となり、世界の通信技術、システムが一新されることとなった。現在では、絶えず世界中の情報がこのアローズタワーに集められ、処理され、再配信されるという仕組みが完成されており、フレームシティだけでなく、世界的にも重要な施設となっている。

     一般市民の立ち入りは禁止されており、正門前までしか近づくことはできないが、街のどこからも見えるこの巨大なビルは、フレームシティの観光名所のひとつであり、毎日多くの観光客が訪れる。街のみやげ物屋では、アローズタワーのミニチュアや、意匠がデザインされた様々なグッズが売買されている。

    【「アローズタワー」】


  • 「ケーブルケイブ」

     ケーブルケイブとは、フレームシティの地下のあらゆるところに通じている、直径約12mのネットワークケーブル用トンネルの総称である。

     街中に溢れるビジュアルフレーム(VF)に表示するための映像やデータ、パーソナルフレーム(PF=携帯電話に代わる高機能通信機器)間でやりとりされるデータなど、膨大な情報を高速処理するための光通信ケーブルが敷かれている。ネットワークケーブル専用のトンネルであり、これとは別に上下水道や電気、ガスといったライフライン用のトンネルが存在する。非常に重要な設備であり、政府によって管理され、要所要所には警備員もいるが、全体としての警備は甘く、浮浪者やVAジャンキー、身寄りのない子供たちが潜り込み、ここで暮らしている。ケイブを根城とする子供たちを、3C(ケーブル・ケイブ・チルドレン)と呼ぶ。

     幼い頃、ケーブルケイブで暮らしていたモグラは、ケイブ内の端末をハッキングして情報を得ることを覚え、他の情報屋では得ることのできない重要で価値のある情報を取り扱うことによって、情報屋としての地位を確立した。現在も、モグラの重要な情報源のひとつである。

    【「ケーブルケイブ」】


  • 「リキッドデス」

     グラスケイジで、若者に最も人気のあるバー。

     中心街と比べて、貧しいグラスケイジにあって、唯一、高級感漂う店。店内には最新のビジュアルフレームが設置され、様々な環境映像が流されている。かつて、デビュー当時の無名時代のアリアが、この店のステージで歌っていたことが評判となり、やがてフレームシティの歌姫となったことから、明日のトップアーティストを目指す若者たちにとっては憧れの聖地である。

     客層はさまざまだが、訳あってグラスケイジに流れて来たものの、都心部の華やかな雰囲気が忘れられない者たちや、都心部に憧れながらグラスケイジを出て行くことを許されない者たちが比較的多い。ちなみに、男女同伴が入店の条件。

    【「リキッドデス」】


  • 「倉庫」

     ホープベイと呼ばれる港湾地区に数多く見られる倉庫。

     輸出入の大半以上を海運に頼るフレームシティでは、倉庫の需要は高そうに見えるが、意外にも貿易用の倉庫として使われることは少ない。貿易品を置くのにこの地域の倉庫数ではまかない切れないため、多くの貿易会社は上海に倉庫を構え、需要に応じてフレームシティに運び込み、そのままトラックで市街地へ運ぶという方法を取っているのである。

     これらの倉庫は、主にフレームシティ内に工場を持つ企業の在庫置き場や、マフィアたちの闇取引の場やアジトとして使われることが多い。カーンはこの倉庫街のどこかに潜伏しているのだろうか……。

    【「倉庫」】



    【トレイラームービー】



    ■ Tim Sweeney氏のコメント

    Epic Games Inc. CEO兼テクニカルディレクター Tim Sweeney
     「Frame City」は素晴らしい!

     このゲームは、ゲーマーが「次世代」に望むことの完璧なショーケースになっている。広大かつ作りこまれたゲーム世界、多くのリアルなキャラクタ達、リアルタイムに計算される光と影、シネマティックデモと映画的なポストエフェクトの完璧な均質化。

     “Unreal Engine 3”を使ったゲームとしては最初に発売される予定の「Frame City」は、人々が次世代ゲームへ期待するものを再定義するだろう。Namcoとコラボレートし、このプロジェクトに技術を提供する機会を持てて、我々も感動している。

    (C)2005 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.
    画面は開発中のものです。

    □ナムコのホームページ
    http://www.namco.co.jp/
    □ナムコチャンネルのホームページ
    http://namco-ch.net/
    □「FRAME CITY OFFICIAL WEBSITE」のページ
    http://framecity.namco-ch.net/
    □関連情報
    【7月22日】ナムコ、Xbox 360「フレームシティ」
    登場キャラクタ、ミッションなどの情報を公開
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050722/fc.htm
    【6月24日】ナムコ、Xbox 360「フレームシティ」
    ゲームシステムや登場人物などを公開
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050624/fc.htm
    【5月20日】ナムコ、Xbox 360参入第一弾「フレームシティ」
    主人公のプロフィールやストーリーなどを公開
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050520/fc.htm
    【5月13日】ナムコ、Xbox 360参入タイトル第1弾を発表
    アクションアドベンチャー「フレームシティ」
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050513/frame.htm

    (2005年8月26日)

    [Reported by 志賀康紀]



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