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価格:未定
4回目の紹介となる今回は、ミッション情報と登場キャラクタの紹介に加えて、多数のスクリーンショットで「フレームシティ」の世界を紹介していく。そして、3Dゲームグラフィックスの最先端テクノロジストであるEPIC GAMESのTim Sweeney氏が「フレームシティ」の魅力を語ったコメントも併せて紹介していきたい。
右の画像は、前々回に紹介した本作のマドンナ的存在であるアリアの舞台衣装。前々回の衣装と同様に白を強調した服装は、黒いスーツを着こなすクロウとは対照的な存在に見える。歌姫であるアリアの歌心は、暗殺者のクロウにどんな響きをもたらすのだろうか。 ■ イザベル (Isabelle) 「夜の女、哀しみの女、復讐の女」
年齢:27歳 サウスアベニューで活動する情報屋。 歓楽街で“夜の女”として働くが、それは情報収集のための“表の顔”。はっきりした性格、面倒見のよさなどから人望は厚く、夜の女たちのリーダー的存在である。客や仲間たち、その関係者までコネクションは広く、彼女の仕入れる情報は信憑性も価値も高い。 イザベラが情報屋になった理由、それは幼少期にさかのぼる。フランスからの移民だった一家は事業に失敗。母親は過労と心労で亡くなり、父は失意から荒れ、借金だけが積もった。そんな時、父は高額報酬を謳ったVA実験の被験者となるが実験中の事故で死亡。イザベルは、VAへの強い憎悪を抱き、実験者への復讐を強く決意した。
VAへの憎しみを抱くイザベルとVAの黒幕カーンを追うクロウ。二人が出会った時、VAの真実は明かされるのか? そしてイザベルの復讐は果たされることになるのだろうか?
年齢:39歳ぐらい カーンの私兵部隊だと噂される特殊部隊フェイスレスのリーダー。 あらゆる格闘技、武器に精通した、戦闘のプロフェッショナルだが、戦闘の中でしか己の存在価値を見出せない、哀しき戦闘マシーンである。リーは、21世紀初頭の「上海-北京紛争」直後、建設中のフレームシティで生まれ、幼いころ両親に捨てられ孤児となった。 人種が入り乱れ、混沌としながらもエネルギーに満ちたこの街で生き抜くために、リーは“強くなる”ことだけを考えた。15歳の時点で、リーの存在を知らぬ者はいなくなっていた。そして、転機が訪れる。ヴォルコフが闇で主催していた賭けファイトのチャンピオンとなったリーは、不滅の連勝記録を打ち立てた。
彼を恐れたフレームシティ警察は、リーの暗殺を試みる。リーは瀕死の重傷を負うが、謎のテロリスト、カーンに救出される。リーはカーンに永遠の忠誠を誓い、命を捧げるようになったといわれている。そして今、カーンの敵として現れたクロウを、リーの目が捕らえた。その戦いの行方は……。 ■ マフィアのボス、ガルサを倒せ
表向きは夜の女として働き、裏の顔は情報屋として活動するイザベラがクロウに復讐の依頼をしてきた。彼女の話によると、依頼者ゲイリーの弟リオンは、マフィアのボス“ガルサ”の差し金によって命を落としたとのこと。今回のターゲットはマフィアのボス、ガルサ。彼の所在は警察も追ってはいるが、居場所が不明となっている。 ■ 全てを暴く第三の目、パーソナルフレーム
「フレームシティ」では、登場キャラクタやシナリオの設定はもちろん、アイテムのひとつひとつにまで細かい設定が用意されている。そのことは、これまでに紹介してきた「車」や「VF(ヴィジュアル・フレーム)」などを見てもらえばわかると思う。そこで今回は、「手のひらサイズの情報基地」と呼ばれるPF(パーソナルフレーム)について紹介する。 ■ 「フレームシティ」の世界
物語の舞台となるフレームシティは、光あふれる華やかな街以外にも様々な場所・地域が存在しているが、ここでは「アジト」、「アローズタワー」、「ケーブルケイブ」、「リキッドデス」、「倉庫」の5カ所を紹介する。なかでも、クロウの活動拠点となるアジトは、SOU本部との連絡、疲れた体を癒したり、次の戦いまで身を隠す場所として、フレームシティ内にいくつか用意されている。
アローズタワーとは、フレームシティの北部にそびえ立つ、全高400mを越える巨大な高層ビルディングのことである。 その名が示す通り、「人の作りし天を貫く矢」を意味し、上海-北京紛争からの復興を目指す象徴として、フレームシティ計画の初期段階から建造が計画されていた。シンボルタワーとして建設は急ピッチで進み、わずか5年という早さ完成した。当時、フレームシティを合同統治していた各国の連合政府や、各国の大使館、省庁、有名大手企業などがテナントとして入り、このタワーにオフィスを置くことがステイタスとなっていた。やがて、連合政府による統治の機関(復興20年プロジェクト)が終わり、暫定自治政府が樹立すると、アローズタワーの役割も一変する。 連合政府の撤退後、SORA社がビジュアルフレーム(VF)を発表し、瞬く間に世界に普及されると、それに合わせたかのように暫定自治政府の総督アンドリュウ・ローは、アローズタワーを買い取り、SORA社と提携して、この巨大なビルを情報管理・情報処理の拠点として作り変えたのである。SORA社によって、アローズタワーは巨大なコンピューターと化し、その情報処理能力は、全世界のコンピューターを合わせてもかなわないほどとなった。 このことによって、VF技術を応用した情報通信機器であるパーソナルフレーム(PF)が実用可能となり、世界の通信技術、システムが一新されることとなった。現在では、絶えず世界中の情報がこのアローズタワーに集められ、処理され、再配信されるという仕組みが完成されており、フレームシティだけでなく、世界的にも重要な施設となっている。
一般市民の立ち入りは禁止されており、正門前までしか近づくことはできないが、街のどこからも見えるこの巨大なビルは、フレームシティの観光名所のひとつであり、毎日多くの観光客が訪れる。街のみやげ物屋では、アローズタワーのミニチュアや、意匠がデザインされた様々なグッズが売買されている。
ケーブルケイブとは、フレームシティの地下のあらゆるところに通じている、直径約12mのネットワークケーブル用トンネルの総称である。 街中に溢れるビジュアルフレーム(VF)に表示するための映像やデータ、パーソナルフレーム(PF=携帯電話に代わる高機能通信機器)間でやりとりされるデータなど、膨大な情報を高速処理するための光通信ケーブルが敷かれている。ネットワークケーブル専用のトンネルであり、これとは別に上下水道や電気、ガスといったライフライン用のトンネルが存在する。非常に重要な設備であり、政府によって管理され、要所要所には警備員もいるが、全体としての警備は甘く、浮浪者やVAジャンキー、身寄りのない子供たちが潜り込み、ここで暮らしている。ケイブを根城とする子供たちを、3C(ケーブル・ケイブ・チルドレン)と呼ぶ。
幼い頃、ケーブルケイブで暮らしていたモグラは、ケイブ内の端末をハッキングして情報を得ることを覚え、他の情報屋では得ることのできない重要で価値のある情報を取り扱うことによって、情報屋としての地位を確立した。現在も、モグラの重要な情報源のひとつである。
グラスケイジで、若者に最も人気のあるバー。 中心街と比べて、貧しいグラスケイジにあって、唯一、高級感漂う店。店内には最新のビジュアルフレームが設置され、様々な環境映像が流されている。かつて、デビュー当時の無名時代のアリアが、この店のステージで歌っていたことが評判となり、やがてフレームシティの歌姫となったことから、明日のトップアーティストを目指す若者たちにとっては憧れの聖地である。
客層はさまざまだが、訳あってグラスケイジに流れて来たものの、都心部の華やかな雰囲気が忘れられない者たちや、都心部に憧れながらグラスケイジを出て行くことを許されない者たちが比較的多い。ちなみに、男女同伴が入店の条件。
ホープベイと呼ばれる港湾地区に数多く見られる倉庫。 輸出入の大半以上を海運に頼るフレームシティでは、倉庫の需要は高そうに見えるが、意外にも貿易用の倉庫として使われることは少ない。貿易品を置くのにこの地域の倉庫数ではまかない切れないため、多くの貿易会社は上海に倉庫を構え、需要に応じてフレームシティに運び込み、そのままトラックで市街地へ運ぶという方法を取っているのである。
これらの倉庫は、主にフレームシティ内に工場を持つ企業の在庫置き場や、マフィアたちの闇取引の場やアジトとして使われることが多い。カーンはこの倉庫街のどこかに潜伏しているのだろうか……。
■ Tim Sweeney氏のコメント
このゲームは、ゲーマーが「次世代」に望むことの完璧なショーケースになっている。広大かつ作りこまれたゲーム世界、多くのリアルなキャラクタ達、リアルタイムに計算される光と影、シネマティックデモと映画的なポストエフェクトの完璧な均質化。
“Unreal Engine 3”を使ったゲームとしては最初に発売される予定の「Frame City」は、人々が次世代ゲームへ期待するものを再定義するだろう。Namcoとコラボレートし、このプロジェクトに技術を提供する機会を持てて、我々も感動している。
□ナムコのホームページ (2005年8月26日) [Reported by 志賀康紀]
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