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【連載第22回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

DS/PSPのバッテリー消費の実際をレポート


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 前回のレポートでは、当研究所員がハマっているニンテンドーDS(以下DS)の「nintendogs」のすれちがい通信を利用して、外部バッテリー「チャージボーイDS」の効果をお伝えした。いや、お伝えするつもりだったのだが、すれちがい通信待機中のスリープモードがあまりにも省エネすぎて目立った活躍ができずに実験を終えてしまったのである。所長も大変がっかり(がっかり!?)、いやむしろDSの省エネ設計に驚嘆した次第である。

 そこで今回の当研究所では、DSのバッテリー利用時の実態レポートを行なってみた。スペックだけではわからない、細かいシチュエーションの違いによるバッテリー消費の実態を知りたくなったわけだ(いや、べつに意地になってるわけじゃありませんよ?)。より多くバッテリーを消費する使い方を検証すれば、外部バッテリーがもっと活躍するシーンもあるんじゃないか、ということだ(いや、だから意地になってるわけじゃないですって)。また、同じ携帯ゲーム機であるPSPのシチュエーション別バッテリー消費の実態も気になったわけで、こちらについても検証していこう。さらに後半では、充電を行なう際に便利なDS用とPSP用の充電スタンドを紹介しているので合わせてご覧頂きたい。



● DSでバッテリー消費が激しいシーンはワイヤレス通信“プレイ中”

 それではまず、DSの「nintendogs」と「ピクトチャット」を利用し、様々なプレイ状況でバッテリーの持続時間を測定していくことにしよう。実験は、バックライトはオン、音量は中で行なった。ちなみに、ゲームのタイトルや遊び方にもよるが、公称値では6~10時間の連続プレイが可能となっている。

シングルプレイ中にピクトチャットを見つけると、画面右上にフェイスマークが表示される
 実験1は、ワイヤレス通信を使わずに「nintendogs」をプレイした場合だ。エサをあげたり散歩に連れて行ったりというように約15分間隔で3分間ほど子犬とふれあい、それ以外の時間は操作をせず自由に遊ばせておいたところ、電源が切れたのは約7時間15分後であった。

 次は実験2。「nintendogs」では、子犬とふれあっている間にピクトチャットをサーチする機能が備わっている(『キャッチ! タッチ! ヨッシー!』などいくつかのタイトルにも導入されている)。シングルプレイ中でも、ピクトチャットの電波を取り逃さないというわけだ。この機能をオンにした状態で実験1と同じようにプレイしたところ、約7時間5分後に電源が切れるという結果となった。驚くことに、実験1とほとんど変わらない結果となっており、ピクトチャットのサーチ機能をオンにしておいてもバッテリーの減りを気にする必要はなさそうだ。

ピクトチャットを利用した実験4では、約5分ごとに時間の経過を送信しながらバッテリー持続時間をチェックした
 実験3は、前回のレポートで行なった、すれちがい通信待機中のスリープモードである。結果は約10時間50分。液晶画面やサウンド、ゲームの処理にかかる電力が節約されているだけあって実験1、実験2に比べて4時間弱も延びている。

 これまでの実験は、ワイヤレス通信の待ち受け状態だったのだが、実際にワイヤレス通信でデータのやり取りを行なっている時のほうが電力を多く使うはずだと考えた。そこで、実験4ではDSを2台並べ、ピクトチャットで5分ごとにメッセージのやり取りを行なうことにした。その結果、約4時間40分の時点で電源が切れ、待ち受け状態のテストに比べると動作時間は6割程度に減ってしまった。

● 単3アルカリ電池3本でプレイ時間を約80%延ばすことができる「チャージボーイDS」

 各実験結果からバッテリーをより多く消費する使い方は、単にワイヤレス通信をオンにするだけではなく、ワイヤレス通信によりデータのやり取りを行なった時、つまりワイヤレス通信プレイ中であることがわかる。この結果をふまえて、実験5では、実験4と同じピクトチャットのテストをチャージボーイDSで行なってみることにした(やっとたどり着いた感じがするのは気のせいです[所長])。

チャージボーイDS

    メーカー:キーズファクトリー
    価格:2,580円
    重量:約80g(乾電池込みで約150g)
    コード長:約70cm

 チャージボーイDSは、DSを乾電池で充電することが可能な乾電池式充電器だ。メーカーの公表値では、3本の単3アルカリ電池で約100分間の充電が可能となっており、約4時間ゲームをプレイすることができる。また、コードをまとめるためのクリップが本体に取り付けられており、持ち運ぶ時にコードが絡みにくいといった工夫も施されている。

片方のDSにチャージボーイDSを接続して実験開始。電池は有名メーカー製のアルカリ電池を使用した


 早速チャージボーイDSに未使用のアルカリ電池を3本入れ、バッテリー残量がゼロになったDSに接続し、2台のDSでピクトチャットをプレイする。メッセージのやり取りは5分間隔だ。その結果、約2時間35分の時点でチャージボーイDSの電池が切れ、その後約1時間20分間ピクトチャットを動作させることができた。合計で約3時間55分となり、内蔵バッテリーを併用すれば約8時間35分の動作が可能となるのだ。これまでの実験を表にまとめると以下のようになる。

【各実験によるバッテリー持続時間~DS編~】

 

テスト方法

バッテリー持続時間

実験1

nintendogsをプレイ

約7時間15分

実験2

nintendogsをプレイしながらピクトチャットの待ち受け

約7時間5分

実験3

nintendogsですれちがい通信(スリープモード)

約10時間50分

実験4

ピクトチャット(2台)

約4時間40分

実験5

チャージボーイDSでピクトチャット(2台)

約3時間55分



● ワイヤレス通信とバックライトで大きく変わるPSPのバッテリー動作時間

堅めのスポンジとセロハンテープを使い×ボタンとアナログパッドを固定
 それでは次に、PSPのバッテリー持続時間を測定していくことにしよう。なお、各実験ではバックライトの明るさは最大(4段階中3番目のバッテリー駆動時では最も明るい状態)、音量は中、自動バックライトオフやワイヤレスLAN省電力モードなどの省電力機能はすべて切った状態で測定している。

 実験1は「リッジレーサーズ」のシングルプレイでタイムアタックを行なった場合だ。実験中は、アクセルにあたる×ボタンと、ハンドルにあたるアナログパッドを入力状態にしておき、常に車が動いている状態で測定した。その結果、約4時間30分でシャットダウン。公称値である4~6時間には収まったが、3D処理がふんだんに使われているだけあってバッテリーの消費量はなかなかのモノだ。

2台のPSPを使ってワイヤレス通信プレイ中
 実験2は、リッジレーサーズのワイヤレスバトルでエントリーの待ち受けを行なっている状態である。画面は2Dの静止画面なので、表示関連での処理にバッテリーを多く使うことはないだろうが、ワイヤレスの待ち受け処理が行なわれているためか、約3時間35分の時点で電源が切れるという結果となった。実験1に比べると約55分ほど減少しており、待ち受け状態でも多くの電力を消費しているようだ。

 そこで、実験3では2台のPSPを使い「リッジレーサーズ」でワイヤレス通信プレイを行なうことにした。実験1と同じく×ボタンとアナログパッドを入力状態にして測定を行なったところ、約3時間5分で電源が切れてしまった。実験1に比べて約1時間25分も減っており、ワイヤレス通信プレイ中の消費電力はかなり多くなっているといえよう。

 さて、PSPはゲームだけではなく、動画や音楽を再生する機能も備えられている。主に動画や音楽を楽しんでいるという方もいると思うので、メモリースティックDuoに保存したMP4ビデオファイルの再生(実験4)、MP3ファイルの再生(実験5)、バックライトをオフにした状態でMP3ファイルを再生(実験6)という3つの状況でバッテリー持続時間を測定した。結果は、これまでの結果と合わせて下の表にまとめたので参考にして頂きたい。

【各実験によるバッテリー持続時間~PSP編~】

 

テスト方法

バッテリー持続時間

実験1

リッジレーサーズでシングルプレイ

約4時間30分

実験2

リッジレーサーズでワイヤレス通信対戦待ち受け中

約3時間35分

実験3

リッジレーサーズでワイヤレス通信対戦(2台)

約3時間5分

実験4

MP4ビデオファイルの再生

約5時間10分

実験5

MP3ファイルの再生

約5時間00分

実験6

MP3ファイルの再生(バックライトオフ)

約9時間55分

 特筆すべきは実験5と実験6の結果だろう。まったく同じ処理をしているにもかかわらず、バックライトをオフにしただけで約4時間55分も再生時間が延びているのだ。PSPで消費される電力の中で、バックライトが大きな割合を占めていることはやはり明らかで、バッテリーを節約したい場合はバックライトの明るさを絞るといいということになる。

● 外部バッテリーだけではなく疲労を和らげることで長時間プレイを可能にする「RECHARGEBLE GRIP」

・RECHARGEBLE GRIP

    メーカー:PEGA
    価格:3,500円(購入価格)
    重量:153g
    バッテリー:出力電圧5V・定格容量600mAh
コンフォータブルリチャージグリップ
    メーカー:M-S-Y
    価格:2,415円
    7月30日発売予定

 それではここで「RECHARGEBLE GRIP」を紹介しておこう。この製品は、PSPに据え置き型ゲーム機のコントローラによく見られるグリップを取り付けることが可能となっており、さらに出力電圧5V、定格容量600mAhのバッテリーも内蔵している。PSPの操作性を高めるだけでなく、動作時間も延ばしてしまおうというわけだ。ただし、海外製品のため、現状取り扱っている店舗はあまりないかもしれないことを先にお伝えしておく。また、バッテリーを内蔵していないタイプも登場している。

 PSPへの取り付け方法は、RECHARGEBLE GRIPの左右を軽く引っ張り本体を伸ばしてから、4つのツメにPSP本体を引っかけるという具合だ。これらのツメとPSPの背面に合わせたくぼみによりガッチリ、とまではいかないが、プレイ中に外れない程度でホールドされる。最後にグリップ部分から伸びている端子をPSPの充電端子に差し込めば、取り付け作業は完了だ。ちなみに、ヘッドホン端子の周辺にもくぼみが設けられているため、ヘッドホンやイヤホンを装着したままでも利用することができる。

未使用時には半分程度に縮めることが可能で、持ち運びやすさを考慮した設計となっている。装着時にはUMDスロットが隠れてしまうので、UMDを交換する場合は一旦取り外す必要がある


 RECHARGEBLE GRIPを装着して実際にゲームをプレイしてみると、グリップのありがたさをすぐに感じることができた。特にアナログパッドの操作性向上具合は目から鱗モノだ。そもそも、PSPのアナログパッドは本体前面の左隅に設置されているため、操作時には薬指と小指で本体をホールドすることが難しくなっている。その影響で親指の可動範囲が狭くなってしまいがちだが、グリップ部分が追加されることにより、親指に余裕ができて細かい操作が容易になる。また、今までは30分ほどプレイしていると疲労感を感じていたが、それもすっかり解消された。長時間プレイも難なくこなせるようになること間違いなしだ。

PSP本体のみでは収まりどころがイマイチになってしまう薬指と小指も、グリップ部分にしっくりと収まる。フィット感も良好で、PS用コントローラと似た感覚で操作することができる


左グリップ上部に充電端子が用意されている。差し込み具合が若干緩いので、プレイしながらの充電するといつの間にか抜けてしまうかもしれない
 それでは次にバッテリー機能を見てみよう。RECHARGEBLE GRIPへの充電は、PSP用の充電器をRECHARGEBLE GRIP本体に接続して行なう。取扱説明書はなくパッケージにも製品紹介しか書かれていないため、充電にかかる時間は不明。さらに、充電状況を確認するためのランプも用意されておらず、当研究所で測定することも難しいといった状況である。ということで約5時間程充電し、RECHARGEBLE GRIPのグリップ部分から伸びている端子をPSPの充電端子に差し込む。

 これでRECHARGEBLE GRIPのバッテリーからPSPへ電力が供給されるはずなのだが、どうも様子がおかしい。PSPの充電ランプがオレンジ色に点灯した直後に点滅へ変わり、10秒後には消灯、正常に充電が行なわれないのだ。「接触が悪かったのかな?」と思い再度充電から試してみたものの、症状は変わらず。充電状態が確認できないので、どこが悪いのかがわからないのだが、どうやら初期不良製品に当たってしまったようだ……。締め切りの都合上、不本意ながらバッテリー機能についてのレポートは断念せざるをえなかった。大変申しわけない。

 だだし、国内でレースゲーム用コクピット「武者震」シリーズの販売で本誌読者にはおなじみのM-S-Yが、RECHARGEBLE GRIPと同等の製品を「コンフォータブルリチャージグリップ」として7月30日から販売する予定となっており、現在、予約を受け付けている(パッケージなどは変更される予定)。このタイミングで再度レポートを行なう予定なので、誠に申しわけないがもうしばらくお待ち頂きたい。



● 活躍する機会は少なくとも手元に置いておきたい外部バッテリー

 今回はできる限り多くのパターンでDSとPSPのバッテリー持続時間をチェックしてきたわけだが、内蔵バッテリーだけでもDSでは4時間強、PSPでは3時間程度ワイヤレス通信プレイを楽しめることがわかり、「普段友人と遊ぶ程度なら内蔵バッテリーだけで十分かも」と感じた方も多いかもしれない。実際、当研究所員の中にも外部バッテリーを所持している者がいるのだが、確かに頻繁に使うというほどでもないのだ。

 それでも外部バッテリーを用意しているのは、ゲーム好きが多く集まるイベントに参加したときの苦い体験からだと思われる。このイベントでは、開場を待っているときや会場内を歩いているとき、そして食事をしているときなんかにも、ピクトチャットや通信対戦で頻繁にコミニュケーションをとることができた。しかし、イベント終了までまだまだ時間があるというのにバッテリーが切れてしまったのだ。ピクトチャットでは、他のユーザーから「バッテリー切れそう!」というメッセージを何度も受信していたわけで、このようなイベントで思い存分ワイヤレス通信プレイを楽しむには内蔵バッテリーだけでは少々もの足りなくなってしまうのである。

 そして、9月の16~18日(16日は業者日)には、DSとPSPが発売されて以来初となる東京ゲームショウが開催される。3日間で十数万人のゲームファンが集まるこのイベント、会場の至る所でDSやPSPの電波が飛び交うこと間違いなしだ。開催時間は1日7時間となっており、実験の結果からも明らかだが、内蔵バッテリーだけでは安心してワイヤレス通信プレイを楽しむことはできない! というわけで、東京ゲームショウに参加する方には、外部バッテリーの用意をオススメしたいところである。

 また、DSに限った話となるが、先日開催された任天堂の経営方針説明会によると、年内に全国1,000カ所のアクセスポイントが設置され、遠く離れたユーザー同士で「マリオカートDS」や「どうぶつの森DS」のワイヤレス通信プレイが可能になるという。このサービスが始まれば、アクセスポイントが設置されたゲームショップなどでワイヤレス通信プレイを楽しむ機会が増え、それと同時に外部バッテリーが活躍する機会も増えてくるのではないだろうか。


● ゲームグッズフラッシュ!(いつまでも仮称?)
バッテリーつながりということで、PSPとDSの充電スタンド、そしてACアダプターをチェック!

 さて、今回のゲームグッズ研究所では、PSP、DSのバッテリーに注目していったわけだが、この2機種どちらにも共通する点がある。それは「充電スタンドが付属しない」ということである。充電という行為自体は本体に同梱されている付属品で可能なものの、やはり充電機能付きのスタンドという専用の置き場所を用意したいとは誰もが考えるところである。

 ゲームグッズ研究所の第18回では、PSP用の充電スタンド「マルチスタンド男爵 for PSP」をレポートしたのだが、今回は、ゲームテックから5月31日に発売されたPSP用のシンプルな充電スタンド「STAND CHARGER P」と、キーズファクトリーのDS用充電スタンド「チャージラックDS」を試してみた。さらに、ミヤビックスから発売されているPSP用のコンパクトなACアダプター「チャージガイ for PSP」も最後に紹介しておく。

PSP用充電スタンド 「STAND CHARGER P」

    メーカー:ゲームテック
    価格:オープン(購入価格1,130円)

 それでは、PSP用のシンプルな充電スタンド「STAND CHARGER P」から紹介していこう。まずは外見。カラーはPSPの本体色とマッチするクリアブラック。写真では少しわかりづらいのだが、よく見ると透けているというレベルの透明度である。

 充電スタンドとして使用する際には、背面の中央部にはACアダプターを接続、そしてPSPの本体を乗っけるようにセットするだけで、スタンド右端には充電用の接点から充電が開始されるという、簡単なものになっている。立てかけたときの角度は、「マルチスタンド男爵 for PSP」と比較してみると、多少垂直に近づいている。視野角の広い液晶を持つPSPだが、動画などの視聴時には、目線に近い高さに置くことになるだろう。

シンプルな形状のスタンド。PSP本体を固定させるための溝が設けられている 左はマルチスタンド男爵、右がSTAND CHARGER Pである。角度は異なるものの、どちらも安定している


 シンプルにPSPを置けるスタンドが欲しい、手軽かつスマートに充電したい、という欲求をシンプルに実現してくれている。それだけに購入価格は1,000円程度と非常に安価。ミヤビックスから発売されている「マルチスタンド男爵 for PSP」との差別化はこのあたりにあるだろう。

充電の際に使用される接点。PSPをセットしたときの収まり、接点の位置にも問題はもちろんない スタンドの背面にはスポンジ状の滑り止めが貼られており、スタンド自体を安定させている PSPをセットして正面から。色はクリアブラックということでPSPとの一体感は高い


チャージラックDS

    メーカー:キーズファクトリー
    価格:2,580円

 さて、お次はキーズファクトリーより発売されているDS用の充電スタンド「チャージラックDS」である。このスタンドの最大の特徴はスタンド本体と、DS本体をセットしたときの外見にあるだろう。百聞は一見にしかず。早速写真を見て頂こう。

非常にユニークな形状をしたチャージラックDS。DS本体を設置した状態ではさらに奇抜に見えるだろう。見た目よりも安定感は高く、倒れたりの心配はいらない


 斜めである。レポートにあたった研究所員も最初にこの姿を見たときは「なぬ!?」と驚かされたものである。PSPの場合では、立てかけた状態でのUMDビデオや動画の視聴という目的があるため、このような角度による斬新さは難しいだろう。そのかわり、DSでは充電スタンドという存在自体の面白み、存在意義を出すのが難しかったように感じる。

 この斜めというセット時の外観に加え、セット時には青色のLEDが点灯する。このLEDだが、ここでちょっとしたトラブル? がある。取り扱い説明書や、公式サイトには充電が完了すると消灯するとあるのだが、どうも今回試してみたものはLEDが消えない。充電うんぬんというよりも、スタンドにACアダプターを接続しているだけでLEDが点灯し続けているので、私は最初、ACアダプターを接続中はひたすらに点灯し続けるものなのだ、と勘違いした。充電中と変わらず光り続ける。インテリアとして考えると個人的にはそれでもいいかなー? と考えていたが、これは賛否両論だろう。

写真右でもわかるが、ACアダプターを接続すると点灯してしまっているLED。これはこれでアリだとは思うのだが…


 LEDの話はさておき、DSをセットしている斜め置きの状態はインテリアとしてもなかなかの一品に感じる。携帯ゲーム機の充電スタンドとしては異例の感触だ。斜めにセットするときにもひとつ工夫があり、スタンドの右側にある黒い部分にまずDSの側面をつけ、そのままスタンド本体部に降ろしていくと、すんなりとセットが完了する。接点がなく、差し込むというアクションが必要になるDSだが、この接続の仕方はなかなかにスムーズである。

セットするとき役立つ黒い支点部分。写真右のようにまず支点部分にDSをつけて、スタンド本体におろしていく、すんなりとセットが完了する



チャージガイ for PSP

    販売:ミヤビックス
    メーカー:UNICONCEPT ASIA LTD.
    価格:1,980円

 ミヤビックスが発売中のPSP用ACアダプター「チャージガイ for PSP」である。本製品の特徴は「小型である」ということに集約される。標準で付属するPSP用のACアダプターと比べ、ケーブルまで含めれば1/3程度のサイズになり、非常にコンパクトである。

こんなにコンパクトなものでいいんですか、と思うほど小さい 標準のアダプターとチャージガイをケーブルを全部含めて撮影した。収納の仕方で変わるので一概に言えないが、1/3と言わず、1/6ぐらいと表現してもいいほどの差がある 同じくミヤビックスが販売している「マルチスタンド男爵 for PSP」とセットで撮影。ちなみに標準のアダプターと組み合わせても、特に違いはない


 コンパクトな本体部は、もちろん標準のものとの差はなく同様に使用できるのだが、ケーブルの長さには差がある。標準のケーブル長はコンセント側とPSP本体側をあわせて、約240cmだが、チャージガイ for PSPのケーブル長は約150cmであった。これはコンパクトにすることに主眼を置いた結果であろうと思う。 チャージガイ for PSPの購入対象者は、もちろんPSPを持っていることが前提であり、基本的にそれは「標準のACアダプター」を所持しているということになる。というわけで、チャージガイ for PSPは2個目のACアダプターとして、より持ち運びに適したお出かけ用と考えるのが自然だ。旅行先などで充電を行なうのに、長大なケーブルなどは必要とされないだろう。


 当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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□キーズファクトリーのホームページ
http://www.keysfactory.co.jp/
□M-S-Yのホームページ
http://www.m-s-y.com/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/

(2005年6月9日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]


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